-----------------------------------------------
ご訪問いただき誠にありがとうございます。

まだまだ至らない点も多いですが、読んでいただいた方に楽しんでいただきたくて、全身全霊で作品作りに取り組んでおります。

少しでも皆様が "楽しい" と感じていただけるよう精進いたします。

 

毎回ストーリーを読みに来てくださる方々には感謝しありません。

とても励みになります。

 

これからも Ultimate をよろしくお願い申し上げます。

将来的にアニメ化を目指しております。

 

お気軽にフォロー、コメントお願いいたします。

 

by miki tonoto 

-----------------------------------------------

 

---------------------------------------

【変更事項】

ストーリーをより楽しくするために設定変更があり、キャラクター名に変更がございます。

順次修正していくので今しばらくお待ちください。

 

・元 ルシファー→リオ・カーニバル(リオ)

・元 ヘカテー→ディア・デ・ムエルトス(ディア)

---------------------------------------

 

Ultimate ONE ~第八十二話~【暗殺者】

 

~キャッスルバギーシティーの場所を特定できる手掛かりをつかんだリサ達、一方で悪人(おじん)ロキ達と出くわしてしまったタケルたちの運命は~

 

ロキ「きさま…見たことがあるぞ、ファイトナのタケルだな」

 

イクシオン「オーラを持たずにいつも決勝戦まで勝ち進む、事実上ファイトナ最強の戦士と言われている…あのタケルか」

 

ロキ「ファイトナ最強の戦士?嘘だろ?」

 

タケル「ああ、たぶんそれは嘘だぜ」

 

ドン

 

頭を討たれたタケル

 

タケル「いでぇ~!」

 

頭から血が流れるタケル

 

トノト≪タケル君が銃弾でダメージを食らっている…なるほど…≫

 

ロキ「ちっ…なぜ銃で撃たれて死なない?ダウトが効いてないのか」

 

タケル「銃で撃たれたくらいでこんなダメージを食らうなんて…俺に何をした」

 

イクシオン「だんなの弾で死なないのなら俺のデザートイーグルで」

 

タケル「おっさん!油断しすぎだぜ!」

 

イクシオン「近づいている?早い!」

 

イクシオンの大きなデザートイーグルにガンディスアームをかけるタケル

 

イクシオン「ちっ」

 

バキン

 

腰のデザートイーグルをもぎ取ったタケル

 

ドンキューン

 

ルガーでタケルを撃つももぎ取ったデザートイーグルを盾にして防ぎそのまま頭部にたたきつける

 

ガン

 

イクシオン「グッ」

 

バタン

 

倒れたイクシオン

 

デス「死んだわね」

 

ロキ「もう?嘘だろ?」

 

 

イクシオン「く…く…く…」

 

タケル「生き返った?」

 

イクシオン「キャノンボール」

 

目に見えない速度で移動するイクシオン

 

タケル「どこだ?」

 

気が付くとトノト後頭部にルガーを当てていた

 

イクシオン「おまえなら、ルガーでも倒せるよなぁ」

 

トノト「確かに」

 

ロキ「馬鹿野郎!トノトを殺せば任務が失敗するぞ!」

 

我を忘れて引き金を引こうとするイクシオン

 

イクシオン「死ね」

 

ドン

 

何者かに撃たれたイクシオン

 

レオン「おまえがな」

 

バタン

 

レオン「おまえは暗殺者のくせに目立ちすぎるんだよ」

 

シュン

 

ロキ「何が起きた?イクシオンが消えたぞ!」

 

レオンが姿を消したままトノトに小声で話しかけた

 

レオン「おまえがやったのか?」

 

トノト「ロキという方が知っていそうもない、魔獣の巣へご遺体を飛ばしただけさ」

 

ワイバーン「ギャーーーオ!」

 

ワイバーンもトノトを守るためロキ達を攻めようとする

 

デス「…その手があったわね…憑依」

 

ワイバーンに憑依したデス

 

ワイバーンの喉が光りだす

 

タケル「やべえ!さっきのを俺たちに撃つつもりだぞ!」

 

トノト「ワイバーン…君にはすまないが…」

 

ロキ「おっと!ワイバーンをデスごとワープさせる気だろう?そうはさせないぜ」

 

いつの間にか注射器のようなものをトノトの首に当てているロキ

 

ロキ「これはメディシティーが開発したどんな生物でも一瞬で眠らせる液体だ。解除する薬を使わないと起きることはない。お前は大切な商品なのでね殺しはしないよ、能力を奪うまではな」

 

プスッ

 

ロキ「?」

 

その注射器はロキのお腹に刺さっていた

 

ロキ「きさま!」

 

トノト「その注射器は空さ。中身の液体は君の体内にある」

 

ロキ「ぐっ」

 

シュン

 

消えたロキ

 

ドサッ

 

ワイバーンから抜け落ちて倒れたデス

 

トノト「やはりか…」

 

タケル「どうなっているんだ?」

 

トノト「おそらく、ロキの能力は他人が言った真実を嘘に変える能力」

 

タケル「そんな力が…俺もだいぶ弱らせられたぜ」

 

トノト「あと人間を生き返らせる能力もあるようですが、その範囲は限られているみたいです」

 

タケル「デスも…今は死んでいるな」

 

トノト「すでに死んだものを生き返らせていたのでしょう」

 

タケル「じゃ…ロキは?」

 

トノト「ここからはるか遠い…ドランクシティーへワープさせました。おそらく眠っているでしょうが」

 

タケル「トノトさんすげぇ!友達になってください!」

 

トノト「え?今更?」

 

スカイ「相変わらずエグい戦い方するよな」

 

トノト「あ、スカイ君は無事だったのね?」

 

スカイ「ああ、俺はスライムだから本来は銃では死なないからな」

 

トノト「レオン…気配は?」

 

姿を現したレオン

 

レオン「おまえらを狙っているやつは全て消えたぜ」

 

 

タケル「れ、レオン!今まで何をしていたんだよ!」

 

レオン「ちゃんと仕事はしたぜ!おまえらには気が付かなかっただけだ!」

 

トノト「あのスキットルは君のだろう?戦力としてあてにしていたよ」

 

タケル「あの落ちいてたスキットルか!なんでわかったんだ?」

 

トノト「スキットルの中身の酒がレオンと取りに行った神酒だったのさ」

 

レオン「ここの神酒も飲ませてもらうぜ」

 

トノト「先に進みたいところですが、祭壇と酒護獣がいない…レオンは何かわかるかい?」

 

レオン「虫のような気配ならするな…この部屋だが」

 

トノト「何かのトリックがあるな」

 

スカイ「空に見えたものが違っていた…横は無限ループ」

 

トノト「この部屋もそうなのか…」

 

レオン「虫の気配は上の方だぞ」

 

トノト「やはりか…この空間を抜けられる場所があるはずです」

 

スカイ「つまり、上ってことだろ?確認してきてやるよ」

 

トノト「お願いします」

 

スカイ「おい!ワイバーン!意識は戻っているか?」

 

ワイバーン「ギャーーーオ!」

 

スカイ「じゃ、行ってくるぜ!」

 

ワイバーンを取り込み上へと進むスカイ

 

 

~ドランクシティー~

 

ゾンビ「グオオーー」

 

バリボリバリ

 

ゾンビに食べられているロキがいた

 

ロキには大勢のゾンビが群がり元の姿は想像できないほどであった

 

ロキ「ぶは!眠気から覚めたぜ」

 

ロキはゾンビに食われて死んでいる自分の遺体を見た

 

ロキ「ゾンビに助けられたか…死んでいなければ、眠ったままだったぜ」

 

ゾンビ「グオオオー!」

 

ガブ

 

ロキに嚙みつくゾンビ

 

ドン

 

ロキに頭を撃ち抜かれ倒れるゾンビ

 

ベチャ!

 

その頭を踏むつぶしたロキ

 

ロキ「邪魔なのだよ…ゴミが」

 

ロキ「ゾンビごときに一発使っちまった。もったいねぇ~な」

 

ロキの通信機が鳴る

 

スケルトン「やっと出たか」

 

ロキ「遊びに時間をかけすぎた…用件はなんだ」

 

スケルトン「メディシティーからお呼びがかかっている。戻ってこい」

 

ロキ「ああ、分かった。しかしここはどこだ?」

 

スケルトン「おまえのいる場所はドランクシティーを示している。ワープ圏内だぞ?」

 

ロキ「デスが滅ぼした街か…あいつも余計なことしやがって。今はいないけどな」

 

スケルトン「いない?何があった?」

 

ロキ「あとで話す。ここの死臭は耐えられん」

 

シュン

 

~神殿内~

 

ゴゴゴゴゴーー

 

スカイ「やっぱりおかしいな。気圧の変化がない」

 

シュン

 

急に風景が変わった

 

スカイ「ん?なんだ?上空を飛んでいたが床の上にいる?」

 

 

ピピピ

 

トノトの通信機が鳴る

 

スカイ「おい!上を飛んでいたら変な部屋に来たぞ?」

 

トノト「人間は生存できる環境ですか?」

 

スカイ「さっきの部屋と同じみたいだ」

 

トノト「では、行きます!」

 

シュン

 

 

シュン

 

トノト「ん?上に部屋があったのか?スカイ君はどうやってここに来たんだい?」

 

スカイ「すり抜けてきたのかな~?いつの間にか来ていたぜ」

 

トノト「なるほど…」

 

スカイ「ここ…かなり上へ行っても気圧の変化がないんだ。ちょっと変だぜ」

 

トノト「この神殿…少しわかってきたかも」

 

スカイ「なんだ?」

 

トノト「マジックワールド…この神殿を作ったのは魔術師かもしれない」

 

タケル「いつの時代に作られたんだろうな?」

 

トノト「さっきいた魔獣が自然界で生息していたのは、おおよそ3億年前と言われている」

 

レオン「アークシティーができる前だぞ?その頃はすでに魔術が開発されてたってのか?」

 

トノト「ホスピス・ド・ボーヌ…」

 

スカイ「なんだそれ?」

 

トノト「魔術の原型を作った最初の人物と聞いている」

 

レオン「ちょっと待て!なんでお前、そんなことを知っている?」

 

トノト「魔術師に聞いたのだよ」

 

レオン「魔術を使わなければ神酒を取れないとか言うんじゃないだろうな」

 

トノト「もしそうなら、出直さなきゃいけないね。ハロウィンがいれば大丈夫だろう」

 

レオン「まずは…タケル、どうすんだ?あれを」

 

遠くの空を見上げるレオン

 

そしてそこには大きな柱に捕まっているビービーピーがいた

 

タケル「で、デカっ!」

 

スカイ「いや、知ってるだろ」

 

トノト「柱の上に祭壇がある感じか…いずれにしてもスルーはできない」

 

レオン「トノトなら…どうする?」

 

トノト「瞬間移動…どんなに高くても、ここはマジックワールドだろう?」

 

レオン「ずるっ!」

 

タケル「じゃ~俺、行ってきます!」

 

スカイ「あんなのとどうやって戦うんだよ?」

 

タケル「倒す方法は必ずあるはずです!」

 

トノト「じゃ~レオンもいることだし、私たちはやっていますか?」

 

レオン「おまえ…相変わらず吞気(のんき)だな」

 

~そしてタケルとビービーピーの戦いは始まったのであった~

 

秘密基地のバー

 

カラン

 

グレイダー「やっぱり、ボウモアロックの溶けだしが最高だにゃ」

 

モブ「グレイダー!おまえ店員だろ?客になってるぞ」

 

グレイダー「そういうモブは働かないのかにゃ?」

 

モブ「仕事ってのは緩めるときは緩め、やるときにやればいいんだよ」

 

グレイダー「モブがやっているところ、見たことがないにゃ~」

 

モブ「影の努力ってやつよ」

 

グレイダー「影って言えば、シャクリュウを最近、見かけないにゃ?」

 

モブ「社長とは別行動か?」

 

グレイダー「違う酒でも探しているのかにゃ~?」

 

 

~メディシティー~

 

エリート研究員「忙しいところ申し訳ないが、今日は君たちに紹介したい人物がいてね」

 

スケルトン「なんだかっていう仲間が一人増えるそうだな?」

 

エリート研究員「覚えていてくれていましたか。彼女がコスモです」

 

女性が近づいてきた

 

コスモ「は~い!皆さんこんにちは~!わ・た・し・が、コスモで~~す!」

 

ロキ「は?こいつ…怪しくないか?」

 

スケルトン「もっとまともなヤツを想像していたのだけどな」

 

ドン

 

ロキがコスモに銃を撃った

 

バタン

 

頭を打たれて倒れるコスモ

 

スケルトン「おい!もう殺したのか?」

 

ロキ「…いや、俺が撃ったのは、人形だったようだ」

 

気が付くとロキの後ろにコスモが立っていた

 

コスモ「あなた…なかなかいい銃の腕を持っていますわね?撃たれるところでしたわよん?」

 

スケルトン「ロキの銃をかわした?」

 

ロキ「ちっ…気に入らないが、合格だ」

 

スケルトン「ロキ、おまえもいい大人なのだから人の好き嫌いをするな」

 

ロキ「チャラい女がどうも苦手でな」

 

コスモ「ゆっくりと仲良くなりましょうね!」

 

ロキ「遊びじゃねぇ~んだ。プライベートで俺たちに関わるな!」

 

コスモ「しょぼぼ~~ん!」

 

ロキ≪イラッ≫

 

エリート研究員「ま、まあ~今回は軽い顔合わせということで。コスモ!早く戻りなさい!」

 

コスモ「ええ~?ちょっと寂しい~!でも、お邪魔だったら帰るわね?チュッ」

 

ロキ「任務が終わったら殺してやる」

 

コスモ「こわい、こわ~い!」

 

コスモは去っていった

 

スケルトン「性格に問題はあるが、戦力にはなるだろう…」

 

ロキ「使えない場合はすぐに消すぞ」

 

スケルトン「クライアントが作ったものだぞ?勝手に殺すな」

 

 

メディシティーの研究施設内コスモの部屋

 

コスモ「ちょっとあなた!キャラを作りすぎよ!早速怪しまれたじゃない!」

 

シャクリュウ「相手を混乱させて判断力を低下させる…あのキャラがぴったりやないかい」

 

コスモ「タケルといい…まったく」

 

シャクリュウ「まあ、こういうのは俺に任せとけや」

 

コスモ「このことを知っているのはリサとあなただけよ。バレないようにしてよね」

 

シャクリュウ「俺を誰だと思っているんや?」

 

コスモ「酔っ払い?」

 

シャクリュウ「わかっとるやないかい~」

 

コスモ「ダメだ…この先が心配だわ」

 

シャクリュウ「俺の変わり身の術、完璧だったやろ?」

 

コスモ「そこは認めますけど」

 

~秘密基地リサの研究施設~

 

大きな装置に人のような生物が入っている

 

リサ「メディシティーで開発したこの器…体は成長しているのに脳の情報が極めて無いに等しい…最初から昏睡状態で成長させたのかしら?」

 

リサ「それにしても…こんなものが悪用されれば…」

 

 

------------------------------

【今回登場したお酒】

 

 

★ボウモア:スコットランドのアイラ島にある「ボウモア蒸留所」が生産するシングルモルトウイスキー

 

ゲール語で「大きな岩礁」という意味を持つ名前は、蒸留所が海抜0メートルの海岸に位置し、波の音や潮風がモルト原酒に海の影響を与えています。

 

ボウモアの特筆すべき特徴はフロアモルティングであり、大麦を発芽させて麦芽を作る際、発芽を中断させて糖化工程に進めるようにしています。

発芽した麦を敷き詰めたフロアで、下からの熱風や煙を用いて乾燥を行う工程をフロアモルティングと呼ばれます。

 

ピートのスモーキーさが特徴的なアイラウイスキーですが、その中でもボウモアは飲みやすく入りやすいアイラだと思います。

入門編に最適ですがアイラウイスキーに慣れた人もおいしく感じることができる整ったウイスキーです。 神酒 トノト