カウンセリングを受けることによる自分の変化というのは、意識レベルだとよくわからないことがしばしばあります。

 

時間をかけて少しずつ変わっていくパターンだったり、無意識レベルでの変化は起きているんだけど……といったケースですね。

 

そんな中、変化を意識しやすいものの一つが「夢」だったりします。

 

ここで言う夢は、寝て見る夢のこと。

 

自分が変わると、夢の内容も変わっていく。

 

もっともそれは、精神状態がよくなると、夢も心地よいものに変わっていく、というシンプルな変化とは限りません。

 

私の経験上、精神面で良い変化が起こりつつあるときは、むしろ悪夢が増えた! となることが多かったりします。

 

これは簡単に言うと、トラウマの整理が行われているから。

 

寝ているときは記憶の整理が行われているわけですが、本当に精神状態が悪いときは、トラウマに当たる嫌な記憶は「触れたくもない!」となって、むしろ夢の中にはあまりハッキリと出てこなかったりします。

 

けれど精神状態がある程度回復すると、嫌な記憶も「まあ整理してもいいかな?」となって、その結果、悪夢を見ることになったりするわけです。

 

なので私は悪夢を見たときは、それ自体はもちろん不快なんですが、精神状態は良くなりつつあるんだなあ、と捉えています。

 

昔の私は、夢の中に知り合いが出てくることは滅多になかったと思うんですが、最近は中学生時代の友人が出てきたりして、ようやくあの頃の記憶に手を付けられるぐらいになったのかな、と思ったりしています。

 

もっとも、精神状態によって夢の内容が変化するからといって、その夢の内容をことさら記憶したり、分析したりする必要はあまりないんじゃないかなと思います。

 

カウンセリングを受けた後は、起きているときも好転反応的に一時的な調子の悪化が起きたりすることがありますが、悪夢についても同じようなもので、心の傷の治療を行っているがゆえに出てくるもの。

 

つまりそこを意識的にいじったりすると、治療をして回復待ちの状態になっている傷をかえって悪化させるようなことになるんじゃないかな? と思うんです。

 

まあここも単純に、そこに楽しさがあるならやればいいし、ないならやらないほうがいい、という判断基準でいいかも。

 

夢の処理は無意識の仕事であり、そこを意識的にどうこうすることに私は楽しさを感じないので、放っておく方針でいます。

 

その上で、いずれは好転反応や悪夢といった、回復の証なのかもしれないけどそれ自体は不快だよね、といった現象が起こらなくなるようなカウンセリングをしたいなあとも思っています。

 

心に聞くと、「いずれできるようになるでー」とのことなんで、例によって本当かよと疑いつつも、それが本当になる日を夢見て過ごすことにします。

 

 

 

このブログの記事は全て、大嶋信頼先生が開発された「心に聞く」を用いて書いています。

カウンセリングルーム「フロースリィ」
私が代表を務めるカウンセリングルームです。
Skypeによるオンラインカウンセリングで、心に聞いて開発したオリジナル心理療法である「十三技法」や、大嶋先生から学んだFAP療法および催眠療法を用い、クライアントの無意識の力を発揮して夢の実現や病気からの回復などを目指しています。

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