堅い壁に頭突きして
苦味を痛みで抑えようとした
じーんと頭に残る響きは
みっともない過去の余韻
忘れられるだけ忘れたら
大切なものが思い 出せるかな
壁の向こうに広がっている
真夜中には響かない感情
茶色い地面の上に
芽を出したささやかな緑色
この世に命が生まれる前から
確かに色は存在していた
空や海
透明なものも
無色ではいられない
色で奏で合っている世界
僕の知ってる色まだ知らない色
限りない色が秘められている
この星の奥底に
この宇宙の中心に
言わなくても分かってると
みんなで思い込んでいる
心の中にあるものは一つだと
守らなければならないと
みんなで脅しあっている
破るものは許されないと
暗黙に仕切られた法律は
気づかずに拡がっていく
私達の足元に忍び寄り
がんじがらめにするまで
眼を覚ますともうすぐお昼
普段できないことをしようと
時間刻みで立てたスケジュールは
早くも崩れてしまった
動く気分にはなれないお部屋
使わなくても消えていく時間
こうやって過ごすの も悪くないと
連休だから思える
つけっ放しにしたテレビをラジオにして
台所で淡々と夕食を作る
いつもやってることをのんびりやる
それが幸せと言い切ろうとしてちょっとためらう
産もうとしなくても生まれてくる
作ろうとしなくても見つかる
ふと見上げた向こうからやってくる
空は空っぽだからこそ
引き寄せられている気がしてる
自由が僕を導いていく
風の継ぎ目が唇を触る
草の先っぽが肌をつつく
あるがままが歌になる
ベッドで始まり
ベッドで終わる一日
僕は毎日ベッドを捨てていく
今日のベッドから起き上がり
明日のベッドにたどり着けるように
街へと向かう電車に乗る
あのベッドから離れるように
あのベッドへと近づくように
僕は 夢のはざまで生きている
一日は整然として
ためらいなく過ぎていくのに
僕の中で淀んでいるものがある
溜まっていく想いを
何にも変えられずに
いつか溢れる不安を抱え
早く解決してくれないか
必死に時に願う間にも
心は淀みもたれていく
時の流れはいつも同じと言うが
実際はゆるやかになったり
急にスピード上げたりするものだ
時計が持つ時間は
数え切れない時間の内の
ほんの一つにすぎない
時計の時間から弾かれて
ようやく自分の時間が始まる
心で計る気まぐれな時間が