毎日の詩 -81ページ目
内側での葛藤が
急に外に出てきて
恥ずかしげに
悩んでいることに
変わりなくても
そこには陽が当たる
眩しさに
目を細めながら
声をかけた
通学路
深まる暗闇が
星の光を浮かべ
この街を静かにした
月明かりに
止まろうとして
宇宙をさまよう虫たち
一杯のビールを
飲み干した後に
気持ちよく漂える夜
こんこんとドアを叩いて
開いた瞬間に
試される人生
経験をフル活用し
想いを総動員しても
言葉はたどたどしく
出てくる言葉に
嘘はない
本当もない
磨きすぎて
尖った言葉
川を流れ
流れ
岩にぶつかり
崖に削られ
丸くなったら
後は好きなように転がっていけ
空気をぴしゃりと遮断して
音を野外に閉じ込めて
窓は目の前にあるものを
さっと絵画にした
目的地に向かう人々の行き交いを
薄いガラスが透かしている
この窓を閉じたばっかりに
世界は風景になってしまった
目に焼きついた夕暮れ空を
言葉は上手く映し出せない
昨日思わず吹き出した出来事を
今日の笑い話にできない
言葉をいくら駆使しても
ありのままを表現できない
大事に温めているうちに
微妙に変化していくニュアンス
希望と現実が
摺り合わずに
浪費している時間
むやみに広げてしまった可能性
その前で途方に暮れている
思いついたまま進んでいけたら
今日着る服を選ぶような感じで
突然訪れた直感にも
応えられない
ひねくれきった体
作られてすぐ食べられて
テーブルにあった食事は消える
体を潜り抜けているうちに
人そのものになる
消化しながら消費して
絶えず生命を維持する
背を伸ばすこと気持ちを膨らませること
僕を変化させ維持させていく営み
昨日食べた夕食が
今日僕に朝食を作らせる
フライパンの上のハムエッグが
ぱちぱちと音を立てておいしそう
大事なものを失っても
失ったことを人は覚えている
いつ忘れるともしれない記憶の中で
喪失を心に所有する
その空白を埋めあわせようとする力が
人を新しい日々へと繋げていく
かなり強引に
夢見る前から
儚くなって
またいつもの朝が始まる
願うことと
叶うこととの距離は
開きすぎていて
何をしてもしなくても同じ
そんな虚しさとの静かな戦い
繰り広げる日常

