内側での葛藤が

急に外に出てきて

恥ずかしげに


悩んでいることに

変わりなくても

そこには陽が当たる


眩しさに

目を細めながら

声をかけた

通学路

深まる暗闇が

星の光を浮かべ

この街を静かにした

月明かりに

止まろうとして

宇宙をさまよう虫たち

一杯のビールを

飲み干した後に

気持ちよく漂える夜

こんこんとドアを叩いて

開いた瞬間に

試される人生

経験をフル活用し

想いを総動員しても

言葉はたどたどしく

出てくる言葉に

嘘はない

本当もない

磨きすぎて

尖った言葉

川を流れ

流れ

岩にぶつかり

崖に削られ

丸くなったら

後は好きなように転がっていけ

空気をぴしゃりと遮断して

音を野外に閉じ込めて

窓は目の前にあるものを

さっと絵画にした

目的地に向かう人々の行き交いを

薄いガラスが透かしている

この窓を閉じたばっかりに

世界は風景になってしまった

目に焼きついた夕暮れ空を

言葉は上手く映し出せない

昨日思わず吹き出した出来事を

今日の笑い話にできない

言葉をいくら駆使しても

ありのままを表現できない

大事に温めているうちに

微妙に変化していくニュアンス

希望と現実が

摺り合わずに

浪費している時間

むやみに広げてしまった可能性

その前で途方に暮れている

思いついたまま進んでいけたら

今日着る服を選ぶような感じで

突然訪れた直感にも

応えられない

ひねくれきった体

作られてすぐ食べられて

テーブルにあった食事は消える

体を潜り抜けているうちに

人そのものになる

消化しながら消費して

絶えず生命を維持する

背を伸ばすこと気持ちを膨らませること

僕を変化させ維持させていく営み

昨日食べた夕食が

今日僕に朝食を作らせる

フライパンの上のハムエッグが

ぱちぱちと音を立てておいしそう

大事なものを失っても

失ったことを人は覚えている

いつ忘れるともしれない記憶の中で

喪失を心に所有する

その空白を埋めあわせようとする力が

人を新しい日々へと繋げていく

かなり強引に

夢見る前から

儚くなって

またいつもの朝が始まる

願うことと

叶うこととの距離は

開きすぎていて

何をしてもしなくても同じ

そんな虚しさとの静かな戦い

繰り広げる日常