19時 4時 11時
味気ない名前の時間に
空は味付けをする
朝 昼 夜
その味を手がかりに
僕らは時を思い出す
暮れゆく夕日の苦味が
地を打つ雨のしょっ ぱさが
瞬く星々の甘ったるさが
その日起きた出来事を
より深く刻み付けた
コンビニで温かくなった弁当を
ベッドに座って食べている
これが僕の望んだ暮らしなのか
自立するってこういうものなのか
テレビではバラエティ番組をやっている
面白いことを言っているって
心では分かっているのに
口元はこわばって笑えないでいる
コンタクトレンズを外して
ぼんやりとした暗闇に包まれる
眠らない街の真ん中で
僕はひたすらに眠るのか
小さな庭に命が生まれた
自分の蒔いた種が
自然と花になった
季節がこぼした詩を
一年中見届けていたいから
ここにささやかな花壇がある
色とりどりの花が
太陽に残らずさらけ出される
この時を待っていた
意味もなく文字を
書き連ねていったら
意味深になった
人から生まれた
人じゃないようなものが
人を変えていった
奇跡は瞬間でなく
ゆっくりと
未来図を塗り替える
そんな偶然を
待ち焦がれて人は
言葉を紡ぐ
世界という箱から
ひとつかみした
言葉を捧ぐ
暗闇があるから光を知った
日なたがあるから日陰を知った
代わる代わる変わる世界が
僕に順番に教えてくれた
目を閉じたときにだけ見える景色
耳を塞いだときにだけ聞こえる歌
失って始めて触れられるものがある
不安で成長していく街は
混沌と空虚さを併せ持つ
24時間タフに働き続ける
複雑でお 手軽な情報網
高い高いビルの横に
もっと高いビルが建築中
見晴らしのよい窓を奪い合う
成功を確認するための
不安が支えている街で
人は必死で働いている
その必死さを見せないように
最上階から落っこちてしまわぬように