次から次へ
地面をぱちぱち叩いた
雨の後の
雫の
スローモーション
弾けた雨粒が
葉っぱに積もった重さで
しんなりと
葉っぱが揺れて
付かず 離れず
ちょこんと連なった
雫が奏でる
穏やかな音楽
屋根の先から
僕の額へ
ぽとりと
落ちた
もったいなさげに
発車と到着のベルがさかんに鳴り響く
おびたたしい量の人が列車が
プラットホームに流れ込み
駅に命を吹き込んでいる朝
大きな見出しのスポーツ新聞と
学生たちのお喋り声と
スーツやバックや携帯電話
黄色い線の内側で繰り返される光景
時刻表に押し出され
列車はそれぞれの暮らしへ向かう
終着駅を迎えても
人の流れは止まることはない
宇宙には幾つもの星と
幾つもの時間がある
そのうちの一つである地球の夜に
僕が宇宙を見ている
宇宙には幾つもの生と
幾つもの命がある
そのうちの一つであるヒト科の僕が
ただ宇宙を見ている
宇宙は幾つもの夜を抱え
今日と明日の境目を消している
太陽が海に浮かび上がるまでの間
宇宙は明日を隠している
宇宙には幾つもの色と
幾つもの形がある
とある時間とある星とある種類の僕が
きっと宇宙を見てるのだろう
黒板消しはいたずらに
下敷きはうちわに
ノートは落書きに
教室にあるものは限られているから
新しい使い方を探した
文化祭でわいわい
運動会ですたたた
授業中にこそこそ
僕らは探した
誰も発見できてない
新しい 学校の使い方
心は深く閉ざされて
過去と夢とが脳裏を巡る
自分の中に秘めたものが
分別なくごちゃごちゃに混ざり合う
それが何故か心地よく
体はゆるやかに開かれて
空気をまんべんなく受け入れる
寝息が時を吸い込んで
乱さずに感じ取る夜の流れ
時差のない朝を届け