夢が僕を呼ばなくても
僕は夢に用がある
不安をてこにして
大声で叫びかける
「はい」も「いいえ」も言わず
試すでもかわすでもなく
時は静寂を流れていく
いつ聞こえるか知れない
永遠に聞こえないかもしれない
車輪が廻りだす音が聞こえるまで
耐えられるかどうかだ
夢が僕を呼ばなくても
僕は夢に用がある
不安をてこにして
大声で叫びかける
「はい」も「いいえ」も言わず
試すでもかわすでもなく
時は静寂を流れていく
いつ聞こえるか知れない
永遠に聞こえないかもしれない
車輪が廻りだす音が聞こえるまで
耐えられるかどうかだ
久しぶりの君だ
知らない友達と買い物している
声 かけづらくて
喋る話題もないから
黙って通り過ぎることにした
久しぶりの君が
僕に気づいて話しかけてきた
君は少し違っていて
久しぶりの僕で話せなかった
変わったのは僕の方か
久しぶりの君が
僕の知らない君で去っていく
何か伝えそびれたんじゃないか
ずっと触れようともしなかった想いを
まさぐりながらも離れていく
蝉たちは昼間中
何を叫んでいるのだろう
人が叫びたくなる時と
同じような気持ちで
短い命を生きているのか
鈴虫たちは一晩中
何をささやいているのだろう
そのささやきがどうして
人間の耳には
癒しの音として響くのか
蝉や鈴虫たちは
誰に向かって鳴いているのだろう
あれだけ鳴いているのだから
一言くらいは人間に
向けられている声があるのかもしれない
僕らには季節を彩る
風物詩にしか聞こえなくても
人はドラマを生きられない
だからドラマを作る
記憶と感覚と想像を織り交ぜて
過ぎ去った現実は
途切れ途切れのフィルムで
ドラマ化されて
ちょっとしたきっかけから
見る気もない僕の
記憶の中で突然
次から次へと映し出される
恥ずかしくて触れられたくない
不運な出来事
ラストシーンにとっておきたかった