夢中で
地面を
跳ねる


地球全体が
雨に
囲まれている
錯覚

今日は
いつになく
素直に
濡れる

雨が
降るたびに
思い出したい
出来事があった
遠目に
やさしく
白は
流れる

太陽の前を
通りすぎて
曇り後
晴れ

気まぐれな
散らばりが
やがて
規則を生む

心に
果てしない
うろこ雲の
連なり
洋服を
着替える
生まれついた
本能みたいに

家々が
じんわり
輪郭を
現す

顔を洗った
水道水も
今頃は


遅ればせながら
僕も
旅に
出る
僕の目を
包んでくれた
闇から
朝が漏れる

眠ってたのか
布団で
考えごとを
していた途中で

寝起きの空が
徐々に
明るさを
取り戻す

こんがらがった
昨日の
哲学が
吹っ飛ぶ
星座に
星が足りない
昼よりも
眩しい夜に

僕は
仕方なく
ありもので
済ませる

見えている
星だけで
星座を
組み立てて

今夜限りの
星空に
今夜限りの
名前をつける
水は
生き生きと
川を下る
冷たさの中で

星も同じ
引きしまった空で
いつもにも増して
強い瞬き

星の音が
聞こえてくる
凍える寒さは
新しさに似て

研ぎ澄まされた
素肌に
流れるのは
銀河
太陽を
充分に
飲み込んで
いっぱいの月

まばゆさが
星の器から
こぼれるくらい
たっぷりの月

地球に
降り注ぐ頃には
ちょうどいい
光の加減

思わず
呟いた
独り言が
輝く
星が
流れていた
地球を横目に
闇から闇へ

願いごとは
この星に溢れてるのに
あんな速さで
どこへ行ったのだろう

地球の近くを
ちょっと通りかかっただけの
あの星が
記憶から離れない

光をなくした
帰り道
まばたきが
思い出す
言いたいことはどこにもなくて
でも決断は迫られていて

未完成な自我を振りかざす
嫌なものだけははっきりしている

背景を持たない
素直な問いかけほど
僕を慌てさせる

何かあるかもしれないと
心をほじくってみても
ため息しか出てこない
今日眠れば
明日の朝が来る
穏やかな夜が嘘だったように
騒がしく

枕元の時計が
正確に時を分割する
今に始まったことではないが
気になってしょうがない

物語のように
結末がないのを知ってるから
幸せはまだたしなむ程度

午前7時にセットした
目覚ましの存在を忘れて
やがて閉じられていくまぶた