昨日の医療系ニュースで
こんな記事がありました
1500人の歯科検診受診者を
10年間追跡した結果
全体で96人が認知症を発症した(6.4%)
しかし口臭のひどい人だけでみると
20%が認知症を発症したとのこと
リスク評価では3.8倍〜4.4倍になった
ということです。
それだけなら「ふーん」って
感じなんですが
問題はこのグラフ
生存曲線っていって
がんの治療後に何年生きのびたか、など
治療成績を経年でみる時に使うグラフです
青は口臭なし
黄は軽度
緑が重度
年数がたつごとに
緑がどんどん下がっていますよね
つまり認知症を発症した、ってことですが
問題はその下がり方
直線ではなく
二次曲線で落下しています
この調査は10年で終わりですが
この調子でグラフが下がって行くと
重度の口臭者は12~3年で
全員認知症になりそうです
口臭、怖いですね〜
口臭が強いってことは
口の中に臭い物質を出す細菌が
たくさん住んでいるってこと
認知症患者の脳から
歯周病をおこすPG菌が検出された
という報告がされたのが
もう10年も前のこと
脳に侵入したPG細菌をやっつけようとした
脳内の免疫細胞、ミクログリアが
なんらかの理由で暴走し
ニューロンを刈り込み過ぎたのが
認知症の原因なんじゃないか?
とわたしは疑ってますが...
この研究、
気になることがもうひとつあります
それは
認知症発症率が低すぎる
っていうこと
65歳以上の日本人の認知症発症率は
一般的には18%とされています
それがこの研究ではたったの6%
ちょっと差がありすぎます
それに口臭のある人の割合もすくなすぎる
1500人中、軽度+重度の口臭者は40%
歯周病の有病率が60%を超えるといわれている中、
60歳以上の集団でこれは少なすぎます。
母集団が違うとしか考えられません
おそらく今回の研究の対象になった人たちは
自主的に歯科検診を受けるような
口腔衛生に意識の高い人の集団なんでしょう
そういう人たちの認知症発症率は3分の1に下がる
ってことなのかもしれません
またこの調査で
口臭のひどい人の認知症発症率は20%
一般に言われている発症率18%と
大変近しい値になっています。
これにも何か絶対
意味があるはずなんですが…
認知症の原因のほとんどは口内細菌、ってこと?
しばらく考えたけどよくわからないので
宿題にさせていただきます
ともあれ
冒頭のグラフから読み取れるのは
口臭のひどい人は
いずれは全員
認知症を発症する
そういうことなんだと思います
論文にはそうは書いてませんけど
たぶん、間違いないです
再掲しますが、このグラフは怖いです
わたしの毎朝のお口のケアは
・口臭測定
・電動歯ブラシ
・フロス
・歯茎指圧
・口腔洗浄器
ですが、寝坊したときなどは
つい面倒で省略しちゃったりします
でもこの記事を読んで
毎日のお口のケアは
決して怠たってはいけない
と改めて気付かされました
今月のグループセッションは「呼吸」です
この本をテキストにして、
・呼吸とはなにかがなぜ重要か(あたりまえだけどできてない)
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