調さんが出場した全日本バトントワーリング選手権大会の写真が来ました~♪
関係者しか申し込めない様で、調さんが自分でセレクトして購入したようです。
本人もインスタにアップしていますね。
改めて、もうシニアか・・・
あんなに小さかったのに。
*
*
*
それはさておき、本題です。
なぜか、エレアコのPU修理やアコギ用PUシステム修理のご依頼が来ると、その後も似たような修理の依頼が続きます。
そしてエレキギターのPU修理の依頼が来ると、その後もエレキギターのPUや回路カスタムの問い合わせが続きます。
不思議ですね。
何か楽器のジャンル毎に、修理やカスタム欲求の周期?みたいなものがあるのでしょうか?
さて、そんな感じでここのところはエレアコやアコギのPUシステム関連のご依頼が続いておりますが、その一つとしてOVATIONのPUの再修理をさせていただきましたのでご紹介を。
これは、以前に一度修理させていただいたブリッジ一体型PU(ピックアップ)の再修理です。
前回の修理はこちら。
1年持たずに再修理となってしまいました。。
ステレオPUの2,4,6弦出力が、矢印部分で接触不良です。
早速、熱縮チューブを除去します。
外観に大きな変化は無く、特に何か力が加わったという様子はありません。
つまり、使用による振動レベルで修理部分が接触不良になったということですね。
残念ながら。
リード線の根元をほぐします。
黒い絶縁ボンドの中に、黄色い2,4,6弦用の出力リード線があります。
その黄色いオリジナルのリード線の中の導線が細く、経年で劣化して切れやすくなっており、更にはハンダ付けしても付かない・・・と言う状況でした。
前回依頼を受けた時点で短くなっていたのですが、前回の修理に取り組んでいる中で更に短くなり、最終的にはリード線の中に、ワイヤーを挿入して導通を確保しています。
そのワイヤーは何種類かのビニル電線の中の銅線を取り出し、挿入できる細さでなるべく腰のあるものを選んで挿入しました。
が・・・それでは残念ながらダメだったという結果です。
と言うことで、今回は挿入できる限界まで太いワイヤーを出来るだけPUの内部まで押し込みます。
色々探して最終的に選んだのは、エレキギターの配線材カスタムでは定番の、Belden8503の内部導線。
やや太く、腰もあります。
この先端を斜めにカットし、やすりで針状に尖らせています。
実は作業に集中するあまり、挿入後の写真を撮り忘れました。。
結果的に、下の写真の白線の様に挿入しました。
黒い絶縁ボンドを剥がすと、剥がす際に内部のリード線にダメージを与えるかもしれませんので、できるだけ現状のまま作業を行います。
黒いボンドの細くなった分部が前回挿入したワイヤのみの部分のため、そこから前回の細いワイヤを引き抜き、新しいワイヤを挿入しました。
何と、幸運な事に1回で挿入できました!
用意したワイヤの長さから、上の写真に表示した白い針の図の様に、PU本体底まで到達していると思われます。
新しいワイヤを出力線にハンダ付けし、その部分を同じく絶縁ボンドで保護しました。(写真ナシ・・・)
その後、熱縮チューブを再度取付けるため、一度出力線の先端のミニプラグを取り外し。
こんなところは冷静に戻っているので写真を撮っているのですよね~(笑)
無事に熱縮チューブが通りました。
PU根元の配線をまとめ、熱縮チューブで保護しつつ固定して完成。
出力のミニプラグを再度はんだ付けして元に戻し、再修理完了!
応急処置的ではありますが、オリジナルPUを騙し騙しでも未だしばらく使えれば・・・と言う場合の対処です。
再度、接触不良になった場合はどうしようか・・・と思いますが、PUを分解してみるしかないと思っています。
サドル型の樹脂ケースの中にピエゾ素子が入っていると思いますので、分解すればもう少し出力を取り出せるリード線の部分が稼げるのではないかと思います。
できればやりたくはありませんが。
今回もブログ掲載を快く承諾して下さった依頼者様に感謝いたします。
本日時点では問題無く使っていただけているとのこと。
良かった~
延命措置的な修理のため、今回は出来るだけ長く使っていただけることを祈ります。
この幅が広いOVATIONのPUはモノラル品もメンテ交換部品がほとんど流通しなくなっていますので、お困りの方も多いかと思います。
あくまでも延命措置の方策として、ご参考になれば幸いです。
調さんは今日もHUNTERxHUNTER THE STAGE 3の稽古です~
少しお安い、立見席が出た様ですよ~
よろしければ、是非!
では、また。
u-tak