調さんは独り暮らし、何とかやっている様です。
いろいろ工夫して住みやすくしたり、料理もしている様です。
買い物はどこが安いとか、家電はどこで買うのが良いとか言っています。
移動手段はアルバイトして、電動自転車を買ったそうです。
色々と出演の話は頂いている様ですが、大学の単位取得と相談しながら、無理せずと言う感じです。
バトンもレッスン時間が拘束される団体は当面難しい状況です。
個人やペアを中心に、かつ時間と相談しながら種目を絞って取り組むことになる様です。
とか言いながら、バイト先での技能のコンテストがあり、エリアの代表に残ってしまい・・・
ちょっとバタバタしていた様です。
まあ、何でも器用にこなすところが調さんの良い所なのですが。(笑)
さて、本題。
OVATIONの1613 ステレオ出力のエレガットが出力異常とのことでメンテをさせていただきました。
ログに残しておきます。

ステレオ仕様ですがモノラルに改造されており、更に1,3,5弦の出力が低い。

VolとToneのつまみを外し、プリアンプをボディー内から引き出します。

プリアンプの固定はPOTのナットのみです。

ステレオPUの出力が1つにまとめられています。


恐らく1982年に改造を施した人の名前がテプラ?で貼り付けられています。
プリアンプ本体を確認。

オリジナルで特に改造された形跡はありません。

この状態で出音をチェック。

プリアンプの増幅度を調整するトリマーを左右のチャンネルで調整してみたが、やはり1,3,5弦が小さい。
プリアンプの両チャンネルの増幅度は同レベルに揃えておきます。
PUの出力をステレオに戻します。

部品在庫の都合でステレオミニプラグを使用していますが、両チャンネルともモノラルで使用。

PU出力とプリアンプ入力の組合せが分かるよう色の違うテープでマーキング。

これにより、出力もステレオとモノラルが使えるように戻りました。
この状態で出力状況をチェックしましたが、入力を入替えても1,3,5弦が2,4,6弦より小さいため、PU出力に差があると判断します。
これはピエゾPUの経年劣化によるものと思われます。
ピエゾ素子は簡単に言うと、金属板の上に圧電セラミックが焼き付けられています。
その圧電セラミックに圧力が加わり、その強弱を電圧の変化、音の信号として出力します。
セラミックとは、これまた簡単に言うと陶器のような物です。
圧電セラミックには弦のテンションが絶えず掛かっているため、いつかは割れてきます。
今回の様に1,3,5弦側の出力が弱いと言うのも、圧電セラミックに微小な割れが発生してきていると推測されます。
ですが、このステレオPU、もう交換部品がほとんど流通していません。。
と言うことで、今のこのPUで使える状態に近づける方法を考えます。
で、出力の高い2,4,6弦側の音量を下げてバランスを取るため、出力ラインに1.5MΩの半固定抵抗を入れてVolを下げることにします。

音量調整後、絶縁テープで保護。

5弦と6弦の音量バランスを目安に調整した結果、1弦の音量とアタック感が大きめに出力する状況となりました。
また、3弦がやや小さいなど、他のポジションでも各弦で音量のバラツキがあります。

PUを取り外し、異常の有無や改善点を確認。

オリジナルのシムが2枚。

PUの配線および裏面に異常や改造はありません。
この状態で出力をチェックしたが配線を触っても変化は無く、出力バランスはPU自体か取付けの問題であると判断しました。

ブリッジのPUが入る底面に細かい突起や異物があったため平滑化すると、各弦の音量バラツキが少し改善しました。

それでも未だ1弦の音量とアタック音が強く、ここだけバランスが悪い状況です。
恐らく1,3,5弦側のピエゾ素子の劣化は1弦と3弦の間で発生していて、1弦部分は比較的状態が良いのだと推測れます。
何とかバランスを少しでも改善する方法を考えます。
改善検討するため硬めのゴム板でシム板を作製してみました。
下の写真の一番左です。
狙いは1弦のアタック音の緩和です。

ゴム板を柔らかくすると音の吸収は良くてバランスがとりやすいかもしれませんが、柔らかいと力が掛かった部分が凹んで圧電セラミックが割れる要因となりますので、硬めのゴム板を選んでいます。
下にオリジナルのシム板を1枚入れ、上にゴム板を入れてPUを取付けると、全体に出音のエッジが丸くなり、クラッシックギターらしくなりました。
各弦のバランスも更に少し改善し、1弦のアタック感が大きいのもやや改善しましたが、バランスとして1弦の音量が大きいのは残ってしまいした。
なお、下にゴム板を入れ、上にオリジナルのシム板を入れた場合は、若干1弦のアッタク感が強めに戻る傾向でしたので、最終的にはゴム板を上に入れています。
このPUのコンディションではこれ以上の改善は難しく、ここまでとさせていただきました。

以上でOVATION 1613のステレオ出力のメンテ修理は完了です。
OVATIONは若い頃に1617をメインで弾いていました。
ガットでは無くてエレアコでしたが、外観がこの1613とほとんど同じで懐かしい感じです。
あ~、また音楽も創りたくなってきました。
やりたい事はたくさんありますが、とにかく時間を作らないと、ですね。
では、また。
u-tak