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RE/F-TECH の足あと by u-tak

RE/F-TECHとは、ビンテージ、アンティークをこよなく愛するミュージシャンu-takが、
旧き良きギター、アンプを中心に、修理、カスタムする小さな工房である。。。
子供たち(子役)の成長記も、ぼちぼちとお届けします。

本日9/16(月・祝)はバトントワーリングの東京都大会。

八王子市のエスフォルタアリーナ八王子にて開催されます。

 

実は、この後もうすぐ現地に向かって出発!

 

調さんはコンテストの部、一般オープンに自由が丘バトンクラブからチームで参加します。(多分・・・)

 

それと、演技披露もある模様。。

 

 

 

さて、なかなか貴重なビンテージのGibson L-7に、これまた貴重なMcCarty PUを取付ける機会がありましたので、ログに残します。

McCarty PUは縁あって何度か修理をさせていただいていますが、フロントポジションで使ってもシングルPUらしい少し高音が抜けるTONEが、少しブルージーな響きのあるJazzギターの音となり、それが良きです♪

今回はフロントPUのみのカッタウェイ用をカッタウェイ無のL-7に搭載。

出力ジャックの取り出し口がボディーサイドにあるため、その配線も必要です。

 

また、Volを操作すると極端なCカーブで直ぐに音が立ち上がり、その後、ほとんど音量が変わらないため操作性を改善したいとのご要望。

 

先ずはMcCarty PUにアース線をつなぎます。

次に出力ジャックをボディーサイドの穴へ通すため、針金をジャック内に引っ掛けるように通します。

この時、針金は強く弾くと変形して抜けるように形状を工夫します。

上の写真の様に何度かクランクを付けて引っ掛けるのが良いでしょう。

 

針金をボディーサイドの穴からギター内に通し、fホールから引き出しておいてから、上の写真の様にジャック内に引っ掛けます。

 

ボディ再度側の針金にはワッシャとナットを通しておき、ジャックの先端が出てきたら戻らない様に仮留めしてしまいます。

ナットをしっかり固定し、針金を引き抜けば出力ジャックの取付けは完了。

ここから、ギターに搭載して操作性の確認を行っていきます。

写真はありませんが話の通り、VOLを上げると急に音が大きくなり、その後はほんの少ししか音量が変わりません。。

 

そこで、Vol POTを取り外し特性を確認してみます。

ピックガードの反り修正で使ったジャンクピックガードに搭載されていたPOTを取り外し、それらの特性も同時に測定して比較します。

 

 

そのジャンクピックガード。

分解したパーツからPOTを拝借。

POTには目盛りが無いため、マーキングして回転と抵抗値の関係を測定します。

取外した2個。

裏面から見てもマーキングが見えるように細く切ったマスキングテープを貼付け。

更に、過去に測定したL-5に搭載されたPOTのデータも併せて比較してみましたが・・・

全POTとも特性に大きな差は無し。。

 

 

ムムム? と思い回路を丁寧に確認してみると、配線が以下の様になっていました。

この回路では、POTのカーブが思っているのと逆に使っていることになります。。

 

と言うことで、ストラト等と同じ以下の配線に変更。

こうすることで、カーブが反対に効く様に使える様になりました。

L-7に搭載して操作性をチェック。

操作性も問題無し。

と言うことで、ミッション完了!

 

このL-7も、非常に良い音がしています。

McCarty PUとの相性もなかなか良き、です。

 

今までJazzギターは聴いてきましたが、弾いては来ませんでした。

ちょっと練習しようかな、なんて。

 

 

そして、調さん、、

ちょっと芸能系も話がチラホラ入り始めました。

 

受験とバトンと舞台・・・ 大丈夫かな。。

 

 

 

 

 

では、また。

u-tak

良い天気がしばらく続きましたが、また台風13号が近づいてきていますね。。

 

明日はバトントワーリングの東京都大会です。

屋内競技ですが、天気が良い方がいいですね。

https://tokyo-baton.org/app/wp-content/uploads/2024/05/6dd7144019f9cc6f2e3925c3becf0f2f.pdf

 

明日、調さんはチームで一般の部に参加。

そして演技披露がある様です。

もちろん、送迎&応援に行きます!

 

 

 

さて、ビンテージのフルアコ、Epiphone Emperorのバイディング修理をさせていただいたので、ログに残します。

 

フルアコでは良くあるボディーのくびれ部のバイディングが縮んで剥がれ浮いてしまう症状なのですが、ボディーから剥がれているのではなく、バインディング内の層で剥がれています。

当初、オーナー様は、取り敢えず切って押さえて下さい、と言っていました。

それに対し、再外層を切って押さえ込み、隙間ができる部分には樹脂パテを入れましょうかと考えていました。

 

理由は反対側のボディーのくびれ部も過去に同様にバイディング内の層で浮いて剥がれた様で、バインディングを切って押さえ込み、樹脂パテを入れていたためです。

また参考まで、他にもボディーの下部に、既にバインディングが縮んで切れてしまっている部分もあります。

古いセミアコでは、セルバインディングの縮みによる浮や剥がれは避けて通れないと言っても良いでしょう。

 

修正の方法としては、セルバインディングの浮いた部分からネック側のバインディングを全て剥がし、浮かない様に押さえながら再接着すると言う方法があります。

この場合はバイディングが短くなった部分がネック下に来るため、見た目も美しく仕上げることが出来ますが、ネックりセットが前提でかなり大掛かりになります。

しかし、今回はバインディングがボディーから剥がれているのではなく、バインディング内の層が剥がれていたため、いずれにしてもバインディング内での修正が必要です。

 

そのため、今回はバイディングの浮いた部分だけをホットプレスして修正することにしました。

このくらいの浮きであれば、熱をかけて少し延ばせば対応できるのではないかと考えます。

 

先ずは凹面カーブを加熱できる様、はんだコテを準備。

温度調節できるタイプです。

実はこれは、チップ部品をはんだ付けしたり、はんだ修正したりするはんだコテです。

さらに、これの電源にスライダックをかませて、温度調整して使用します。

次にバインディングの幅より少し幅が広く、長い剥がれている部分の長さより長いアルミ板を準備。

板厚はt0.5。

これを、ボディーの凹み面のラインに合わせて成型。

バインディング以外の部分をマスキング。

はんだこての温度設定は最低の200℃とし、更にスライダックを90Vまで下げて、100℃前後狙いで調整。

写真はありませんが、ポッティング時に湯煎の温度を測定している温度計で簡易測定し、あくまでもザックリの温度調整にはなりますが、熱くなり過ぎないようにしています。

 

そのはんだコテでバインディングを押さえ込んで延ばします。

アルミ板の上をバインディングに沿って、やや力を入れて押さえながらゆっくり滑らせて移動して行きます。

一気に熱を掛けるのではなく、様子を見ながら何往復もして少しずつ延ばして行きます。

 

正確に時間は測っていませんが、30分から1時間くらいかけて少しずつ延ばしましたが、ピッタリ隙間が無くなるまでは延びません。

 

そこで、バイディングが浮いている部分に合わせて押さえ込むための型を木で作製。

バイディングも接着できる瞬間接着剤を塗布し、ハタガネで固定しようとしましたが、ハタガネを締めるとボディーのくびれの最も細いところへ行くのですが、バイディングの浮いている部分がそこからズレているため、力を加えたい部分に上手く力を加える様な微調整が出来ず・・・

結局、半分固定が出来るまで、30分近く手で押さえ込んでいました。

(手がふさがっていたため写真ナシ・・・)

バインディングが溶けて接着するため、瞬間式と言いながら全く瞬間ではありません。。

 

半分固定されて少し浮き気味になる状態になってからは、ビニール被覆の針金を使い、ゴムの張力と詰めもので角度を調整しながら押さえ込み。

12時間以上放置し、バイディングの接着が完了。

 

接着剤がはみ出た部分は白くなっていますので、後ほどサンディングします。

また、熱を掛けた部分はバイディング表面のラッカーが少し取れています。

ここも後ほどタッチアップします。

 

まずはサンディングの準備。

ボディー表面まで削らぬようマスキングします。

先ずは結構しっかり接着剤が凸凹しているので、棒やすりで平面にします。

その後、結構ザラツキが大きいため、サンドペーパーの400番からスタート。

次に500番。

500番で力を加減しながら均して行くと結構滑らかになってきたので、次は一気に1000番。

ビンテージギターですので、ここだけキレイでもおかしいですので、ある程度粗い感じに、傷の残り加減をみながら仕上げていきます。

 

とは言え平面な部分はツルりとしておく必要があるため、次に2000番で表面を軽く仕上げ、最後にコンパウンド。

2つ持っていますが、黄色の極細目を使用。

 

研磨は完了です。

ハタガネで接着初期にしっかり押さえ込み切れなかったため、接着剤がバイディングの素材のセルロイドを溶かし、接着部の黒と外側の白が中途半端に混ざった層が薄くできてしまっていますが、しっかり固定出来ているので良しとします。

側面はこんな感じです。

バインディングの白くなった部分を自然なヤレ度合いにタッチアップ。

色目的に水性ニスのけやきを選定。

自然なヤレ度合いに仕上げました。

 

以上でセルバイディング剥がれの修正は完了です。

 

 

 

 

そうそう、墨田区の映画館Strangerさんで、9/20から安田監督の映画「ごはん」が上映されます。

 

 

未だ上映スケジュールの詳細は出ていませんが、観に行こうと思っています。

 

安田監督は現在どんどん全国上映が始まっている「侍タイムスリッパー」で話題の監督さんです。

 

 

そして、未来映画社は京都のインディーズ映画制作会社です。

 

前作「ごはん」では、関西在住時代に奏さんが主人公ヒカリの幼少期役で参加させていただき、微力ながらクラウドファウンディングにて応援をさせていただきました。

 

 

ようやく新米が出回り始めて落ち着きつつある米不足ですが、この機会に米作りについて考えてみるのも良いかも、と思ったりして。

 

よろしければ、ご覧ください。

 

 

 

 

 

では、また。

u-tak

昨日は午後から少し雲が多くなりましたが、暑かったですね~

今日はお天気が不安定で、夜には雨が降るかも?

 

そして、昨日は久しぶりにアコギを弾いて歌ってみました。

歳と共に声が出なくなってきますが何とか歌い続けられるように、発生練習は続けたいと思っているのですが、きちんと時間が取れません。

 

ここも、先般の話ではありませんが・・・ 意思の問題ですね。

 

 

 

 

さて、いつもΦ3.5ミニエンドピンジャックをご愛用いただいている方から、変換ケーブル作製の依頼をいただきました。

紹介を兼ねてログに残します。

 

ミニエンドピンジャックをご使用いただくには、ギター側がΦ3.5ミニプラグとなった専用のシールドケーブルが必要となります。

これが無いと使えないのですが、ほとんどの場合、1本のギターに1本作らせていただいており、3mが主流です。

 

現場によってはもう少し長くしたかったりするですが・・・

と言う場合にも対応できるように、変換ケーブルを作製します。

これならば、通常の標準プラグのシールドで、長くも短くも出来ます。

これ自体は簡単に製作できます。

長さは20cmくらいにしました。

 

しかし・・・

そのままギターのミニエンドピンジャックに接続すると、標準シールドとの

接続部が重くてブラブラし、立って演奏する時に大きめのアクションを取るとギターに当たりそうです。

 

そこで、有り合わせの皮の端切れを使ってホルダーを作製してみました。

 

先ずは紙でイメージを作って、型紙を取ります。

使う皮の端切れはハードケースの取っ手部分を補修した残りです。

皮を型紙通りにカット。

次にストラップ穴と標準雌ジャック用の穴を開けます。

ポンチで穴抜き。

 

標準雌ジャックを固定するために、透明のプラ板でワッシャを作製します。

変換プラグははんだ付けして完成してしまっていますので、輪に切込みを入れてジャックのネジ部に取り付けます。

裏面は強度や川の形状維持も考えて長方形にしましたが、表側はできるだけ目立たない様に最小サイズのワッシャにします。

皮を曲げて封止し、形を維持する方法は、糸で縫ってしまうか、スナップボタンで留めるか・・・ 

少し考えた結果、これも先般、ギター内部の背面にプリアンプを貼り付けた際に使用したマジックテープを利用することにしました。

このマジックテープ、接着面がかなり強力です。

そして、ここで問題が発生。

 

この標準雌ジャック、上の写真の金属ケース部をかなり締め込まないとジャック本体と金属部が接触せず、GNDアースが取れないことが判りました。

皮とスペーサーの厚みで、GNDが取れず。。

 

そこで、いつもミニエンドピンジャックで使用する導電塗料の出番です。

雌ジャックのGND端子から樹脂の本体ケースを経て、ネジ留め部まで導電塗料を塗布します。

金属ケースをネジ部にねじ込むと、金属ケースもGNDと接続されるという仕組みです。

 

これで金属ケースのGNDアースが取れました。

ここをアースに落としておかないと、ノイズを拾う要因になります。

 

更に、Φ3.5ミニプラグに接続するためケーブルが細いので、標準ジャックのケーブル出口がかなり遊んでしまいます。

そこで、スポンジの薄板をスリーブ部に入れて遊びを抑えます。

全て組上げて、皮ホルダーを閉めれば完成!

ギターの取り付けられているミニエンドピンジャックは、以下の感じです。

マーチン、モーリス、YAMAHAなどに合うエンドピンに、Φ3.5ミニジャックが埋め込まれています。

それにより、エンドピン部分の穴を広げずにPUの出力を取り出すことが出来ます。

 

高価なギターやビンテージのギターは、オリジナリティーが大きく損なわれるためエンドピン穴の大きささえも加工したくありませんよね。

そう言う場合にご愛用いただいております。

 

今回の変換ジャックの取付けは以下のような感じです。

ここに標準シードを挿します。

立って演奏する際に揺れても、ギターには皮のホルダー部分が緩やかに接する感じです。

 

現物合わせで作ったホルダーですが、まずまずの出来だったのではないでしょうか。

 

 

 

さて、明日も色々あります。

感謝と笑顔でレッツゴー!

 

 

 

 

 

では、また。

u-tak