富士総合火力演習(その4)
富士総合火力演習(その4)
演習に先立ち発煙弾等による射撃地域の紹介
いよいよ前段演習開始
前段演習
-陸上自衛隊の主要装備品の紹介-
■遠距離火力(5km以上)
爆音を轟かせF2支援戦闘機2機が友情参加?
・特科火力:
99式自走155mm榴弾砲
203mm自走榴弾砲
155mm榴弾砲FH70
恒例の富士山を模る曳下射撃
■中距離火力(1~5km程度)
・迫撃砲:
81mm迫撃砲L16
120mm迫撃砲RT
自走120mm迫撃砲
北海道の第7師団隷下第11普通科連隊から2両の自走120mm迫撃砲が参加
・誘導弾:
79式対舟艇対戦車誘導弾
87式対戦車誘導弾
96式多目的誘導弾システム
■近距離火力(1km以内)
・対人障害:指向性散弾
・対戦車障害:ヘリ散布対戦車地雷
・普通科火力:
軽装甲機動車(01式対戦車誘導弾、5.56mm機関銃)
96式装輪装甲車(96式40mm擲弾銃、12.7mm重機関銃)
89式5.56mm小銃
対人狙撃銃
84mm無反動砲
110mm個人携帯対戦車弾
06式小銃擲弾
個人装備の小火射撃は距離が遠いのでよく分からなく残念
■ヘリ火力
気付かなかったけど同じAHなのに対戦車ヘリと戦闘ヘリなんだ(笑)
コブラはTOW(トウ)ミサイルを発射、アパッチは30mm機関砲を射撃
アパッチは射撃も含め実物を見るのは初めて。
・対戦車ヘリコプター(AH-1S コブラ)
・戦闘ヘリコプター(AH-64D アパッチ)
AH-64Dアパッチ戦闘ヘリコプター
後方の二台は87式自走高射機関砲
30mm機関砲を射撃するアパッチ
曳光でも写ってりゃ良かったんだけど、
曳光が写っていないどころか・・
■対空火力
・87式自走高射機関砲(35mm機関砲)
さすがに対空射撃するわけにも行かないんで地上目標を射撃
一応「低空侵入してきた敵ヘリコプターを射撃」という設定
初めて見たけど強烈だね。
■戦車火力
・90式戦車(120mm戦車砲)
・74式戦車(105mm戦車砲)
■空挺降下
・自由降下
・集団降下
以上で前段演習は終了。
約15分間の休憩を挟み後段演習が開始される
後段演習
-攻撃の場を通じた諸職種協同の戦闘様相の展示-
簡単に言えば、前段演習で紹介した各種兵器を使用した一連の攻撃要領の展示
■航空偵察
観測ヘリコプター(OH-1)による航空偵察
このヘリコプター音も静だし、なによりホバリング時の安定性が半端じゃない。
まさに微動だにしない安定性。
娘もニンジャ(OH-1のニックネーム)スゴイとはしゃいでいた。
■ヘリボン活動
AH64アパッチの援護下にファストロープで普通科隊員が降下!
・・・写真にはファストロープしか写っていない・・というか
すでに降りた後
CH47チヌークに吊るされた軽装甲機動車(LAV:ラブ)が進入
■偵察活動
ここまでは攻撃までの下調べと準備といったところ
《攻撃》
■攻撃準備射撃
敵陣地に対する射撃を実施。敵勢力にダメージを与え攻撃を有利に導く。
■障害処理
攻撃準備射撃簡に障害となる地雷原等を処理する。
■前進支援射撃
攻撃前進に際し攻撃準備射撃で撃ちもらした敵への直接射撃や
煙幕弾による前進部隊の援護
■普戦チームの攻撃
普通科と戦車の相互支援による敵陣地攻撃
■突撃
敵陣地への突入
■戦果拡張
突撃部隊が敵陣地へ突入、確保したならば
続行部隊が退却する敵部隊を追撃
状況終了
え~と
今回の目玉の装備品展示で10式戦車撮らなくちゃいけないんで
デジカメのバッテリーがなくならないように地上部隊はほとんど撮らなかった。
もっとも、撮ろうと思っても場所的に良い写真は撮れないんで観覧優先!
今までも数回見に来たことがあけども、戦車の発砲火炎を撮ろうとかカメラに釘付けとなりファインダー越しに見ていたので今一つだったけど今回は生の舞台を見るように純粋に楽しめました。
偶然か作為したのか90式戦車の3タイプが正面道路に並んでいた。
先頭は90式戦車(標準車)
次に90式戦車(ドーザ付)
最後に92式地雷処理ローラを装備する90式戦車(B)
多くのお客さんは帰り支度を始める
自分は装備品展示を見るので奥様と娘様に
車に戻っていていいよと言うと娘が
「えー私も新しい戦車見たい」
あっそ・・・
とりあえず始まるまで1時間ぐらいあるから車に戻ってカメラのバッテリーの充電していてくれと頼んだ。
次回は装備品展示編!
富士総合火力演習(その3)
なんてこった!!
書いてあったのにアップしていなかった
富士総合火力演習(その3)
(その2)で書くわけだったんですが
売店に向かう時、スタンド席に見たことのある顔が
日本人離れした顔つき体つきに「MARINES」と画かれたキャップを被ったおっさん。
「もしかしてTK(仮名)さん?」
「おう!久しぶりだなあ」
以前とてもお世話になった先輩でした。
訓練をずっと見に来ているみたいで90式戦車が砲腔破裂した時もスタンドで見学していたそうだ
「破片当たらなくてよかったですね」
と言ったら
「当たって死んだほうがよかったよ。国から見舞金ガッポリだぞ」
・・・・・ってガッポリ貰えたとしても自分で使えないじゃん。
「展示だけだけど新戦車、楽しみですね」と言ったら
「奴ら(戦車隊員)も言ってたけど、あんなモノ(新戦車)ろくなもんじゃねえ!」
と相変わらずの毒舌。真意の程は定かではない(笑)
しかし
「昨日の予行から90式戦車、射撃再開したから今日も撃つぞ」
!!と朗報を頂いた。
また、一人で来てるのかと聞かれたので家族で来ていると答えると
「なんだ、もっと早く分かってたらここ(スタンド席)何とかしたのに」
ちょっと残念(笑)
そんなこんなしてるうちに客席の彼方に四角くて砲身を振りかざした車両が遠方に見えた
一瞬、90式戦車?と思ったが99式155mm自走榴弾砲
よく見ると先頭に指揮通信車、203mm自走榴弾砲も確認できる
いよいよだね
富士総合火力演習(その2)
富士総合火力演習(その2)です
防衛ホーム号外を見ていた娘が
「ほら、お父さんこれ欲しいんでしょ?」
と、掲載広告を指差す
そこには「自衛隊ドキュメント集 Vol5 富士総合火力演習」というDVDの広告
「特典で写真集が付いてるって。欲しいでしょ?」
なんて親孝行な娘なんだ
「せっかく来たんだから買っておいでよ」と奥様から軍資金が
てなわけで購入
お値段2,940円也
本編35分 特典17分
娘の期待した?写真集は付いていませんでした。
いわゆる特典映像って奴ですねDVDに収録されてます。
自分的には
昭和の総合火力展示演習
これに惹かれました
ひょっとして・・・・・
思ったとおり収録されていました。
74式戦車による戦車砲の走行間射撃
話には聞いたことあるんですよ。
74式戦車が装備化された当時は普通に戦車砲の走行間射撃してたと。
確かに自分の若い頃の74式戦車の射撃要領は
停止直前射と言って転輪が止まる前、つまり動いている状態で射撃しないとマイナス点だと言っていた。
自分は61式戦車だったんで完全に止まらなくては射撃できなかったんですけど。
※大人の事情により動画じゃありません
※キャプ画もダメだろ?と言うのは大人げありません(そうか?)
少々分かりにくいけど背景と比べると分かるかな(笑)
真ん中の画像には砲口を出たHEP(粘着榴弾)のトレーサーが見えます。
画質もイマイチだし時間も3~4秒だけど貴重映像ですね
他にも珍しい画像が満載でした。
残念なのは画像が悪いこと。まあ、年代を考えると致し方ないですが。
本編は平成17年~平成19年からの編集
昭和の火力展示演習は昭和55年~昭和62年からの編集
懐かしい色彩のUH-1(当時はHU-1)
同じく懐かしい塗装のバートル
70mmロケットの対地撃をするOD塗装のAH-1コブラ
この発煙装置を付けた61式戦車は戦車教導隊の5中隊が装備していた。
現在のFTCと同じ役割の仮想敵部隊担当だったようだ。
映画の1シーンのようです。
昭和編が見れただけでも買った価値はありました。
あ。
今回の総火演の報告になってないや(笑)
続きはWEBで!
富士総合火力演習(その3)に続きたい・・・・