TWO ALONE ~二つの孤独~  -9ページ目

たった一つの事

そのお話しは、街角に立っている小さな女の子が通行人に頼み事をしている場面から始まるんだ。

その女の子はね

「メリーゴーランドに連れていって下さい」 そう言ったけど、

入院用の服に病院の物らしいスリッパを履いた彼女のその姿を見て、道ゆく人は 『面倒事に巻き込まれるのはゴメンだ』 と、そんな表情をしながら去っていくばかりだったんだ。

で、そのウチに変なタクシードライバーが声をかけてきて、その女の子をどこかに連れていこうとしたんだけど・・・

異常を感じた女の子が悲鳴を上げた時に、問答無用でそのタクシードライバーをゴツンとやって、その女の子を助けてくれた青年がいたんだ。

その、高校生くらいとおぼしき青年は彼女に優しく声をかけて 「気をつけて帰れよ」 と言って立ち去るツモリだったんだろうけど、

嫌な予感がした彼はうっかり 「もしかして、俺がメリーゴーランドに連れていってくれるなんて思ったりしてないよな?」 と、その女の子に質問しちゃうんだ。



~続く~

いちばん大切なモノ

さて、以前ある女性ブロガーさんが昔付き合った彼氏さんの事をブログに書いていた事があって、

彼女が言うには 「その彼氏は尾崎豊が十八番だった」 しかも 「それなりに上手い」 「でもなんかイラッとする」 との事で、

一緒にカラオケ行って尾崎を歌う人がいるともうMax不機嫌になるとか言っててね。

それ見て思ったんだよね 「あぁ 『俺ってカッコよくね?』 ってカンジで歌ってるヤツってキツいよなぁ」 って。

「しかも、そういうヤツにかぎって歌い方に心が込もってないよなぁ・・・ 」 ってね。

そんな記事を見て、そこから閃いてあるお話しを ”文字起こし” させてもらった事があったんだよね。

そのお話しはね、インディーズバンドをやっていた主人公がスカウトを受けてプロデビューする事になるお話しなんだけどさ、

その主人公のバンドは解散する事になって、メジャーデビューするにあたって新たなメンバーを組む事になったんだけどさ、

”彼” のバックを固める事になったメンバー達は主人公より先にメジャーデビューした連中で、確かな ”実力” を持っていたんだけど、反面 【華】 がないせいでいま一つ人気が出ないでいたような連中だったんだけどね。

まぁ、とにかくデビューが決まって ”その日” に向けてメンバー達はみんなで合宿をする事になったんだけどさ。

その中に一人だけ、どうしても一人だけ主人公に ”わだかまり” を抱えていて、事あるごとにつっかかってくるヤツがいたんだよね。

主人公は、最初はソイツをスルーしてたんだけどさ、その態度が 『スカしたヤツ』 と思われたのか、ますますつっかかってくるようになってね。

で、ソイツはある日ついに主人公に対する不満をぶちまけるんだよね


『俺らはもうずっと前にデビューしたのに、なんでポッと出のコイツがリーダーなんだ?』 ってさ。

でもさ、主人公はそんな 『メンバーの一人』 に


「確かにあなた達は、キャリアもテクニックも俺より上かもしれない、でもいちばん大切なモノが欠けてるよ」

そう答えるとさ、自分の左の胸に手を当ててこう言うんだ


『ハートさ』

と。

命について ~それでも私は自分の羽で空をとんで~

以前、友達が見ていたあるアニメでとってもファンタジーなモノがあったんだけどそのお話しを書かせて下さい

m(_ _ )m

そのお話しは、女の人の足を生やしたオネエ言葉でしゃべる魚とかけっこうキワモノな登場人物が色々と出てくる南国を舞台にした物語だったんだけどさ…

その時のお話しの主役は、十年以上たっても幼虫のままの巨大なセミ 『ヒグラシくん』 だったんだ。

彼は、物語の冒頭で主人公やその他の友達のまえで 「みなさん!今年こそ私は大人になってみせます。 そのためにも、私のトレーニングを手伝ってもらえませんか?」 そう言ってさ、

それを聞いたみんなは 「あーあ、また始まったよ… 」 みたいなイマイチ薄い反応をしていたんだけどさ、案の定ヒグラシくんは少しトレーニングをするとすぐ 『一休み』 とか言って、すぐ木の根から樹液を吸いはじめたりして…

それを見た友達が 『それじゃ意味ねーだろ』 とツッコんでみたりして… そんないつも通りのほのぼのした毎日がすぎていったんだけどさ、

その日もみんなはマイペースにヒグラシくんのトレーニングを手伝っていてね、主人公はみんなから少し離れた所で木登りをして遊んでいたんだ。

でも、その時遊び慣れている油断からか主人公は足を滑らせて木から落ちてしまったよ。

みんなも気づいたけど、距離があって主人公の所にかけっよても間に合わなくてさ、頭からまっさかさまに落ちる主人公は大けがをすることを覚悟してギュッと目をつぶったんだけどね、

ところがいっこうに(地面との衝突で)来るはずの衝撃が来ない!それで恐る恐る目を開けてみると、そこには見たことも無いほど大きな一匹のセミがいて背中に主人公を乗せながら飛んでいたんだ。

そうしているとそのセミは主人公に話しかけてきてさ、そしてこう言うんだ

「私です!ヒグラシです。

やりました、私はついに大人になったんですよ!」

って、そうしてさ主人公を地上に下ろすとヒグラシくんはその日はずっと大人になれた喜びをかみしめるように飛び続けたんだってさ。

でも、それから一週間後の事…

主人公たちは森の中で、力尽きてもう動かなくなった大きなセミを見つけたよ

(ノ_-。)

『友達』 の死を知って主人公たちはみんなで大声をあげて泣くんだ、そうしてその回のお話しは終わったんだけどさ。

まだ、そのヒグラシくんが生きていた頃に、こんな会話をしているんだ。

主:「なぁ、本当にいいのか?」

ヒ:「……」

主:「なんだったらこのまま… 」


そんなやり取りがあってさ、そんな主人公に


「あなたの言いたいことは分かっています。

確かに、私の命は大人になれば長くても一週間ともたないでしょう。」


ヒグラシくんはそう言って、そして最後にこう答えるんだ。


「それでも私は自分の羽で空をとんで、

そして

恋がしたいんです」


と。

気づいかなくてごめんなさい

ここ数ヶ月、こっちを開いてなかった。

せっかくいただいた連絡に、気づけなくてごめんなさい。

アナタが戻って来てくれるのを待ってますね。

「一人で抱え込むな!」

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どうやってもたまるもんでしょ?

大事なのは、自分で心のバランスをとれるかどうかだと思うんだがなぁ。

まあ、世の中には、どうしても投げ出すわけにはいかないものを抱えて苦しんでる人もいたりして、いちがいに言えるものではないってのもあるけどな。

でも、いっぺんあったなぁ。

そういうモンを抱えて悩んでるらしい人がいて、会った事は無いけどなんとなく真剣に悩んでることだけは伝わってくるからさ。

ある物語をかいたんだよね、


『テメェにどんな事情があるかは知ったこっちゃねえがな!

たとえどんな重荷だろうと、それごと弟子を背負ってやるのが師匠の役目なんじゃねえのか?』


なんてセリフをかましてね、まぁ結構皆さん知ってるあの話なわけだが…

で、その師匠が自分のあやまちに気づいて自分の弟子にわびるんだよね。


『どうやら俺は、自分の背負った荷の重さに耐えかねて… いつの間にかお前にそれを押し付けていたらしい』


でもさ、その人の弟子は そんな師匠の肩を担ぎながらいうんだよね。


『もっと はように… その荷を分けて欲しかった、

そうすればまた違った答えも出せていたであろうに』


と。



まぁ、ようは 「一人で抱え込むな!」 ってことだよね。


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