TWO ALONE ~二つの孤独~  -10ページ目

「明日に輝け!夢にときめけ」

「くさい言葉」、あり?なし? ブログネタ:「くさい言葉」、あり?なし? 参加中
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って、いきなりネタばれをかますあせる悪いクセをもつ管理人です。

でもさ、これをきいた時に 「ダサイ」 なんて言うヤツがいるかい?

むしろ、そんな事を言うヤツのほうが心の貧しいヤツだって言われるのがオチだろうと思うんだが、けっきょく人間はさ、どんなに時代が流れてもどんなに人の心が変わっても、やっぱりその心の中には変わらない何かがあると思うんだけどな。





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「ムリだな お前の顔じゃ女にはモテまい」

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確かに、美男美女は得をするだろうし 愛されれば心に余裕も出来る、でも人間の魅力ってのは見た目なんていう薄っぺらいモンだけで出来てるわけではないんだな。

ってなわけでさ、以前 「蒼天の拳」 っていう、北斗の拳の新シリーズにあった話なんだが。

主人公の朋友で藩っていう中国マフィアのボスが出てきたんだ、そいつはすげえ男前でそのうえとびきりの美人の恋人がいたんだがな…

別のマフィアのボスで、その藩の恋人に横恋慕していた男がいたんだ。

そしてそいつは、その藩に醜い嫉妬心を燃やしていたんだがね

時は第二次世界大戦前でな、外国の軍隊を味方につけたそのマフィアのボスは藩を捕えて死ぬよりも苦しい拷問を加えたんだ。

卑劣な事に、そのマフィアのボスは藩の恋人に 「藩の命を助けて欲しかったら俺の女になれ」 そう言って脅したんだ。

でも、その女はきっぱりと断ったんだ。

それなのに、あきらめの悪いその男は今度は藩に言ったよ。


「命を助けて欲しかったら、あの女を俺のモノになるように説得するんだ」


ってね。

でもね、藩はそれを鼻で笑うんだ。

相手のそのマフィアのボスは逆上してさ……

もちろん相手を怒らせれば、さらにひどい苦痛を加えられるのは藩も分かっているのに…


「ムリだな お前の顔じゃ女にはモテまい」


って言うとね、もう生きているのが不思議なくらいに衰弱しきった身体で、それでも誇りを忘れまいとするかのように笑みを浮かべながら藩はこう言ったよ


「男の生き方は 顔に出るんだよ」


と。

『俺はこんな金が欲しくておまえにアイスをおごったんじゃねえぞ』

さて、今回は 『お金の大切さ』 を書いてみたくなったので、こっちに書いてみました。

もっとも、このお話は何度か別のエピソードをあっちのブログで書いてる物語で、分かる人には元ネタが何かは分かると思うんですがね (^▽^;)

そのお話は、父親から何千億という遺産を相続してしまったために兄弟や親せきから命を狙われることになった少年の物語なんだけどさ、ある時プロの殺し屋にねらわれた主人公は、タイミング悪く居合わせた同級生まで巻き込んでしまうんだ。

少年は父親がいないことで、学校でいじめられていたんだけど、そのいじめっ子もその事件に巻き込まれてさ主人公は自分を助けてくれる人の助けを借りながらその殺し屋達を撃退したんだけどさ。

その時、主人公はいじめっ子もその他の同級生も区別しないで助けたよ、その姿を見たいじめっ子は今までの事を反省して主人公にあやまったんだ。

それで、「仲直りしたい」 そう言ったいじめっ子は、主人公を自分の家に呼んでさ、それで主人公の事を話してもらったんだ。

そうして、主人公が自分には想像もつかないくらいに壮絶な生き方をしてきた事をしって、一言だけ…

うなるように言ったよ 「すげぇな」 ってね。

その時さ、下から怒鳴り声が聞こえて聞こえてくるんだ、それを聞いて彼は言ったよ。


『ああ、とうちゃんとかあちゃんがケンカしてるんだ。

 なんでも、とうちゃんが連帯保証人とかになったらしくて
 
 借金のカタにこの工場もとられそうなんだと。

 それまでは、けっこう仲が良かったんだぜ?家族でピクニックに行ったりとかよ』


そう言った彼は、ふとこんな愚痴をこぼしたよ。


『金さえありゃあ、こんなことにはならなかったのかな?』


ってさ。

でも、すぐに気を取り直した彼は主人公に言うんだ。


『大人の事情は大人に任せて、俺たちは外で遊ぼうぜ!』


って、そうして彼は駄菓子屋の前に来るとポケットをゴソゴソと探ってさ、

とりだしたお小遣いでアイスを一つ買うんだ。

取っ手が二つ付いていて、二つに割れるそのアイスを主人公と半分ずつ食べながら


『このアイス、安いけどけっこううまいんだぜ』


そんな話をしてさ、そんな話をして二人は仲良くなったんだけど、それから数日後のことだったんだ。

事件のことを聞きつけた父兄が学校に怒鳴り込んできて、けっきょく主人公は転校することになったんだ。

そうして、そんなある日の朝のこと… あの主人公と仲直りした少年の家の前に、ダンボール箱の中に無造作に大金が入れて置かれていて、その中には ”見覚え” のある字で、こんなメッセージが書かれていたんだ。


『ウチの息子が、お宅の息子さんと遊んでいただいたそうでとても喜んでいました。

「アイスがとてもおいしかった」 と笑顔でおしてくれましたよ、このお金はそのお礼です。

何かのお役にたててください。』


そのダンボール箱を見ながら、その少年は泣いていたんだ。

彼は言ったよ。


『ちくしょう! 俺はこんな金が欲しくておまえにアイスをおごったんじゃねえぞ

     うれしくねえ うれしくねえよ! こんな金。』


彼だって、本当はそんな事はわかっているんだ… この金があれば借金が返済できて、

きっと両親も少しづつでも仲直りしてくれるだろうことは、そして主人公の気持ちだってわかっている。

でも、彼はやっぱり泣きながら悔しがっていたんだ。

そして最後に自分の中の一番大きな気持ちをぽつりと言ったよ。


『俺はただ、お前と友達によぉ… 』


と。






感謝の気持ち

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このネタを見て、二つ書きたい話があったから一つは向こうに書いたよ。

そんで、こっちはかなりのご無沙汰ですね m(_ _ )m

今回、書きたいのは 『クリマスイブ』 の話しなんでちょっと(かなり)季節外れだけど、

まあつきあってくれる方がいると幸いです。

そのお話は、あるレストランで楽しそうに食事をしているカップルの会話から始まるんだ、

彼女さんは美味しい食事にとても上機嫌だったけど、じつはある事が気になっていたんだ。

それというのもね、『クリスマスイブ』 のその日はレストランにとっては

いわゆる ”かきいれ時” ってヤツのはずで、事実そのお店もとても賑わっていたのに…

不思議なことにその店の 『特等席』 だけが、予約席になっていて肝心の予約客が来ないんだ。

気になった彼女は、どんなお客さんがその席に座るかみてみたくなって、彼氏さんにも頼んで見届ける事にしたよ。

でも、待てど暮らせど予約客はやって来なくてさ、それでそのレストランのオーナーにたずねてみたんだ。

するとね、オーナーはこんな話をしてくれたよ。


『私は、この店の二代目のオーナーなので詳しいことは分からないんですが』


そう前置きすると、ある年のクリスマスイブにこのレストランにやって来た学生のカップルの話しをしてくれたんだ。


『そのカップルは、そんなに裕福な生活をしてわけではなかったようなんですが。

 それでも男性は彼女を喜ばせたくて、一生懸命にお金をためてこのレストランに来たそうです、

 でも、この店の料金が彼が思っていた以上の値段だったようで、注文をとりに来たウェイターに

 彼は 「水をください」 そう言ったそうです』


それを聞いた周りの人間からは失笑がもれて、男性はとてもみじめな気分になったみたいでね。

彼女は、そんな男性をやさしくいたわったけど、でもやっぱり男性はいたたまれない気持ちになって、その時だったよ。

先代のオーナーが、そんなお互いを思いやる二人の姿を見てとても気に入ってくれたらしくてね、

そしてその ”特等席” に二人を案内してくれて 「これは、私からお二人への気持ちです」 そう

言ってお金をとらずにごちそうしてくれたそうなんだ。

オーナーは、さらにその後の事を説明してくれてさ…


『その後、二人は結婚されて毎年のクリスマスイブにはあの席を予約してくれたそうです。

 オーナーも、その二人のためにクリスマスイブだけはあの席を空けて待っていたそうですが、

 どうやら奥様が亡くなられたそうで、それからはご主人も食事にみえられることが事がなくなってし

 まったそうなんです。

 そうして、先代のオーナーから私が受け継ぐ事になったのですが、やはりその先代のオーナーも
 
 亡くなられてしまったのです。

 ですが、先代のオーナーの遺言で 

「クリスマスイブには、”あの席” は空けておいて欲しい」 と言われましたもので、

 私はその遺志をついであの席を ”予約席” にさせていただいております』


そうオーナーが説明するとね、そのカップルの彼女さんは思わず涙ぐんでさ…

それを見たオーナーが言うんだよね。


『よかったら、あの席に座ってもらえますか?』


って、驚いた彼女が 「そんな大事な思い出があるとわかったら座れません」 そう言ったんだけど、

でもオーナーは 

「私の話を最後まで聞いてくれたお礼です、それに先代のオーナーやそのご夫婦も、

 きっとあなた達を気に入ってくれると思います」

そう言って、その二人を特等席に案内してくれたよ。

そうして、とても喜んでいる彼女に彼氏さんは環輪をだして言ったよ


『結婚しよう』


ってね。

彼女はとてもビックリしたけど、でも本当にうれしそうに即OKしたんだ。

そうして、食事をおえて幸せそうな二人はレストランを後にする… で、メデタシメデタシ




と、思ったらね。

帰り際に、彼女の肩を抱いている彼氏さんがオーナーの方を一瞬だけ振り向くんだ。

そして 「うまくいったね」 って感じで目配せしてさ。

えッ どういうこと?  とか思っているとさ。

そのお客さんが帰ったあとに従業員が出てきてさ、言うんだよね。


『いやー! 今年も上手くいきましたね』

『俺! オーナーの話を毎年聞いてて、作り話だってわかってても泣きそうになりますもん』


作りばなしーー!!!  Σ(=°ω°=;ノ)ノ

って、びっくりしてるとさ 「結婚したい男」 のために

彼女の気持ちを盛り上げるための ”演出” だって、種明かしするんだよね。


 …でもさ、その日の営業が終わって従業員 全員で片づけをするなか、

なぜかあの ”予約席” だけは、オーナーが一人で片づけていたよ。

そしてね、その物語をみている人達と会話をするかのようにオーナーは心の中でつぶいたよ。


『ほんとうはね、あの話は作り話じゃないんですよ』


『 …… 』


『え。 なんでそんな事がわかるのかですって?

 ふふふ、まだわかりませんか? あの、お水を注文した学生。

 あれは私なんですよ』


『 …… 』


『なぜ 従業員に本当の事を教えないのかですって?』


そうしてさ 一呼吸おくとオーナーはまた、心の中でつぶやくんだ。


『だって…   テレくさいじゃないですか』


と。




大事なのは、『おごり』 とか 『割り勘』 とかじゃなくて 

「おいしかったね! たのしかったね! ありがとうね!」 そんな気持ちなんじゃないのかな?



『天狼星』