キャンディファンサイト♥二次小説&小説FINAL STORYの考察漫画・アニメをうろ覚えの方~コアなファンの方まで♪かぎりなく・真面目で易しくマニアック・なブログです
今さら・でも―キャンディキャンディいつもアクセスいただきありがとうございます©水木杏子/いがらしゆみこ 画像お借りしますブログを最初から読む二次小説を最初から読む11年目のSONNET 目次草ネタを読むFinal Storyの考察を読む考察①Final Storyって?考察②新旧手紙の比較考察③あのひとは誰?考察④Finalと漫画の違い考察⑤テリィの手紙考察⑥男アルバートさん考察⑦キャンディの気持ち考察⑧テリィとスザナアメンバー限定記事を読むDear foreign CC fans小説キャンディキャンディFINAL STORY復刊投票はこちら『小説キャンディキャンディ FINAL STORY 上・下(名木田恵子)』 投票ページ復刊ドットコムによる『小説キャンディキャンディ FINAL STORY 上・下』(名木田恵子)の復刊投票リクエストページです。www.fukkan.comブログ村・小説(二次小説)カテゴリーPVランキングに参加していますおかげさまで、上位をキープしています応援ありがとうございます(❁´◡`❁)
バレンタインDAYということで私がキャンディキャンディの中で好きなシーンやセリフを告白します。なお私は少しズレているかもしれません大目に見てください出て行ってほしいハッキリ言うな カーソン普通の少女漫画なら・・👱♀️「スージーも治ったし、行きますね」👨🦰「いや、でもキャンディ、、もう少し」一旦は引き止め👱♀️「私、旅の途中なので」が、王道じゃないですか?ですがキャンディキャンディは違います「出て行ってほしい」とオヤジの本音を書いちゃうところが原作者がいる漫画のすごさだと思います!あなたが嫌い!ハッキリ言うな フラニーフラニーは最後まで笑いません。二人は打ち解けないままお別れをします。👩💼「どうしても好きになれなかった・・」超リアル!少女漫画なら、最後に和解しそうじゃないですか。でも、違うんです。きれいごとじゃない所がイイ現実世界には『ウマが合わない』ってゴロゴロありますよね?キャンディは悪い子じゃないと分かっていてもなんか苦手な相手。「・・・好きになれなかった」この二人の関係は、このままでいいと思います。病人に国境はないカッコいいこんな鳥ガラBBAのセリフなのに一番響いたどこの国どこの人種そんなものは関係ない!人間は1つだ!コンプライアンス違反途中下車はただ?そんな考え方が通用するのか!?私が同乗者なら、絶対認めないスケールがデカい倉庫の飛行機を勝手に修理して木っ端みじんに壊す倉庫にあるのは、自転車でも加湿器でもなく、パパの飛行機ですよ!笑ってる場合じゃないですよ、あなた達。パティはデブか?データによるとパティ 身長156㎝/体重42㎏キャンディ 身長155㎝/体重45㎏※昭和52年なかよし漫画新聞6月号付録キャンディの方がおデブいや、二人とも全然デブじゃないなのに、パティをデブキャラ?で通すところがスゴイなかよし編集部・・矛盾を感じなかったのかもしかしたら、キャンディは筋肉女なのか・・犬も木から落ちるそもそも犬は木に登るものなのか?大型犬のミーナが「お父さんの木」に登り案の定・・・落ちる。そこで放たれるポニー先生の一言がスゴイ「ミーナさん、あなた、少し太りすぎですよ」木登りは、ダイエットしてからやりなさい、ミーナさん何故かステアが死ぬ死ぬ必要ありました!?※個人的な意見です死ぬのが絶対条件だったアンソニーとちがいステアの死って、完全に後付けですよね?戦争のリアルさを訴えるためにこんないい人を退場させちゃうんですよすごいわ、この漫画は。いい人でも死ぬこれが戦争テリィと別れるすみません🙇♀️🙇♀️🙇♀️別れるからイイんです少女漫画は 好きな人と結ばれるのがいわば王道しかしこの物語は、完全に読者の期待を裏切った。これはスゴイことです私は30年間『キャンディは若いんだから、恋愛なんてまたできる。テリィが全てじゃないさ』・・というような再起のメッセージとして受け取っていました。ええ、もう強引にそう世の中には男性が35億いるんです!※BYブルゾンちえみテリィだけが男じゃないキャ―――Tファン、物を投げないで~ご都合主義に走りがちな少女漫画にはない展開。原作者の力を感じます。テリィはキャンディと結ばれませんでした。テリィの優しさと責任感が、キャンディではなくスザナを選んだのです。カッコいいと思いますよ。スザナを適当にあしらってキャンディを選ぶテリィより遥かにカッコイイと思います。イイ男が涙を流しながら身を引く。万事思うようにはいかない人生のリアルさ読み手が色々考える・・・そのシナリオがスゴイ・・・とはいえ一部の大多数のファンはこんな状態に陥りました※TとTファンですしかし漫画終了から約30年後に発行された小説FINAL STORY(以下ファイナル)ではテリィはスザナの臨終まで傍にいて責任を果たしました。そしてキャンディにぼくは何も変わっていない下巻283積年の想いを静かに告白しました。カッコよさがグレードあっぷ30年以上、夢も希望も無かったTファンのみなさまファイナルに書かれている大人になった30代のキャンディの言葉を紹介しますキャンディを自分だと思って、読んでみてくださいあの日々、たくさん流した涙は、今はきらめくような美しい思い出になった。下巻199もしかしたら、アンソニーがわたしにテリュースを会わせてくれたのかもしれない・・・そう思ったこともある。ファンにとっては、実際そうですよね?だとしたら、あの苦しかった日々も何か意味があったのだ、と。下巻269みなさんの好きなシーンスゴイ!と思うシーンやセリフはどこですか?∻☆・∻☆…∻☆・小説Final Story復刊リクエストページはこちらへ『2024年5月7日更新 めざせ☆ FINAL STORYの復刊!』※2024年5月7日 内容を更新しました。小説キャンディキャンディFINALSTORY復刊を目指しています活動をご存知ない方は こちらをお読みくだ…ameblo.jpご協力お願い致します©水木杏子・いがらしゆみこ&リ○さん、画像お借りしました🙇♀️
※2025年8月2日 内容を更新しました2025年8月2日 400票ちょうど1年前の今日300票だったのでこの1年で、100票増えました投票にご協力くださった方SNSでキャンディの投稿をしてくださっている方々Xでマメに告知してくださっているmumさんみなさまのおかげです小説キャンディキャンディFINALSTORY復刊を目指していますこの本を読まないことにはキャンディ♡キャンディは完結しません※テリィファン限定活動をご存知ない方は こちらを『ファイナル・ストーリーを復刻させよう!』諦めていませんか・・・?3万円出せないと。。。。何がって これです!!諦めるのはまだ早~い!!※つい昨日まで諦めていたのは誰?こちらのブログ…ameblo.jpフリマで、超~高額で取引されているこの本遥か昔の記憶がかろうじて残っているそこのあなた2010年に発行された小説ファイナルストーリーは大変なことになっています・・・世の中にはスザナが◯◯だ という事実を知らないアラフィフが推定100万人いると思います本当か?ご自分の目で👀確かめたいですよね?キャンディキャンディを読んだことのない通りすがりのあなたかわいい女の子のキラキラした恋愛漫画――と思ったら大間違いです連載終了から40年経った今でも少女(おばさん)の心を鷲掴みしている物語 間違いなく少女漫画史に残る名作です少しづつですが票は増え続けていますキャンディキャンディという作品が置かれているこの絶望的な状況の、何かが動けばいいなという思いで、このページを設けています。「苦難を乗り越え、希望を持って生きる」それが作品のテーマでもありました。復刊投票はこちら『小説キャンディキャンディ FINAL STORY 上・下(名木田恵子)』 投票ページ復刊ドットコムによる『小説キャンディキャンディ FINAL STORY 上・下』(名木田恵子)の復刊投票リクエストページです。www.fukkan.com2024年11月1日現在 335票この1年で約100票増えましたこの記事が少しでもCCファンの目に留まるよう投稿日を、トップページ近くに移動させました2024年8月2日現在 301票300票を突破しました~★怪しいサイトにご注意くださいFINAL STORY上下巻は、現在とても高額で取り引きされています。中には格安で出品されている品もあるようですが、詐欺サイトの可能性があるとの報告が届きました。出品者の評価やレビューをよく確認してくださいね。近隣の図書館などもご活用ください。Xでの復刊運動 310票!!\(^o^)/ わぁ~い♡ 400票に向けて、10%達成ですねっ(*^^*)嬉しい♪ キャンディの物語を愛する全ての人が購入できるように。ちょっと興味のある方も手にしてもらえるように。 復刊に投票をお願いいたします♡ いつも『いいね』『リポスト』ありがとう!!!https://t.co/0P3W5O1DVg— mum (@mum6690) August 23, 20242024年5月7日現在 264票復刊ドットコムに寄せた私のコメントに「いいね」を付けて下さった方々ありがとうございます新しい投票にはまめに目を通しているつもりですが私より早く「いいね」を付けてくださっている方が2~3人いるようです私が言うのもおこがましいですがいつも ひと手間ありがとうございます2024年2月26日現在 250票なぜ復刊が叶わないのかな・・2023年8月20日現在 235票増え続けています2023年6月17日現在 225票「いいね(Good)」を押しているのはわ・た・し~2023年1月19日現在 200票やっと200の大台に乗りましたこの1年で得票数が2倍になりましたね。2022年10月24日 189票増えてました一歩一歩2022年6月20日 170票2022年5月20日 162票復刊ドットコムに載ったフォロワーのゆゆさんのコメントです宜しければお読みください※ご本人の許可を取って掲載しています諸説ある「あのひと」の正体のみが注目されがちですが、私は家族のいなかったキャンディと家族がいても縁の薄かった「あのひと」が結ばれて、今が幸せであるということが重要なんだと思っています。この愛の物語を多くの方に手に取って欲しいと思い、1票を投じました。どうか、ここにある多くのメッセージが名木田先生の元へ届きますように。 (2022/03/08)同じくこっこさんのコメントです※ご本人の許可を取って掲載しています切なかった過去を「愛おしい日々」と言えるようになったキャンディ。その言葉の意味を、是非多くの皆さまに知って欲しく、1票を投じました。皆さまのメッセージが名木田先生の元へ届くことを願っています。(2022/03/06)500票集まっても無理な時もあれば5票で復刊が叶っている書籍もあるようです全ては・・・色んな都合でしょう➰神様、仏様、復刊ドットコムさまっぱんぱん結局神頼みご協力頂ける方がいましたらよろしくお願いします復刊ドットコムへはココをタップ
保存していた過去の井戸端会議2023年10月の投稿を編集しました∻☆…∻☆・。。。。。。。。。。。。。。2023年10月27日(金)昨日、フォロワーのゆゆさんから「三銃士」という言葉について質問を受けました。ソネットの中には、その言葉は何度か出ていますが原作には無い表現だったかも、とハッと気づきましたゆゆさんが云うには、『メイファスティバルのテリィの衣装は、「三銃士」の主人公ダルタニアン(ダルタニャン)じゃないですか?』と。ベルばらの影響が強い私はフランス貴族の衣装と思っていましたが三銃士の衣装・・・なるほどぉ~と思いまして、ちょっと調べました。う~ん・・・テリィはどうか分かりませんが、アーチーは三銃士で間違いなさそうそっくりだもん※映画「三銃士」よりすると、気になるのがステア。彼は一体何のコスプレを?フランス衛兵隊かな?メイフェスティバルって、パティの説明によると「みんなここぞとばかりにすごいおしゃれをするわ」らしいけど・・すごいおしゃれ?仮装大会では・・左端、『海のトリトン』?クレオパトラもいる・・トリトンは、この人です~好きだったなぁ~トリトン左端のコスプレの人は、トリトンではなくただのローマ人かもしれませんが(笑)メイフェスティバルハロウィン🎃と大差ないですね。
保存していた過去の井戸端会議2023年2月の数日間の投稿を編集しました記事の時系列は下に行くほど古いです∻☆…∻☆・バレンタインデーですね。誰かにチョコを渡しますか?キャンディ系キャラの誰にチョコを渡すのかアンケートを取りたいと思います。ぜひガチでお考えください。まずアメの三大ピラミッドと呼ばれるアンソニー、アルバート、テリィは勝手に考えてください三択を用意しましたバレンタインデー当日はテリィ系のブログらしくテリィで〆たいと思いますテリィ編①テリィ②テリィ③テリィ①学院時代のツンデレテリィどこか近寄りがたい存在②花形スターのテリィ女子に揉みくちゃモテモテ③花柄テリィもう何度目の使い回しか分からない、この絵痛ましいお姿酔っ払いのおじさんにモテモテソネットキャラ編①ジャスティン②アルフレッド③ナイル①ジャスティン(いや、これシャールくん)後にハリウッドデビューしたらしい②アルフレッド(いや、これジェル君)※画像はあくまでもイメージです。アメリカで映像の勉強中。パティとは文通している。③ナイル(いや、これラムセス)天は赤い河のほとりのキャラがモデルになっています。ナイルの名前は「ナイル川」からとっています。スイカ農家の長男だと明らかになったばかりです。お母さん編①エレノア・ベーカー②メリージェーン校長③ポニー先生・レイン先生①エレノア・ベーカー「テリィを紹介して」という理由は認めません。②メリー・ジェーン校長「どこの国、どこの人種、そんなものは関係ない!人間は一つだ!」カッコ良すぎ③ポニー先生とレイン先生「ミーナ(犬)さん、あなた少し太りすぎですよ」数あるポニー先生の名言の中で、一推しです。女性上司編①ラガン夫人②マーロウ夫人③デビィ夫人①ラガン夫人説明は要りませんね②マーロウ夫人テリィファンに、何も説明することはありません③デビィ夫人日本が誇る奇跡の83才。容姿もさることながら身体力の高さとバイタリティーには畏れ入ります。「てつろォ~」という声がどこからか聞こえてきませんか?少年編①サム②ジミィ③クッキー名前、カンタンだな①サム(カーソンさんの長男)キャンディの旅立ちを涙の笑顔で堪える超いい子こんなお兄ちゃんが欲しいなぁ・・父親に似ても似つかない顔立ち。②ジミィテリィ並のイケメンになりそうな予感しかしない③クッキー船長になる夢を持つ少年愛用のハンチングをキャンディに渡し男らしく敬礼我々とおそらく同年代のリアルな相手にスポットを当てます恋人として、永遠のパートナーとして誰にチョコを贈りますか?変わり者おやじ編①マーチン先生②マクレガー氏③カーソンさん①マーチン先生小太りでアル中気味絵の才能はある人はイイが、一生貧乏の予感②マクレガー氏それなりに金持ち心を開いてくれるまでに時間が掛かりそうだが受け入れられれば、盲目的な愛情を注いでくれる。犬のミーナをダシに使えば、簡単にお近づきになれるかも。③カーソンさんへんくつだが、子供たちを味方につければけっこうちょろいどうでしょうか?この三択これが我々アラフィフの現実ですAで始まるあの方々です!アンソニー、アーチー、アリステアは勝手に考えてください(2回目)私が用意した悩ましい三択はこの三人!Aで始まる名前編①アルバート②アリステア③アスラン①アルバートさんテリィの上をいく全てを持っている男②アリステアいい人中のいい人③アスラン・ザラ勝負にならないアーチーは敢えて外しまさかの場外キャラを投入。ブログ主がガンダムSEEDと進撃の巨人ファンなのは抑えておくべき重要ポイント友チョコ編①イライザ②スザナ③フラニー①イライザ「どこかで拾ってきたんでしょっ!」とチョコを突き返されます②スザナ「ありがとう♡お返しに私のお芝居のチケットを差し上げるわ」と優しい笑顔でチョコを受け取ってくれます③フラニー「いったい何のつもり!?お返しするわっ」とチョコは突き返されますあ~‥友チョコ編は難しい必ず誰か一人を選んでくださいね濃ゆすぎるキャラ編①ジャスキンさん②ガルシアさん③観客A①船会社のジャスキン独眼とギャランドゥの持ち主腕毛はカール②セニョールの名はガルシアアニメでは、捨て身でキャンディを庇っていました③名も無き観客マイケル昼から芝居を観るというインテリな面もあるならず者のリーダ―的存在腕毛は直毛のちに彼の名はマイケルと某フォロワーさんによって名付けられた。由来はこっこさんに聞いてください(笑)仕事人間キャラ①ニーブン船長②フランク先生③ロバート先生う~ん・・この三択は難しいです①ニーブン船長安定の笑顔亭主元気で留守がいい②フランク先生どこかサラリーマン臭が香る勤務医③ロバート先生熱血漢の芸術家芝居バカロバート先生にだけ私の悪意を感じた方。気のせいではないです(笑)十代のテリィを庇わなかった罪は重い。
ポニーの家のキャンディの部屋をイメージSONNETの目次∻☆…∻☆・みなさまへ――という表示を1年間掲示していましたが、この度、撤去いたしました。お気づきの方もいると思いますがこの標識をもろともせず、超マイペースでコメントを下さる強者が(笑)結構いらっしゃいましてただただ、私が不義理の極み状態になってしまうのが心苦しく夏頃から、新規アメンバーの受付や、頂いたコメントに応えておりました。とりあえず「頂いたコメントは基本的に反映され、ゆっくりですが、お返事をします」という状態に移行させていただきます。こちらの井戸端会場ですが新規の方には、2700以上のコメント内容が気になるところだと思いますがコメント欄はクローズを維持しつつ「ひとりごつ」を根暗につぶやくかもしれませんで、気になっていたのがこちらの動画中居君があんなことになってしまい、動画を下げるべきか悶々としていた時期がありました。下げるにはログインしなきゃいけないし・・でも片方(女性)からの意見だけでは判断できないので中立でいようと思いました。太一君もね
キャンディキャンディ二次小説11年目のSONNETスピンオフ伝説の森・後編※前編はこちらです★★★薄暗くなってきたストラスフォードの森に、シチューの匂いが漂い始めた頃だった。「ママー!今ジェイが手紙を届けてくれたよ。アンディからだ。読んでいい?」「ロンドンから?いいわよ」次男ジュリアンは持っていたプラモデルを床に置き、キッチンにいる母親に向かって手紙を読み始めた。「――SOS!・・?・・ママ、SOSってどういう意味?」「SOSっていうのはね――SOS!?!!」キャンディは持っていたお玉を放り投げ、小さな手から手紙を奪取した。SOS!アイリスが大変なんだ!アンディ「電報、、緊急事態ってこと!?内容を書いてくれなきゃ分からないじゃない!」怒りまじりの懸念は、キャンディの心を一瞬でセントポール学院に跳ばした。(とにかく行かなきゃ、今すぐ!)エプロンを脱ごうと背中のリボンに手を掛けた時、「ぼく、お腹がすいたんだけど」その手を阻止するように、ジュリアンが結び目を抑えた。「ジュリアン、あなた何歳!?」「八才」「八才と言ったら十分大人よね!?」小さな肩に両手をのせ、説得するように声を掛ける。「・・・八才は子どもだよ」誘導尋問には乗らないジュリアン。「もうすぐパパが帰ってくるわ!ひとりでお留守番出来る!?」「できるけどイヤだ。ぼくお腹がすいた」「分ったわっ」キャンディはエプロンを放り投げ、鍋とジュリアンを抱えるようにジェイの後を追った。グレアム邸とは道路を挟んだ向かいにある管理人宅。けたたましく鳴る呼び鈴に、帰宅したばかりのジェイは慌てて玄関のドアを開けた。鼻息が荒いキャンディを見た瞬間、ジェイは訪問理由を察した。「ちょっと外出するから、この子を預かってちょうだい!これ、夕飯」早く受け取れとばかりにロボットのような動作で鍋を差し出している。「――いつも、どうも」鍋はキャンディほど熱くなかった。「・・テリィの兄きは?」「書き置きを残しておいたから大丈夫よ。ジュリアン、いい子にしてるのよ」キャンディはリンゴのような頬にキスをすると、玄関前で辻馬車を拾い駅へ向かった。「・・・まったく、君のママは相変わらず鉄砲玉だね」「ぼくお腹すいた」慣れた様子でジュリアンがテーブルについた。いつもは灯りがついている家の窓が真っ暗だった。「キャンディ?ジュリアン・・?」プラモデルのモーター音と蜂の巣箱のようないつもの騒音の代わりに、リビングで待っていたのは煮込み料理のかすかな匂いだけ。部屋の灯りをつけた時、テーブルの上の書き置きが目に入った。ロンドンへ行ってきます。キャンディ「ロンドンへ?・・・実家で何かあったのか?あいつはいっつも一言も二言も足りない!」テリィがイラっとした時、足元に落ちていた電報に気が付いた。「SOS?これか?キャンディは学院へ向かったのか?いったい何事だよ!、、アンディ、頼むからあと一行書いてくれよ」止めたばかりの車に再びエンジンをかけ、アクセルをふかす。一瞬冷静になった時、「・・ジュリアンを連れて行ったのか?」父親らしい側面が顔を出した。「いや、子供を連れていったら足手まといになる」妻と同じ発想を抱いたテリィはそれを確認すべく管理人宅へ向かった。「パパっ!」ジュリアンはプラモデルの組み立てを中断し、父親に抱きついた。「ジュリアン、ママはどうした?」「ママは――いい子にしていなさいって」「キャンディはどこかに行くって飛び出していったよ。はい、これ」ジェイはきれいに洗った鍋をテリィに渡した。「ご馳走様。兄きの分もあるよ。別の鍋に」ジェイは夕飯に感謝するように手を合わせたが、テリィは瞬時に鍋を突き返した。「鍋を連れて行っても足手まといになるだけだっ」テリィの頭もだいぶ混乱しているようにジェイには聞こえた。「今夜ジュリアンを頼んでいいか!?」(・・もう頼まれてるけどね・・)目が血走っているテリィに抗うつもりはない。「いい子だ、ジュリアン」テリィは小さな頭をポンポンと叩いた。「兄き、明日仕事は?RSCには連絡しなくていいの?」「明日は安息日だっ」休みであることを告げると同時に、くるっと踵を返した瞬間全てを忘れたように走り出す。「・・・やれやれ、どこに行くかも告げずに。あのマシンガン夫婦に安息日が訪れますように。アーメン」ジェイが十字を切るそばで、ジュリアンが勝手知ったる衣装戸棚からパジャマを取り出した。「ぼく寝たい」「寝ようかジュリアン」 窓にコツンと何かが当たった気がした。「・・・鳥?・・小石?」二回目の音で確信したのか、アンディは急いで窓を開けた。「かぁっ・・!!」「しっーーーアンディ・・」木の上にいる動物が母親だと秒で判断できてしまう自分は誇らしいのか残念なのか。「どいてちょうだい。飛び降りるから」バルコニーにスタッと舞い降りた華奢な体は、とても三十後半の身のこなしには見えない。「それで?何があったのよ!」キャンディはさっそくSOSの理由を問いただした。一言でいえば、アイリスはこの一週間部屋に閉じこもっているのだとか。「授業は?」「・・・出席してないって、同じクラスの子から聞いた」「つまり、二人でいるところを見つかって自室謹慎ってこと?そんなの反省室や学生牢に比べたら大したことないじゃない」母親の発言に、アンディの眉がゆがんだ。「・・・・母さんの基準ってさ」涼しい視線の息子に、キャンディは慌てて言い直す。「あ~ほら、宝くじは百ポンドより十ポンド当たった方が嬉しいっていうじゃない?つまり、あの子はそういう状態なのね?」「どんな状態??」母親の比喩は相変わらず分かり難いな、とアンディは思った。「それにしても、馬術部は何であんな厩に行ったのかしら!昼間から肝試し!?悪趣味ねっ」とんちんかんな八つ当たりをするのも母親の特徴。「・・新入生の恒例行事なんだってさ。温故知新――古きをたずねて新しきを知る、みたいな・・?」「何それっ、変な行事!」アンディも思った。「アイリスは自室謹慎じゃないよ。僕とアイリスが二人でいるのを見られて、姉弟だって説明しても信じてもらえなかったんだ。下手な言い訳だ、ってみんなに大笑いされて」「信じて貰えない?事実なのに?」「ぼくたち似てないからね。名前も違うしさ。カムアウトしたところで言い訳にしか聞こえなかったみたいで、今や僕たちの”仲”は、、伝説の再来だなんだと全校生徒に知れ渡ったって感じ」「・・・そんな」「でも、たぶん問題の根っこは違うよ。アイリスは、父さんと母さんのことがショックだったんだ」「私たちの?」「学院から駆け落ちしたって。・・僕は信じないけどね」そう言いながらも、アンディは母親の顔を正視することが出来なかった。「・・もしかして学院の伝説の話?」「そう。伝説になってる厩での・・あいびき」アンディの顔は真赤になっている。「――アイリスの部屋へ行くわ」次の瞬間、キャンディは何かを催促するようにアンディに手を向けた。SOSの手紙を送った時に、こうなる予感がしていたアンディは用意していた直伝のシーツロープを差し出した。「母さん、夜は飛ばない約束を父さんとしてたよね?」無駄だと分かっていても一応言ってみる。「黙っていればバレないわよ」言うが早く、白いロープは夜の森の中に消えた。「あれ?・・でも何故父さんが一緒じゃないんだろう?」嵐を見送った後に、ふと疑問が降りてきた。「――いや、絶対来る」そう思った瞬間、窓ガラスがバリンと割れた。「・・・来た」アンディが部屋に転がっている小石を拾った時、「悪い、手加減したつもりだったんだが・・」聞き慣れた声がベランダから聞えた。「父さん!一足違いだったよ。今、母さんが」「・・チっ、飛んだのか。で、SOSって何だ?」速攻バレている母親の素行。黙っていてもバレるのが夫婦というものだろうか。アンディはつい先ほどした説明をもう一度繰り返した。「つまり籠城か?・・・部屋でいじけるぐらいなら、町へ繰り出して発散すればいいのに」「・・・父さん・・」明らかに不信感を向ける息子の目に、テリィは慌てて父親の威厳を示した。「 ” 実際に学ぶことができるのは、現場においてのみである ”――ナイチンゲール」「・・・現場が違うと思うけど」キャンディの影響でナイチンゲールもイケるようになったテリィだったが、名誉挽回には遠い空気。「母さんが心配だ。早く行ってあげて」微妙な空気をアシストするような息子の言葉に、テリィはバルコニーから飛び降りた。「あ!父さん」「なんだ?」「十月祭の招待状届いた?来てくれる?」「――仕事のオファーが入った」「安息日にまで仕事をするの?」「まったくだよな。前向きに検討するよ」テリィは片手を上げながら女子寮の方へ走って行った。勉強するでもなく机に向かいぼんやりしていたアイリスは、「いたぁ~」という声が外から聞こえ、我に返った。「ママ!?」バッとカーテンを開けると、母親がバルコニーで尻もちをついていた。「な、、何をしてるのママ!」「何って、当たり前でしょ!?」「静かに、ママ!見回りがあるのよ」そうだった、とキャンディは慌てて口に手をあて息を殺した。娘の背後には、二十年以上前に自分が使った懐かしい家具が見えている。(・・・変わってない)「ママ、、どうしてここに?」心配性の娘は、緑色の瞳を母親に向けた。キャンディは大きく息を吐いてから意を決したように言った。「・・・学院時代のパパとママの噂を聞いたのね?」返事をしないアイリスを見て、全てを話そうと悟った時、「・・キャンディ」いるはずの無い人物が、カーテン越しから現れた。「テ、テリィ!何をしているのよ、こんな所でっ」「それは俺のセリフだ」「ここは女子寮よ!あなたが居ていい場所じゃないわっ」「そういう問題じゃないだろ。ったく、手続きすれば、正々堂々と面会できるものを」「窓から入って来たあなたが言う?」「朝まで待てるかっ」延々続きそうな気がしたアイリスは「二人とも、、もう少し・・」と開いた両手を上下させ、両親にクールダウンを促した。三人は部屋の真ん中に向かいあうように座ると、しばらくの間沈黙が続いた。「・・・何を聞いたんだ?」「――夜の厩で・・夜な夜な」「ありえない」「・・でも、ロミオとジュリエットだって、十四才と十六才で結ばれて・・」テリィとキャンディは一瞬顔を見合わせた。「夜の厩でママとそうなっていたら、君は十二才じゃない。二十歳をとっくに超えている」「テっテ、テ、、、、、テ、、、」キャンディは口から泡が出そうだった。「ママと結婚した十三年前に君たちを授かった。それまでは・・会うことも叶わなかった」真実を語る時はやけに口数が少なくなる父親。嘘をつく時はやたら目が踊りまくる母親。そんな母親がじっと父親を見つめている。「・・・パパ、ママ・・」アイリスには語られたことが真実だと分かった。「――じゃあ、駆け落ちは?学生名簿にママの名前が無いのは何故なの?」「退学したんだよ、やりたい事があったから。パパは役者の道へ、ママは看護の道へ。道が見つかった者には、学院の教育は無駄に感じた」テリィの説明はちょっと違うな、と思いながらもキャンディはテリィに説明を預けた。退学のきっかけになったイライザの意地悪など、娘に話す必要はない。「 ” 実際に学ぶことができるのは、現場においてのみである ” ナイチンゲールの言葉よ」まさかの同じ言葉のチョイスに、テリィは思わず苦笑した。「・・本音を言えば卒業までいたかったが、あの時そうすることがママに示せる精一杯の愛だった」「それが学生だったパパの愛し方・・?」「ああ」「厩で愛を育てたんじゃないのよね?」「厩で育てたのはスウィート・キャンディの苗だけだ。な、キャンディ?」テリィはキャンディを見つめ、同意を求めるように目を細めた。「・・・そ、そんな感じよ」キャンディはコホンと咳ばらいをした。「――アンディと姉弟だって言っても誰も信じてくれなかったの。私、信用されてないのかな・・」アイリスを悩ますもう一つの問題を夫婦は思い出した。今度は同性として、母親の出番だった。「信じて欲しいと思う人にきちんと伝えることが大事だと思うわよ。あなたって壁を作りがちな性格だから、誰かさんに似て」「信じて欲しい人・・・」「ちゃんと説明して分かってくれる人が親友よ。分かってくれない人がいたら、その人は」「その人は?」「――猿以下よ」(ブっ・・・・)笑っちゃいけない選手権でもやっているのか、というムードになって来た。コンコンッ話し声がバレたのか、「消灯時間は過ぎていますよ」見回りのシスターがドアを叩いた。(いくぞ、キャンディ)(・・じゃあね、また十月祭で!)アイリスは、伝説の森の中にコソ泥のように消えていく両親の後ろ姿を静かに見送った。――来てくれてありがとう。パパ、ママ・・・「どうしたのです。こんな夜中に」窓を全開にしてバルコニーにいる生徒を不審に思い、シスターはいぶかし気に言った。「こ、今夜は月がきれいですね、シスター・・・・」「・・・泣くほどですか?」光っているアイリスの瞳に気付いたシスターは思わず空を見上げた。幸いにもその夜は中秋の名月で、まるでアイリスを励ますように輝いていた。月を味方につけたアイリスが翌朝向かったのは、フェリシアの部屋だった。「お、おはよう・・」「アイリス!体調はどう?今日の日曜礼拝には出られそう?」「あの、あのね、アンディ・ウィリアムは私の――」「弟さんでしょ?」「信じてくれるの!?」「もちろんよ」「で、でも、私たちは顔も似て無いし名前も違うし、、それでも?」「・・・信じるわ。だってあなた達そっくりだもの」「そっくり!?私とアンディが?」にわかに信じがたかった。そんな事を言われたのは初めてだ。「図書館でね、あなた達を見掛ける度に不思議に思っていたの。愛読書はシェークスピアと生徒名簿。そんな生徒が他にいて?」「そ、、そうね。い、いない・・かも」(・・不甲斐なし。穴があったら入りたい・・)「それにね、イニシャルかしら」「イニシャル?」「同じでしょ、A.W.G。あれはきっと、双子を生んだ両親の愛情なのかなって。スペルがIrisではなくAirisだから」アイリスはハッとした。考えたことも無かったからだ。「アンディさんのノートにもA.W.Gと書いてあるのを見たことがあるのよ。Gがファミリーネームよね?」アイリスはあんぐりと口を開けてしまった。同じ環境で育ったからこそ出てしまう癖――「あなたの欠席が続いた時、図書館でアンディさんにあったの。その時に姉弟だって聞いて、腑に落ちたのよ」「あは・・・ははは・・・」凛としていたアイリスの顔が崩れた。「エリザベスもあなたを庇っていたわよ」「――リズが?」「男女の双子で間違いないって、みんなに伝えていたわ」「リズが何故??あの場所にもいなかったのに・・」「さあ?・・でもきっと、エリザベスは何でもご存知なのよ」フェリシアはその理由で納得しているようだった。「最後にあなたに会えなかったことを、とても残念がっていたわ」そう言われて、エリザベスの三週間が昨日で終わっていたことに気が付いた。「・・お礼を・・言いたかったな」返せない借りを作ってしまったことにアイリスが肩を落とした時、「彼女にはまた会えるわ!だって未来の女王様ですもの!」フェリシアはぎこちないウインクをとばした。眼鏡の奥のアーモンド色の瞳と初めて目が合った気がする。「あ、あの、、休んでいた間の一週間分のノートを写させて、、あっ!ダ、ダメね。黒板が見えないのよね」「いいえ、バッチリ!あとでお届けするわ」「――えっ、男子寮を眺めて視力が回復したの!?」(ワトゥシ族!?)「まさか!以前、『私の席を使って』っておっしゃっていたから、遠慮なく使わせてもらいました」許してね、とフェリシアは両手を合わせた。「――ねぇ、礼拝が終わったら、お部屋に遊びに来ない?」重なった声と同時に友情は始まった。キャンディとパティが、かつて友情を育んだこの場所から。「おはよう、パパ、ママ。ぼくいい子にしてたよ」よく食べてよく寝たジュリアンは、早朝迎えに来た両親に元気に挨拶をした。夜を徹してロンドンとストラスフォードを往復したテリィとキャンディは疲労困憊で、洗われた鍋の中に入っている車のプラモデルを見ても反応する気力がなかった。「ママ、SOSの意味を教えて!」「・・・SOSはね、Save Our Sleep(睡眠を守ろう)よ・・・」ママは赤い目をこすりながら答えた。「・・・異存はない」パパも大きなあくびをしながら言った。(完)おまけ10月祭会場 :セレモニーホールゲスト:俳優テリュース・グレアムテーマ:現場で学べ~噂に惑わされるな※前向きに検討した結果、テリィが受けた仕事。。。。。。。。。。。。。。ワンポイントアドバイス後に女王になるエリザベスの誕生日は1926年4月1926年8月生まれの双子たちとは同級生です。エリザベスが「アイリスとアンディは男女の双子」だと知っていた件について1月26日のシャ○ームマム様へのコメ返で回答しています。伏線は貼ったつもりですが、スッキリしていない人は覗いてください。マニアックな方への解説作中の中秋の名月は1938年9月24日(土)です。
※ソネット本編終了後のお話です。時系列では、スピンオフ「おめでとう2」の次です。復習されてからの方が理解が深まります。11年目のSONNETスピンオフ伝説の森★★★「――長い歴史と伝統、多くの偉大な先輩方を輩出しているこの学院で、たくさんの事を学び成長していきたいと思います。新入生代表アイリス・ホワイト」礼拝堂に響くハンドベルのような心地よい声。入学試験を首席でパスした者に与えられる特権、入学式典での答辞。今年は見目麗しい女生徒が選ばれたとあって、誰もがその名前を一瞬で記憶したに違いない。しかもその生徒には他にも注目される理由があった。「――あの子、特別室なんですって」「・・まぁ、どんな家柄なのかしら」ステンドグラスの光を浴び、栗色の艶やかな長い髪をなびかせて壇上から下りる姿を目で追っている生徒たちから「アイリス――虹の女神ね」羨望の声が上がっている。しかし後方の上級生たちの目は、明らかにそれとは違っていた。「――特別室?その内不純異性交際で学院から去ることになる」「いや、一ヶ月で部屋を移る方に賭ける」よこしまなささやきを拾えるはずもなく、アイリスの耳に届いたのは隣の生徒の声だけだった。「素晴らしかったわ。私は寮の――」「――私語は厳禁です」そっけない返事をするアイリス。その立ち居振る舞いは父親そのものと言っていい。DNAというのは恐ろしく、隠しても隠し切れないほど明確なモノがアイリスには備わっていた。それでも自分の出自を隠したかったのは、父親が有名人だったからに他ならない。(・・俳優の子供だと言われるのはもううんざり。まして貴族だってバレたらどんな特別扱いが待ち構えているか。あ~いやだ、いやだ)家族の事は口外しない。グランチェスターのファミリーネームは名乗らない――それが入寮にあたりこの家族と学院長との間で交わされた密約だった。その時のことを学院長シスター・クライスと話し合った時のことも覚えている。『公爵家のご要望とあらば仰せの通りに』二つ返事だったのは、やはりこの学院とグランチェスター家に歴史的な癒着があったからだろう。――ばらはどんな名前で呼んでもばらだ。そんなシェークスピアの影響もあってか、父親はどんな名前で在籍しようと特段反対する理由は無かったようだ。『特別室は空いていますか?』とアイリスが訊いた時、『もちろん空いています』と言いながら、父親と母親の方をチラッと見たシスター・クライス。わずかに下げた眉の意味を誰かが読み取っていれば、入学後アイリスに降りかかる事態は違っていたのかもしれない。母親が青春時代を過ごした同じ部屋をどうしても使いたかった。もしかしたら、運命の人との出会いが待っているかもしれない。そう考えてしまうのは、理想的な両親の姿を見ていたから。一方、弟のアンディは特別室にはこだわらなかった。しかし双子の子供たちを平等に扱うのをモットーとしていた両親は、今回も同じ環境を与えることを選んだ。(・・・はぁ、、どうやったらアンディに会えるかしら。共有スペースですれ違うことがやっとだわ)木立の向こうにわずかに見える男子校舎を恨めしそうに眺めていたアイリスは、入学して五日目ついに解決策を見出した。(共有スペース・・――図書室!?)さっそく昼休みに行ってみようと内心小躍りした時、「ビッグニュース!王室の子がこのクラスに来るんですって!社会体験とかで三週間!」息を上げながら生徒が教室の中に走って来た。(王立の学院に王族が来ることのどこが驚きなの?)アイリスが俯瞰するように席に着くと、シスターに連れられた噂の人物が教室に入って来た。ミント色だった空気が一瞬でばらの香りに包まれる。「エリザベスです。リズって呼んでくださって結構です。短い間ですがどうぞ宜しく」宮廷の奥に十人以上の家庭教師を従える珠玉の王女の気高さは目を見張るものだった。(・・リズと呼べと言われて呼べる庶民がいる?呼ばないと機嫌を損ねる?)クラス中が密かに頭を抱えたことも察せずに、シスターは続けた。「エリザベスの席はそうね・・・アイリス!クラス委員のアイリスの隣でどうかしら?」年度初めの席順は寮の部屋と同じ並び。特別室を使うアイリスが一番前の窓側の席。その隣の席は隣室を使うフェリシアだったが、シスターはフェリシアに退くように指示し、一番後ろの席を指さした。「待ってくださいシスター!フェリシアは目が悪いんです。後ろの席に行くのは」「大丈夫よ、アイリス。その為に眼鏡があるんですもの」フェリシアはべっ甲の眼鏡を触りながらそう言うと、エリザベスに会釈をし席を譲った。授業が終わって間もなく、フェリシアが遠慮がちに話しかけてきた。「・・ノートを写させてくれない?黒板の文字がよく見えなくて」「眼鏡は?」「度数が弱いみたい。部屋にはもう一つあるから明日からは大丈夫よ。先ほどは私を庇ってくれてありがとう」読書好きのアイリスがそうすると分かっていたのか、まるで示し合わせたようにくせのある金髪を図書室で見つけたのはこの日の昼休みだった。アイリスは本棚から幾つかの本を適当に選ぶと、ごく自然に少年の隣に着席した。弟の鼻のそばかすがまだ消えていないことを横目で確認すると、少しホッとする。(やっぱり来たね)(・・・会話は禁止よ)(分かってる)(にせポニーの丘に行ってみたいの)(母さんに地図を描いてもらったから、放課後探してみる)周りから見えないように秘密の手紙―メモーを慎重に渡す。ただでさえ首席入学のアイリスは注目の的。男子と女子の会話は厳禁なのだ。たとえそれが姉弟であっても。そもそも、今や共通するファミリーネームを擁してない二人が姉弟であることに誰が気付くだろう。母親似のアンディは、大人びている姉とは髪の色も目の色も違うのだから。日に日に二人の小細工は手の込んだものになっていった。いつも隣の席にいるのは不自然なので、向かいに座ったり、ある時は本棚を利用して手紙を渡したり、手紙を挟んだ本をわざと落とし、阿吽の呼吸で相手に拾わせ渡すこともあった。(・・・エリザベスがクラスにいるってほんと?)(・・そうよ。陛下の戴冠式で会ったことは覚えてないみたい)(親戚と云っても一瞬挨拶を交わしただけだからなぁ。寮に入ったのか?)(いいえ、宮殿から通ってる。私が特別室を使っているって知ったら、どこの家柄なの?って聞いてきたわ)(なんて答えたんだい?)(ごく普通の家庭ですって。もう百人に同じ言葉を言った気がする)「(宮殿と云えば、父さんが陛下の吃音のちりょ――)あ、、と、失礼」次の手紙を渡そうとアンディがわざと落としたノートだったが、タイミングが悪く他の生徒が拾い上げてしまった。「――あら・・?」「あ、ありがとうございます、レディ!」アンディは慌ててノートを奪い取り、作り笑いをしてみせた。(・・挟まっていた手紙を見られたか?)「どういたしまして」その女生徒はアイリスの隣の席に座り、小声で話しかけてきた。「――ねえ、あなたの部屋は」「まだ荷物が散乱しているの。きちんとおもてなし出来ないから、ごめんなさい」特別室を覗きに行きたい、という興味本位の質問だと先走って答えたアイリスは、ププっと口元を抑えるしぐさと飴色の眼鏡に気付きハッとした。「あなたの部屋は私のお隣ね、って言いたかったの。宜しければ今度あそびに来て」おっとりした口調でフェリシアは言った。「・・眼鏡、変えた?」丸いフレームは以前と変わらないように見える。「視力を変えようと頑張っているわ。スペアの眼鏡の方が度が弱かったみたい」「なっ、、シスターに言って、席を戻してもらったら!?」思わず立ち上がったアイリスに、周りは一斉にシーっと指を立てた。「――言いにくいなら、私がシスターに」「エリザベスの体験期間が終わったら、戻してもらえることになってるの」「なら、それまでは一番前の私の席を使えばいいわ」「・・エリザベスに余計な気を遣わせたくないから」隣室のクラスメイトはずいぶんお人よしだな、とアイリスは思った。「・・・遠くの景色を見れば、視力は回復するそうよ」――だからワトゥシ族の視力は8.0なんだよ、アイリス。祖父アルバートから教わった事をとりあえず伝えた。男子校舎を眺めて回復するとは思えなかったが。(1913年度の生徒名簿は?)(父さんは載ってたよ。でも、母さんは・・・)(1914年度にも載ってなかったわ)図書室に通い詰めて五日後、二人はついにこの疑問にぶち当たった。――キャンディス・ホワイト・アードレーは本当に在籍していたのか?どの年度の名簿にも、写真はおろか名前さえ載っていない母親。この学院で両親が恋に落ちたことを夢見て入学した子供たちにとって、――もしかして、食堂のおばさんだったのでは?そう勘繰りたくなるのは当然だった。「あなたって、アンディ・ウィリアムと仲が良いのね。お付き合いしているの?」来るべくして来た質問をアイリスにしたのは、自習時間に暇を持て余したエリザベスだった。特別室を使う二人が同じ時刻いつも図書室に揃っている偶然に、疑いを持つ生徒がいてもおかしくはない。「あなたが彼に手紙を渡すところを見たわ」ギクっとしながらも、持ち前の機転の速さでその場を取り繕う。「十月祭のパートナーを探しているの」「ああ!来月の十月祭ね。私は参加できないけど皆さんは大変ですこと。男子とはおしゃべりも禁止なのに、ダンスのパートナーをどうやって探すのかと思っていたの。あなたなら、そんなさもしい事をしなくても相手から申し込みがあるのではなくて?」「・・・さもしい?」この学院には五月と十月に大きな催しものがある。祭り色が濃い五月祭と違い十月祭は文化活動の発表会で、著名人による講演会なども行われる。夜の舞踏会のパートナーは、部活動の上級生の力を借りて探す生徒も多かった。「そうね、リズはパートナーに困ることは無いわね。たとえそれが結婚相手でも」「――リズ?」驚いたようなエリザベスの表情を見て、後ろの席の生徒が語気を強めた。「失礼よ、アイリス!」「そう呼んで欲しいって言ったのはリズの方だわ」「だからってっ!」常に取りまきに囲まれているエリザベスと違い、アイリスには一匹狼的な気質があった。「アイリス・ホワイト・・・以前どこかでお会いしたかしら?」「そうね。お会いしているわ、王女さま」王位継承権第一位のエリザベスは、その返答が公私どちらに向けられたのか分からなかった。横から縦の世界へコミュニケーションが広がる頃、新入生はある伝説を耳にする。学院生活が二週間過ぎた頃、その伝説はアイリスとアンディの耳にも入った。「・・・貴族の男子とアメリカの成金女子って、父さんと母さん・・じゃないよな?」地図を頼りに探し当てたにせポニーの丘で初めて行われた家族会議は、疑惑の言葉から始まった。「テリィとキャンディなんて名前、他に誰がいるのよ!しかも特別室の住人ってことも同じだわ」「伝説は語り継がれている内に変化するものだよ」「馬小屋で夜な夜な会っていたのは、、、事実かしら?」「・・・・アイリス、今変な事を考えていた?」嫌悪感を示すような姉の表情にアンディは気付いた。「不純だわ、パパとママっ」「・・・何かの間違いだよ」「じゃあ、名簿はどう説明するの!?駆け落ちしたから除名処分を受けた、ってことじゃないの!?」「除名って、せめて退学処分とか他に言い方は」「退学処分になる親なんて恥ずかしすぎるわっ、私は―――」切羽詰まっているような姉の顔を見て、アンディは話題を変えようとスッと立ち上がった。「――この丘、すごい場所にあるよね。こんな敷地の端っこにある小高い場所に、わざわざ昼休みに来る生徒なんかいないよ」「・・ほんと、上るのも必死のパッチ」「それ、西の方の言葉らしいけど、レディが使ったらシスターに叱られるよ」「いいですか!?正しい言葉遣いは、正しい精神に繋がります」鼻をつまみながらシスターの真似をするのは、母親直伝だ。「今朝のお祈りはいつもの倍です!」アンディが続ける。お祈りを罰のように使うのが、この学院の伝統だということも聞いている。「二倍の刑はまだ食らって無いわ」二人は顔を見合わせて、プッと吹き出した。丘を超えた奥に、脱走できる高さの石の塀があることも、シーツロープでターザンすればシスターに見つからずに移動できることも入寮前に習ったが、両親は決まって最後にこう言った。『やっちゃダメよ』『やってはいけない』なんと説得力がない言葉だろう。「父さんと母さんは、ここで毎日のようにおしゃべりをしていたんだろうなぁ。薄暗い森の中の小屋なんかより気持ちがいい。そう思わないか?」遠くに見える校舎の上に広がる秋の高い空。アンディが胸いっぱいに空気を吸い込んだ時、昼休みの終了を告げる予鈴が遠くから聞えた。「急がないと間に合わない、アイリス!必死のパッチだ」「紳士も使っちゃダメなのよ」「じゃあ、いったい誰が使うのさ」「西の人」笑いながら丘を駆け下りる二人は同じことを考えていた。(父さんたちもきっとこんな風に・・・)実際のところ、父親が走って校舎に向かった事など一度も無かったのだが。「ブルーリバー動物園を貸し切りですって?さすがエリザベスだわ!」教室では相変わらずエリザベスの周りに取りまき達が群がっていた。「いっそ動物園をウィンザー家で買い取ったらいかが?世界中から動物が集まるわ」いかに大げさに褒めるかもレディに求められる条件なのだ。「白黒のまだら模様の熊が見られるそうよ」エリザベスが自慢気に言うと、取り巻きの一人がウットリするような声を上げた。「知ってるわ、そのニュース。新聞で読んだばかりよ」「皆さんも外出できるように院長に頼んであげる。貸し切りは午前の半日だけなの」「ご一緒させて頂くわ!」「なんて光栄なんでしょう」どうやら明日の日曜日、このクラスの生徒は誰一人いなくなりそうな予感。「――あなたも視力回復を試みているの?」外の景色が最高の友人とばかりに背中を向けているアイリスの横に、フェリシアは並んだ。「一緒にまだら模様の熊を見に行かない?」「・・パンダには、興味が無いの」アイリスは遠くを見たまま答えた。「だから今朝の日曜礼拝には、女子が少なかったのか。集団ストライキかと思ったよ」丘の草の上に寝そべりながらアンディは茶化した。「こう規則が厳しいんじゃ、ストライキもしたくなるわね」「言えばよかったのに。ブルーリバー動物園の経営者はウチだって。その内私が継ぐんです!って」「それじゃ、アードレー家の人間だってバレちゃうじゃない。それに私は継がないわっ」戦争で経営状況が悪化した動物園に救いの手を差しのべたアルバートさんが、東の国から珍しい動物を迎え入れたのはつい最近のこと。先行独占公開で見たパンダはかわいかったが、詳しすぎる祖父の説明や、猿に異常な関心をよせる両親の態度の方が、よほど記憶に残っている。「”イニシャルがAの者には継ぐ資格がある”ってアルバートさんはいつも言ってる。今日だって動物園にいるんじゃないか?会いに行けばよかったのに」「イヤよ、まるで集団遠足のような状況なのよ?王女にガイドをするのは園長のアルバートさんだわ。またパンダの出産秘話から聞きたいと思う?」「集団遠足・・・・そうだ!今がチャンスかも」「チャンス?」「例の、厩の場所が分かったよ。馬術部が使っている厩とは違うんだ。母さんが描いた地図の意味がようやく分かった!」「ママが馬小屋の場所を描いていたの?」「学院の森の地図に、小屋のような建物と一緒に、豚のような動物が書いてあって、たぶん馬を描いたつもりなのかな、って昨日気付いたんだ。あれ、豚小屋じゃなくて馬小屋だよ!」「・・・ママって絶望的に絵が下手よね」「母さんのダメ出しは後回しにして、行ってみないか?何か残っているかもしれない」「・・愛し合った形跡?」少し皮肉めいた口調でアイリスは言った。「――まだ決まったわけじゃないよ」藁が散らばり、屋根はところどころ朽ち堕ちていた。無数の蜘蛛の巣が行く手を遮りアイリスは入口から動きたくなかったが、壁に掛かった鞭に気付いたアンディは枝で白い糸を払いながら奥へ進んだ。「――父さんの名前だ、間違いない。ここが例の厩だ」「ここで・・・夜な夜な逢引きを・・」ほこりまみれの父のイニシャルを確認したアイリスの顔が嫌悪感で歪んでいく。その時だった。カサカサと葉っぱを踏むような音が聞こえた。大勢の足音が乾いた小枝をパキパキと鳴らしながら近づいて来る。「・・・この厩?・・」その声と同時に、蝶番の壊れた入り口の扉が鈍い音を立てゆっくりと開いた。ギギギ・・・・(ダメだ!間に合わない!)――逃げられない「――あなた達、ここで何をしているの!?」厩の中には、特別室の二人が肩を寄せ合うように立っていた。つづくんです後編へ。。。。。。。。。。。。。。。ワンポイントアドバイス特別室の位置について漫画やアニメでは、2階の中央付近に位置していた特別室ですがファイナルでは『廊下の行き止まりに、他より大きな扉』上巻258 が特別室だったと書かれています。つまり角部屋(一番端)と解釈しました。アイリスの席順が一列目の窓側なのはその為です。この物語は1938年9月です。この年、ロンドン動物園にパンダがやってきました。必死のパッチ関西方面の言葉で「必死にやる」という意味だそうです。作中の「西の方」は「ウェールズ」だと思ってください。ワトゥシ族について詳しくは『渦の中の再会・エピローグ4-7』をご覧ください。幼少期のアイリスとアンディのイメージ画※ピンタレストから拝借しました🙇♀️
アメンバー限定記事を読むにはアメンバー申請が必要です©いがらしゆみこ LINEスタンプより申請を希望される方はこの記事のコメント欄に当ブログの感想を添えてその旨をお知らせください※感想が無い場合は無効になりますただ・・コメントは承認制なのでリアルタイムで反映されません常にログインしているわけではないので気長にお待ちください🙇♀️🙇♀️🙇♀️お話し後に申請画面を開きます🔓️※申請画面には常時ロックが掛かっています🔒限定記事の内容は次の通りです・あのひとがテリィ前提の記事・プライバシーに関係する記事・著作権に配慮した記事・善良なファンに配慮した記事アメンバー記事一覧はこちら申請の条件・仲間だけ、という意図はありません・ファンを区別するものではありません以下の条件にあてはまる方は申請をご遠慮ください🙇♀️©いがらしゆみこ LINEスタンプより・あのひとがテリィだと心が乱れる・ブログ主の考察に共感できないアメンバーの申請には前提条件としてアメーバー会員登録が必要です©いがらしゆみこ LINEスタンプよりブログを始めるつもりがない方でも、無料で登録できますAmebaヘルプ|*****はじめての方へのガイドhelps.ameba.jpアメーバ―会員(アメブロの会員)アメンバー(限定記事の読者)は違います。ご注意ください突然アメンバー記事に入れなくなってしまったアメンバーさんへコチラからは何の操作もしていませんので、そちらの端末の事情だと思います。再申請してくださいね©いがらしゆみこ LINEスタンプより
フォロワーのゆ○さんに言われてハっと気付いたことがあります。ああああああああ・・・相変わらず浅い人間です、私は皆さんは、とっくにお気付きかもしれませんが記事にしたいと思います。○ゆさん、いつもありがとうございます🙇♀️NYのテリィとシカゴのキャンディは文通していました。スザナに隠された手紙もありましたが、それは劇団宛ての手紙。※下巻218テリィのアパート宛てに出した手紙は、無事に届いたはずですよね?手紙の束は、今は象嵌細工の宝石箱の中に収められているとファイナルには書かれています。名木田先生は二人の文通内容を一切秘密にしています。このような文章が初期の小説版の『あとがき』に載っていますし。キャンディの手紙のたばの中に水色のりぼんがかかったのがあって、これはないしょ、とみせてもらえませんでした。たぶん、昔、テリィからきた手紙ではないかしら。※昭和54年発行・小説キャンディキャンディ3巻182名木田先生は、アルバートさんとキャンディの文通の内容は包み隠さず見せてくれているのにテリィとキャンディの間で交わされた内容は、キャンディが内緒と言ったから、という理由で、まったく教えてくれません。ケチっ・・なんでもありません・・・・・己の想像力で補います・・・でも、実はファイナルには、チラッとその片鱗が見える箇所があるのです。でも、テリィはたくさん手紙をくれましたね……忙しいのに。宛て名はいつも、ターザンそばかす――。からかうようなことばかりで、もっとロマンチックな手紙が欲しかったけど、でも、心のうちは分かっていたつもりです。からかいながらもやさしさと思いやりにあふれた手紙― 下巻275ふむふむ・・キャンディをからかいながらも、「すきだ!!」が駄々洩れの手紙だったみたいしかもたくさん送ったって旧小説まではこんなことになるなら、わたし、もっとテリィに手紙を出しておけばよかった、貰っておけばよかった 復刻版517などと後悔を口にしていましたが、ファイナルでは増量されたみたいですん?宛て名はいつも、ターザンそばかす――。テリィは「ターザンそばかすへ」と書いていたようですね?5通出しても10通出しても、常に「ターザンそばかすへ」なのね?だからなのかキャンディはいつも「ターザンそばかすより」と署名していたっぽい。だって、キャンディがテリィに書いた2通の手紙は、両方「ターザンそばかす」と署名しているから。これは『出さなかった手紙』です。テリィがどこにいるのか分からなかった時に書いた手紙と、別れた後に書いた手紙です。とてもシリアスな手紙なのに、『ターザンそばかす』が妙に不釣り合いだなぁ、と違和感はあったのです。しかし私は浅い人間なので深く考えていませんでした。キャンディはいつもこう署名していたから、『出さなかった手紙』でさえ、そう書いたのかな・・泣ける~キャンディ、テリィが付けてくれたあだ名が大切だったんだね。サルでもマントヒヒでもコモドオオトカゲでも、きっとなんでも嬉しいのね。じゃ、テリィは何と署名していたと思う?そうT・Gだったんじゃないかな、と気付いたんです。ご存知の通り、スザナ亡きあとテリィがキャンディに出した手紙の差出人はT・Gでした。何故いきなりイニシャル?手抜き?素性がバレないように?・・などと私は考察していましたが、違う違う当時からテリィは、T・Gと書いていたのかも。だって「ぼくは何もかわっていない」んですよ。だから署名も昔のままのはず。当時のテリィはストラスフォードの新進気鋭のスターでキャンディは聖ヨアンナ病院の看護婦寮に住んでいました。封筒にフルネームを書いたらバレちゃうよねT・Gが、テリィにとってテリュース・グレアムだったのかテリュース・グランチェスターだったのかは分かりませんがとにかく、二人は二人にしか分からない秘密の呼び名で文通していたのではないでしょうか。それがターザンそばかすとT・G名木田先生は、二人の秘密をちょっとだけ教えてくださっていたのですね10年振り(?)にテリィの手紙を受け取ったキャンディは文面もさることながらT・Gの署名を見た時、涙があふれたんじゃないかな。©水木杏子/いがらしゆみこ 画像お借りしますついでにキャンディが他の手紙にどのように署名していたか調べてみました大おばさまやアードレー家関係者にはフルネームで署名。親しい人には、ちょっとおどけたパターン。飛び上がって喜んでいるキャンディたぶんケチ?なキャンディ泣き虫キャンディ『あなたの美しき養女』と、アルバートさんへの手紙で署名した以外は『キャンディ』か『○○キャンディ』と書いていました。また、他の登場人物もしっかり自分の名前を署名しています。1箇所だけアルバートさんが『バート』と自分の愛称を用いています。ターザンそばかすとT・Gどうやら、この2つだけが特別扱いのようです。手紙の内容が分からなくても、二人の秘密が分かっただけでハッピー宜しければこちらもどうぞ『考察⑤ テリィの手紙1』キャンディの「今」をろくに調べもせずに出したようなテリィの手紙の文面。短いながらもテリィらしさ全開の文面は、突っ込みどころ満載です。再現度100%の全文に登場…ameblo.jp
Dear foreign CC fansWarm Welcome.It is one of Candy Candy fan sites in Japan.(❁´◡`❁)There are many fans reading this site and is packed with a lot of information.Unfortunately, Japanese Language is difficult, thus I think that even if you use an automatic translation function, the sentences on my blog will not be translated correctly and will not be conveyed accurately.(ノД`)・゜・。Thus, I prepared a simple English version for you, so that you can at least see theCC considerations.(`・ω・´)ゞIf you are interested, please click here ↓『The Most Dreamless CCFS Theory in the World』*CCFS is for abbreviation of Novel Candy Candy Final Story.*Written in purple t…ameblo.jpJapanese version, please click here ↓『苦手な人の為の1ページ考察』長い考察が苦痛な人の為に、要点だけをドライにまとめた「あのひと考察・総集編」です。※2010年発行の「小説キャンディキャンディFinal story」を、「フ…ameblo.jpTranslated by Cathlynnthank you for your cooperation.
P・S テリィ......好きでした。これは、別れたテリィに書いた(出さなかった)手紙の文末に添えられた言葉です。下巻277この言葉は過去形なのでテリィのことはもう好きではないテリィを諦めたと捉えるも良しテリィを必死で忘れようしているテリィがまだ好きなのね・・と捉えるも良し各々想像力が発動するスレーズだと思います。なのでこの言葉を深追いするつもりはございません今回注目したいのはこの言葉の位置です!!あ~・・とっくに気付いていたあなたは神です私は考察を30ページも書きながら、全く気付いていなかった浅はかな人間です。のーてんきな奴です。外国人のEleannaさんに質問されるまで、ミリも考えたことはなかったです・・と懺悔はこの位にしてまずは原文をご覧くださいターザンそばかす という署名の前に P・Sの文章があります。しかし本来外国において、P.S.は署名の後に来るものらしいです。なのになぜこの位置なのか?名木田先生は日本人だから、うっかり間違えた――・・と思いますか?あまーーーーーーい!!実はファイナルには、他にもP.Sを使った箇所があるのですが・・全て署名の後にP・Sがある(正式な使い方)のです。しかも!!!旧小説でも、「......好きでした」は署名の後(正式)でした。つまり、ファイナルでは敢えて変更したことになります。・・・・意図があるようです。 何故か泣く・・いったい先生は幾つこのようなご自分だけの世界をファイナルの中に仕込んでいるのか・・・ 疲れ切っているちなみに、初期の本にはその文はありません皆さんのご意見を伺いたくて、記事にしてみました皆さんのご意見を参考に 結論が出たら ココに書きますねご意見、お待ちしています【8月21日加筆】たくさんのご意見、ありがとうございました。🙇♀️🙇♀️🙇♀️さすがファンの皆様は、考えることが概ね一致しているようでした。頂いた声をまとめてみました。本来P.S.(追伸)は本文に入れ忘れた事や本文とは関係ない事を伝える役割で、署名の後とされる。ファイナルに登場する手紙は、テリィへの手紙以外、全てこの形式を守っている。仮に署名の後ならば、「テリィ……好きでした」はいかにも言い忘れた事を付け足したような軽い印象を読者に与えてしまう。だから名木田先生はファイナルを執筆するにあたり、その位置を見直した。署名の前、本文の最後にすれば、キャンディが一番伝えたかった事、最後にどうしてもテリィに伝えたかった事になるからだ。キャンディの手紙には、テリィの役者としての活躍を喜び、スザナとの幸せを願う文言が並んでいる。かつてキャンディの手紙を隠したスザナに対しても「スザナはすてきな人です」とまで書いている。スザナはすてきな人です。何よりもあなたを愛し続けていることが、すてきです。そして、そんなスザナを選んだテリィ、あなたも・・。下巻277かなり無理をし、自分の本心を偽っている印象を受ける。そして手紙の最後の方になって、よくやく自分の気持ちに触れている。次の文は、テリィを追ってサザンプトンの港へ追いかけていくキャンディの心の声。そう――自分はまだテリィに打ち明けてはいないのだ。――あなたが好き、と。とてもとても好きなのだ、と。下巻138結局テリィに気持ちを伝えることが出来ないまま、二人は別れてしまった。だから、最後の最後に、密かに告白をしようとした。しかし、今でも好き、とは書けなかった。何故ならテリィにはスザナがいるから。今さら言ってもどうしょうもない、こんな気持ちは終わらせなきゃいけない、という葛藤や諦めの気持ちが、P・Sや過去形に表れている。自分しか読まない、出せない手紙と分かっていても、それでも尚、自分の心をごまかしながら切ない愛の告白をするキャンディ。キャンディの謙虚さや健気さ、テリィが今でも大好きなのだと伝わる一文だと思う。↓小説版キャンディキャンディ・ファイナルストーリーの復刊運動ページです。『2023年6月17日更新 めざせ☆ FINAL STORYの復刊!』※2023年6月17日 内容を更新しました。小説キャンディキャンディFINALSTORY復刊を目指しています活動をご存知ない方は こちらをお読みく…ameblo.jp🌰
長い考察が苦痛な人の為に、要点だけをドライにまとめた「あのひと考察・総集編」です。※2010年発行の「小説キャンディキャンディFinal story」を「ファイナル」と表記します。はじめにファイナルでは、キャンディのパートナーは「あのひと」と平仮名で書かれ、「愛する人」の意味で使われています。但し海外版では「That person」や「He」の文字が充てられているケースがあります。しかしThat Personは「あそこにいる人」の意味なので、名木田先生が意図する「あのひと」とは根本的に違います。キャンディ以外の登場人物は「あのひと」ではなく、平仮名と漢字の組み合わせの「あの人」を使います。日本語版にはこのような巧妙な言葉遊びが随所に登場します。つまり、原文に隠されたヒントを発見できるのは日本人と日本語が分かる人だけです。では、日本人なら「あのひと」が誰か分かるのでしょうか?実際は日本人でも意見が分かれます。本の読み方には二通りあるからです。タイプ①主観的に自由に想像する(想像力)タイプ②客観的に正確に読み取る(読解)①は、文章を厳密に追いません。本から感じたイメージの世界です。イメージは各々違うので、自分が思う登場人物があのひとです。極端にいえば、全文を読む必要はなく、一文だけでも想像の世界は広がります。②は、原作者が文章に込めた意図を正確に汲み取る努力が必要です。仮説を立てる場合、本の中から根拠を探します。さて、あなたはどちらの方法で読みますか?①なら、この考察を読む必要はありません。あなたが思う登場人物が答えです。もし②だと思うなら、この考察を読んでください。例えば、ファイナルに出てくるエイボン川のある国はニュージーランドかもしれない、と考える人はタイプ①イメージ論者です。ファイナルにはその地名は出ていません。一方、エイボン川はイギリスにある、という説は客観性があります。ファイナルにはイギリスが登場し、実際にエイボン川が流れているからです。しかし、イギリスの町ストラスフォードにRSC(ロイヤルシェイクスピア劇団)があるからあのひとはテリィだ、という説はタイプ①です。ファイナルにはRSCは出ていません。これから紹介する考察は、全て②の「読解」に基づきます。ファイナルに出ている言葉だけで考えていきます。これは、最も客観的で公平な考え方です。誰のファンであろうと関係ないからです。私は名木田先生が決めたあのひとを知りたいから、このような読み方を選ぶのです。しかし、この読み方を押し付けるつもりはありません。本の読み方は自由だからです。マンガと混ぜるな漫画の結末はアルバートとキャンディの未来を予感させるものでした。私はキャンディのパートナーはアルバートだと思っています。そして、漫画の結末に納得しています。困難を乗り越え、自分の足で歩き始めた少女の成長物語として支持しているからです。しかしファイナルは、漫画やアニメとは違う作品です。漫画は、いがらしゆみこ、水木杏子、編集者で作り上げた共同作品です。アニメは、漫画をベースにアニメ制作会社が作ったもので、オリジナルの部分が多々あります。ファイナルは、児童文学作家名木田恵子の単独著書です。水木杏子と名木田恵子はDNA的には同一人物ですが、今となっては別人かもしれません。何故なら、ファイナルは漫画終了から31年後の作品で、著作権裁判の後、いがらし先生とけんか別れをした後に書いたからです。「続編ではありません」「全面的に書き直そうと決心しました」と名木田先生は言っています。つまりキャンディキャンディには、漫画・アニメ・ファイナル、3つの結末が有るわけです。あのひとはファイナルにしか登場しないので、読解の対象はファイナルだけです。混ざっている人たちそうは言っても、自覚のないまま混ぜて読んでいる人が多いのです。そこで質問します。①スイートキャンディのバラは何色ですか?②テリィがポニーの丘に立った時、キャンディはどこにいましたか?答えられますか?ファイナルには正解が書かれていますが、漫画やアニメの影響が大きい人は答えを間違えます。キチンと書かれているのに、混ぜて読んでいるか、見落としているのです。二次創作(イラストや小説)なら問題ないでしょうが、読解では原文が全てです。①の答えは、白でも緑でも水色でもありません。上巻121②の答えは、キャンディの故郷ではありません。下巻27620代のキャンディアルバート往復書簡ではキャンディへの感謝が書かれ、親密そうです。キャンディに恋をしている、と感じる人もいると思います。しかし、キャンディを愛している、という文章はありません。愛の告白もしていません。「(キャンディの)幸せがどこにあるのか見極めたい」と書かれています。下巻315漫画では「幸せにしたい」という言葉でした。これは恋心が含まれた表現です。しかしファイナルでは言葉が違います。意味も違います。「見極めたい」という言葉は、もっと上からの、管理者(監督者)の目線に近い言葉です。実際にファイナルの往復書簡では「お父様・養女」の言葉が、旧小説より多く出てきます。→旧小説=4回。ファイナル=13回テリィ「ぼくは何も変わっていない」という手紙を書いています。下巻283悩みながら書き、投函までに1年半掛かっています。作中に出てくるテリィの気持ちは「キャンディが好きだ・幸せにしたい」です。「変わっていない」のは、その気持ちだと考えるのが妥当です。この手紙はスザナの死亡記事の次に登場します。つまり手紙に出てくる「あれから1年経った」は、スザナの喪が明けたという意味でしょう。1年の根拠はそれしか見当たりません。但し、この手紙がキャンディへ届いたかは分かりません。キャンディ アルバートへ信頼を寄せ、感謝と深い絆が書かれています。「テリィ……好きでした」と過去形で手紙を書いています。テリィとの恋は終わった、と感じる人もいると思います。しかし、「心の中であなたと向き合うと~呼吸さえできない・私を忘れないで」という文面からは、恋心が残っていると感じます。Qアルバートへの気持ちは、家族愛か?恋か?どちらとも受け取れる曖昧な表現です。Qテリィへの気持ちは、封印したのか?まだ好きか?どちらとも受け取れる曖昧な表現です。読者は好きな登場人物に有利に読むでしょう。名木田先生はわざと曖昧に書いているので、20代の部分はイメージの世界です。好きなように想像してください。そしてファイナルは、いきなり30代のキャンディに跳びます。30代のキャンディとあのひとのエピソードは具体的に書かれています。つまり、慎重に検証する必要があるのはこの部分だけです。シェークスピア全集30代のキャンディの家に、シェークスピア全集があります。アードレー家のルーツはスコットランド、グランチェスター家はロンドンです。つまり両家にあるでしょう。注目すべきは、テリィの別荘に行った時の10代のキャンディのセリフです。わあ、テリィ、演劇の本ばかりね!シェークスピア全集もあるわ!下巻91テリィの別荘には「シェークスピア全集もあるわ!」と書かれています。このセリフは、かつての小説には無く、ファイナルで足されています。アードレー家に全集があるとは書かれていないので、その可能性を考える必要はありません。あのひとの家には、イギリスとフランスの文学書もあります。つまりあのひとは文学好きで、イギリスかフランスに住んでいるか、イギリス人かフランス人だと考えられます。アルバートは経営学から法律まで習っていたと書かれています。下巻298あのひとが アルバートなら、本棚には法律の本、経営の本、アメリカ文学が並ばなければ不自然です。幸せになり器を直した幸せになり器は、キャンディとテリィの幸せを願ってステアが造った物です。壊れたオルゴールが元の音色を奏でるので、壊れていた物(別れたテリィとキャンディ)が修復されたことを暗示している、と読めます。「ステアの願いが叶った」という比喩です。文学的な視点で読むと、直せるのはテリィだけです。誰が機械を直す技術を持っているか、という視点で考えます。ファイナルにおいて、ステア以外にそのスキルを持っている人物は書かれていません。漫画ではアルバートがスワンボートや椅子を修理していますが、このシーンはファイナルにはありません。冒険談を聞いてきつく抱きしめたキャンディがテリィを追ってアメリカに帰る珍道中の冒険談。それを聞いたあのひとは、「よく無事だった...」とキャンディをきつく抱きしめます。20歳頃のキャンディが書いたテリィへの手紙の中に、次の言葉があります。冒険談、いつかゆっくり話したいと思っている内に結局話せませんでした 下巻275これはかつての小説版には無くファイナルで足された言葉で「話したいと思っていた」と明確に書かれています。テリィが聞いたなら、キャンディのささやかな望みが叶ったことになりますし、俺の為にそんな無茶を、と胸が熱くなって当然です。アルバートなら、この話を聞いたのは同居していた記憶喪失時代でしょう。シカゴ時代を回想したキャンディが次のように言っているからです。わたしは、なんでもアルバートさんには話せた 下巻240シカゴ時代のアルバートが「(キャンディを)きつく抱きしめた」という表現は行き過ぎです。エイボン川とラッパ水仙ポニーの家は遠い。遥か海を隔てていることをこんなに恨めしく思ったことはない 上巻4キャンディはアメリカではない、エイボン川が流れ水仙の咲く場所で暮らしています。キャンディの世界から考えると、イギリス・ストラスフォードかスコットランドのエイボン川と考えるのが自然です。それ以外の町はイメージ論ではOKですが、読解にはなりません。ファイナルでは、学院の草原でテリィが寝転んで水仙のつぼみの香りをかいでいるシーンがあります。上巻317水仙はテリィを象徴する花として新たに設定したようです。30代のキャンディの庭には水仙が満開になっています。上巻231二人の恋が成就する前の学院時代は「つぼみ」で、30代は「満開」です。つぼみが開花した、と解釈できます。つまり、文学的な視点で読むとキャンディのパートナーはテリィでしょう。黄金の光を放っている 上巻231庭の水仙の色は黄色です。黄色いラッパ水仙の花言葉は「もう一度愛して。私の元へ戻って」です。キリスト教においても「復活」を意味するイースター(復活祭)の花です。ストラスフォードはシェークスピア生誕の地です。テリィには十分ゆかりのある町でしょう。ファイナルでは「イギリスでも公演決定!」下巻274という言葉が足されたので、帰国への伏線だと思います。キャンディのばら園キャンディはポニーの家でスウィート・キャンディを育てていたようです。下巻207 ところが、30代のキャンディはこんな事を言っています。わたしは今、(スウィートキャンディの)その香りさえかぐことができない遠くにいるのだ上巻230ばらの手入れだけは、わたしは庭師には任せない上巻231キャンディは積極的に自分のばら園を造っているようですが、スウィート・キャンディは植えていないようです。自分の名前が付いたばらを何故植えないのか?外来種の輸入禁止で苗を持ち込めなかったのか?漫画でもファイナルでも、キャンディはメキシコへ行かされる際、ばらの苗を持参しています。キャンディの世界では輸入禁止を考える必要はありません。テリィは嫉妬深く、アンソニーにとても敏感な性格として書かれています。仮にあのひとがテリィなら、キャンディは配慮してしまうでしょう。アルバートはどうでしょうか?アンソニーはアルバートの甥っこです。アードレー家のレイクウッドの屋敷にも、アルバートが増改築を援助したポニーの家にも植わっています。新居にだけ植えない理由が見えてきません。象嵌細工の宝石箱あのひとはキャンディに象嵌細工の宝石箱を贈ります。大きな宝石箱は、あのひとの家に代々伝わるものだという 下巻149この表現から、あのひとの家は歴史があると分かります。スコットランド移民のアードレー家よりグランチェスター家の方が歴史がありそうですが、それはイメージ論です。【あのひとの家=代々】この表現に注目して、次の二つの文章をご覧ください。★グランチェスター家先祖代々のいかめしい肖像画下巻83★アードレー家の先祖たちの肖像画下巻325名木田先生は、グランチェスター家の表現と宝石箱の表現を合わせています。プロの作家の技だと考えます。宝石箱に入れた物代々伝わった品を愛する女性に贈る。真っ先に思い浮かぶのは指輪やネックレスやブローチなどの宝石ではないでしょうか。しかし、あのひとが贈ったのは宝石箱です。しかも「大きな」です。それを選んだ理由が名木田先生にあったのでしょう。その理由は次の文から分かります。わたしが使うには贅沢すぎるその箱には、だから、私の大切なものだけを入れている。思い出の品々。新聞や雑誌の切り抜き、そして手紙の束 下巻149宝石箱にこれらを入れたかったようです。真っ先に入れた物はテリィの記事の切り抜きで、内容も紹介されています。期待の大型新人!輝ける新星現る!テリュース・グレアム!ストラスフォード劇団公演 「リア王」でのフランス王に異例の大抜擢!下巻185キャンディがテリィの消息を知る記事です。この切り抜きを見た時のキャンディは恋心が溢れています。↓雪崩のように押し寄せてくる感情に立っていることさえできず、思わずしゃがみ込んでしまった‥‥涙でかすんでよく見えない。こぼれ落ちる涙で濡らしたくなくて・・手を伸ばして離した。そうすると、テリィが遠ざかっていくようで、慌てて抱きしめた下巻186その切り抜きを、その後どうしたか?あれからの長い歳月どこに行こうとその切り抜きを持ち歩いていたので、かなり傷んではいたが、凛々しいテリィの写真は今もまだはっきりしている―下巻186キャンディは「長い歳月」それを持ち歩いていたそうです。この切り抜きを入手してからテリィと別れるまでは半年です。つまり別れてからも持ち歩いていたと分かります。アードレー家の本宅でもマイアミのホテルでも、「どこに行こうと」です。「長い歳月」テリィを想っていた、と読み取れます。いつも近くにいて欲しいと望む人 いつもわたしが近くにいることを望んでいるあのひとのそばをわたしも離れたくない 上巻233病気のポニー先生のお見舞いに、キャンディは行きません。あのひとと離れたくないからです。過去にキャンディは、アルバートと同居できる状況にも関わらず、村に戻っています。「(アルバートと)離れたくない」などの強い感情は、ファイナルには書かれていません。これはアルバートも同じです。生来の自由人であり、大総長として世界を飛び回っていると書かれています。何より、人を束縛する性格ではありません。恋をして性格が変わったのでは?そう思うのは自由ですが、それはイメージ論です。アルバートの性格が変貌する兆候は、ファイナルには書かれていません。世界情勢が落ち着かないので上巻233、一人で行かせたくないのか?この場合、アルバートもテリィも同じ状況です。テリィはどうでしょうか。テリィは独占欲が強い性格です。また、キャンディとは数々のすれ違いがありました。仮に二人が再会したなら、10年以上離れていた歳月があるはずです。そのような二人なので、不安が付きまとい、「離れたくない」という気持ちを持つでしょう。スリムの絵あのひとは「昔のポニーの家の絵」をロンドンの蚤の市で見つけて買ってきます。上巻7、233その場所にフラ~と立ち寄れる環境に暮らしていると分かります。あのひととキャンディは「そばを離れたくない」ので、一瞬でも海を隔てることはありません。つまり、二人はイギリスに住んでいると分かります。額は手製です。しかし「あのひとが手作りした」とは書かれていません。絵の作者スリムが作った可能性もあります。鍛冶屋に引き取られたスリムなら、そのような作業は得意でしょう。Q昔のポニーの家だと直ぐに見抜けるか?アルバートは何度もポニーの丘に行っているので見抜けるでしょう。テリィも昔のポニーの家を訪れています。下巻2761度見ているので、テリィも見抜けます。見抜けない、と考える人がいるなら、原文を無視した考え方です。あのひとどうか、どうか、間に合いますように……。テリィに会えますように……。わたしは、まだ、あのひとに下巻138アメリカに旅立つテリィを、馬車で追っていくキャンディのセリフです。既に冒頭で説明しましたが、名木田先生はキャンディのパートナーを「あのひと」と平仮名で表記し「愛しい人」の意味で用いています。キャンディが使う単語と、他の登場人物が使う単語「あの人」を明確に区別しているのです。10代のキャンディが「あのひと」を使うのは4カ所ですが、 その内3カ所は「あそこにいる人」の意味で使われています。ところが下巻138だけは「テリィ(愛する人)」の意味で使われています。この文は「テリィ」という単語を代入できるにもかかわらず、名木田先生は敢えて「あのひと」という単語をテリィに対して選んでいるのです。どうしたんだい?「灯りもつけずに、どうしたんだい?キャンディ」わたしを、いつもときめかすやさしいその声― 下巻331これは、あのひとが発する唯一のセリフです。日本語には語尾の活用が多くあり、人物の口調や性格などを表します。どうした?どうしたの?どうしたんだ?どうしたんだい?この「どうしたんだい?」という優しい口調が、アルバートっぽいという噂があります。これこそがイメージ論です。実際に数えてみます。ファイナルではシカゴ編がカットされている為、アルバートが不利にならないよう漫画版で検証しました。※数字は文庫本版(中央公論社)の掲載ページです。アルバート亀をしっかりかかえて、どうしたんだい?2-286どうしたんだい?怖い顔をして6-1142回テリィそんなにぼくの顔を見つめてどうしたんだい?2-13どうしたんだい?ターザンガール、そんなに慌てて2-160しかしどうしたんだい?今日は 2-290そのバラの君はどうしたんだい?!2-293どうしたんだい?2-311キャンディ、どうしたんだい?3-128どうしたんだい?5-1907回どうしたんだい?は、テリィの口癖です。原作者の発言名木田先生はかつての自身の公式サイト妖精村で、次の事を語っています。特に漫画の終盤、アルバートと暮らし始めた頃に担当者が変わり、正直に言って、とたん、作品の質感が落ちました。作品を見て、原作と違う!と仰天することが続きました。アルバートとキャンディのシーンも『安易』と思わずつぶやいたシーンが幾つかありました。テリィと別れたキャンディの心がそう簡単に、ほかの誰かに移るはずがありません。(また、簡単にアンソニーの面影を忘れ去ることなどもできません)「キャンディを軽々しい女の子にだけはしないで」と言ったことを覚えています。また、名木田先生はファンとの交流で、ファンが抱えていたラッパ水仙の花束を見て「テリィ!!」と大声で叫び、次のような発言をしています。イングランドの花と言えば水仙。シェークスピアの故郷ストラスフォードへ行った時、水仙が咲いていた。私はワーズワース(イギリスの詩人)の水仙という詩が好きで、その詩とイメージがピッタリだったので、ファイナルに登場させました。ファイナル発売の経緯1997年、著作権トラブルで原作者と作画者の間で裁判になりました。それにより、キャンディ関連の物は殆ど販売停止になり、世の中から消えました。7年に渡る裁判は名木田先生に有利な判決が出ましたが、いがらし先生からの謝罪はありませんでした。その後、「小説版を復活させてほしい」というファンの声が集まりました。それを受け名木田先生は、2003年挿絵を省いた「復刻版小説」の出版(ハードカバー版)に同意しました。それに対しいがらし先生は「(原作者が)勝手に本を出して、それは正義であると主張しているのも、すごく納得のいかないことなのです」と不快感を示します。※2004年某大学漫画文化研究所のシンポジウムでの発言2006年名木田先生に祥伝社から文庫本版での再販の話が来ます。しかし気が乗らなかったようです。ところが2007年台湾のイベントでいがらし先生が「新キャンディキャンディ」のシナリオを募集していると知ります。名木田先生は驚き、小説の再販を決意します。過去の小説を読み返した時「これが私の書きたかった世界なのだろうか?」と自問し、「全面的に書き直す」と決心し、2010年ファイナルが生まれました。これらの事は、ファイナルのあとがきに書かれています。名木田先生は漫画と同じ結末を書いたのか?それとも変えたのか?この考察を読んで、どう思いましたか?おわりに私は漫画におけるキャンディのパートナーはアルバートだと思っています。しかし名木田先生は、「ファイナルは漫画の続編ではない、全て書き直した」と言いました。私にはあのひとはテリィに読めます。つまり私は2つの結論を持ち、この物語は、アルバート、テリィと結ばれる2つの結末があると思っています。それぞれのファンは、結末を仲よく分け合うことが出来るのではないでしょうか。
キャンディファンのみなさまアニメキャンディキャンディをご覧になったことはありますね?似てないのよ・・ブーなのよ話も違うし・・体育座りのテリィなんてアルバートさんがテリィを諭すシーンなんて原作には無いのです原作はっ花柄テリィが「幻のキャンディ」に喝を入れられわけわかんない独り言を呟いて立ち直るんですから感想はさまざまでしょうが、私はアニメ版も好きなんです不遇な生い立ちをものともせず、明るく前向きで、困難に立ち向かい運命に翻弄をされながらも自分の道を見つけ、歩き出す少女。この物語は、後世に残すべき日本の宝です・・ですが、今は完全封印状態キャンディを「京アニレベル」で蘇らせたい、と夢を見たことはありませんか?京アニレベル↓神すぎる・・😭※画像お借りします🙇♀️この⤴アニメ、物語が欧州(架空)とあって私は大いに被りました普通の主婦である私が、素人目線でリメイク版について、熱く薄く👨🦲テキト~に語りたいと思います。もしもリメイクが叶ったら保育園から介護ホームまでど真ん中世代は現在50~60才。放送されれば、全国民が観る怪物アニメになるでしょう関連グッズ人形キャンディ人形は、改良しなくてもイケます。開発費ゼロ!テリィの髪型だけは大改良が必要です原画をよく見て再現して頂きたいです分け目、そこじゃないっ💢前髪つくって💢キューティクル大事!💢衣装は、セントポール学院の制服バージョンロミオ・ハムレットペトルーキオ※じゃじゃ馬ならしパック※夏の夜の夢シェイクスピア劇を全部やっちゃってくださいアンソニーはもちろん、アルバートさん、ステア、あのアーチーでさえ売れるはず。5体揃った『プレミアムセット』なら、秒で完売ですアクセサリ―ポニー先生のクルスそこそこ売れると思います。 丘の上の王子さまのバッジ御守りと称し、アラフィフが大人買いするでしょう。品切れ続出です。テリィの白いタイただの白いハンカチなら販売する意味はありません。しかし、隅にT.Gと刺繍を入れるだけで、バカ売れ間違いなし!Tファン単純すぎだぞ、おいっコスプレキルトとか如何でしょう?幼稚園からコミケまで、丘の上の王子さまに扮する輩が大量発生。グレートハイランド・バグパイプを持つ必要はありません。湯たんぽでそれらしく見えますブルーベル・mamaの工作教室①湯たんぽの側面にドリルで穴をあける②タータンチェックの布を両面テープで全体に貼り付ける④100均の園芸用の支柱を穴に突き刺すグレートヲタク・バグパイプの完成書いててバカらしくなってきましたキャラクター解説本過去の解説本があまりに混沌としているので「これが公式ファイナルアンサー」と題した本を出しましょう。テリィの生まれた西暦とアルバートさんの生年月日を設定してください一説によると、6月28日(本日)はアルバートさんのお誕生日です。🎉🎊←出さずにはいられないアルバートさんの誕生日ガイドブックでは設定されていないので、ファンの間で広まった説のようです。①6月28日説作画者いがらしゆみこ先生の誕生日8月26日を逆から読んだ説?②8月8日説同じく作画者の誕生日8月26日にちなんで8月、2+6=8日と足してみた説?この日は髭の日・パパの日(養父?)八は末広がりで縁起がいい横にすると∞であることから、無限の可能性を秘めている、などなど・・・私はペーペーのテリィ派なので由来を知りません💦ご存知の方がいらしたら挙手を~🙌予想される社会現象バグパイプ習い始める人がにわかに増えると思います。しかし日本の狭い住宅事情では、練習する場がないのが悩みの種ラッパ水仙今日の日本のバラブームの火付け役にキャンディキャンディが一役買っているのなら第二次ブームとして、「ラッパ水仙ブーム」が来るでしょう。日本水仙の地位が脅かされるかもしれません。※みなっちさんのブログから画像をお借りしました。🙇♀️大学の卒論「あのひとは誰か」をガチで研究するサークルが結成されるでしょう。キャンディカフェ秋葉にキャンディカフェが登場するでしょう。日本だけでなく韓国まで波及するかもしれません。キャンディのコスプレは、十代ならずともアラフィフの夢←やめろ店員は男性版も可能キルトでおもてなしイケメンに目がないアラフィフが押し寄せる。キャあああ!アンソニ~※テリィ派はどーしたメニューはチーズケーキ、チキンパイ、ホットドッグ、サンドイッチ全てUber Eatsで賄える忘れてはいけない生ビール宝塚で上演ベルばら&天河のように、上演されるでしょうアンソニー編、テリィ編、アルバート編が可能です。アライグマ・クリン出演NGです野生化したアライグマに苦慮している地域があることを忘れてはいけません。看護婦目指す若者が増え、人手不足が蔓延する日本の医療現場に光明がさします。ハラスメントなセリフ今の社会でNGな部分は、どうぞバッサリやってください←あ~た何様?頑固ばばぁ!→石頭!でいいです。夜勤をサボる→夜勤はナタリーが代わってくれます。いろんな忖度コミック再販名木田先生6・いがらし先生4の印税配分でいきましょう!ファンの為と割り切って下さいっ憎い相手の為に作品があるのではないのです不安があるなら、100歩譲って電子版で我慢します←あ~た何様?2アニメ制作旧制作会社への忖度はやめましょう。ジャニーズだって、今やあ~です。※あ~は想像力で埋めてください。この際、クラウドファンディングで初期製作費用を募ったら如何でしょうか。ど真ん中世代は老後の資金を貯めている為、見境ない援助が期待出来ますアニメ制作への要望マンガのストーリーを忠実に再現してください。でも、テリィがピアノを弾くシーン(小説版)は入れてくださいアーチーのピアノのシーンはど~でもいいです※アーチーファンの方ごめんなさい。🙇♀️🙇♀️地上波にのせろ!などとワガママは言いません。OVAで我慢します心の叫びっっファイナルのエピは、ラストの「おかえりなさい」だけを取り入れてください。静止画で、後ろ姿のあのひとが帰宅したイラストだけで結構です。髪の色は分からないように、肩甲骨から下のアングルでお願いしますでも、これだけだと【あのひと=アルバートさん】に感じるのでスザナ死亡の新聞記事とテリィの手紙を5秒ずつ映してください。←細かいこれで、両派の夢を奪うような事はないでしょう声優さん・・・私はその方面に疎いので、鬼滅キャラから概ね引っ張って来ればいいのでは?いきなり雑 テリィの声優の選定は、Tファンがうるさそうなので明言を避けますいかがでしょうか?アニメキャンディキャンディどこでもいいから作ってくださいっ🙇♀️🙇♀️🙇♀️アニメ企画に何かご意見があれば聞かせてネ※諸々の画像、お借りしました🌰
※投稿日は生誕祭当日ではありません目に映ってたけど、見てなかったよこれは、我らがT・Gが5月祭の時に放った最強フレーズです。バッチリ見ているのに、しらを切っていますね。しかし、この目に映ってたけど見てなかった現象は、よくあることです。例えばアーチーの誕生日いつなのか、ご存じ?知らない?誕生月は知ってる?知らない?私も知らない。興味もございません。でも、本当はみなさん知っているのです。だって、ほらアニーが言ってます。もうすぐアーチーの誕生日だからと。しかもその時にパティが丁寧に説明している「5月祭の花の精」その両横の男の子たち何やら同じ衣装の殿方彼らは、選ばれし5月のお誕生日の「男版・花の精」ではなかろうか?そう思って5月祭当日のアーチーに注目「男版花の精の衣装」を着てる。手にブーケも持ち歩いてる。つまりアーチーは男版・花の精になってる―――アーチーは5月生まれだってみんな知ってた・・そう、これこそが目に映ってたのに見てなかった現象メジャーな言葉に言い換えるとコリジョンコース現象見通しの良い信号の無い交差点で、等速直線運動をする車同士が衝突する現象。田園地帯などで起こりやすい。「目に映っている車が見えない」という意味で筆者は引用したようだが、コリジョンコース現象の本質とは乖離している。更にこの言葉がメジャーかどうかは疑問が残る。なぜ我々には、アーチーが見えなかったのか?ズバリ興味がないからどーでもいいからテリィしか見えていないからこの資料が原因かなかよし・漫画新聞 アーチーとステアの誕生日情報が入れ替わっています名木田先生が釈明してたけど、伝わるわけない先生によりますとアーチの誕生日は5月25日だそうです※ステアの誕生日は10月11日出典・名木田先生のエッセイ『キャンディとであったころ』なかよし編集部責任トレ地球上に5人いる五万といるアーチーファンの為にせめて今年ぐらいは生誕祭をしてあげようと思いました。アーチーの魅力泳ぎに自信があっても絶対泳がない。唯一、苦節ゼロの生存者約束された地位「アードレー家の一族としての仕事が待っている。アンソニーやステアの分まで頑張るつもりでいる」下巻222何気にニール・ラガンと同じ境遇・・・ココまで書いて、何故か文書に愛が感じられない気がしたのでアーチーが男気を見せたシーンをご紹介しますなんと優しい言葉ッしかし実はこのシーン、ファイナルではカットされていますそして、カットされている事にも気付かないファンたち・・このシーンは、ファイナルでは次のように書かれています。イライザに秘密の会話を聞かれてしまったアニーは、動揺のあまり走って逃げるも、キャンディが追いつき肩を掴む。「放して!わたし、だめ・・もう学院にいられない!アーチーに知られたら・・死んでしまった方がまし――」「アニーのバカ!甘ったれるのもいい加減にしてよ」キャンディ、アニーを強く押し、アニーは草むらに倒れ込む。降り始めた雨が激しさを増すキャンディ、泣きながら叫ぶ。「アーチーは、孤児院出身だからって蔑むような人じゃないわ!そんなこともわからないで好きになったの!」「キャンディ・・」「アニーはそんな冷たい人を好きになったの!?」「・・ごめんなさいキャンディ。わたし、はずかしい」ずぶ濡れの二人だが、青空のような笑顔だった。※詳しくはファイナル下巻43~45をお読みください。これは、・・・単にキャンディが男前ですね。アーチーの名シーンを、キャンディが根こそぎ奪っています書けば書くほど、アーチーの株を下げている気がしてきましたこの辺で、ずらかろうと思います。キャンディ系キャラの歌声で、フィナーレです。おめでとうアーチーたけし・ごうだT・Gアーチーファンの記事です。併せてどうぞ『皐月“モヤモヤ”病』開園してたみたいで〜す五月です誕生日ですキャンディと、アニーと、アーチー❤の🎉だから……今日は “私の” アーチーについてですでも、なんで?ばっか…ameblo.jp資料提供・○スさんありがとうございます🙇♀️💕©水木杏子・いがらしゆみこ/画像お借りしました
11年目のSONNET・スピンオフジュリエットとオフィーリア・後編★★★「では、『きらきら星』を」テリュースの口から出た曲名に、オルガはぷっと吹き出した。「童謡?いいねぇ~」自ら恥をかきたいとは奇妙な奴だと鼻で笑う。他の団員も「最高だぜっ」と、少し大げさなアクションで天を仰いだり、床に倒れたり。しかしテリュースは気にするそぶりもなく、おもむろに鍵盤に向き合うとまつ毛を伏せた。「――ジャズ・アレンジで」つぶやくと同時に、指が覚えている鍵盤をたたき始める。『即興の練習』という遊びをしていた幼い自分を思い出す。頭に浮かんだイメージを瞬時に指先に伝え、アレンジを加える。ピアノの先生から、そんな暇があったらモーツァルトの一曲でも練習しなさい、とお小言を言われたっけ。(・・こんな所で役に立つとは・・)※♪幼稚だったメロディはいつの間にかジャズに変化し、奏者は誰だと数人がエントランスに集まってきたが、期待を裏切るように演奏はあっという間に終わってしまった。テリュースが弾いたのは『モーツァルトのきらきら星変奏曲』ではなく、宣言通りの童謡だったからだ。「あなたが聞きたいのは、ピアノじゃなくて、俺の泣き言ですよね?」「・・く、くそ、、お前何者だよ!」「――たしか、中部の田舎者」テリュースは片唇を上げながら椅子から立ち上がった。イギリス出身の自分に中部のなまりが有るなら、それはキャンディの影響に他ならない。(・・・自分でも気付いていなかったよ・・)「テリュース、違う、君はイギリス人だ」追いかけてきたアルフレッドがささやくように言った。「――え?」「イングランドだろ?僕もそうだから分かるよ。しかも君はかなり上流―」「――アルフレッド!」強い口調のテリュースに、触れてはいけない事だったのかと、アルフレッドはたじろいだ。「上流――テムズ川の上流に実家がある」テリュースはどこを見るともなく言うと、肩で風を切るようにパーティ会場へ入っていった。「・・つかみどころのない奴だ」アルフレッドは思い出していた。夜のグランドセントラル駅ですすり泣いていた少女のことを。――僕がシカゴ行きの切符を渡した白衣の天使は、君の恋人だったんだろ?(今、その子とはどうなっている?・・・まだ、繋がっているのか?)こんな簡単な質問を呑み込まなくてはいけない程、テリュースの周りには、見えない壁があるように思えた。夜空に白い煙がぽわ~と上がるのを眺めていたら「お隣いいかしら?」影が揺れた。宴が終るのを待ちくたびれているようなテリュースを見つけたのはカレンだ。「やあ、ヘレナ。姫をもてなすような席はないけど」「花壇の縁でいいわよ。木の根っこを枕にするよりマシだわ。そう思うでしょ?森の妖精パック」お互いの役柄で呼び合うのはこの世界の常。煙草の煙に割り込んでくる香水とワインの香りは、さほど不快ではない。「・・まだマーロウ家にいるの?」カレンの興味の対象が隣の男ではなくスザナであることに、テリュースは苦笑する。「あなたを奪ったら、スザナ悔しがるでしょうね。奪っちゃおうかしら」流行りのフラッパードレスを着ているカレンのシルエットは、シャンデリアの光を背中に受け、どこか挑発的に浮かび上がっている。「遠慮しておくよ。君の恋人にくし刺しにされたくない」「あなた、RSCに挑戦したらいいのよ。正々堂々とスザナから逃げられるわ」「君には俺が囚人に見えるのかい?」「そうとしか見えないわ。しかも冤罪よ。だってあの事故はあなたには何の過失もない、照明係の落ち度だもの。照明係がスザナの想い人だったら、マーロウ夫人もスザナも、きっとそっちをターゲットにしたはずよ」アルコールが入っているせいなのか、カレンの言葉はいつにも増して躊躇がなかった。「前にも言ったはずだ。スザナの傍にいるのは俺の意思だと」「なら、魔法に掛かったデミトリアスね。パックの仕掛けた魔法で、求愛する相手を間違える男」「『夏の夜の夢』?」「あなた、この芝居の続きを考えたことはあって?」「三組が結婚する大団円の続きかい?」「ええ。デミトリアスだけは惚れ薬の魔法が解けていないわ。恋していると思い込んだままヘレンと結ばれ劇は終わってる。でも、魔法が解けたら彼はどうなると思う?」「彼は――」求めていた女が他の男のものになった姿を見ることになる。そして、何故かヘレナが自分の側で大きなお腹をさすっている。あなたの子がもうすぐ生まれるのよ、と頬を染めながら。一瞬寒気がしたのは、夜風のせいなのか。「・・・魔法は解けないさ。観客は誰もそんなことは考えない。皆がハッピーになる楽しい喜劇だ」「魔法はいつか解けるわよ」「魔法が効いている間に、ヘレンを愛するようになるのさ。誰もがそう思っている。だから誰も何も言わない」「あなたもそう思ってるの?いつか好きになると――スザナを。・・・それとも、もう惚れた?」瞬間、目を反らしたテリュースを見て、カレンは”やっぱりね”と言わんばかりに大きく息を吐いた。「そんなの偽善だわ」偽善であろうがなかろうが関係ない――という言葉は口にしなかった。父親と同じ轍を踏んでいる自分。人生にはどうしようもないこともある。愛のない結婚なんて貴族社会では当たり前。古臭くてナンセンスだと思っていたかつての自分は若かっただけだ。そんな言い訳を心の中で必死に繰り返している自分は、酷く汚れた人間のように思えてくる。「――スザナのことは好きだよ」テリュースは煙草の火を靴で消すと、会場に戻ろうと立ち上がった。「彼女は――列車を追いかけてきた彼女はどうしたのよ!」テリュースはハッとしたようにカレンの方に振り返った。「みんな知ってるわ!髪の長い、金髪の子よ!」確かにあの時、列車を追いかけてきたキャンディの姿は劇団員に見られていた。「彼女を捨てたの!?」迫るようなカレンの言葉は、考えないようにしていた雪の日の情景を蘇らせた。全てを悟ったようなキャンディの揺れる瞳、震える唇、一気に駆け下りる後ろ姿――「・・・違う、捨てたんじゃない。決めただけだ」そう、キャンディはとっくに決めていた。俺が何か言う前に、何も言わない内に、別れることを決めていた。「・・・雪が降り始めて・・積もる前に、あいつは決めた」「――あいつ・・?」カレンは初めてテリュースの本心に触れた気がした。「な、何故引き止めなかったのよ!そしたら彼女だってきっと」「・・・何も変わらないさ」――スザナを見捨てることはできない。俺は、そう思っただけ。何日もそう思いながらも思考はその先へは進まなかった。今夜の汽車で帰るとキャンディが言った時、俺が導けなかった『その先』を決めたのだと分かった。スザナが死のうとしたから――命の重さを知っている看護婦だから、アンソニーの死を見たキャンディだから、自分の幸せよりスザナの幸せを選んだ。「・・あいつは、一度決めた事を覆すような奴じゃない・・」「そんなこと分からないじゃないっ!」「分かるんだ・・」・・・愛してるから――カレンにはそう聞こえた。普段他人に全く興味を示さないテリュースが、唯一『分かる』という女性。どれ程の存在だったのか、崩れたロミオの芝居を間近で見ていたカレンには、全てが繋がった。「あなたたち、、、間違ってるわ!三人ともどうかしてる!!」カレンが思わずテリュースの腕を掴んだ瞬間、庭先の木々が一瞬光った。「――何!?」「――しまった!」潜んでいた丸い望遠レンズが、ひんやりとした暗闇の向こうに消えた。葉脈が青空に透ける季節になった頃、小鳥のように活き活きとしたスザナの声が屋敷に響いた。「次の演目はハムレットですって!」「ああ。オーディションを受ける資格を与えられたよ。異例の大出世だろ?」テリュースは冗談交じりで言うと、「きっとあなたが合格するわ!」と大きな瞳を輝かせた。「・・プレッシャーだな」「そうだわ、今夜から一緒に練習しない?オフィーリアのセリフなら、私も手伝えるわ!」事故以来、芝居から距離を置いていたスザナがそんなことを言うこと自体、大きな進歩だった。もとより、自分よりはるかにキャリアがある元女優。練習相手として不足はない。スザナは女優の血が騒ぐように、毎夜稽古に付き合ってくれた。だから、ハムレット役を掴んだのは、自分一人の力だとは思っていない。応援してくれた人も、意地が悪い奴も、お節介な助言をくれた同僚も、ただの傍観者も、きっと全てが糧になったに違いない。心の支えが、その中にいなかっとしても――「おめでとう、テリィ!!ついに主役を勝ち取ったのね」「ありがとう。君さえよければ、プレビュー公演を観に来ないか?一番良い席を用意するよ」「・・でも、オフィーリアはカレンでしょ?・・私――」「君に観てもらいたいんだ」「・・行くわ。ありがとう、嬉しいわ」・・・きっとキャンディに伝わるだろう。俺が主役のハムレットを演じることは。直ぐじゃなくても、公演が成功すれば、いずれ――返り咲いたプリンス テリュースの復帰を支えたスザナの愛! 愛の巣に帰宅する二人テリュース・好演の陰にスザナの内助の功 既に同棲「まぁ・・、私何もしていませんのに。テリュース、見てこの記事。ふふ・・」テリュース・グレアム復活は、スザナ無しでは語れないと云わんばかりの報道だった。雑誌によっては劇評よりそちらの方がメインだったかもしれない。「君のおかげだよ、スザナ」そう、それは嘘じゃない。けれど、記事と自分の口から出る言葉は、いつもどこかピントが合っていないと感じた。順調にスケジュールを消化していた秋の公演が中盤に差し掛かった頃だった。一誌のすっぱ抜きが、稽古場の空気をガラリと変えた。ハムレットで復活のテリュース。オフィーリアのカレンと蜜月!!「・・こんなの嘘だからっ、何もかも嘘っぱちよ!」苛立ちを隠せないカレンが、雑誌をバシッと床に叩きつけた。稽古に集まっていた団員たちの目に、その大きな見出しが映った。秘密の場所で親密そうにしている男女。それはまさしくハムレットとオフィーリアだと団員の誰もが判る写真だった。「まさか、あの写真がこのタイミングで記事にされるなんて。すぐに載らなかったから変だと思ったの。最も効果的なタイミングを計って出すなんて卑怯だわ!」なじるようなカレンの声が広い稽古場の壁に次々当たる。「嘘の記事でも、三角関係はスキャンダルだよな・・せっかく公演は順調なのに、、」雑誌を拾いながらアルフレットは不安を口にした。まったくテリュース・グレアムという人物はマスコミに追い回される宿命なのか、と誰もが思った。「心配いらないわ。私、結婚することにしたから。これでぬれぎぬも晴れるでしょ」突然のカレンの結婚宣言に周りは目を丸くした。「どうして急に?」説明を求めずにいられないテリュースは一歩前に出た。「結婚はタイミングだと思っているの。求婚されて、断る理由が無いなら、受けるべきだとも。もちろん、この公演は最後までやらせてもらうわ。有終の美を飾るつもりよ」この記事が恋人の怒りを買ったからだ、という説明などカレンのプライドが許さなかった。「――芝居をやめるのか?」テリュースは確認するように訊ねた。「芝居より大事なものがあるのよ、私には」カレンの言葉が、当てつけのように感じたのは何故なのか。俺は・・?一番大事なものは何だ?芝居なのか?それとも・・・「せっかく公演の延長が決まったのに、カレンは降りるの?・・引退して結婚するって本当?」「本当だよ。クリスマスにフロリダで挙式するらしい」瞬間、スザナは自分の唇を噛んだことにも気付かずに、マーロウ夫人が乗り移ったかのように言った。「あんな記事が出たんですもの。劇団に居辛くなって当然だわ」「カレンとは芝居の話をしていただけだ」プライベートな話に及んだのはわずかな時間だけ。以来、その手の話は一切していない。「あんな時間に二人だけで!?」スザナにはテリュースを問い詰める当然の権利があるかのような口調だった。「スザナ。ゴシップ誌が嘘ばかり書いているのは知っているだろ?」「た、たまには本当の事も書いてるじゃないっ」テリュースはそれがどの記事なのか考えたくなかったし、重苦しい空気を変えたくもあった。「・・・何かお祝いを渡すかい?」「――あなたが渡したらいいわ。私は友達でも同僚でもないから。あ、そうだわ、クリスマスに何が欲しい?」スザナも話題を変えたかったのだろう。思い出したように言うと、テリュースの顔を覗きこんだ。「いや、俺は・・別に――」途端に眉を下げたスザナを見て、テリュースはハッとした。きっとスザナには欲しいものがあるのだ。「君は?」「――指輪。誕生石の」スザナはとっくに答えを決めていたようだった。特別なリクエストをされた気がして、テリュースの心はざわついた。「指輪は・・・今の俺の給料じゃ、大したものは買えないよ」「あ・・・でも、他に欲しい物も無いの」「――今は無理だけど、覚えておくよ」スザナの顔がパァーと明るくなった。「あら、もうこんな時間。寝室に連れて行ってくださる?」両手を伸ばすスザナをいつものように抱上げ、注意深く階段を上る。寝室のドアを開けようと片手を出した時、スザナの両腕がテリュースの首に回り、視界が途切れた。「・・・ん・・」それがスザナの欲しいものなら、テリュースは拒めない。キスが上手い男か下手な男。どちらを演じようかと迷っている内にスザナの唇が離れた。「はしたなかったかしら?」「――お休みのキスにしては、少しタイミングが早かった」「・・・指輪、誕生日に欲しいな・・」廊下に出た時、ドアの隙間から独り言のようなスザナの声が聞えた。秋の公演が千秋楽を迎えたその夜、両手いっぱいに花束を貰ったカレンは、団員一人ひとりに挨拶して回った。「テリュース。入ってもいいかしら?」カレンが来ることが分っていたテリュースは迎えるように楽屋のドアを開けると、意外にも身軽な装いのカレンが立っていた。全てを片付けた後なのか、大きなトランクケースを引きずりながらつかつかと楽屋の奥まで進み、くるっと向きを変えた。「結婚式には来てくださる?」「あいにくだけど――」「スザナが行くなって言ったのね?あなた、囚人じゃなくて奴隷じゃない」独善的なカレンの言葉も今日で最後、などと感傷に浸っている暇を与えてくれそうにない。「間違えたわ、奴隷じゃなくて魔法が解けないデミトリアスだったわね。そんなあなたは、どんなクリスマスプレゼントをスザナにねだられたのかしら?」「――」「ひょっとしてエンゲージリング?あの子、私への対抗心が凄いから」「いや、ただの誕生石の指輪を。でもそれは」「それ、エンゲージリングって言うのよ!だってスザナの誕生日は4月、ダイヤだもの!全てスザナの計算なのよっ」カレンの鋭さにハッとする。「贈ったら、一年以内に結婚することになるのよ!?」「・・・求婚されて、断る理由がないなら受けるべき。後はタイミング。君が言った言葉だ」達観したようなテリュースを前に、カレンは言おうと決めていたセリフを口にした。「スザナは罰を受けるわ。それがこの世の理(ことわり)よ」「――女優の夢も片足も失ったスザナが・・・罰を受ける理由はない」「スザナが汚いからよ!あなたを解放しないから!そんなカップル、神様がお認めになるわけがないわ!」「・・・なら、俺も汚れてる。同類だよ」「違う、あなたは純粋だわ。だから純粋な子に惹かれるのよ!転ぶまで汽車を追いかけてきたあの子のような、バカが付くぐらいお人よしの子にね!・・・間違ってもスザナじゃないわ」カレンの瞳は黒水晶のように未来を見渡せる――そんな輝きを放っていた。「愛は目ではなく、心で見るものでしょ」「・・・この期に及んでヘレナのセリフかい?オフィーリア」「ええ、言いたいことはそれだけよ」カレンはエンゲージリングが輝く左手にキスをしながら、「お幸せに!魔法が解けないデミトリアス!」と芝居じみた動作で片腕を広げ、楽屋から出ていった。「――いっそ、魔法に掛かっていれば・・」テリュースは寂し気に微笑しながら、窓から見える大通りに目をやった。頼りない路地の灯りが、角の宝石店を照らしている。(・・・せめて、あの店で買うのはやめよう・・)三年前にあの店で買った緑色の指輪が脳裏に浮かぶ。エメラルド――それが、キャンディの誕生石だと分かった瞬間、無性に手に入れたくなった。・・それなのに、今は何だ?四月の誕生石はダイヤと知って、気持ちが重くなっている。――全てスザナの計算なのよ!カレンの言葉がこだまする。たとえ計算だとしても、受け入れるしかない。それが俺の選んだ道なのだから・・・「わあ、、キレイ。はめてくださらない?左手の薬指に」「それじゃ、エンゲージリングになっちまう。これは――」「だめ・・?」「・・・いいよ、それなら、もっと大きなダイヤにすればよかったな・・」全てカレンの予想通り。「誕生日にプロポーズしてくれるなんて、あなたってロマンティストだったのね」そうか、これはプロポーズなのか・・。――テリィ、スザナを大切にしてあげてね。それがキャンディの願い――これでいいんだよな・・?キャンディ・・・「・・・・どうしたの、テリィ」「――キャンディ?」「もう朝よ」「あ、ああ・・そうか」(――夢・・)前髪をかき上げるしぐさを確認したキャンディは、大きなため息を密かにつくと、わざとらしく笑った。「メリークリスマス!テリィ」キャンディはテリィに抱きつくと「プレゼントちょ~だい」とおねだりをした。「昨日渡しただろ。ケチャップ色のマフラー」「もう、分かってないわね」キャンディはテリィに抱きつくと、十年分のキスをプレゼントした。「息が出来ないよ、キャンディ、、」クスクス笑うテリィに笑顔が戻った。テリィの瞼の隅にあった一粒の涙。その意味をキャンディが知るのは、もう少し先。ジュリエットとオフィーリア完。。。。。。。。。。。。ワンポイントアドバイステリィが弾いたのはこちらきらきら星 ジャズ・ヴァージョン/フランス民謡/ピアノソロ(中級)丹内真弓・著『ピアノ基礎トレ365日!』より★Kindle版→http://amzn.asia/hRnPLiL★ぷりんと楽譜→8月10日より楽譜配信スタートhttp://www.print-gakufu.com/score/detail/156376/1曲購入できます!★@エリーゼからも楽譜配信スタートしました!...www.youtube.comラストのやり取りは「スピンオフ・スコットランドの冬休み」の翌朝になっています。本編6章の前です。どうやら皆さん、急にこの話が読みたくなるようです(笑)↓宜しければどうぞ。『空白の時① 《本編前》スピンオフ』今回のお話は 本編1章⑩「ニアミス」の続編です。こちらを復習して入ると、読みやすくなります。※本編未読の方には、ネタバレになりますのでご注意ください。…ameblo.jp