【製作記】アクタン・ゼロ #2 (ニジマス) | 模型部(TuT)

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豊橋技術科学大学のサークルです。

部員がそれぞれの活動の様子を書いています。ぜひご覧ください。

こんにちわ.製作記とか言っておいてもう完成しました.

しかも完成してから3ヵ月以上経過しているのですが,流石にそろそろまとめようと思います.

※塗料の配合の比率をメモしたデータを紛失したのでそこは参考にならないかも・・・いちばん大事な情報だったのに・・・

 

まず完成品

改めて.零式艦上戦闘機米海軍鹵獲塗装(アクタンゼロ)です.

チャームポイントはこの青い部分と白い部分の境界線と,実はデカールではなく塗装で描いている星☆.

割と求めていた完成形に近いものが出来たと思います.でも墨入れとウェザリングをしようと入れたエナメルがただの埃みたいになってしまったのが反省点ですね.

 

 

使用キットはハセガワ1/48零式艦上戦闘機二一型

 

作業環境はこんな感じです.

塗装ブースもエアブラシも部の備品です.ありがたい.

エアブラシは4万円ほどするもので,私のような超初心者にはもったいない凄いセットですね.

http://amzn.asia/d/9H0SSpV

 

製作手順はごく一般的なもので

1. 胴体貼り合わせ・合わせ目消し

2. コックピット組み立て・塗装

3. 機体組み立て 機体塗装

4. 細部塗り分け・墨入れ

でした.

参考にしたのはこの動画シリーズ

「TAMIYA 1/32零戦を作る」

https://www.youtube.com/watch?v=Mqu8W7241cs

 

 

1. 胴体貼り合わせ・合わせ目消し

まず胴体(写真ではコックピットも出来てますが)

塗料は

Mr.COLOR

No.126 コックピット色(三菱系) <- アクタンゼロが三菱製の機体らしいので

No.8 シルバー

No.57 青竹色

まずコックピットの内側として見える部分をエアブラシでコックピット色に

次に機体内側をエアブラシでシルバーに

最後に外から内側が見えるところに筆塗りで青竹色

尾灯を追加します.後ろの端をニッパーややすりで切り落として,そこに瞬間接着剤でクリアパーツのランナー部分を小さく切り取ったものを接着.形が馴染むようにヤスリを使って削り,最後に1500番の紙ヤスリで磨くと透明になります.

 

次はパテ埋め.合わせ目消しは結果的に上手く行ったものの,あまり納得いくやり方が出来ず,瞬間接着剤で合わせ目を消す方法もあるようなので次はそっちを試してみようかなと.

 

 

2. コックピット組み立て・塗装

まず個々のパーツをバラバラの状態でエアブラシでコックピット色(三菱系)に塗装

7.7mm機銃は筆塗りでMr.COLOR No.33 つや消しブラック

デカールはくっついたままではなく,計器一つ一つ分を切り離して貼ってます.でも切り離すのがめっちゃ大変なのでおすすめしません・・・

タミヤカラーエナメルXF-1フラットブラックとXF-64レッドブラウンを混ぜた墨入れ塗料で墨入れ.

X-7レッドをちょっと操縦桿の先っぽに塗って終わり.

 

3. 機体組み立て 機体塗装

尾翼と主翼,コックピットのヘッドレストを接着.

コックピットに厳重にマスキングして塗料が入り込まないようにしてから,尾翼と主翼,サーフェイサを吹きました.サーフェイサはMr.SURFACER 1000

まず下地として機体の全体(本当は下面だけでいいと思う)に少し暗い白をエアブラシで塗ります.

Mr.COLOR No.62つや消しホワイト No.35明灰白色(三菱系)を混色した色で塗るのですが,混色の割合を忘れました.白:灰 = 4:1くらいかもっと白が多いくらいだったと思います.

明灰白色以外のグレー系を混ぜるときは青系の色をほんの少し入れるといいかも.青みがあるので.

 

次は機体上面です.ここの色合いが非常に重要です.(じゃあなんでメモを紛失した)

機体下側全体を太めのマスキングテープで2cmくらいはみ出るくらいでマスキングして(塗料の回り込み対策),胴体の青と白の境界部分は特にしっかりマスキングします.(雑にマスキングしてエアブラシでグラデーションにするやり方もあるので左右対称になってさえいればOKだと思います)

色はMr.COLOR No.62つや消しホワイト No.72ミディアムブルー No.34スカイブルー を混色します.

割合は確か白:ミディアムブルー:スカイブルー = 5:5:1 くらいだったと思います(ここは本当に重要なので見ながら調整した方がいい)

スカイブルーの量は本当に少しでいいと思います.なぜなら白い照明の下では右のようにかなり青く見えるからですね.何なら入れなくてもいいかも.スカイブルーの量で青色の発色を変えられます.たぶん.

※後で星☆マークを塗る時にこの機体色を修正に使うので残しておきます.

 

キャノピーの塗装も同じ色で行います.キャノピーの塗装は絶対に専用のマスキング(キャノピーマスキング)を購入した方がいいです!!そうしないと,普通のマスキングテープで地獄のマスキングを行って,結局酷い仕上がりになります.

もしくは塗るタイプのマスキングを使うなど,「普通のマスキングテープ切り貼りすればなんとかなるやろ」は絶対にやめましょう・・・

 

そしてこれ.星☆マークの塗装です.

塗料は Mr.COLOR No.326ブルーFS15044といつものつや消しホワイト(少し青系やグレー系の色を混ぜる)

このブルーFS15044とかいう謎の色はもしかしたら手に入らないかも?

黒っぽいですが普通に青く,濃い紺色くらいです.

しかもこれはラッカー塗料なので下のラッカー塗料を侵します!!かなり溶剤分少な目なドロドロの状態で,必ずエアブラシを使って遠くから吹き付けて塗装すべきですね.それでも凹モールドの間に沁み込むので上から面相筆で機体色を丁寧に塗り重ねます.

マスキングの残骸が残っていたので写真貼っておきます.

まず太いマスキングテープの端をつなげて面積の広いマスキングテープにし,コンパスカッターで好きな大きさの円を切りだします.円形に穴の空いたマスキングテープを翼に貼ります.

コンパスカッターはこれです.

http://amzn.asia/d/fQ1SJc4

そのマスキングテープで紺色の塗装が終わったら,剥がさずに!その上に星型に穴を開けたマスキングテープを貼ります.

星型マスキングテープは,「星 作図」などで検索して普通のコンパスと定規でまず型紙に星を作図して,それに合わせてマスキングテープを切ります.最初の円のマスキングをはがさなかったのは,星の作図がいい加減でも円の外には白色がはみ出さないからです.

白色にはほんの少しグレーや青などの色を混ぜて濃くしておくといい.

ここでも溶剤の量を抑えたドロドロの状態の塗料をエアブラシで塗装します.

 

4. 細部塗り分け・墨入れ

ウォッシングというやり方で墨入れとウェザリングを同時にやります.

塗料はタミヤカラーエナメル塗料 XF-1フラットブラック XF-64レッドブラウン

フラットブラックにレッドブラウンを足すくらいの割合で混色して,エナメル塗料をたっぷり入れてシャバシャバの水っぽい状態にします.

そして機体全体にバシャーと塗って,乾いたらエナメル溶剤で湿らせた綿棒や平筆で不要な部分を拭き取るだけです.

ただ,これをやる前に塗料の面を少しティッシュペーパーなどで磨いておかないと,汚くなってしまうみたいです.ティッシュペーパーじゃ弱いかも.1500番くらいのペーパーとかで薄く磨くくらいがいいかな.

 

 

後は細部塗り分けをして他のパーツを塗って接着して組み立てて完成です!

私はエンジンカウルとプロペラと主脚とキャノピーの開く部分は接着しませんでした.接着しなくてもちゃんと組み上がるので,特にプロペラと主脚は接着しない方が保管に適しています

 

 

そんなこんなで完成です!なんの役に立つか分からない記事ですが,きっと未来の自分が参考にすることでしょう!!それでは~