おしゃべりなひとりごと ☆気ままにパクボゴム -2ページ目

おしゃべりなひとりごと ☆気ままにパクボゴム

パクボゴム経由 西回りしあわせ行き~ 

パクボゴム出演

ミュージカル「Let me fly」



[ブログ11]の続きです



チュ・ナムウォン

今、そんなに幸せなら 帰ってこなくていい…

あなたは そうすべきだったみたい

だから…きっとあの時に戻ったんだね


ジョンブンの為に

自分でデザインした服を仕上げ

幸せそうにしている19歳のままの夫に

ひとり ささやくソンヒです







歌詞を読むだけで
泣かずにはいられない歌ですが…

ソンヒだけが歌うYouTubeが無くて

これは↓もっと先で出てくる

ソンヒ・ヨンガンがふたりで歌う

repriseの方です




何かを忘れたことに気が付いて

修繕部屋へ行ったヨンガンが戻ってきました



ジョンブンが、NASAで働く時に着る

羽衣(翼の服)にカップケーキのワッペンを

付けてきたのでした

夢でいっぱいな服です




サムネイル

じゃーん!
おばあさん!見てください
ジョンブンが好きな
カップケーキ!

よくやったね
チュナムウォン!

遅くなっても…
必ず 良いことが起きるよ
あの時の 合格通知みたいに

ありがとうございます
これも全部
おばあさんのおかげです

デザイナー
チュナムウォンの2作目は
まさにおばあさんの服に
決定しました!

ヨンガンは嬉しくて 

浮かれながら 話しかけているのに

なぜかソンヒは

その場から外に出て行ってしまいました



どうしたんだろう…と気になる

ヨンガンです

未来のナムウォンに

(記憶にない50年間の自分に)話しかけます


サムネイル
未来のチュナムウォン!
おばあさんの服を1着も
作ってあげないで
何してたの?

そして、ふと…

サムネイル
遅くなっても
僕が今からでも…

・・・
ん!
遅くなっても・・・?

必ず 良いことが訪れるよ⁈

あの時の 合格通知みたいに⁈
・・・

あの時
あの合格通知が遅くに
来たことを知っているのは
僕とジョンブンだけなのに…

僕は何を考えてるんだ?


急にヨンガンの頭が混乱し始めました



サムネイル

ラジオ…
Tシャツ…
望遠鏡…

今は使わないけど
全部 おばあさんのものだって

そういうのを 持ってる人は
そういうのを 好きな人は
ジョンブンしかいないのに…

あぁ、頭が痛い…


ヨンガンの時間旅行は

失くしていた記憶を取り戻し始める

地点を通過したみたいです


ヨンガンの顔付きと

舞台の空気が 一気に変わります



歌 〜おかしくなりそう reprise 

➕ 未来探査 reprise〜  が始まりますが


前に聞いた 2曲の歌の一部を合成して

1曲の様に歌われてます


「おかしくなりそう 」(ミッチゲンネ)

[ブログ4のソンヒ・ヨンガン]

[ブログ7のナムウォン]に続いて

3回目の reprise



それぞれ 歌う人の心情に合わせた

歌詞になってます


ミッチゲンネと言うヨンガンは

やっぱり又、不思議な磁石が働くのか

次に吸い付いてくるものは…

忘れていた記憶でしょうか


「未来探査」の歌は[ブログ6]で



ナムウォン・ヨンガンが

生き生きと未来探査する様子とは

全く別の歌のようで


舞台全体で、ヨンガンの頭の中の混乱を

表現しています







ヨンガンの顔付き、気迫こもる歌声

音楽、照明、背景…

舞台の緊迫感に 目が離せません

この辺は

雰囲気の分かるような写真が少ないので

イメージしてみて下さいね



ヨンガンの後ろの背景に映し出される

いくつもの数字達

時間や年月のイメージを

数字に置き換えたのかもしれません


中央に FMラジオ周波数の 数字

左に 裁縫に使うメジャーの 数字

右には タイムキーパーのような 数字



その数字が、激しく乱れ動く様子は

頭の中の混乱を表現しているようで


そして、足元…床にも、数字が写し出され

ヨンガンに向かって 渦巻く様に

まるでヨンガンを飲み込んでいくような

そんなシーンです


ラジオの周波数が

雑音無く、ピタっと合う場所を探すように


ヨンガンの頭の中も、ピントの合う場所を

探しているイメージみたいに

想像出来ます




その上に、いろんな夫婦達の写真が

色褪せたフィルムのように流れています


これは、ヨンガンとソンヒのような

夫婦をイメージして

スタッフ達のご両親の写真を使ってると

パンフレットにありました


それぞれの夫婦に

それぞれの時間が刻まれています




この歌の中で、最後の部屋が現れました

今までも

そこに 存在していたはずの部屋ですが

ヨンガンには、認識出来なかったという

設定なのかもしれません


時間旅行と共に

徐々に、構築された住まいも完成です


歌詞と歌詞の ほんの少しの合間に

歌の盛り上がるポイントに

一気にドーン!と登場し、ビックリします


まるでロケットが月に着陸したのか

宇宙ステーションとドッキングしたのか

そんなイメージです


ストーリーの開始早々、ナムウォンが

迫り来る大きな月に飲み込まれて

その後、時空を彷徨い

今、月に降り立った…という感じもします



そして、その住まいは

エプロンにあるパッチワークのように

繋がって見えて


一枚一枚の布切れを 縫い合わせて

繋げていくパッチワークは

ナムウォン(ヨンガン)の得意技



自分達が 過ごして来た時間も、同じように

繋げて人生を作ってきたはずですが

その一部が欠けています


この後

ヨンガンが、その欠けた部分の記憶を

パッチワークを繋げていくように

ひとつづつ取り戻しながら

回想するシーンが続いていきます

 


ヨンガンは

新たに繋がった部屋のドアを開け

そこの壁に飾ってある写真に目をやります


ジョンブンと自分が写る写真を見ながら

自分を納得させるように…

笑っているのか、泣いているのか

そんな声で

「これもジョンブナ、これもジョンブナ…」

独り言を言っています


すると、その横に…

「おばあさん?おばあさんと僕?

なぜこんなに、おばあさんと一緒に

写真を撮ったんだ?」


「あぁ 頭が…頭が痛い…」

うずくまるヨンガンです



舞台は 駅に…

エプロンを外し、ボストンバックを持った

ナムウォンが

ジョンブンを待っています



それは、あの日です

ナムウォンがジョンブンと一緒に

ソウルに旅立つはずの…

1969年のあの日



[ブログ13]に続きます →🔗


読んで頂き、ありがとうございます

写真、映像はお借りしています

ありがとうございます



パクボゴム出演 

ミュージカル「Let me fly」



[ブログ10]の続きです



夜が明けました

昨夜、おばあさんに別れの挨拶をした

ヨンガンが座り込んでいます



ソンヒが声をかけてみます


サムネイル
ヨンガン!
なんで?
ヨンガン!
なんで?
あら、もしかしてヨンガン…
もしや…
   記憶が戻ったのかと…)

なぜダメなんだ〜!
おばあさん!
違うな!(戻ってなかった)

明日はここにいないって
言ってたけど…

月も高く上がったし
ラジオも直したし
転んでみて…全部やったのに!

どうしてだめなんですかね?
もう終わったよ!
僕の人生はもう 




落胆しているヨンガンです

浮き沈みが激しい …


ソンヒもなんだか可哀想になったのか

ナムウォンに付き合って

こんな事を言います


サムネイル

月に行く
探査機が無いじゃない!

アポロ11号が月に行く時
ラジオの周波数に影響を
与えたみたいだって
あぁ、そうだった!

来月の探査はいつですか?
ここは未来だから、月と地球を
行ったり来たり出来る
往復バスがあるでしょうね

そのバス時刻表を
見てもらえますか?
悪いけどそんなものはない



月に人を送らなくなってから
50年が経ったのに…
なんでですか?

お金にならないって
その時は、アメリカとソ連が
何か競争をしたらしいけど
今はそうでもないし…

月に行くのが
夢だと思ったけど現実だった

お金と技術と材料
たくさんの人達の命、人生…
それを注ぎ込むんだよ
生きるってこういうこと
それが現実だよ


じゃ2020年の
探査はないんですか?

あるにはあるんだって
アルテミスか…
アメリカが他に何か食べ物が
あるのか…
それを探査するんだって

いつですか?
やるとは言うけど…分からない


「月に行くのが

夢だと思ったけど現実だったよ」

というソンヒ


NASAでは、夢のような月探査が

現実になりました

でも、それからの計画が

政治的にも金銭的にも 様々な現実に阻まれて

しばらく中断されていた経緯をソンヒが

話しています



夢の実現には

いつも現実が付きまといますね

ソンヒは

自分達の生きてきた人生にも

 当てはめているような感じです


生きるってそういうこと

それが現実だよ…




サムネイル

じゃ、もっと時間がかかるかも
しれないんですね

僕は死ぬかもしれないんですね
僕は年を取っているから
そういう事もあるんですね

そうかもしれないね

全部終わりだ! 僕の人生はもう…



何が終わるんだ

いつ死ぬか分からないのは
若くても老いてても
同じじゃないか
まだ終わったわけじゃないよ


ますます

落胆し続けるヨンガンですが

サムネイル

ジョンブンがこれを見たら
何て言ったと思う?
(ジョンブンエコー声を真似て) 

ナムウォン〜!
不可能な事はないわ〜
あなたが
やりたいことをやって〜



おぉ そうですよね!
ジョンブンなら
そう言ったはずだよ

ジョンブン効果絶大です


サムネイル

服を作ってみて!
え?

古い服を修繕するんじゃなくて
あなたが直接デザイナーになって
服を作るんだよ

僕がデザイナー?キラキラ

じゃジョンブンに
羽衣(翼の服)を
作ってあげたいです
ジョンブンがNASAで着て
働くような服です

デザイナーになって
まず作りたい服がそれ?
はい!

じゃ、やってみて!
はい!


デザイナーになりたかった ナムウォンが

1番に作りたかったのが

ジョンブンが NASAで働く為の服でした


「愛してるなら 私に翼をください」

(歌「Let me fly」歌詞)


ナムウォンの隣でそう歌っていた

ジョンブンに羽衣(翼の服)を

作ってあげたいナムウォンです



ナムウォンは

自分のデザイナーになる未来を

夢見ていますが

ジョンブンがNASAに行きたいという夢も

信じて、応援していたんですね


何かを感じた様子のソンヒ



すっかり気分の良くなっているヨンガンが

おばあさんを見て思い付きます

ジョンブンの服を作るために

なぜかピッタリのイメージが目の前に…


身体に染み付いた行動や

意識の底にあるものが

ヨンガンから また滲み出ている感じです


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おばあさん、ちょっと
立ってみてもらえますか?
ん?

おぉ〜
デザイナーチュナムウォンの
最初のモデルに
なってもらえますか?

あぁ、やろう、やれる事は
なんでもやろうじゃないの

じゃ行きましょ!

この布を当ててみて
ちょっと上へ


あぁ上げ過ぎ、下へ


下過ぎでしょう、ちょっと上に


あぁ、もうやめた、やめた!

楽しそうにやってたのに

ちょっと調子に乗り過ぎたヨンガン 笑

でも、ソンヒは 

そんな様子を見て、内心ホッとしてるはず


サムネイル

おばあさん、
手伝ってくれるはずでしょう!
私をお試しに使う気だね⁈
1人でやって!

おばあさんに服を当てると
なぜか不思議とジョンブンが
着た姿を想像出来るんですよ
不思議でしょう?

何が不思議なの
私がモデルだって?
思う存分想像してみて

私がパク・ジョンブンだよ!
(ジョンブンとソンヒ)


僕はデザイナー
チュ・ナムウォンです!
(ナムウォンとヨンガン)





タイトル「날개옷」は 翼の服とも羽衣とも
訳せるみたいで、ちょっと迷いましたが
歌「 Let me fly」の歌詞
「愛しているならをください」があり
「羽を…」より自然な気がして翼にしたので
最初はここも「翼の服」にしましたが
날개옷 になった時は なんだか
タイトル「羽衣」 の方が良い気がして
変更しました






本当に楽しそうなヨンガンとソンヒ

↓初演の時の映像ですが、セリフ入りです


この歌の…音階?

それが とにかくかわいい音楽です


音楽の専門知識な無い私が

簡単に説明するなら

なんだかミッキーとミニーが出て来そう

って感じ 笑




楽しそうに服を作るヨンガンを見て

ニコニコ手を振るソンヒ



ジョンブンの為に仕上げた服を

ソンヒに見せに来ました

宇宙服をイメージした白くて綺麗な服です



サムネイル

本当に素敵な服だね
ありがとうございます
おばあさん

おばあさん!
ちょっとこちらに来て
服を当ててみてください

私は年老いていて
そんな綺麗な服は似合わないよ

そんな事ないですよ、早く早く

(服の後ろにソンヒを立たせて
服を合わせる)

ほら綺麗!
きっとよく似合うだろうね
そうでしょう!
本当にかっこいいでしょう
デザイナー チュ・ナムウォンの
最初の作品です

…ん?
あー、1番大事なものを忘れた
おばあさん
ちょっと待っててくださいね 


何かを忘れた様子のヨンガンが

慌てて修繕部屋に戻って行きました



ヨンガンは、大好きなジョンブンが

NASAに行きたいという夢を応援しています


その為に、綺麗な服を仕上げ

服を当ててみるように言われたソンヒは

そんな綺麗な服は似合わないよ…


何でもない修繕屋のヨンガンではなく

何でもない 年老いた自分が

悲しくなります


サムネイル

チュ・ナムウォン…

今そんなに幸せなら
帰って来なくていい

あなたは
そうすべきだったみたい
だからきっと
あの時に戻ったんだね

ソンヒの声が震えていました



幸せそうに服を作るヨンガンを見て

なんだか切なくて…


デザイナーを夢見てたあの頃の

若いナムウォンの姿を思い出して

また切なくて…


この現実に帰って来たら

きっとヨンガンは落胆するだろうと思うと

それもまた気がかりで…


そこには

キラキラ輝くジョンブンではなく

ただ年老いた 何でもない 自分もいる



「帰って来なくていい」って

ヨンガンが 過去に…どこかに…行ってしまう

というわけではなく

19歳のナムウォンのままで

記憶がもどらないままでいいよ…って

ことなんですが


いっそこのままの方が

ヨンガンが

幸せにいられるような気がするソンヒ

でもそれは…




ソンヒと暮らしてきた50年間が

消えてしまうという事でもありますね

それはそれでまた 寂しい


そんな想いがたくさん重なり合って

ソンヒに押し寄せます


そして、ソンヒの

もっと深い想いは、もう少し後から

はっきりする事になります



さぁ、いよいよストーリーは

クライマックスに差し掛かります


余談ですが

ソンヒがヨンガンに説明していた

アルテミス1号が2022年に発射されたそう



アルテミスとは

月の女神の名前から由来してるそうで


それから今も 

女性宇宙飛行士達の夢を載せて

計画が推進されているみたい


ソンヒはきっと日常の片隅で

そのニュースを聞いていたでしょうね



ソンヒの言う50年前

NASAでも

月探査の夢に向かって純粋に研究していた

たくさんの人達がいて

人生をかけて、命をかけていた夢が

現実の壁に邪魔され 計画が中断されて

きっと虚しくなったでしょうね

それから 50年の時が過ぎました


夢と現実は

常に隣り合わせにいます


ただ純粋に夢を見ていられた子供から

大人に変わる

19歳のナムウォンとジョンブン



ジョンブンが言いました

「不可能なことなんてないわ

あなたがやりたいことをやって」

何でも出来ると信じていた頃

若く、それだけで美しい時代


そんなふたりにも

それから50年の時が過ぎました




写真映像はお借りしました

ありがとうございます


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読んで頂きありがとうございます

パクボゴム出演 

ミュージカル「Let me fly」



[ブログ9]の続きです




ラジオも直り、いよいよ
これでジョンブンのいる過去に帰れると
喜ぶヨンガン
 いそいそと その場を立ち去る時
 ふとソンヒを振り返り

サムネイル

大丈夫ですか?

ん?大丈夫かって?
だって、僕が去ったら
おばあさん1人になるでしょう



あなたがいないと
私の服は
ますますボロボロになるね

おばあさんも
ジョンブンみたいに
探検に出かけるんですか?

僕のジョンブンが
そうだったんです
毎日探検に出かけて転んで
服が破れたりしてましたよ
あぁ、そうだったね




ん?まるでジョンブンを
よく知っているみたいに
言いますね

よく知っているよ
知ってるんですか?
僕の話を聞いたんじゃなくて?

チュナムウォンより
パクジョンブンを知ってるよ

果たしてそうですか
果たしてそうでしょうよ


ヨンガンはソンヒの隣に座り


サムネイル

じゃ、僕がおばあさんに
ジョンブンのクイズを
出しますね

ジョンブンの1番好きな
食べ物は何か知ってますか?

さぁ?…ジャガイモかな
ジャガイモなんて! ははっ
毎日
食べてたのが
ジャガイモなのに
麦を混ぜたご飯と…

そうね、そうだった
それでも
たまにその味が恋しいわ



サムネイル

おばあさんはジョンブンの
好きな食べ物が何なのか
分からないようですね
何?

カップケーキ
カップケーキ?
甘い物は
好きじゃないんだけど

ジョンブンはカップケーキを
食べた事がないんです
米軍基地にいる時に持って来た
ファッション雑誌を見て
ジョンブンはそれが
気に入ったみたいです



それを切り抜いて
持ち歩く程でした

カップケーキ…








↓セリフ入りで見られます

かわいい歌ですね

ソンヒとジョンブンのハーモニーが

すごく綺麗で…切なくもなります



ふたりが 縁側に並んで座って…
慣れた日常の風景のよう
こんな風に素朴に
ふたりで暮らして来たんでしょうね

しんみりしてほのぼのして
良いシーンです



この歌でまた

舞台の住まいに 一部屋増築されました



歌「旅行」の時に

戸惑うようにジョンブンを見ていたソンヒが
ここでは、優しい表情で
見つめているのが印象的です

ヨンガンの力で

昔の記憶を…若く輝いていた頃の自分を

愛おしく思い出させてくれました


歌「カップケーキ」の中での会話で


「おばあさんも月か好きですか?」と聞かれ

「好きだったよ

今は地面に住んでいるけどね」

と答えたソンヒ



(ブログ1の中で)

ファッションデザイナーになりたくて

受けた試験に落ちたと思い

夢が途切れたようにガッカリしていた

ナムウォンの心を

すくい上げたジョンブンを 思い出します


ここでソンヒが

月じゃなく、今は地面にいるんだ…

少し沈む気持ちを

今度は、ヨンガンがすくい上げます



地面に住んでいたって

不可能だと思う月を 
夢見る事が 出来るじゃないか
って…

あぁ、あの頃のジョンブンが
ナムウォンに言った言葉ですね


ふたりが暖かく見つめる

ジョンブンの空には

かわいい形のカップケーキ…

ソンヒの忘れていた その頃の自分は




食べた事がなくても

見た事がなくても、行った事がなくても

不可能に思える事でも

想像して夢を見られる

本当に愛らしいジョンブンでした



クイズを出すヨンガン(ナムウォン)も

探検しては

転んで服を破って来たり

カップケーキの好きなジョンブンを思い出し

ますます恋しくなったみたい


ナムウォンがこんなにも

ジョンブンを愛おしく思う理由が

分かるようです



歌詞の中で


今も月に行きたいのかと聞かれたら

いや もう不可能なこと…


するとジョンブンが

あの時も不可能だったよって…


振り返ってみると

それでも 夢を見れていた自分が

そこにいたのでした



そんな頃の自分を

愛おしく思い出せたソンヒだったかも



ヨンガンがジョンブンにあげたいからと

ソンヒから もらった 望遠鏡


ヨンガンが練習だと言いながら

設置した望遠鏡を


ソンヒが…

久しぶりに覗いてみます



ソンヒは月を眺めながら

何を思ったのでしょうか…




そして、そんなジョンブンが

なぜナムウォンを愛したのか…

その理由も、だんだん

分かるようになってきました



人はみんな

自分の事は、自分が一番分かっていると

考えるのが普通ですが

そうじゃないこともあるんですね


自分より自分の事を憶えていてくれて

気遣ってくれて、理解してくれて

愛してくれる人が

ソンヒ(ジョンブン)にはいたみたいです



そして

共通の話題を誰かと語り合う…って

心を癒したり、動かしたりするのかな


記憶のアルバムを一枚一枚めくるように

ヨンガンと話しているソンヒは

歌「旅行」の時とは まるで違って見える

柔らかい表情



一言で言ってしまうと…

ただ、夫婦で

懐かしい思い出話をしてるだけなんですが


…そこに、幸せが見えますね



[ブログ11]に続きます →🔗

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写真、映像はお借りしました

ありがとうございます



パクボゴム出演

ミュージカル「Let me fly」



[ブログ8]の続きです



外の椅子に1人で座っているソンヒ

部屋でラジオをいじりながら

ブツブツ言うヨンガン


サムネイル

(ラジオが)作動しない!

過去に戻れなかったら

お前が責任とれよ、ラジオ!

ジョンブンがいたら
すぐ直したのに…

どうやって
あの精神を戻らせたらいいのか


記憶を探さないと 記憶を…
工具を探さないと 工具を…
(文章を対にしてるみたい)


空気の読めないヨンガンのおかげで

いつまでも沈んでる暇など無いソンヒ

おばあさん!と、すぐに呼ばれます


サムネイル

あの大きな箱の中に
何かあるかも…

これはなんだ?
(服を取り出して)
これは本当にかっこいい!

おばあさん、おばあさん!
これはおばあさんの服ですか?
大きな箱に入ってるのです

それはあなたの服だよ
どこかで拾って来た服
お客さんが修繕に出したまま
取りに来なかった服
それを捨てずに今まで
積み重ねておいたのが
ここにもいっぱい
あそこにもいっぱいあるよ

じゃ全部僕のですか?
ありがとうございます〜!
(喜びながら
   舞台からはけていく)

やれやれ
あなたは服好きだよね
よく探してみたら
記憶が戻るかもしれない

と、舞台袖から…

❤︎❤︎❤︎   現れた!  ❤︎❤︎❤︎



見つけた自分好みの服を着て

青年ナムウォン(以下ナムウォン)登場



サムネイル

おばあさん、僕どうですか?

これはまさに僕の好みです

記憶は見つかったの?

記憶ですか?

記憶を探せと言ったら

好みを探してるんだね
(記憶と好みの発音が似てるから)

おばあさん、僕は調べないと!

僕のファッションセンスが

未来でも通じるのか

どうやって調べるの?

市場に出てみるんです

僕の服を持って




サムネイル

おばあさん
僕は1人で出かけてきます

ちょっと来なさい

僕達、こうしててはダメです
内外する事にしたじゃないですか
[ブログ7]ナムウォンの内外宣言
男は外で稼ぎ、女は内で…の意味もある

これを付けて出かけなさい
(自分の赤いウエストポーチを
ナムウォンに付ける)
この中に住所が書いてあるから
もしかしたら住所が
思い出せないかもしれないから

家の住所がどうして
思い出せないんですか?

(少し考えて)
ここは未来でしょう
混乱することもあるかも

そうかもしれませんね
じゃおばあさん!
いってきます!

大門に行って〜












歌終盤の★★★部分


ヒップホップな少女が登場するシーン

ジョンブン役の女優さんが

市場のお客さんに扮してるから

「ジョンブンか?…あ違うな」

と ヨンガン

一応、ファンキーなお客さんの設定

3人が揃うダンスもかっこいい!



少女に合わせて

ヒップホップ口調になるヨンガンから

3000ウォンで服を買っていく


サムネイル

おじいさん、この服いくら?
君は最初のお客さんだから
そのまま持っていって

やばい!おじいさん!
私はお金持ちよ
3000ウォン⁈
子供がこんな大金を
どうしたんだ!



おじいさん、スタイル最高!


ここは、女優さんの自由に

任せてある部分らしく

女優さん毎に違う感じ…どなたも

かなりぶっ飛んでいて笑わせてくれます





時代遅れのコートに赤いウエストポーチ


実にダサいファッションの設定…

の はずだけど……カッコ良すぎで


振り付けも

かなりおかしなダサい振り付け…

の はずだけど……カッコ良すぎで


ここの振り付けも 

考えられないくらい計算し尽くされてる

手の動き、足の動きが…ゲラゲラぷぷっ

拍手 3000回 拍手



ヒップホップな雰囲気の

音程が妙に癖になる歌も最高

YouTube再生リピートリピート

3000回!




✴︎ボゴムナムウォン

「ヤバいぜ!心を鷲掴み」(歌詞)

まさにそれだわ

3000個 のグッ


おっと、興奮…失礼しました 笑

こんな演出に

ますます目が離せない…




ソンヒが付けた赤いウエストポーチは

迷子バックでしたね


1人で出かけるヨンガンを心配して

住所が中に書いてある

「なぜ住所が分からなくなるの?」

聞くナムウォンに

「ここは未来だから…」と誤魔化すソンヒ


ストーリーはこの辺りから…

どの笑いのカードも裏返せば

切なさが見えるようになってきます


楽しく見るも良い、切なく見るも良い

単純なストーリーのようで

本当に深い内容

実によく出来てますね



市場でお金を稼いで

喜んで帰ってくるヨンガンです

嬉しいことがあると全て

ソンヒに報告するのは…多分以前から

意識してなくても…

やっぱり体が覚えています



その頃、作動しないラジオを

修理していていたソンヒ…音が聞こえて

「よし、直った」

やっぱりあの頃のジョンブンがいた…



ヨンガンは稼いだお金を

全部ソンヒに渡そうとします


「自分で稼いだのに」って言うソンヒに

「なぜ そうしたいのか分からないけど

そうしたい気分だから…じゃ下宿代に」

…って

長いふたりの生活で

稼いだお金をソンヒに渡してきた

ヨンガンの習慣だから…ですよね



すごく気分が良くて

全て上手くいきそうな気がするヨンガン

ラジオまで魔法のように直っています

(ソンヒが修理したんだよ、ヨンガン)


アンテナを立てラジオを高く掲げ

後ろに倒れれば 帰れるはず


ソンヒにまた「気をつけるように」と言われ

「荷物をまとめにいかないと…」ヨンガン


いそいそと、その場を去ろうとした時

ふと足を止めて…振り返ります


「…大丈夫ですか?」



サムネイル
大丈夫ですか?
…ん?大丈夫かって?

だって、僕が去ったら
おばあさんは
ひとりになるでしょう

あぁ、ヨンガンは

ジョンブナ、ジョンブナと呼ぶばかり

ジョンブンの元に帰ることばかり

そう思っていたけれど…


本人達も気が付いてないでしょうけど

ソンヒに「大丈夫ですか?」って

何度も聞いてましたね

そう言えば

おばあさんおばあさんって

どれだけ呼んでいたことか…




知らず知らずのうちに

ヨンガンの情に刻まれている おばあさん

頭で考えるより

時間の積み重ねが反応してるシーン


ソンヒが

「あなたがいないと…私の服はもっと

ぼろぼろになるかもしれないね」


また…

あの頃のジョンブンがいる



ただ聞き流すと

単純な何でも無いセリフなのに

その時の心を読み取ると

全てに胸が痛くなるようになってきます




ブログ[ブログ10]に続きます→🔗


読んで頂き、ありがとうございます

写真やYouTubeお借りしました

ありがとうございます


パクボゴム出演 

ミュージカル「Let me fly」


[ヨンガン・ナムウォン・ソンヒ・ジョンブン]


[前奏中]

サムネイル

見つけましたよー!
見つけました‼︎ラジオ
ヨ、ヨンガン…



一瞬、ナムウォンの姿がよぎり

うろたえるソンヒ

舞台では実際にナムウォンが

一瞬登場しすぐ捌ける…で表現

サムネイル

見つけたんですよ!ラジオ
(おばあさんの様子が
   変なので)
大丈夫ですか?
あぁ、うんうん

このラジオ
作動するでしょうか?
もう長く使ってないからね
それでも
分からないじゃないですか


[ヨンガン]

周波数を合わせたら  帰れそうな気分

どんな不可能な事も  全部叶うと思う

これは  僕のタイムマシン

今僕は  時間旅行中


[ジョンブン]

翼の服を着たみたいに  飛んでいきそうな気分 

どんな不可能な夢も  全部叶うと思う

これは  私の宇宙服

今私は  宇宙旅行中


[ヨンガン・ジョンブン]

この旅行の終わりには  何があるのか

この旅行を  君と一緒にしてみようか

いつか思い出しながら

あの時の私達は 良かったと話せる旅行


サムネイル

おばあさん、ラジオを直せば
本当に帰る事が出来ると
思います
部品が抜けてないか
確認してみます



サムネイル

(Tシャツを見せながら)
これどう?


サムネイル

なぜ私が
どんどん過去へ帰っているの

[青年ナムウォン]

成功して  君に翼の服をあげたい

どんな不可能な事も  可能にしたい

その瞬間に向かって


[ナムウォン・ジョンブン]

私達(僕達)一緒に旅行しよう


[ソンヒ]

これは私の記憶

今私は  何の旅行をしているの


サムネイル

(ふらつくソンヒに)
大丈夫ですか?

[ソンヒ]

これは私の記憶

なぜ私が  時間旅行をしているの


[ 他3人 /ソンヒ

この旅行の終わりには  何があるのか

この旅行の終わりには  何があるのか


この旅行を  君と一緒にしてみようか

この旅行はあなたの旅行


いつか思い出しながら

思い出は思い出でしかない


あの時の私達は 良かったと話せる旅行

良かったけど  過去でしかない

[ジョンブン]

この旅行の終わり


[ソンヒ]

私は旅行しない


[ヨンガン]

一緒にしよう


[ソンヒ]

暮らしてきた


[青年ナムウォン]

一生 僕達一緒に


[ソンヒ]

一生 根をおろしたまま  この地で

[ジョンブン]

あの空を見て


[青年ナムウォン]

僕らの未来を見て


[ヨンガン]

帰る過去を見て


[ソンヒ]

私を見て

[ 他3人 /ソンヒ

この旅行の終わりには  何があるのか

この旅行の終わりには  何があるのか


この旅行を  君と一緒にしてみようか

この旅行はあなたの旅行


いつか思い出しながら

思い出は思い出でしかない


あの時の私達は 良かったと話せる旅行

良かったけど  過去でしかない


サムネイル

時間旅行は
あなただけでやって

1人でやりますよ
誰がおばあさんとやるって
言いました?



昔の記憶がどんどん蘇り

複雑な様子のソンヒ

何にそんなに動揺しているのか…


現在と過去が対比するように

舞台では

ソンヒとヨンガン

後ろに、ジョンブンとナムウォンがいます


ラジオを渡されて

受け取る ジョンブンと

受け取らない ソンヒ



旅行…

ソンヒの人生という旅行

それは、彼女が生きてきた時間で

これから 生きて行く時間


歌「旅行」の中で、未来に心を踊らせて

夢見るソンヒ以外の3人は

それぞれの自分の時間にいるけれど

ソンヒにとっての過去で

ソンヒだけは違うところにいます


他の3人に

引き寄せられていくように

ソンヒの過去への時間旅行が始まる場面



「この旅行の終わりには何があるのか」

ソンヒには

そこに何があるのかが見えていて

1人だけ違う歌詞は

ソンヒの嘆きにも感じます


歌いながら

ソンヒの周りを取り巻くように

通り過ぎていく3人に

引き込まれていくようでうろたえる



ジョンブンは

今はもう忘れてしまっていた

夢を追いかけて輝いていた頃の

キラキラする自分であり


ナムウォンは

そんなキラキラしていた自分を知っていて

いつも隣にいて

一緒に未来の大きな夢を追いかけて

信じて 愛していた人であり


ヨンガンは

ソンヒを忘れ、記憶を忘れて

19歳のナムウォンになっている

夢見ていた頃の

過去に戻りたがる夫である

そして、その夫を

これからも自分1人で看ていく現実


人、夢、愛、物、記憶…そして現実

全てが

ソンヒを取り巻き、そして問いかけます


ソンヒは時間旅行をしながら

自分の人生と向き合うことになります

急に来た

そんな場面にうろたえているようです



時間旅行は

あなただけでやって …
1人でやりますよ
誰がおばあさんとやるって言いました?


あんなにジョンブナ、ジョンブナと

探して、追いかけて
ジョンブンが恋しいヨンガン…

その愛する人は、まさにソンヒなのに
そんな言葉を言ってしまう…

目の前にある大切なものに気が付かない
舞台の雰囲気が一気に冷える


門扉を出て、外の椅子に座りながら

沈むしかないソンヒと…

部屋で1人、作動しないラジオを

いじるしかないヨンガン


今のヨンガンには

そんなソンヒの気持ちなど気付くはずもない



でも、そんなヨンガンも
どこか寂しそう


ヨンガン(ナムウォン)が頼れるのは
ソンヒしかいないから

あなただけでやって…と
ソンヒに突き放されて
つい…言ってしまったんだよね


 ソンヒの感情線に

焦点が当てられている深い場面ですね


繊細な感情が

絡み合うようになってきて

ストーリーも深まっていきます


[ブログ9]に続きます →🔗

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