(11)パクボゴム 「Let me fly」 あらすじ | おしゃべりなひとりごと ☆気ままにパクボゴム

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パクボゴム経由 西回りしあわせ行き~ 

パクボゴム出演 

ミュージカル「Let me fly」



[ブログ10]の続きです



夜が明けました

昨夜、おばあさんに別れの挨拶をした

ヨンガンが座り込んでいます



ソンヒが声をかけてみます


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ヨンガン!
なんで?
ヨンガン!
なんで?
あら、もしかしてヨンガン…
もしや…
   記憶が戻ったのかと…)

なぜダメなんだ〜!
おばあさん!
違うな!(戻ってなかった)

明日はここにいないって
言ってたけど…

月も高く上がったし
ラジオも直したし
転んでみて…全部やったのに!

どうしてだめなんですかね?
もう終わったよ!
僕の人生はもう 




落胆しているヨンガンです

浮き沈みが激しい …


ソンヒもなんだか可哀想になったのか

ナムウォンに付き合って

こんな事を言います


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月に行く
探査機が無いじゃない!

アポロ11号が月に行く時
ラジオの周波数に影響を
与えたみたいだって
あぁ、そうだった!

来月の探査はいつですか?
ここは未来だから、月と地球を
行ったり来たり出来る
往復バスがあるでしょうね

そのバス時刻表を
見てもらえますか?
悪いけどそんなものはない



月に人を送らなくなってから
50年が経ったのに…
なんでですか?

お金にならないって
その時は、アメリカとソ連が
何か競争をしたらしいけど
今はそうでもないし…

月に行くのが
夢だと思ったけど現実だった

お金と技術と材料
たくさんの人達の命、人生…
それを注ぎ込むんだよ
生きるってこういうこと
それが現実だよ


じゃ2020年の
探査はないんですか?

あるにはあるんだって
アルテミスか…
アメリカが他に何か食べ物が
あるのか…
それを探査するんだって

いつですか?
やるとは言うけど…分からない


「月に行くのが

夢だと思ったけど現実だったよ」

というソンヒ


NASAでは、夢のような月探査が

現実になりました

でも、それからの計画が

政治的にも金銭的にも 様々な現実に阻まれて

しばらく中断されていた経緯をソンヒが

話しています



夢の実現には

いつも現実が付きまといますね

ソンヒは

自分達の生きてきた人生にも

 当てはめているような感じです


生きるってそういうこと

それが現実だよ…




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じゃ、もっと時間がかかるかも
しれないんですね

僕は死ぬかもしれないんですね
僕は年を取っているから
そういう事もあるんですね

そうかもしれないね

全部終わりだ! 僕の人生はもう…



何が終わるんだ

いつ死ぬか分からないのは
若くても老いてても
同じじゃないか
まだ終わったわけじゃないよ


ますます

落胆し続けるヨンガンですが

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ジョンブンがこれを見たら
何て言ったと思う?
(ジョンブンエコー声を真似て) 

ナムウォン〜!
不可能な事はないわ〜
あなたが
やりたいことをやって〜



おぉ そうですよね!
ジョンブンなら
そう言ったはずだよ

ジョンブン効果絶大です


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服を作ってみて!
え?

古い服を修繕するんじゃなくて
あなたが直接デザイナーになって
服を作るんだよ

僕がデザイナー?キラキラ

じゃジョンブンに
羽衣(翼の服)を
作ってあげたいです
ジョンブンがNASAで着て
働くような服です

デザイナーになって
まず作りたい服がそれ?
はい!

じゃ、やってみて!
はい!


デザイナーになりたかった ナムウォンが

1番に作りたかったのが

ジョンブンが NASAで働く為の服でした


「愛してるなら 私に翼をください」

(歌「Let me fly」歌詞)


ナムウォンの隣でそう歌っていた

ジョンブンに羽衣(翼の服)を

作ってあげたいナムウォンです



ナムウォンは

自分のデザイナーになる未来を

夢見ていますが

ジョンブンがNASAに行きたいという夢も

信じて、応援していたんですね


何かを感じた様子のソンヒ



すっかり気分の良くなっているヨンガンが

おばあさんを見て思い付きます

ジョンブンの服を作るために

なぜかピッタリのイメージが目の前に…


身体に染み付いた行動や

意識の底にあるものが

ヨンガンから また滲み出ている感じです


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おばあさん、ちょっと
立ってみてもらえますか?
ん?

おぉ〜
デザイナーチュナムウォンの
最初のモデルに
なってもらえますか?

あぁ、やろう、やれる事は
なんでもやろうじゃないの

じゃ行きましょ!

この布を当ててみて
ちょっと上へ


あぁ上げ過ぎ、下へ


下過ぎでしょう、ちょっと上に


あぁ、もうやめた、やめた!

楽しそうにやってたのに

ちょっと調子に乗り過ぎたヨンガン 笑

でも、ソンヒは 

そんな様子を見て、内心ホッとしてるはず


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おばあさん、
手伝ってくれるはずでしょう!
私をお試しに使う気だね⁈
1人でやって!

おばあさんに服を当てると
なぜか不思議とジョンブンが
着た姿を想像出来るんですよ
不思議でしょう?

何が不思議なの
私がモデルだって?
思う存分想像してみて

私がパク・ジョンブンだよ!
(ジョンブンとソンヒ)


僕はデザイナー
チュ・ナムウォンです!
(ナムウォンとヨンガン)





タイトル「날개옷」は 翼の服とも羽衣とも
訳せるみたいで、ちょっと迷いましたが
歌「 Let me fly」の歌詞
「愛しているならをください」があり
「羽を…」より自然な気がして翼にしたので
最初はここも「翼の服」にしましたが
날개옷 になった時は なんだか
タイトル「羽衣」 の方が良い気がして
変更しました






本当に楽しそうなヨンガンとソンヒ

↓初演の時の映像ですが、セリフ入りです


この歌の…音階?

それが とにかくかわいい音楽です


音楽の専門知識な無い私が

簡単に説明するなら

なんだかミッキーとミニーが出て来そう

って感じ 笑




楽しそうに服を作るヨンガンを見て

ニコニコ手を振るソンヒ



ジョンブンの為に仕上げた服を

ソンヒに見せに来ました

宇宙服をイメージした白くて綺麗な服です



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本当に素敵な服だね
ありがとうございます
おばあさん

おばあさん!
ちょっとこちらに来て
服を当ててみてください

私は年老いていて
そんな綺麗な服は似合わないよ

そんな事ないですよ、早く早く

(服の後ろにソンヒを立たせて
服を合わせる)

ほら綺麗!
きっとよく似合うだろうね
そうでしょう!
本当にかっこいいでしょう
デザイナー チュ・ナムウォンの
最初の作品です

…ん?
あー、1番大事なものを忘れた
おばあさん
ちょっと待っててくださいね 


何かを忘れた様子のヨンガンが

慌てて修繕部屋に戻って行きました



ヨンガンは、大好きなジョンブンが

NASAに行きたいという夢を応援しています


その為に、綺麗な服を仕上げ

服を当ててみるように言われたソンヒは

そんな綺麗な服は似合わないよ…


何でもない修繕屋のヨンガンではなく

何でもない 年老いた自分が

悲しくなります


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チュ・ナムウォン…

今そんなに幸せなら
帰って来なくていい

あなたは
そうすべきだったみたい
だからきっと
あの時に戻ったんだね

ソンヒの声が震えていました



幸せそうに服を作るヨンガンを見て

なんだか切なくて…


デザイナーを夢見てたあの頃の

若いナムウォンの姿を思い出して

また切なくて…


この現実に帰って来たら

きっとヨンガンは落胆するだろうと思うと

それもまた気がかりで…


そこには

キラキラ輝くジョンブンではなく

ただ年老いた 何でもない 自分もいる



「帰って来なくていい」って

ヨンガンが 過去に…どこかに…行ってしまう

というわけではなく

19歳のナムウォンのままで

記憶がもどらないままでいいよ…って

ことなんですが


いっそこのままの方が

ヨンガンが

幸せにいられるような気がするソンヒ

でもそれは…




ソンヒと暮らしてきた50年間が

消えてしまうという事でもありますね

それはそれでまた 寂しい


そんな想いがたくさん重なり合って

ソンヒに押し寄せます


そして、ソンヒの

もっと深い想いは、もう少し後から

はっきりする事になります



さぁ、いよいよストーリーは

クライマックスに差し掛かります


余談ですが

ソンヒがヨンガンに説明していた

アルテミス1号が2022年に発射されたそう



アルテミスとは

月の女神の名前から由来してるそうで


それから今も 

女性宇宙飛行士達の夢を載せて

計画が推進されているみたい


ソンヒはきっと日常の片隅で

そのニュースを聞いていたでしょうね



ソンヒの言う50年前

NASAでも

月探査の夢に向かって純粋に研究していた

たくさんの人達がいて

人生をかけて、命をかけていた夢が

現実の壁に邪魔され 計画が中断されて

きっと虚しくなったでしょうね

それから 50年の時が過ぎました


夢と現実は

常に隣り合わせにいます


ただ純粋に夢を見ていられた子供から

大人に変わる

19歳のナムウォンとジョンブン



ジョンブンが言いました

「不可能なことなんてないわ

あなたがやりたいことをやって」

何でも出来ると信じていた頃

若く、それだけで美しい時代


そんなふたりにも

それから50年の時が過ぎました




写真映像はお借りしました

ありがとうございます


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