昨日は新発田市で、子育てのお悩み相談会でした。
主催のSさんがお友達に声をかけて集まり、悩み事を出し合って開催するこの小さな相談会は、今回が3回目です。
1回目、2回目の様子
今回は2歳前後の子どもたちと保護者さんが3組参加されていました。
「今」の悩み事を出し合って、それらについてお話しする形のアットホームな相談会です。
トイレトレーニング
YouTubeやテレビ、スマホの見過ぎ
叱り方・怒り方
落ち着かない・走り回る
なかなか寝ない
園生活とのギャップ
色々出ました。
子どもがいくつになってもその時々の心配や悩みはあるのですが、2歳くらいは悩みの質が大きく変化するので戸惑いも大きいだろうなと思っています。
“小さき弱き生き物”を育てているのではなくて、成長し続ける人間を育てているのだ
ということが身に染みてくる頃なのかもしれません。
(赤ちゃんも人間なのですが、なんとなく未知の生物っぽい扱いをされがちです)
“どんな状況で悩みが生まれて、そのことをどう思っているのか”
悩みを話すということは、それを形(言葉)にして意識するということで、そうするだけでも解決の糸口が見えることがあります。
子どものことなのだけれど、その悩みは家族の暮らしぶりや大人の性格や対応とも繋がっています。
自分(大人)がどこまでは“わかっている”のか
それがわかると“わかっているけどできないこと”と“わかっていないこと”の区別がついてどうしたらいいのかを考えやすくなります。
表面に見える悩みが同じでも、人それぞれで対応の仕方は違ってくるのは、子どもの姿だけでなく子どもの暮らしを取り巻くたくさんのことが関わってくるからなのですよね。
一緒に参加している人の話しは参考になったのではないかと思います。
近しい関係なら尚の事聞きやすく、想像もしやすいです。
そして子どもの発達の視点で、私からも気にかけた方がいいことや実際の作戦(対応)をそれぞれの状況に合わせてお話ししました。
ーそれはそれとしてー
けれど「良いと思われる対応」にとらわれず、自分達にフィットする時々の対応を選んでいけたらいいなと思います。
例えば
テスト前はしっかり勉強しなきゃとわかっていても、強烈な眠気に襲われるのなら寝てしまう選択も必要なように
自分と家族の状況や気持ちや感覚から、オリジナルのベストな判断が出来たらとてもいい
本当はそこが一番生きて育ち育てる上で大切で、難しいのだよなぁ
「保健師さんに『ダメって言わない方がいい』って言われたけれどどうしたらいいですか」
という質問がありました。
科学的に発達を見れば、◯◯した方がいいとかしない方がいいことというのはあります。
良いか悪いかには必ず根拠が必要ですが、それを生活に持ち込んだ時には「生活」というファクターが加わるので一概に「◯◯するのが正解」とはならないわけです。
「ダメ」が有効な場面や、人や、状況がある
「ダメ」を言った方が上手くいく人がいる
では自分の場合はどうしたらいいのか
その人の発達や生活、大人と子ども、取り巻く環境を聞きながら、目指すところを共に考え探していくのが「子育て支援」だと私は思います。
フレーズやノウハウにとらわれず、自分自身のその時の姿を思い描いて対応策を考えていけるように助けてあげられたらな、と思っています。
だから「ダメ」を言うか言わないかが、子育てのキーポイントではありません。
もし言っているとしたら
どんな時にどんなふうに言っているのか、言われた人はどうしているか
よく観察したり思い出したり、考えることが大事なことです。
そして悩んでいるのなら、支援者や保育者とその状況を分析できると対応策が見えてくるかもしれません。
緊張していたけれど、そのアンテナの張り方が、きっと彼女を支えています
私たちが暮らす世界は「正解」と「不正解」でできているわけではありません。
「私はどうしたらいいの?」のヒントは色々あるので、その色々の部分はぜひ尋ねて欲しいなと思っています。
そして腑に落ちる感覚や言葉や方法を、持って帰って頂けたら嬉しいです
新発田の市街地を抜けて加治川を渡った先にある公民館は、のどかで静かで広々としていて、風がとても心地よかったです。
Sさんとはブログからカウンセリング、子育て支援センターの利用へと繋がり、お仕事に復帰された今もこうして時折お声がけ頂いたりしています。
長く繋がる関係は、私にとっての励みや喜びでもあります。
そして成長していく子どもたちに会えたり、その姿を知ることが出来るのは、何よりのご褒美だなと思っています
Sさん、準備や連絡、そしてお心遣いありがとうございます。
またお会いできる日を楽しみにしています。
とうちゃんにもよろしくお伝えください
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