毎月の『覚書』は、その月に参加した研修や学会、読んだ本などを記録しています。
感想や考えなども一緒に残して、自分の振り返りに活用していますが、ブログを見て下さっている方の学びの参考にもなればいいなと思っています。
10月に参加した研修は
『NEIA(神経自我統合アプローチ)基礎編』
主催:アートオブセラピー
講師:浅井咲子先生
『アセスメントの基礎〜WISC-Vの概要について』
主催:臨床発達心理士認定運営機構研修委員会
講師:大六一志先生
もう一つ、録画受講で申し込んだ研修がありましたが、試聴は11月に入ってからだったのでそちらは11月の覚書に記録したいと思います。
浅井先生の研修は今年の学びの大きな柱です。
NEIA(神経自我統合アプローチ)は浅井先生が開発された心理療法で、入門編に続いて10月は基礎編を学びました。
ポリヴェーガル理論を基盤とし、内的家族療法を発展させた形のNEIAは、クライアントさんへの負担が少なくシンプルで、トラウマだけでなく日々の小さな違和感や選択にも活かせるセラピーだと感じています。
しかし研修で参加者同士のトライアルセッションを繰り返す度、難しさと迷いが大きくなります
非構造化の中でのセッションは、“セラピストの見とる技量が全て”と言ってもいいくらいに、こちらの力量が大切です。
アタマでわかったつもりでも、実際にやってみると同じ場所をぐるぐる回っているような感覚になります。
相手によって 内容によって 状況によって
どのような言葉を どのタイミングで
どんなニュアンスを持って発するのか
先生のデモを穴の開く程観察しながら、そしてNEIAの意味を考えながら、残り2回の研修に向けてコツコツジタバタと勉強中です。
大六先生の研修は、臨床発達心理士の基礎研修でした。
WISC-Ⅳについても、宇佐川研で2回ほど大六先生の研修を受けてきました。
WISC-Vにヴァージョンアップされたことで、Ⅳとの相違点のほか、検査時・報告時の注意点などもあらためて確認する機会となりました。
知能検査や心理検査は、検査そのものへの留意はもちろん、結果の解釈や伝え方にも技術と配慮が必要です。
こういう研修は理解力と記憶力がフル稼働で大変ですが、必須のものと思っています。
読んだ本は。
『子どもの遊びを考える 「いいこと思いついた!」から見えてくること』
とってもとってもいい本に出会いました
「関係」という言葉は、「安心」と共に私にとってのキーワードです。
そして「関係」にこだわる自分を導き、整理と広がりをもたらしてくれたのが、今まで読んだ佐伯胖先生の著書でした。
自分の中に確かにある感覚、でもなぜか?と問われても説明できないことを、佐伯先生の本を読むことで形が見え、私の自信となっていきました。
今はわからない
私だけでは決められない
そういう感覚が希望的にずっと私の中にあります。
それが何か(それはなぜか)がわかったのは、佐伯理論のおかげです。
そんな佐伯先生のもとで書かれた、学生による一つの論文がこの本の柱です。
論文を書いたご本人が丁寧に紐解き、フィールドの異なる何人かの先生が更にそこから考察した文章で構成された内容です。
「主体的に遊ぶ」ことは本当にできるのか
「主体的」ということに関わっているものは何か
人は「主体的」に生きているのか
「主体的」って何なのか…
関係論がベースですが、今回は「中動態」を軸にして展開されていて、とても興味深いものでした。
(中動態は、能動態でも受動態でもない形の動詞)
読みながら気づくことがたくさんあり、他の文献に寄り道もたくさんしました。
気づいたことのいくつかは、あらためてブログに書き留めたいと思います。
こういう本に出会うと、学びも仕事も人生そのものも面白いって感じられて、じんわりと胸が熱くなります
ちょっと難しい(めんどくさい?)内容ですが、「言葉」を大切に思う人は理解しやすいのではないかと思います。
「読んだよ!」という人や、「読みたいな!」という人がいたら、交流会をしましょう
佐伯胖先生の、その他のオススメ本はこちらです
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