ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018) | つぶやキネマ

つぶやキネマ

大好きな「映画」について「Twitter」風に
140文字以内(ぐらい)という制約を自ら課して、
"つぶやいて"みようと思います...ほとんど
「ぼやキネマ」になりそうですが。

★注意!!! 作品の内容に触れています★

 

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018)

 

 銀河帝国のTIEファイターやスター・デストロイヤーの製造拠点である惑星コレリアのコロネット・シティでは犯罪が横行、犯罪王レディ・プロキシマ(リンダ・ハント)が闇市場を支配していた。孤児として育ったハン(オールデン・エアエンライク)は、レディ・プロキシマの組織スクラムラットのメンバーに加わり犯罪行為を繰り返していたが、コアクシウムというハイパー燃料を強奪すると恋人キーラ(エミリア・クラーク)を連れてコレリア脱出を試みる。しかし出国係官を買収しゲートを抜けようとするがキーラはレディ・プロキシマの追っ手に捕まってしまい、先にゲートを抜けていたハンは身を隠すために帝国軍のパイロット募集に志願、苗字のない孤児であると聞いた徴兵官は”ハン・ソロ”と名簿に記載するのだった。

 帝国のパイロット養成学校を退学になったハンは帝国機甲師団の歩兵として惑星ミンバンの反乱軍との戦いに従軍していたが、上官のトバイアス・ベケット大尉(ウディ・ハレルソン)とその部隊が兵士を装った窃盗団である事に気づき仲間になろうとするが脱走兵として地下牢に放り込まれてしまう。捕獲されていたウーキー族のチューバッカ(ヨーナス・スオタモ)と共謀して脱走に成功したハンはベケット大尉に行動力を認められてチューバッカと共に窃盗団の仲間になる。犯罪シンジケートのクリムゾン・ドーンの首領ドライデン・ヴォス(ポール・ベタニー)の依頼で列車輸送されている大量のコアクシウム強奪を計画したベケット大尉は、仲間のヴァル(タンディ・ニュートン)とパイロットのリオ・デュラント(ジョン・ファヴロー)、ハンとチューバッカを引き連れて惑星ヴァンドアへ向かう。輸送列車に乗り込んだハンたちはエンフィス・ネスト(エリン・ケリーマン)率いる盗賊団クラウド・ライダーズの襲撃を受けヴァルとリオは戦死、コアクシウム強奪も失敗に終わる。

 ハンは任務失敗の弁解のために乗り込んだドライデン・ヴォスのスター・ヨットでクリムゾン・ドーンの一味に加わりヴォスの副官になっていたキーラに再会、コアクシウムの強奪失敗の代わりとして惑星ケッセルにある未精製のコアクシウムの強奪計画を提案する。キーラを同行させる事を条件にヴォスは計画を承諾、計画に必要な高速宇宙船を入手するために惑星ヴァンドアのフォート・イプソの”ロッジ”に向かった。密輸業者ランド・カルリジアン(ドナルド・グローヴァー)と高速宇宙船を賭けてカードゲーム”サバック”で対戦したハンは負けてしまうが、ランドは旧知のキーラからの提案を受け強奪作戦参加を承諾、ランドの相棒のパイロット・ドロイドL3-37(フィービー・ウォーラー=ブリッジ)を加えた一行は高速貨物船ミレニアム・ファルコンに乗って惑星ケッセルへと向かう…というお話。

 

 「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016)」に続く実写スピンオフ・シリーズ第二作と発表されていた本作は、「スター・ウォーズ/帝国の逆襲(1980)」「スター・ウォーズ /ジェダイの復讐(1983)」「レイダース/失われた聖櫃(1981)」等の脚本家で「白いドレスの女(1981)」「再会の時(1983)」「シルバラード(1985)」「偶然の旅行者(1988)」等の監督作もあるローレンス・カスダンが製作総指揮で息子のジョナサン・カスダンと二人で脚本も書いているというので、すごく期待していたのだが、監督降板等のトラブル続きの末に完成したからなのか色々中途半端な作品だなあという感想。ストーリーは面白いし脚本も悪くないし人気の登場人物やメカも登場してファン・サービス的な見せ場も用意されているのに「スター・ウォーズ」を観たという楽しい気分になれなかったのだ…これは「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999)」を最初に観た時の感じと似ている。人気キャラクターの過去を描くなら世界観はもちろん映像的にも細心の注意を払うべきだが、その辺りが上手く行っていなかったように思う(注1)。

 

 そういうファンが多かったからか結果的に批評家等からも批判が続出し興行的には失敗というレッテルを貼られてしまった。ディズニー側はシリーズ全体の公開のペースが早すぎたと分析、スター・ウォーズ正史とスピンオフ作品を交互に毎年公開するという戦略を白紙に戻した。熱烈ファンの多くがハン・ソロを演じたオールデン・エアエンライクはハリソン・フォードに似ていないと非難し、ルーカスフィルム社長で本作のプロデューサーのキャスリーン・ケネディもファンたちの声に同調するかのように、シリーズの人気キャラクターを別の俳優が演じるのはリスクが大きすぎると語った(注2)。

 

 若きハン・ソロが相棒のチューバッカやランドと出会う過程を描く、アナキン三部作とルーク三部作の中間(「ローグ・ワン」もあるけどね)に位置する作品という事だったが、映画が始まって最初に気になったのは色彩設計がハン・ソロの人気の原点であるルーク三部作と違いすぎる事だった。そしてとにかく画面が暗いし登場するキャラクターの衣装やメカがグレーや黒を基調にした色彩で、近年の勘違いした製作者・監督によって量産されている作品群とそっくりの彩度を抑えた画面が続く…地味な方がリアルで偉そうに観えると思っているらしい(注3)。

 

 当初監督する予定だった「クロニクル(2012)」「ファンタスティック・フォー(2015)」等のジョシュ・トランクが降板して「くもりときどきミートボール(2009)」「21ジャンプストリート(2012)」「LEGO ムービー(2014)」等の監督コンビのフィル・ロード&クリス・ミラーが担当する事になったが、大半の撮影が終了した時点で急遽降板が決まり最終的に「スプラッシュ(1984)」「コクーン(1985)」「ウィロー(1988)」「バックドラフト(1991)」「アポロ13(1995)」「身代金(1996)」等のロン・ハワードが監督する事に。使用可能な撮影済みのシーン以外の全体の70%を再撮影したらしい(注4)。    

 

 気になったのは映像面だけではない。主演俳優のキャスティングが難航した影響もあるとは思うが、俳優たちの演技のアンサンブルの悪さも顕著で観賞中のイライラの原因になった。基本的にはキャスティングの問題なのだが、このストーリーにふさわしいとは言い難い俳優さんが何人もいて、おまけにほとんどの俳優が共演者の演技に反応する事なく与えられたセリフを自分のペースでただ喋っているだけのように感じる場面が結構多い。それぞれの解釈や演技は悪くないのだが、なんとなくしっくりいっていない感じがする…その辺は演出の問題であるんだけどね。監督交代に起因する再撮影はかなり短期間で行われたようで、リハーサルをくり返して俳優同士のコンビネーションや演技のアンサンブルを熟成する時間がなかった事は想像出来る…共演者間の演技の化学反応が起きないままエンディングを迎えた感じ(注5)。

 

 惑星ケッセルのコアクシウム鉱山のドロイドや奴隷たちの反乱は、ハンとチューバッカの友情が決定的になる重要な場面なのに、演出も編集も緩急がなくバタバタしているだけで何が起きているのか解りづらいし、ランドとL3-37の悲劇と友情の方が強く印象に残る始末。後半の最大の見せ場だったはずの伝説のケッセル・ランも、構図やカメラワーク等の観せ方が悪くてミレニアム・ファルコンのランディング・ギアを破壊してTIEファイターの追撃を交わす場面や、巨大なタコ状のスマ=ヴァーミノスの描写はもう少し何とかならなかったのかと思う…編集が稚拙な上に画面が暗過ぎて観辛いのだよ。伝説としてレイの代まで語り継がれているケッセル・ランがこれでは寂しすぎます(注6)。

 

 ケッセル脱出に成功後に到着したサヴァリーンのコアクシウム精製所でエンフィス・ネストの待ち伏せに合う場面は、雰囲気はなかなか良かったのだが、悪党気取りだったハンの心変わりやベケットの裏切りを予知した事に関する描写が無いし、ドライデン・ヴォスとベケットを出し抜く作戦をいつ考えエンフィス・ネストとはいつ打ち合わせしたのかの描写もゼロなのも問題…ハンとエンフィス・ネストが意気投合するような思わせぶりな描写も少しは必要だったんじゃないのか。ケッセルでの大混乱の反乱場面や脱出行の後だからかサヴァリーンの場面はのんびりし過ぎていてちょっぴり拍子抜け。ドライデン・ヴォスとの対決後、更にダメ押し的にハンとベケットの対決があるが、明らかに昔の西部劇を意識した脚本なのに演出や編集が殺してしまって台無し(注7)。

 

 ストーリーはそれなりに面白いのに、なんとなく座りこごちが悪い感じが続いた本作の中で、登場してすぐに「これは違う」と思ったのがドライデン・ヴォスが登場した時だった。演じるポール・ベタニーはいつも通りの感じで演技そのものは悪くないとは思うのだが、完全に作品から浮き上がってしまっていて本作の世界観に上手く組み込めていないのだ。ポール・ベタニーは監督交代トラブルの後に急遽出演する事になったので気の毒なのだが、作品にフィットする演技を見つける時間も余裕もなかったのだろう…監督も演出で補完する事は放棄してしまっているようだし。ドライデン・ヴォスの狭い書斎で展開されるラストの対決も見所が少なくSci-Fi要素皆無の普通のアクション映画みたいになってしまった。演出次第ではもう少し何とかなったと思うが色々平凡過ぎ…片腕だったはずのキーラの裏切りも伏線無しじゃあ説得力ゼロだしねぇ(注8)。

 

 本作は作品的にはがっかりな完成度だったけど、クリムゾン・ドーンの裏ボスとして「ファントム・メナス」のオビ=ワンとの対決で死んだはずのシスの暗黒卿ダース・モールがラストに登場するので不覚にも続きが観たいと思ってしまった。配信のみのスピンオフ作品はとりあえずパスする事にしたのだが、劇場公開される予定のスター・ウォーズ正史はどうするか…予告編を観てからにしますかね。

 

●スタッフ

監督:ロン・ハワード

製作総指揮・脚本:ローレンス・カスダン

脚本:ジョナサン・カスダン

原案:『スター・ウォーズ』(ジョージ・ルーカス)

製作総指揮: ジェイソン・マクガトリン、

フィル・ロード&クリス・ミラー

製作:キャスリーン・ケネディ、アリソン・シェアマー、

サイモン・エマニュエル

撮影:ブラッドフォード・ヤング

特撮:ILM

音楽:ジョン・パウエル、ジョン・ウィリアムズ

 

●キャスト

オールデン・エアエンライク、エミリア・クラーク、

ヨーナス・スオタモ、ウディ・ハレルソン、

ドナルド・グローヴァー、タンディ・ニュートン、

フィービー・ウォーラー=ブリッジ、ポール・ベタニー、

エリン・ケリーマン、ワーウィック・デイヴィス、

ジョン・ファヴロー、リンダ・ハント

 

◎注1; 

 冒頭を観てすぐにスター・ウォーズ・シリーズとは全然look(絵作り)が違う、特にハン・ソロという人気キャラクターを生み出したルーク三部作とは違い過ぎて最後まで違和感が付きまとった。演出的にも色々気になるところだらけだし、何より良く練られた面白いストーリーと脚本が全く活かされていない事にガッカリ。完成版を観た製作者や出資者はこれで公開しても良いという判断だったのか?

 ディズニー側は脚本執筆段階ぐらいから公開日を決めてしまっていたようだし、監督交代や俳優降板等のトラブルでかなりの場面の再撮影を行った関係でスケジュール的には限界だった事は想像出来るのだが、これで世界中のファンは絶賛してくれると思っていたとしたら、今後も期待出来ないなぁと思ったのだ…「最後のジェダイ」が凡作に終わったのも公開に間にあわせるためだったようだし。

 

◎注2; 

 個人的には「そっくりさん」が演じる必要はないと思ってる。

オビ=ワンのアレック・ギネスとユアン・マクレガーも似ていないよね…ついでにアナキン役の3人、ジェイク・ロイドとヘイデン・クリステンセンとセバスチャン・ショウも全然似てない。そういう前例をファンは受け入れて来たはずなんだが、今回は作品に対する不満がオールデンくんに向いちゃった感じだし、それを言うなら本作でランド・カルリジアンを演じたドナルド・グローヴァーもビリー・ディー・ウィリアムズには似てはいないよね。

 ちゃんと観ればオールデンくんはハリソン・フォードの立ち方や歩き方、表情やしぐさを研究して演技に取り入れて演技しているのがわかるが、演出的にはそれをプッシュしようと意識していない感じだし、カメラ・アングルや照明等も同様で、そういった彼の演技の工夫を殺してしまっているのだ…この辺りもトラブルが続いた影響なのかも。

 

◎注3; 

 ハンとチューバッカとランドのエピソード以外は正史との関連性がほとんどないオリジナル・ストーリーなのだが、過去に発表されたアニメーション作品やコミック・小説版からの引用も少しあるようだ。

 冒頭のハンとキーラの逃亡劇からベケットとの出会いと貨物列車襲撃までずーっと暗い画面が続き、ヴォスのヨット内でやっと少し明るくなったと思ったら逆光照明で画面が見辛いという拷問、続くランドとの出会いから惑星ケッラルまでまたまた暗い画面が続く、ケッセルでも少し明るいのは屋外だけですぐに暗い洞窟内に入ってしまう。ラストのエンフィス・ネスト再登場の場面も屋外なのに薄暗く、結局スター・ウォーズらしい色彩や明度の場面は皆無に終わる。

 そこで疑問なのは誰がこんな画面設定や色彩設計にしようとしたのか?あくまでも想像だがストーリー・ボード作成や美術・色彩設計は実写部分の撮影がほぼ終わった時点で降板した監督コンビが考えていたモノで、CG関係はそのコンセプトに沿って実写撮影と並行して進められていたはずなので、監督を引き継いだロン・ハワードは既存のストーリー・ボードやすでに進行・完成していたCGに合わせて撮影を完了、公開予定が決まっていたので最終的に全体の色調等をコンピューターで調整する余裕もなく劇場公開という流れだったのではないかと妄想している…ロン・ハワードはあくまでも雇われ監督でそこまで関与出来なかった可能性もあるし。ワンマン社長が仕切っていた昔のハリウッドなら公開日を変更したりも出来たかもしれないけど、少なくともディズニーはそんな事はしてくれないよなぁ。

 

◎注4; 

 相次いだ監督交代の理由は、ジョシュ・トランクはルーカスフィルムと意見が合わず降板、フィル・ロード&クリス・ミラーは脚本を無視した撮影を強行しようとして本作の脚本家で製作総指揮も務めるローレンス・カスダンと衝突したらしい。ロン・ハワードの発言からはデザインや映像面にはほとんどノータッチだった事がうかがえるが、元々ロン・ハワードは映像にこだわるタイプではないので本作のような作品にはホントは向いていないんだよね。比較的良かったのは「アポロ13」ぐらいで ジョージ・ルーカスと組んだ「ウィロー」も実写と特撮場面とが乖離している残念な作品だった…ルーカスの責任なんだけどね。子役出身で「アメリカン・グラフィティ(1973)」にも出演していたロン・ハワードが監督という事でルーカスが再撮影を見学しに来たようで、「ウィロー」の主役でスター・ウォーズ・シリーズ皆勤賞のワーウィック・デイヴィスが本作にもウィーゼル役で出演しているので、旧友再会みたいな雰囲気の映像が残っている。

 

◎注5; 

 ハン・ソロ役はかなり難航したようだが、オールデン・エアエンライクが演じると決まったのなら彼と相性の良い共演者をキャスティングすべきだったと思うのだ。特にキーラ役のエミリア・クラークとの相性がイマイチ良くない上に、繊細さに欠ける演出も加わってハン・ソロの思い込みだけが浮き上がってる感じ…最初からハンのような向こう見ずな若造に惹かれるタイプには観えないんだよねぇ。それはウディ・ハレルソンやタンディ・ニュートンも同様で、この映画の世界観にパズルのピースとして上手くハマっていない感じ。キャスティングについては撮影終盤で降板した監督コンビの趣味が反映したのかもしれない。代打監督のロン・ハワードは脚本通りに演出したようだがその辺りの違和感を補いきれていなかったように思いますね。

 

◎注6; 

 これまで自分中心にしか考えて来なかったハンが初めて相棒チューバッカの意思を尊重して別れようとする場面はなかなか泣けるのだが、もう少し丁寧に描いて欲しかった…ドロイドや奴隷たちの反乱も描写がなんか雑な感じなんだよね。最短20パーセクかかるとされていたケッセル・ランをハン・ソロのミレニアム・ファルコンは12パーセクで突破したという伝説の場面を描くなら、飛行ルートやどのようなショートカットをしたかを映像的にも解りやすく丁寧に描くべきだったと思うのだ…演出や編集の腕の見せ所なのになぁ。こういうチェイス場面はルーク三部作という素晴らしいお手本があるのに、全く参考にしなかったようなのが残念…先人の残してくれた知恵を無視して奇をてらって失敗した典型ですな。

 

◎注7; 

 ハンに正義感が生まれるのと裏切り予知の描写については、観客が「いきなりどうした?」にならないためにもちょっとした伏線は必須…こういうのも演出の腕の見せ所なんだけどなぁ。ハンとベケットの対決場面は、ふたりの駆け引きも含めて面白くなりそうな場面なのに淡白すぎて脱力。ジョージ・ルーカスがこだわってわざわざ修正した「ハン・ソロは先に撃たない」をあっさり否定してしまったローレンス・カスダン親子に拍手…ロン・ハワード監督は「ヴェラクルス(1954)」のゲーリー・クーパーとバート・ランカスターの対決場面等を研究するべきだったね。エンフィス・ネストのクラウド=ライダーズのメンバーのウィーゼル役でワーウィック・デイヴィスが出演、この役以外にも”小さい人”のキャラクターやドロイドを特殊メイクで演じているようだ。

 

◎注8; 

 当初の予定ではドライデン・ヴォスはCGキャラクターで、モーション・キャプチャー用に演じるのはマイケル・ケネス・ウィリアムズの予定だったが、監督交代のトラブルで撮影が中止になった時に他の作品のアフリカ・ロケに行ってしまい、再撮影が始まっても参加出来ないという事で降板、急遽ポール・ベタニーが人間のキャラクターとして演じる事になり、演技や演出を練り上げる時間がなかったのは想像出来る…興奮すると血管?が浮き上がるような描写を後からCGで追加しているが完全な逆効果でキャラクターそのものが陳腐に観えてしまう。

 ハンとドライデン・ヴォスとの対決演出も急遽の変更だったからなのか工夫が感じられず、キューゾ・ペターと呼ばれる一対の武器を駆使するヴォスと銃を落として逃げ回るハンというドタバタでは一向に盛り上がらずキーラの裏切りでTHE ENDではねぇ…戦闘の途中で予想出来るキーラの裏切りも演出的にもう少し何とかならなかったのか。派手でめまぐるしかったケッセル・ランの後にこんな平凡なアクション観せられたらゲンナリなのだよ。

 

 

★Facebook「Teruhiko Saitoh」

https://www.facebook.com/#!/teruhiko.saitoh.3