TeamsとShokzを組み合わせて使う
この記事で解説すること
骨伝導ヘッドセットとして、その性能には定評のあるShokzシリーズ(旧Aftershokz)を、Web会議の定番ツールであるMicrosoft 365に含まれるTeams(チームズ)で利用すると、不便なことが発生します。
現象としては「自分のマイクをオフにすると、ビープ音がなってうるさい」というものです。現状ではTeams側も、Shokz側も歩み寄る雰囲気がなく、修正される方向へ向かっていかないので、これをお金をかけずになんとか対処できないかというのが、記事の目指しているところです。
解決方法 その1 ~ お金をかける ~
はじめにお金をかければ解決する方法から紹介します。LOOP 100というアダプターを使う方法です。
ヘッドセット自体が良い値段するのに、、、、こいつにさらに6000円?ってなりますが、これを買って、このアダプター経由でShokzのヘッドセットをつなげれば解決します。
このアダプターは、いわゆるBluetoothアダプターではなく「オーディオ機器アダプター」なので「Bluetooth接続のオーディオ機器だけ」を接続する専用のアダプターです。類似の製品でも、もうちょっと安いものが以前はいろいろあったのですが、おそらくLOOP 100の値段を参考にされたと見えて、全部値上げされていました。世の中は世知辛い!
ただ、これを買えば、どんな人でもシンプルに解決可能です。
解決方法 その2 ~ Shokzのマイクを使わない ~
Shokzを骨伝導のヘッドホンとして使うだけにして、マイクはノートPC側に搭載されているマイクを利用するという方法があります。ちなみに、この方法が一番安上がりで、技術的な対応水準も低いので、とりあえず良くわからないけど解決すれば何でもよいという方は、この方法がベストかもしれません。
この方法の問題点は、せっかくのShokzのマイク性能を生かせないということにあります。Shokzのマイクは、人の声をきれいに拾い、なおかつ周りの音をノイズキャンセリングする仕組みが入っており、話している人の声だけを相手にきれいに届けることが可能です。なので、相手にきれいに自分の声を伝えたいなら、もう1つレベルを進めて見る必要があるかもしれません。
解決方法 その3 ~ VB-Audioを導入する ~
この方法は、パーフェクトにものごとを解決できますが、欠点は設定が難しいです。
大きな流れとしては3段階
- VB-Audioのインストール
- Shokzの設定変更
- Teamsの設定変更
まずは、VB-AudioのHPにアクセスしてソフトをダウンロードします。英語のHPなので「?」な人もいるかもですが、Virtual Audio Cableというのが必要なソフトです。インストールは、ごく普通な感じなので割愛しますが、インストール後にWindows自体を再起動する必要がありますので注意して下さい。
② Shokzの設定変更
- 設定から「サウンドコントロールパネル」を表示する
- 「録音」のタブを選ぶ
- Shokzのヘッドセットの機種のところをダブルクリック
- 「聴く」のタブを選ぶ
- このデバイスを使用して再生するのリストの中から「CABLE Input (VB-Audio Virtual Cable)」を選択
- OKを押して変更を確定
- この状態でマイクに向かって音声を入力した時にヘッドセットの入力ゲージとVB-Audioの入力ゲージの「両方」が同じように動くことを確認する(重要)
- OKを押して確定
- Teamsのデバイスの設定を開く
- スピーカーは使用しているShokzのヘッドセットを選択
- マイクは「CABLE Output (VB-Audio Virtual Cable)」を選択
最後に
- お金で解決
- 機能をあきらめる
- 設定の複雑さに耐える