【期日】2005年5月15日(日) 【会場】皇居・桜田門
【種目】50km(皇居10周)/30km(同6周)
【記録】 0- 5K: 00:27'23''
5-10K: 00:25'22''
10-15K: 00:25'34''
15-20K: 00:26'18''
20-25K: 00:29'46''
25-Fin: 00:30'16''
TOTAL: 02:44'16''
桜田門の広場を起点/終点として周回コースです。
皇居は都内でも有数のランニングコース。1周が5キロなので
練習のときに目標が立てやすく、幅広いレベルのランナーが
走っていてとても刺激になります。
僕は30キロに参加しました。
雲が切れて薄日が射したり、さっと暗くなって雨がぱらついたり。
或いはお天気雨だったり。非常に変わりやすい天候でした。
お堀を左手に見ながら、反時計回りに走ります。平河門までは
フラット。そのあと千鳥ヶ淵まで続く長くゆるやかな上り坂。
TFMを過ぎて半蔵門からは見晴らしの良い下り坂になります。
修学旅行生や老人の団体、外国人観光客の人たちが応援
してくれるなか、気持ちよくのんびりと走ってきました。
東京国立近代美術館の前には長蛇の列が。2時間待ちと
なりまあす、という整理員の声が聞こえます。「ゴッホ展」でした。
堀端の新緑は非常に鮮やかで、青臭さが鼻をくすぐります。
三宅坂あたりにつづく街路樹が「ユリノキ」という樹だということを
初めて知りました。
今回、タイムは二の次でしたが、キロ5分を維持できないのが
今のコンディションを物語っています。
50キロを軽快に走りぬく人々がちょっと羨ましかったです。
ゴール後は女房と北千住で待ち合わせて、「青葉」でラーメンを
食べました。今日は心置きなく大盛りを注文しました。
また「村上モトクラシ大調査」
に便乗させていただきます。
村上春樹の作品の中からいちばん好きな食事のシーンを選べ、
と言われたら、何を選択しますか。
『世界の終わり...』の、梅の木が見えるイタリアンレストラン。
『羊をめぐる冒険』の、ウェイターの高価な靴の音が響く
レストランでの食事。
『1973年のピンボール』の、ゴルフコースで食べるサンドウィッチ。
『ダンス・ダンス・ダンス』で「僕」が五反田君に供す数種類の酒のつまみ。
『ノルウェイの森』の、青豆のごはんと天ぷら(「いっぱい食べて
(精液を)いっぱい出すのよ」という緑の台詞付き)。
『遠い太鼓』の、雉子亭の贅沢な朝食。
『はいほー』の、うさぎ亭のコロッケ定食。
まだまだ印象的なシーンは数多あるけれど、このあたりが私の
最終ノミネートになります。
どうしても一つに絞れといわれれば、『世界の終わり...』の
シーンを選びます。料理も美味しそうだし、ウェイターとの会話が
大好きなのです。
「リゾットはかなりのヴォリュームがございますが」と心配そうに
ウェイターが言った。
「大丈夫。僕は昨日の朝からほとんど何も食べてないし、
彼女は胃拡張だから」と私は言った。
「ブラックホールみたいなの」と彼女は言った。
「お持ちいたします」とウェイターが言った。
もう、暗記してしまうくらいです(笑)
ここだけ抜き出しても何てことない会話なんですが、
長い物語の1シーンとしてすごく生きているのです。
春樹さんが『バビロン再訪』の冒頭の会話に否応なく
惹かれるように、私はこの場面に惚れ込んでしまった
わけです。
どうしてだろう?自分でもきちんと理解できないことを、
他人にきちんと説明することはできません。
天ぷらが食卓に上がるたびに緑の台詞が脳裏をよぎって
しまうことを、女房にきちんと説明する必要があるか
どうかは悩みどころです。
先日の手提げに続いて、またひとつ「戦友」が引退する。
約3年がんばってくれたピンクのワイシャツ。
襟のスレがもう限界になった。他の部分はまだまだしっかり
しているので勿体無いのだが。
ENZO GALA というブランドのもの。八重洲富士屋ホテルの
裏手や東京駅地下の名店街にショップがある。
お客様(広告代理店)が京橋にいらしたころ、店の前を通るたびに
気になって、覗いてみたのが最初だった。当時私の担当者だった
Hさんも(この方、非常にオシャレ)「ちょっと値は張るけど
いいですよ」と薦めてくれた記憶がある。
確かに私に懐事情にとっては、ちょっと「いいお値段」。
そのぶん、生地の風合いや細部のつくりも一段階上だった。
ここのシャツは、いわゆる「勝負シャツ」になる。大切な
プレゼンや、交渉のクロージングのときなどによく着た。
あと、チェックの厳しそうな受付嬢さんのいるお客様とか(笑)
3週間に一度着るとすると、年間50週として約16回。3年だから
48回くらい袖を通したことになる。ご苦労様でした。
最後は自分で洗濯して、掃除や靴磨きに使うことになる。
ちょっと複雑な気分だ。
仕事のときは、ソフトアタッシュの他に小振りの手提げを持つ。
財布とペットボトルとタオルと今読んでいる本なんかが入っている。
電車に乗って、アタッシュは網棚に載せるが手提げは放さない。
もう10年以上このスタイルだ。客先で珍しがられることも多い。
当初は一澤帆布店のものを使っていた。と言って、頻繁に京都に
いけるわけでもない(通販はあるが)。
数年前に雑貨に詳しい友人がヤジーテイスさん を紹介してくれた。
生地と革、ステッチの色を選び、2ヵ月ほど待つ。
「お待たせしました!」とメールが届いて、ニコニコと中野まで出掛ける。
今回で3つめ。ヘリンボーンデニムを選んだ。革は茶色。
できたばかりのバッグは甘い果実のような香りがする。
一度使うと手放すことができない。縫製が丁寧でしっかりと作られて
いるから長持ちする。上の写真、左は2年余り毎日がんばってくれた先代。
内側に「TSURU」のタグ付きです。
そういえば、女房のお母さんの抱いた私の第一印象は
「荷物の多い人ね」だったそうだ。



