【概要】
人によって性格がまちまちです。これは十人十色です。なかでも集中力の持続が困難だったり、細部に注意が向かないために仕事や家事でちょっとした失敗や物忘れが多いという人もいます。一方で感受性がとても豊かであり、明るい性格の方もいます。しかし家庭をもったことによって、なかなかうまくいかずにお互いがストレスを抱えてしまうことがあります。父母の関係性の維持について纏めていきます。
【本文】
1.はじめに
感受性が豊かな人が経験する結婚は、他の結婚と同様に、幸せなものから困難なものまでさまざまです。注意力に困難がある人は、つらい時期を過ごし、苦しみや怒りが増しています。この時期、お互いに話し合うことが難しく、意見が合わず、物事の見方が違うことが多いです。どうしようもないことにイライラし、助け合えなくなります。夫婦関係で無視されたり、孤独を感じることがあります。配偶者は約束を守らず、家庭の責任を果たさないことでストレスを感じます。子どもっぽい部分があるのではないかと感じてしまうこともあるかもしれません。一方、悩んでいる方は、厳しい批評や時間の管理によって苦しんでいます。
2.悩み
一番の悩みは、治療へのプロセスまでは道のりが長いことです。時にはカウンセリングや薬物療法といったアプローチが必要な場合があり、効果が出るまで試行錯誤が大切です。夫婦で問題を広く捉え、臨床心理について気長に学びましょう。子供の頃の症状や状況を振り返ることも役立ちます。長期にわたることから家族もストレスを感じることがあり、自分の健康にも注意が必要です。適切な治療やストレス管理で、二人で支え合いましょう。必ずしも「障害」という概念にとらわれてしまわないようにしましょう。
3.解決に向けて
①一般論として未来の計画を立てることが難しいことがあります。しかし未来の生活を意識することは心を前向きにしてくれます。退屈なタスクに集中するのが大変ですが、「今」ではなく「これから」を考えることで改善できます。計画を紙に書いて振り返ると、うまくいくことがあります。計画を立てるのが苦手なことが多いですが、一方で、柔軟でリアルタイムに物事を進めるのが得意な場合もあります。計画が得意なパートナーと協力することで、お互いに助け合いに成長できる機会となります。
②言葉によって責任を追及するというのは、決して建設的とは限りません。負担を強いられることを相手に伝えることが目的となってしまい、本来の家事、育児、仕事の時間などを分担するということは難しくなっています。口うるさく言うなどの感情的な行動がエスカレートしてしまい、論理的に配偶者の責任を追及することで心理的に追い詰めることがしばしばあります。自分の責任を素直に認め、相手の不満の妥当性を認めることで、プレッシャーから解放されることがあります。
③認知行動療法(CBT)を受ける方法があります。認知行動療法は、心理療法の一種であり、対象者の認知と行動のパターンを変化させることを目的としています。CBTでは、対象者が否定的な考え方や自己評価のパターンに気付くことが重要です。これにより、対象者は自分の考え方や行動についてリフレーム(再評価)し、問題解決能力を向上させ、ストレスや苦境に対処する方法を学ぶことができます。対象者は自分の考え方や感情、行動を詳細に分析します。そしてセッションの間に実践するためのタスクが与えられることがよくあります。CBTは、短期間の治療法であり、通常は数週間から数ヶ月で効果を実感することができます。治療が終了した後も、習得した技術を日常生活に適用することで、自己改善を続けることができます。
〇自分自身の得意・不得意な部分を知る
WAIS-III 成人知能検査 (ウェイス・スリー)を受けることによって、言語能力、抽象的思考力、記憶能力、処理速度などの得意・不得意な部分を知ることができます。その結果を活かして生活しやすいスタンスに変えていく方法があり、積極的な科学的の知恵を用いることができるようになるかと思います。他の人からの話だとバラバラなアドバイスになりますが、このような検査は、恣意的な評価にならないため、むしろ客観的ではないかと思います。
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