【概要】
祖父母にとって、連れ去り被害が起きたときに相談できる人がいないということが殆どだと思います。現実で対面して人と話す機会も少なく、子および孫のケアをしていくとなれば、二世代分の重みを知ります。そこでどのようなアプローチがあるのか纏めていきます。
【本文】
・セルフケア
親族に打ち明けて悩みを言うことができるかどうか葛藤に悩みます。理解してくれるのだろうかと思って悩むこともあると思います。ただ非がないのであれば、それは心から否定されることは少ないので、少しずつ周りに伝えていくことがよいかと感じます。また寝れないときや食欲の低下、腹痛などの症状がみられる場合には、対処療法となりますが、病院で早期対処を行うことが良いでしょう。
・子へのケア
まずかなり精神的に落ち込むことがあったり、悔やむことの心情が大きく働きます。そこにもし司法手続きがあるとすれば、家の片づけはゆっくりとするペースでもよいかもしれません。当事者の同士の心が一番苦しいところです。自暴自棄になることを防ぐために過去に振り返って否定するという振り返りは、少し控えたほうがよいでしょう。
・孫へのケア
もし面会で会えるということであれば、楽しい時間となるように色塗りなどノンバーバル言語(言葉ではない遊び)を工夫すると、孫が自然に寄ってきます。孫へ手紙を書いても良いと思います。これは祖父母との交流であり、特段な悪影響が無い限り、子との個々の関係性を尊重する上で相手にそれを止める権利が無いと思えます。祖父母と孫の交流も双方ともに大切な人格形成となっていきます。命のバトンをしているわけなのですから、貴重な存在意義です。適度な距離で成長を見守るという本来の立ち位置は、誰しも持ち続けることができる権利だと思います。
・同居親の親族への連絡
色んな感情が浮かんでくる状態だと思います。ただ直接会うということになるとそれを理由に盾とされる場合があるので、書面で気持ちを伝えるほうがよいです。できれば建設的な理由を書いて送るだけでよいと思います。もし仮に世の中にとって後ろめたいことをしている場合には、その文章を読んだときに複雑な感情が生まれるのは、相手方だと思います。
▼たまたまこのブログを見た同居親の祖父母の方へ
孫にとっては、別居・離婚したからといって「かわいそう」という特別な扱いをしないようにお願いします。ごくごく普通の家庭と同じように育つ権利があります。面会交流の前後のときにどうすればよいか、またはどのような気持ちだったかということを孫に聞かないようにしましょう。孫から話をしてきたことに傾聴するようにされるとよいかと考えます。