こんにちは、つくるまなぶ京都町家科学館ものづくりナビゲーターのかちゅーです。
昨年から始めたオンラインでのものづくり講座の開催数が、来週でついに100回目を迎えることになりました。
〇つくるとわかる。もっと知りたくなる!
〇材料が事前に届くので準備が不要!
〇少人数対応で気軽にコミュニケーション!
〇知らないと気づかないものが見えるようになる!
こんなかんじのコンセプトのつくるまなぶ京都町家科学館のオンライン講座がどうやって出来上がっていったのかをご紹介いたします。
つくりたいものがつくれる。学びたいことが学べる。そんな学びの「場」を創造するためにはじまった「つくるまなぶ京都町家科学館」
2020年の2月に築90年を超える町家を改修してオープンしました。
体験会や公園でのワークショップイベントなど、存在を知ってもらうために様々な取り組みを行いました。
当時市場から一斉になくなり手に入らなくなった「マスクづくり」のワークショップを京都市内の公園を回って開催し、新聞やラジオでも取り上げていただきました。
約2か月後の2020年4月には、1つの場所に多くの人が集まることは難しくなりました。
学びの場は、その役割を考え直す必要に迫られました。
おうちの中に”学びの場”
集まれないならできることはない。
こんな考え方ではつくるまなぶが伝えたい、「生き抜く力」が嘘になってしまいます。
学校が休校になったことで、家庭での学習の必要がでたのと同時に、その重要性も見直されることとなりました。
”つくりながらまなぶ”学びの場を家庭の中に届けるべく、オンラインでの取り組みを即座にスタートさせました。
まだあまり普及していなかったZOOMというやつが便利らしいということで有料プランに登録し、参加者に使い方を説明するところから始まりました。
「ZOOM 使い方」「ZOOM マニュアル」などで検索したときにつくるまなぶがアップしたpdfが検索1ページ目の上位に表示されるというおもしろいことも起きました。
今でも2ページめに表示されました(2021/06/11)
※Google検索のシステム上表示されない方もいるかもしれません。
材料を自宅に届ける
とにかくオンラインでやってみようと始めたのは、おうちにあるものでできる工作を一緒にやろうというものでした。
コピー用紙があればできる”つくりながらまなぶ”工作ワークショップシリーズは参加してくれた方からの評判もよく、オンラインでのものづくりの可能性を感じました。
(この時に行ったコピー用紙工作シリーズはブログと動画で紹介していこうと思います。)
1.コピー用紙だけでできる!「風コマ」
次に出てきたのが、”つくりながらまなぶ”ためにはもっといろんな道具や素材が使えるほうがいいなということでした。
しかし、外出自粛なんて言われているなかでこういう材料を買いに行ってそろえて!というのも違うなということになり、
「事前に自宅に届ける材料セットを作ろう」ということになりました。
そうして出来上がった教材1号が
「ピンボールをつくってまなぶ」 です。
発送しやすいギリギリのA4サイズの板をつないで大きくピンボールを作っていこうという教材です。
・ビー玉が下に向かっていくのはなぜ?
・同じコースでも材料によって動きが変わるのはなぜ?
・ゴムを使うとどうしてビー玉をとばせるの?
など、つくりながら学べる内容もわかりやすく、家にあるものと組み合わせることで自由なアレンジができる教材になりました。
作るものが大きいので家族みんなで協力してつくるのも楽しいです。
参加者それぞれの自由なアイデアを、参加者同士で共有しあうなどオンラインでの新しいコミュニケーションの形も見えてきました。
そんなオンラインものづくり教材もいまでは15種類以上つくりあげました。そのすべてに共通するのが
・受講後新しい視点が得られること。
・参加者それぞれで違う作品ができあがること。
ZOOMをつないでいる時間だけで終わらない。
その後の家庭でのやりとりや、気になったことをもっと深く知るために調べてみること、日常から不思議を見つけだすこと。
そんなことを大事にしています。