こんにちは、つくるまなぶ京都町家科学館ものづくりナビゲーターのかちゅーです。

 

STEAM教育EXPOで見てきたものをピックアップして紹介します。

STEAM教育に関係ない学校設備やシステムで面白いなと思ったものが大半だったりしますが…

 

STEAM教育EXPO全体の感想は前回の記事に

 

 

 

 

「matatalab」

 

中国で開発されてアメリカやドイツ、フィンランドなど世界中で販売。日本での販売はくもん出版が扱っているようです。

 

前進、右を向く、3回繰り返す。など指示を出すためのブロックを並べることでロボットがその通りに動くという教材です。

目的地に向かうためにどのようにロボットを動かせばいいかを考えるプログラミング的思考力を養うための教材で、音を鳴らしたり、センサーなどの機能を追加することもできます。

 

基本の状態ではセンサーでライントレースしているとかいうわけではないので、

「ちゃんとまっすぐ向けないと脱線しちゃうんですよ」とのこと

前向きがわかりやすくなるようにデザインしたらいいんじゃ?とも思ってしまいましたが

コンピュータの中だけでやっていると起きえないバグを体験できるという意味では、アンプラグドな教材の特徴の一つだよ!ということなのでしょうか。

 

 

 

 

 

幼稚園児がグループでこの教材に取り組んでいる動画を見せていただきました。

思い通りに動かせたときにワーッとみんなで大喜び。フィジカルなものがあるからこその楽しさが感じられるとてもいい動画でした。

その動画を見せてもらっているときのかちゅーの写真が展示会の会場風景写真に使われていました。

 

 

 

 

「Bravoprodigy CNCルーター」

 

台湾の企業が製造するCNCルーター

台湾の学校では、STEAM教育の一環としてCNCも活用されているようです。

3Dプリンターやレーザーカッターに加えてCNCまであったらいろいろ作ってみたくなりますよね。

 

 

CNCルーターとは:コンピュータで制御する彫刻機です。3Dプリンターは図面通りの形を樹脂などをかためて作っていきますが、CNCは塊の材料から図面通りの形を削ってつくりあげていく機械です。木材を使えることが大きな特徴ではないでしょうか。

 

 

陽気な台湾人の担当者が

「これみて、日本ありがとうって書いてるの。ワクチン送ってくれてありがとう!」

と話しかけてくれました。

展示してあるサンプル作品もどこか台湾感を感じさせるものばかりで、

異色を放つとっても面白いブースでした。(写真なくてごめんなさい…)

 

CNCほしいなあ

 

 

 

 

 

 


 

ここからはSTEAM教育のブースではないのですが、面白かったものを

 

「オリアル」

 

今回の展示会で一番強く開発者の思いを感じられるサービスでした。

 

卒業アルバムの制作を通して、自分が学校でどう過ごしてきたか、何を考えて何を学んだかを振り返るという授業カリキュラムと、アルバムづくりを支援するシステムをセットにした提案でした。

 

「アルバムの制作で自己肯定感を高めて、若い自殺者を0にするんだ!」

と語ってくださる姿はとても輝いていました。

 

モニター参加してもらった高校生が、友達同士お互いになにを思っていたかを確認しあって感動して泣いてしまったなど心温まるエピソードも。

 

始まったばかりのサービスとのことですが、

卒業アルバムに限らず、

自分の進路を考えるときに自分を見つめなおすきっかけに

探究活動のまとめとして、探究内容だけではなく自らの変化を考えてみる

など、様々なシーンで活用されるといいなと思いました。

 

 

 

「抗菌Qゲート」

 

スプレー塗料のメーカーが開発した、ゲートを通過した人の服に自動で抗菌剤を付着させる装置。

ゲートをくぐるだけで自分の服が1日抗菌仕様になるとのこと。

 

教育展示会ということで、幼稚園や学校に設置することを想定したかわいいデザインのゲートが実演展示されていました。

(これまた写真なくてごめんなさい…)

 

抗菌剤は肌に触れても、吸い込んでしまっても安心とのこと。

成分名を聞いたのに忘れてしまった…どこかに書いてあるかな。

https://somayq.com/lp/microbial-guard_koukin-q-gate/

 

 

「Ropot」

 

自動車会社のHondaが開発中の、ランドセルに取り付けると、車の接近を検知して危険をお知らせしてくれるアイテムです。

 

かちゅーも実際にランドセルを背負って体験させてもらいました。

 

交通事故防止のために車にも様々な機能が搭載されていますが、

歩行者側にもブレーキがついていればもっと減らせる!という発想ですね。

 

アイデア自体は結構前からすすんでいるようですが、

まだ販売はされていないとのこと。

 

 

 

 

 

当日はあんまりしっくりこなかったなと感じましたが、

改めてもらった資料を読んだり、振り返り記事を書いていると結構面白かったのではと思えてきました。

STEAM教育はまだまだこれからだ!がんばろう!(なぞの締め)