今日は、六月五日【小暑】

 

【小暑】(六月五日 〜 六月廿日)

暑気に入り、暑中見舞いが出される。梅雨末期の集中豪雨に注意。

 

第一侯「温風至 おんぷういたる」

このころ、暖まった夏の風が吹く。

 

第二侯「蓮始華 はちすはじめてはなさく」

早朝の涼しさの中で、清楚なハスの花が開く。

 

第三侯「鷹乃学習 たかすなわちがくしゅうす」

このころ、タカの幼鳥が飛ぶことを覚えて空に舞い上がる。

 

「月と季節の暦 2019年」志賀勝発行

 

 

 

梅雨真っ只中の今週。草木の伸びる早さが著しく、農家は収穫に加えて、草刈りにも忙しい日々を送られている事と思います。私も昨日、草刈り機で2時間ほど作業しました。

 

蓮寺として有名な上田市の「八日堂 信濃国分寺」へ、ハスの花の様子を伺いに行ったら、真っ白に咲き乱れるハンゲショウ(半夏生)の群生を見つけました。水の中で咲くハンゲショウたち。花の時期はそろそろ終わりそうですが、これだけ見事に美しく咲いている姿に感激しました。

 

写真には撮らなかったのですが、半夏生の足元には、和ハッカも群生していました。見た目には雑草に見えますが、ひと枝折りて香りを嗅いでみると、フレッシュな力強いミントの香りがして、気持ちがスーーっとしました。

 

 

ハスの花はこれから。21日(日)には「ハスのフェスタ」があるそうです。その頃には美しく開いてくれることでしょうね🌸

 

昨日は、五月卅日【半夏生】

 

今日は、六月一日、朔 4:16【水無月】

 

【半夏生】

半夏とは、もともと仏教で九十日に亘る夏安居(げあんご)の中間の四十五日目の日を指す。

 

「月と季節の暦 2019年」志賀勝発行

 

いよいよ月暦六月、水無月に入りました。五日は小暑となり、梅雨の最期です。西暦では7月7日。巷では七夕様をお祭りしますが、私が毎年感じていた事がありました。

 

「七夕様の日は、毎年曇ったり雨が降ったりして天気が悪いので、織姫様と彦星様はお会いできない運命なのかな」と。

 

天の川🌌が美しく見えて、それを眺めながら七夕様に手を合わせるのが本来だと思っていたのですが、それがなかなか叶わない事を疑問を持っていました。

 

でも西暦の7月7日はまだ梅雨の期間で、当然空は不安定。旧暦の七月七日は梅雨が終わり、夜空に天の川がキレイに見える事を知って、幼い頃からの想いが晴れました。

 

 

昨年、月の会の方からもらったタネを蒔いたら、キレイな桔梗が咲きました。本当は月見草かと思っていたのですが(^_^;)

 

今の季節は、タケノコ、サヤエンドウ、キュウリなどが出始め、葉物野菜の中でも、オカヒジキ、ノリナ、軽井沢菜(ひゆな)、ツルナなど、夏バテ防止になる野菜が出てきています。ほうれん草や小松菜などの野菜も出ていますが、本来寒い時期の野菜を品種改良したものなので、出来れば夏の身体に合ったお野菜を取った方がいいと思います。

 

 

 

先日、この辺りでよく食べられる「ハチク」というタケノコを沢山頂きました。蒸し焼きにしてお刺身に、炊き込みご飯、サバ缶お味噌汁、パスタなど。タケノコは蒸し焼きにしていただくと、タケノコの薬効を取り入れる事ができます。

 

皮付きのままアルミホイルで軽く包み、魚焼きグリルで20〜30分焼くだけ。オーブントースターでもできますので、ぜひやってみてください。

明日は、五月廿日【夏至】

 

晦日は、五月卅日【半夏生】

 

【夏至】(五月廿日 〜 六月四日)

昼がもっとも長く、夜がもっとも短い日。太陽が赤道からもっとも北に離れ、北半球では南中高度がもっとも高くなる。梅雨の長雨の最中。

 

第一侯「乃東枯 ないとうかるる」

乃東は夏枯(かこ)草、うつぼ草ともいい、この草が枯れ始めるころ。日本のウツボグサは夏に枯れないので異種だといわれる。

 

第二侯「菖蒲華 しょうぶはなさく」

古く、アヤメ、アヤメグサと呼ばれたサトイモ科のショウブ(葉や根に芳香があり、邪気を払うとされた)の花が咲く。黄緑の細かい花が棒状にかたまって咲く。

 

第三侯「半夏生 はんげしょうず」

薬草の半夏(カラスビシャク)が溝縁などのしめったところに生える。昔はこの日までに田植えをすませることになっていた。

 

【半夏生】

半夏とは、もともと仏教で九十日に亘る夏安居(げあんご)の中間の四十五日目の日を指す。

 

「月と季節の暦 2019年」志賀勝発行

 

 

明日は、令和になって初めての夏至を迎えます。本来、朝夕は涼しい浅間山麓地帯ですが、ここ何年かの夏は、一日中暑いように感じます。

 

暦の上では「夏枯草 かごそう」と呼ばれる薬草のウツボグサが枯れ始めるとき、とあります。この辺りでは、やっと花を咲かせ始めたばかり。上の写真は日本のウツボグサですが、下は西洋のウツボグサで、紫のほか白やピンクもあり、形も少し違います。

 

 

花と根が香る菖蒲(ニオイ菖蒲とも呼びます)は、花の菖蒲とは違い、ミズバショウに見られるような「苞 ほう」ができます。

重井薬草植物園「ショウブ」ページを参照

 

麦(夢あさひ)もようやく黄色くなり始めました。遅まきした古代小麦は、もう少し時間がかかりそうです。