明日は、五月廿日【夏至】
晦日は、五月卅日【半夏生】
【夏至】(五月廿日 〜 六月四日)
昼がもっとも長く、夜がもっとも短い日。太陽が赤道からもっとも北に離れ、北半球では南中高度がもっとも高くなる。梅雨の長雨の最中。
第一侯「乃東枯 ないとうかるる」
乃東は夏枯(かこ)草、うつぼ草ともいい、この草が枯れ始めるころ。日本のウツボグサは夏に枯れないので異種だといわれる。
第二侯「菖蒲華 しょうぶはなさく」
古く、アヤメ、アヤメグサと呼ばれたサトイモ科のショウブ(葉や根に芳香があり、邪気を払うとされた)の花が咲く。黄緑の細かい花が棒状にかたまって咲く。
第三侯「半夏生 はんげしょうず」
薬草の半夏(カラスビシャク)が溝縁などのしめったところに生える。昔はこの日までに田植えをすませることになっていた。
【半夏生】
半夏とは、もともと仏教で九十日に亘る夏安居(げあんご)の中間の四十五日目の日を指す。
「月と季節の暦 2019年」志賀勝発行
明日は、令和になって初めての夏至を迎えます。本来、朝夕は涼しい浅間山麓地帯ですが、ここ何年かの夏は、一日中暑いように感じます。
暦の上では「夏枯草 かごそう」と呼ばれる薬草のウツボグサが枯れ始めるとき、とあります。この辺りでは、やっと花を咲かせ始めたばかり。上の写真は日本のウツボグサですが、下は西洋のウツボグサで、紫のほか白やピンクもあり、形も少し違います。
花と根が香る菖蒲(ニオイ菖蒲とも呼びます)は、花の菖蒲とは違い、ミズバショウに見られるような「苞 ほう」ができます。
※重井薬草植物園「ショウブ」ページを参照
麦(夢あさひ)もようやく黄色くなり始めました。遅まきした古代小麦は、もう少し時間がかかりそうです。