『喪失学「ロス後」をどう生きるか』 | 富田林・じないまちの 本と雑貨 『緑の小道』日記

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富田林市には大阪府唯一の重要伝統的建造物群保存地区の寺内町があります。古本&雑貨屋店主の日々の雑記や愛読書紹介のブログです。2021年に母を亡くした後から苦しい日々となり、心はまだ鬱状態で動悸もありしんどいですが、毎日なんとか乗り越えてます。



※今回の本は もう行き先決まりましたが

紹介しておきます。





お客様からもらった新聞の切り抜きがきっかけで、

坂口幸弘さんの『喪失学』という本を読んだ。





じつに、うなずきながら読んだ。


喪失の悲しみ・苦しみの中にいる当人だけでなく、

そのような人にどう接するのがいいのか

本気で考えたい人にも ぜひ読んでほしい。



この中で、

宗教学者の岸本英夫さんの言葉が引用されている。



『死は、突然にやって来る。

思いがけない時にやって来る。


いや、むしろ、

死は、突然にしかやって来ないといってもよい。


いつ来ても、その当事者は、

突然に来たとしか感じないのである。


生きることに安心しきっている心には、

死に対する用意が、

なにもできていないからである。


しかも、死というものは、

ひとたび来るとなると、

実に、あっけなく来る。』


...岸本英夫『死を見つめる心』より



以下は、坂口幸弘さんの文章.


『重大な喪失にともなうつらさは、

時間だけで解決できるようなものではない。

むしろ、時間が経つにつれ、

つらさが増してくるように感じられることさえある。

とはいえ、時間が経過していくなかで、

気持ちはゆれ動きながら、

少しずつ変化していくことも事実である。』



...私も、「日にち薬」とか「時間が解決」という言葉を、ある意味、疑っている。


人によっては、そんな生やさしいものではない。

死別の悲嘆は。


悲しみというより苦しみとなっていて

体に症状も出ている場合、

その上 物理的に孤独な場合などは なおさら。


(物理的に孤独ではなくても精神的に孤独な人もいるかもしれないけど)


本人の、歯をくいしばるような努力と

周りからのサポートがどうしても必要だ。


さらに、ただでさえ とてもつらい時に

追い打ちをかけるように

何かショックな事が起きたり 

頭悩ます問題が出てくる場合もある。

まさに私も そう。



ここ、よく読んでほしい。


『自分がふがいなく思えても、

決してあせることはない。

何も考えられなくていいし、

くよくよしてもかまわない。


喪失のショックが長引くのは

自分のせいではなく、

それだけ大きな喪失を経験したということである。

みずからの気持ちを封じてまで、

急いでしっかりしようと努めなくてもいい。


自分の気持ちを

無理に抑え込んでしまうことは、結果的に

身体や心に悪い影響を及ぼす可能性がある。


立ち直りには

予想以上に時間が必要であることを、

本人やまわりの人も知ることが大切である。』



『落ち込むことは

必ずしも忌むべき行為ではない。

その時間は、

これまでの生活や人生を振り返り、

今後の生き方を見つめなおす機会でもある。


大きな喪失体験は人生の岐路であり、

そこから力強く歩んでいくためには、

しばらく立ちどまることも必要なことかもしれない。』



『喪失後の人生をどのように生きるのかについて、

一つの用意された答えがあるわけではない。

どのような生き方をしていくのかが、

私たち一人ひとりに問われているのである。』



坂口幸弘

『喪失学「ロス後」をどう生きるか?』

(光文社新書)より



私の読んだ後で、少し しるしを入れた本でよろしければ、ご希望の方に販売します。

※行き先決まりました🙇


※いそがしいけど 心血注いで書きました。


メッセージしたい人いるのになかなかできず💦🙏



 

 


近況です

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