戦争・災害・文化、様々な歴史の風化は止められないのか | 皆見つかさ 公式ブログ 〜ソロアーティストの脳内と日常

皆見つかさ 公式ブログ 〜ソロアーティストの脳内と日常

ソロの音楽アーティスト・皆見つかさの
気付きや悟り、音楽の話、いろいろな体験や、
人生哲学など、日々の脳内と日常を公開して
います。
まずは僕を知って下さい。
それから覚えて下さい。
そして、忘れないでね(o^-')b

皆見つかさ公式ブログ汎用アイキャッチ画像

この記事は2294文字です。(読破予想時間:約5分27秒)

 

8月に入ると毎年、お盆休みの前からお盆にかけて、広島・長崎に原爆が投下された日や終戦記念日など、戦争にまつわる忘れてはいけない日が続きますが、今年も、この機会にいろいろな事を考えさせられました。

 

今回は、そんな話です。

 

 

そう言った様々な戦争にまつわる日を、何年か前までは「日本人にとって忘れられない日」と表現される事が多かった様に思いますが、年月が過ぎ去る毎に戦争体験者は減っていき、当時、この国を率いていた年代の大人達はもう誰一人おられません。

 

今、ご存命の戦争体験者と言えば、その全ては当時若者であったか子供であったかのどちらかです。

 

そう言った意味でも「日本人にとって忘れられない日」は、今では、「日本人が忘れてはならない日」となりつつある様に思います。

 

僕は、終戦から21年経って戦後に生まれた人間ですので、僕が子供の頃は、戦地へ兵隊として送られたと言う、働き盛りのおじさんが周りにたくさんいましたし、そう言った方々から、戦地の話を聞かされる事は珍しい事ではありませんでした

 

僕の両親も終戦当時は小学生でしたが、戦争体験者で、空襲や疎開や食料の配給の話など、戦争の悲惨さ、大変さはよく聞かされたものです。

 

僕達は、戦争を知らない世代だとか、戦争を知らない子供達だとかよく言われたものですが、それでも、戦争を体験した大人達の話を何度も何度も直接聞かせて貰えたと言うのは、今になって思うのですが、とても貴重な体験だと思います。

 

今の子供達は、周りに戦争体験者がほとんどおらず、戦争の話を聞くのも、体験者から直接聞くのではなく、体験者を知っていて、その体験者から話を聞いたと言う僕達の様な大人からの又聞きになるのです。

 

どんな話でもそうですが、体験者から直接聞かされる話は、臨場感やリアルさや迫力などがありありと伝わってくるものです。

 

しかし、友達が体験しただとか、こんなだったらしいと言う、いわゆる又聞きの場合、やはり、伝わるものは劣化し、薄くなるものです。

 

僕自身、両親を含め、たくさんの大人や年寄り達から何度も何度も聞かされた戦争の話を、子供達に劣化させずに伝える自信はありませんし、自信どころか逆に、それは不可能な事だと言う確信なら持っていると言う状況です。

 

 

テレビドラマや映画などで、たくさんの戦争映画が作られてきて、それを何作品も見てきましたが、同じ戦(いくさ)を描いた映画であっても、時代劇と太平洋戦争では、伝わる悲惨さが違います

 

関ヶ原の闘いなどの遠い過去の体験者が現存しない戦の話は、やはり、リアルに想像が働かないのです。

 

言い方を変えれば、まるで他人事であり、まさに「映画の中での出来事」なのです。

 

面白いかどうかとか、迫力があるかどうかなどの比較論ではなく、あくまでリアリティーの話です。

 

しかし、太平洋戦争の空襲の話や防空頭巾をかぶって戦火の中を逃げ惑い、防空壕に身を寄せた話などを体験者から聞いていると、映画を我が事の様にリアルに感じる事が出来るのです。

 

でも、大昔の合戦も近現代の戦争もその悲惨さに代わりは無かった筈です。

 

そして、体験者が徐々にいなくなり、体験者を知っている、体験者から話を聞かされたと言う人間もいなくなる頃、残念ながら、こういった話は少しずつ風化していくのではないでしょうか?

 

だから、人類は愚かな過ちを繰り返し続けるのもしれません。

 

 

僕が昔見た戦争映画のリアリティーは、両親や年寄り達から聞いた話そのままである事が多く、最近の映画は、「えっ!?戦時中に軍人がこんな訳なくない?」などと、細かい部分で違和感を感じる事が多くなって来ています。

 

このリアリティーの差も作り手が戦争を経験した人か否かで分かれるのだろうと推測出来ます。

 

勿論、これは新しい世代の作り手達を貶している訳ではありません。

 

この流れが必然なのだと言う事が言いたいだけなのです。

 

こうして、本当の悲惨さは徐々に伝わらなくなって、血気にはやる新たな世代が愚かな過ちを繰り返すと言うのが人類の歴史なのかもしれません。

 

ちなみに某国が作った、核戦争後の世の中を表現した某映画も見ましたが、僕には、あまりリアリティは感じられませんでした。

 

 

毎年毎年、終戦記念日や長崎や広島の原爆の日に、或いは阪神淡路大震災や東日本大震災などの災害のあった日に、テレビや各メディアで特集を組んで、何とか風化しない様にと頑張っていますが、これは素晴らしい取り組みだと思います。

 

徐々に風化されゆく悲惨な体験を次の世代に活かして貰う為にも、是非とも止めないで頂きたい流れだと思います。

 

しかし、今まで取材したとても貴重なVTRが次の年に流れるなどと言う事は、今はまだあまりない様な気がします。

 

そう言ったVTRは、いずれ体験者がいなくなり、取材対象がいなくなる日がくる訳ですから、しっかりと保存しておいて、この先の未来、ずっとずっと人類の為に再放送を繰り返して頂けたらと願います。

 

そうする事で、古い戦争映画も、過去の古い娯楽作品となる事なく、次世代に戦争の悲惨さを伝える芸術作品として役に立ち続ける事が出来るでしょう。

 

記録映像とは言え、ドキュメンタリーで戦争体験者の生の声を聞いた後で、古い戦争映画を見るとそこにはきっとリアリティーが生まれ、感じる事が出来る筈ですから。

 

 

今回は戦争の話を中心にしてきましたが、過去に起きた災害や大きな事故・事件も、そのまま放っておけば、いずれ風化する日が来るのです。

 

その日を来させない為にも、今まで、頑張って残してきた映像や体験者のインタビューなど、貴重な資料は未来永劫大切にしていって欲しいと願います。

 

今日はこんな所で。



☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

もし、こんな僕に興味を持ったと言う方がいらっしゃったら、是非、この下のリンクをクリックしてみて下さい。

ミュージシャン、皆見つかさの世界が広がっています。o(゜∇゜*o)(o*゜∇゜)o~♪


皆見つかさ・アルバム『解放』、発売中!

皆見つかさ 公式Facebookページ
皆見つかさ 公式Twitter
ご連絡先:シェイク・エンターテインメント

 

 

関連記事:セピア色の記憶

関連記事:昔々、日本で台湾の人達は。

関連記事:音楽アーティスト「皆見つかさ」について【情報まとめ】

関連記事:この3年間に一番読まれた記事

関連記事:月間PVランキング、発表してみました。

関連記事:ブログを始めるにあたって

 

 

解放 解放 / 皆見つかさ(CD)
2,700円
Amazon

 

解放 [Explicit] 解放 [Explicit] / 皆見つかさ(DL配信)
2,400円
Amazon