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熊本を大きな揺れを襲ってから、短時間で日本中から熊本を心配する声が一斉にあがりました。
私は、阪神淡路大震災の被災者ではありませんでしたが、経験者の一人です。
身内が被災して、深く深く、震災に関わった一人です。
東日本大震災・阪神淡路大震災を始め、いくつもの震災がこの国を襲いましたが、それを常に国民一丸となって乗り越えて来たり、乗り越えようとしている事実があります。
熊本の被災者のみなさん。
あなた達には、日本国民そのものがバックについてます。
どうか、心を折らない様に、何とか乗り切って欲しいと思います。
そんな中で、今回の震災でも、世界中から心配の声や声援が届いている様です。
特に、お隣り、台湾の方からの迅速な支援表明や、支援準備に、驚きと感動を覚えています。
今日は、そんな繋がりで、母から聞いた話を交えて、台湾の話をしたいと思います。
最近、何かと台湾の話題で盛り上がる事が多い日本のネットですが、その中でも触れられていない話だと私が感じた話をしたいと思います。
それ程、大きな話ではありませんが、よろしくお願い致します。
私の母は、戦争体験者です。
その母は、戦後、若い頃に、神戸の中華街に近い所にあった飲食店で、住み込みで働いていたらしいのですが、その店の店主が台湾人の方だったそうです。
でも母は、私にその話をする時にいつもそのマスターの事を「中国人の」と表現するんです。
子供の頃からよく当時の話を聞かされてたので、私は、そのマスターはずっと台湾ではなく中華人民共和国の方だと思っていました。
しかし、しばらく前に「中国のどこ出身の人なんだろ?」と私が言うと、「中国じゃなく、台湾の人って言ってたよ」と言うんです。
自分で中国人だと散々言っておきながら。( ̄_ ̄ i)
そう言えば、母はよく「中国人って、正義感が強くて人情家が多い。善い人が本当に多い」ってよく言ってたんですが、別の話をすると「中国人に知り合いはいない」とかって言う訳ですよ。(°д°;)
そこでいろいろと母に確認したんですが、そこでその矛盾と謎がやっと解けた訳なんです。
母は、当時、何人もの中国人の知り合いがいたと言っていたんですが、その全てが台湾人の方だったと母の記憶から判明したんです。
ここで、歴史的事実を踏まえた上で私の推論を混ぜた話なんですが、当時は、よく考えると中華人民共和国とは国交がなかったんですよ。
日中国交正常化が田中角栄首相の手によって行われたのは、1972年の話です。
だから、私が生まれるもっと前のそんな時代に、いくら中華街の近くだからと言っても、そんなにそこかしこに中国人(中華人民共和国国民)がいる訳がないんです。
台湾の方はたくさんの方が永住権をお持ちでしたが、当時、中国人で永住権を持っている人なんて本当に少なかった筈です。
なんせ、中国人そのものが珍しい訳ですから。
中華人民共和国は、今現在、台湾の領有権を主張していて「一つの中国」を主張しています。
それを日本政府は尊重する立場を取ってきましたが、日中の国交がない時代に中国の意向を尊重して国民に台湾人の事を中国人と呼ばせる方向に誘導していたとは考えづらい事です。
おそらく、政治的配慮とは関係なく、当時の日本人の感覚では中国人と言えば台湾人の事だったと言う、単純な概念なのではないかと思えます。
母にもいろいろ確認して、私が得た結論は、当時、この国で「中国人」と言われていた人は中華人民共和国ではなく、中華民国(台湾)の方達の事だったと言う事です。
そして、母に確認した所、当時たくさんいた台湾人の方達も自分達で自分達の事を「中国人」と名乗っていたのだそうです。
確かに、台湾は中華民国ですから、それを略して中国人で間違いではありません。
では、当時、台湾人が中国人なら、中華人民共和国の中国人の事は何と呼んで区別してたんだろうと言う事が気になるところです。
全員ではなかったそうですが、中国人の事を「支那人」と呼んで区別していた人は、かなり多かったそうです。
そう言えば、国会で石原慎太郎さんがいつも中国の事を「支那」と言ってた事を思い出しました。( ̄□ ̄;)ハッ!
「支那」と言う言葉はおそらくですが、「China」をローマ字読みして漢字をあてたんだろうと私は推測しています。
それが、いつの間にか、中国人と呼ばれた人々が台湾人に、支那人と呼ばれた人々が中国人と呼ばれる様に変化していった様です。
母も、現代の話をする時は、有名人や旅行者や知り合いの事でも台湾と中国を混同する事はなく、「あの人は中国人じゃなく、台湾の人」と言う様に正確に表現をしますが、過去の話になると、台湾人の事を中国人と表現します。
これはきっと、当時の話をする時は当時の習慣に戻ってしまうからなのでしょう。
そう言えば、日中国交正常化してからも、その名残りはありました。
私達が子供の頃の国民的スーパースターだった王貞治さんも台湾の方ですが、そう言えば、昔は、王さんの事も、皆、中国人でありながら日本人と認められた希有な人と表現していました。
母が神戸の中華街付近で働いていた当時、中華街の店と言えば、ほとんど台湾の方が経営されてる店ばかりだったそうですが、今は、中国人の経営している店がほとんどだと聞いた事があります。
いつの間にか、中身がごっそり入れ替わってしまった様なんですが、その経緯は私もあまり知りません。
とにかく、年配の方が思い出話で話す、「中国人」と言うのは、ほぼ「台湾人」の事である確率が高い様です。
一口に台湾人と言っても、本省人やら外省人やらけっこう複雑な話になってくるんですが、それはまた別の話と言う事で。
私が、気付いたネットでも全然語られていない話と言うのは、年配者の昔話で言う中国人は台湾人の事。
これです。
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
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