この記事は3182文字です。(読破予想時間:約7分34秒)
いつの頃からだろうか?
いつの間にか僕には、目指すミュージシャンが一人もいない。
確かに、音楽を始めたばかりの初心者の頃にはいたのだ。
バイトで溜めたお金をはたいてアコースティックギターを買った15才、高校1年の夏。
そして18才、弾き語りと平行して始めたバンド活動。
◇自分の経歴の全ては語れないけど、ちょっとだけよぉ〜。
バンド活動を始めた頃には、もう既に目指すアーティストやバンドなんて僕の中には存在していなかった気がする。
当然、初心者の頃にやっていたバンドなんて、コピーバンドではあるのだが、何か一つのバンドに固執してコピーをしていたバンドではほとんどなかった。
コピーバンドの場合、固有のバンド名を出して、例えば「The Whoのコピーバンドやろうぜ!」と声をかけられたり、「どんなのしてるの?」と尋ねた場合、「ミスチルとかやってます」なんて限定的な分かりやすい答えが返って来たりする事が多い。
しかし、僕が初心者の頃にやっていたコピーバンドとくれば、コピーしていたアーティストはバラバラで、とにかく、再現したい音源をどんどんコピーしていただけだ。
それなりに、コピーバンドを組む毎に、ロックンロールバンドだとかブルースバンドだとか、ジャンル的な縛りはある事も多かったが、特に、誰のコピーをする為に集まるなんて事はほとんどなかった。
どうやら僕は10代で既に、目標とする具体的なアーティストを持たないアマチュアミュージシャンになっていた様だ。
勿論、大好きなアーティストやバンドはその頃もいたし、当然、今もいる。
ただ、「あんな風になりたい」だとか「ああいうのを目指しています」と言うのが、自分でも気付かないうちになくなっていたと言う事だ。
そして、いつの間にか、誰のファンですかと訊かれると困る様にもなっていた。
好きなアーティストはたくさんいるのだが、誰か一人を特別に「この人!」と言う様な、熱烈に信奉しているアーティストが早い段階でいなくなっていたのだ。
みんな自分でバンドや音楽をする様になるとそうなのかと言えば、どうやらそうではない様だ。
僕の周りにいた連中で未だに音楽をしている奴らとなると、当然、音楽的にはベテランの域に入る訳だが、皆、今でも熱く、大好きなミュージシャンを語るし、プレイスタイルにもモロにそれが出ている人間が多い。
ミュージシャンが書いているブログをみてもそうだ。
皆、今でも、大好きなアーティストを熱く語っている。
これは、今現在の憧れだとか今でも目指しているアーティストと捉えていいのだろうか?
それとも、僕の様に既に目指す相手ではなくなっているのだろうか?
ブログを読んだだけでは、多くの場合、そこの所までは僕には分からない。
そして、どっちが正しいと言う訳でもなく、どちらでなくてはならないって話でもない。
単に僕と同じかそうでないかと言うだけの話だ。
ここで勘違いされては困るのだが、僕のこの気持ちやその状態は、音楽に対する情熱が冷めてきていると言う事ではない。
ただ、誰か他人を目指すと言う事が早い段階でなくなったと言うだけの話なのだ。
そして、特定の一人のミュージシャンや一つのバンドを、特別に大ファンだと崇める事もなくなったと言う事なのだ。
そして、その気持ちを追いかける様に、特定どころか、ミュージシャン全般に対して、誰かの大ファンであると言う気持ちも徐々に失せてしまったのだ。
と言っても、いい音楽そのものが好きと言う気持ちは変わらない。
曲を気に入る事はあっても、「誰かの」ファンだと言う気持ちがあまりないと言う意味だ。
そして、過去に熱くなったアーティスト達に対しては、今でも、強烈にリスペクトの念を抱いている。
新たに見つけた凄いアーティストにも心は反応する。
「おっ!このバンド、いい音出してるなぁ〜」なんて事は普通に思うし、良い音を聴くと、血湧き肉踊る感覚が沸き起こるのは今も昔も同じだ。
ただ、何も知らなかった頃に比べて、新たに音を聴いて「良い音出してるな」と感じる場面は格段に減っている。
まるで、他人への興味を徐々に失っているかの様だと自分で書いていて今思ったのだが、それは当たっているのかも知れない。
元々、僕は、憧れのミュージシャンや目標のアーティストがいた時代でも、その人達そのものには比較的興味が薄かったと記憶している。
何より興味があるのは、その人達の出している音であり、歌声であり、歌詞であり、メロディーなのだ。
オタク的と言うかマニア的な、スーパースター達のエピソードや機材に関する話は、ほぼ全くと言っていい程興味がなく、そんな話で音楽仲間達が盛り上がっていても、僕にはそれが退屈で、今でもそれは変わらない。
スーパースターの誰がどこのアパートに住んでいただの、どのブランドの機材を愛用してただの、昔から、ほとんど興味はない。
興味があるのは、その機材でどんなフレーズを弾くのか、そのフレーズにどんな詞や曲を乗せて、どんな風に歌うのかと言う事で、僕の興味の対象のほとんどはそこだ。
どうしてそんな曲や詞が生み出せるのか、そう言う意味でそのアーティストの体験や境遇を知りたくなる事はあるが、タレント的な意味で興味を持っている訳ではない。
こんな自分が、アーティストとして正しいのか、音楽アーティストの資質としてはどうなのかなんて全く分からないし、興味もない。
「お前は俺とは明らかに違うだろ!」って言いたくなる様な人間に限っていつも、「自分もそうです」とか僕に同調しようとしてきたりするのだが、そこで、「あ、この人僕と同じだ」と僕に思わせる人間には未だに出会った事はない。
かと言って、自分の正当性などに自身を失う訳でもないし、それが普通だとか、それではダメだとかって事にもほとんど興味がない。
そんな事はどっちだって構わない。
自分は自分で何者にもなれないのだから。
◇自分らしさと個性の話
但し、憧れのミュージシャンも目指しているミュージシャンもいない、そんな僕だが、目指している音は自分の中にしっかりとある。
その目指す音が、今まで聴いてきた偉大な先人達の作り上げた作品の蓄積であろう事は承知の上だ。
誰の影響も受けていないだとか、そんな馬鹿げた事を思っている訳ではない。
こんな音を出したいと言う思いと音がいつもいつも四六時中、いくつか自分の中に渦巻いていて、満足のいく程、表現出来たら、また新たな「出したい音」が自分の中で生まれて来るのだ。
◇常に頭の中に音楽が流れている間は大丈夫!
今書いている話に特に結論はない。
そう言えば、自分ってこうだよなって言う、ただの自分語りだ。
この話に「あっ、自分と同じだ!」って、同調してくれるのもいいし、「へぇ〜、そんな人いるんだ」って、珍しがって読んでくれても構わない。
こんな自己紹介でも、楽しんで読んで貰えたのなら、とても嬉しい。
特に誰を目指している訳でもない、そんな僕の曲です。
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