この記事は2378文字です。(読破予想時間:約6分39秒)
「常に頭の中に音楽が流れている。」
こんな台詞を音楽家の口から出るのを聞いた事はありませんか?
誰もそれを疑ってはいないでしょうけど、それは本当の話なんです。
今日はそんな話をしたいと思います。
ミュージシャンなら全員、皆が皆そうなのかと言うと、僕にはそれは分からない。
誰かとそんな話をした事もないし、確認し合った事もないからだ。
ただ、テレビや雑誌の記事などで、クラシックからポピュラーミュージックの世界まで何人も、同じ事を言う音楽家の話を耳にした事があって、やはり、他の人も自分と同じなんだと思ったと言う経験は何度かある。
だから、自分とその人達が少数派である可能性もあるし、逆に、ほとんどの人が同じだと言う可能性もある。
しかし、割合はともかく、ミュージシャンの中にそういう人間がいると言う事だけは確かな話だ。
「常に頭の中に音楽が流れている。」と聞いて、「いくらなんでも“常に”は大袈裟だろ」って思う人もいるかも知れないが、その答えはかなり微妙で、ほぼ“常に”が正解だ。
「寝てる時も?」と聞かれれば答えは「イエス」だし、「風呂の時は?」「食事時は?」と聞かれても全て「イエス」だ。
ただ、そのインターバルの様なものはある。
コンサートでも曲と曲の間、つまりインターバルの間は何も音が鳴っていなかったりする訳だし、MCの間も音は止まってたりする。
要は、クラブで流れるDJマンが切れ目なくターンテーブルを操作している様な流れ方はしていないが、ほとんど一日中、頭の中に何かしら音が流れているのである。
では、どんな風に流れているのかと言う話なのだが、実は、常に“音楽”が流れているとは限らず、音楽パーツになり得る音だったりする事もあって、正確には、常に“音”が鳴っていると表現するべきなのかもしれない。
勿論、明確に楽曲そのものが流れている場合もあるし、その音はかなり多岐に渡る。
まずは、音楽家でなくてもこれは誰でもあると思うが、好きな曲が頭から離れず常に頭の中で流れている状態。
それと、好きでもない曲なのに、やたら耳について一日中のその曲が耳から離れない状態。
ここまでは、大抵の人が経験しているだろう。
そして、それは僕にもある。
平たく言えば、僕の頭の中はその延長線上の様なものだ。
ただただ同じリズムが何日も何日も流れ続けているなんて事もあるし、ギターのカッティングイメージに頭を占拠されてる時もある。
そんな曲のフレーズを作っていてその事で頭がいっぱいとか、今、リハを重ねている曲で頭がいっぱいとか、そう言う場合も多いが、この場合はそう言う意味ではない。
まず、僕の場合、既存の曲でない場合が多い。
今の自分と何の関係もなく、何の脈略もなく、自然と気が付けばすでにそいつらに占拠されてしまっているのである。
でも、僕は、それを何とか形にしようといつも試みる様にしている。
そして、そこから一旦曲が出来上がると、それが、ボツであろうが採用であろうが、頭の中からは完全に消え去るのだ。
で、気が付けばまた新たな音に頭が占拠されている。
これがいつ頃から始まったのかも、もう、分からない。
音楽を始めてからなのか、それよりずっと前からそうだったのかすら分からない。
でも、それが僕の脳内の日常なのだ。
おっ!
かなり、ブログサブタイトルとリンク!( ̄□ ̄;)
ちなみに、短くてもしっかりしたメロディーやフレーズが出て来た場合は、簡易録音などでメモやスケッチの様な事をしておく様にしているのだが、案外、そこまで形になっていないものが流れている場合が多い。
以前、別の記事でも紹介させて貰った事があるが、僕は声が突然出なくなったり、楽器に触れる事が出来なくなったりで、一度、音楽を挫折しかけた事がある。
その時期もしばらくは、音が頭の中に流れ続けていたのだが、それが僕本人も気付かない内に、いつの間にかピタっと鳴り止んでいたのだ。
それに気付いたのは、おそらく頭の中の音が鳴り止んで随分経ってからだったと思う。
その挫折の後が、今現在のソロ活動開始となる訳だが、完全に復帰するに当たって大きな不安要素の一つが、自分の頭の中に常に流れていた音が既に鳴り止んで久しいと言う事だった。
まるで、音楽をする人間としての資格を剥奪された様な、終わった人間として烙印を押された様な、音楽そのものから絶縁を言い渡された様な、何とも言えない気分だ。
それは、もし、あの音達が自分の中に戻って来なければ、自分の音楽生命は多分終わるとまで、本気で思っていた程の重たく大きなものだ。
で、今はすっかり以前の様に、頭の中に音が戻って来てくれたのだが、もし今度それが失われたとしたならば、二度目はおそらくないと思っている。
単なる強迫観念だと言う人もいるかもしれない。
しかし、自分にとってはそんな一言で簡単に片付く様な感覚ではない。
事実・真実はどうであれ、自分が間違いなくそうだと感じてしまっている事が全てであり、それが真実なのだ。
丁度、網膜剥離の手術に成功したボクサーが、今度また網膜剥離になると終わりだと常に意識している感覚の様なものなのかもしれない。
それは、お互い確認のしようもないので、似てるかどうかも実際は分からない訳だが。(^▽^;)
とにかく、僕には、「常に頭の中に音が流れている間はいける!大丈夫!」と言う妙な感覚がプラスされている。
そこは他の音楽家にはない部分で、きっと僕固有のものだろう。
一生懸命仕事をしていると、寝ても覚めても仕事の事で頭がいっぱいになるのと同じ様な事なのかも知れないなと言うのもあるんですが、一度の挫折で一度止まった音だけに何だか、つい、重たく捉えてしまうのかもしれません。
いかがでしたか?
頭の中に音が流れ続ける感覚。
何となく伝わりましたか?(‐^▽^‐)
こんな話でも楽しんで貰えたのなら嬉しいのですが。( ̄ー ̄;
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
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