短編小説の様なアルバムと映画を観た様な気分になる曲 | 皆見つかさ 公式ブログ 〜ソロアーティストの脳内と日常

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この記事は4820文字です。(読破予想時間:約11分28秒)

 

以前、歌詞について「音楽で伝えたい事とは、歌詞であるとは限らない」と言う記事を書きましたが、歌詞であるとは限らないと言う事は、伝えたい事が歌詞そのものである場合もある訳です。

 

◇音楽で伝えたい事とは、歌詞であるとは限らない

 

勿論、ただダラダラと言いたい事を並べるだけの歌詞ならば、それをメロディーに乗せて歌う必要など何処にもありません。

 

ただ言いたい事を伝えたいだけならば、喋ったり文章に書いた方が手っ取り早いし、断然、伝わりますから。

 

今回は、伝えたい事が歌詞である場合って、僕の中ではどういうイメージが湧くのかって話を、そう言った単曲としての作品と、アルバムを一つの作品と捉えた場合の比較の話などを交えながら語ろうと思っています。

 

いつも言ってる事ですが、これは、あくまで僕のイメージだったり僕固有の答えだったりするもので、僕のブログに書く事は、他者にとっての絶対の答えではないと言う事を、しつこくも、あらかじめお断りしてから始めたいと思います。

 

 

曲のメロディーなんてものは、これだけ大量に作られると流石に、よく似たメロディーなんてものが、あちこちにあっても不思議ではない。

 

パクった訳でも影響を受けた訳ですらなくても、短いフレーズ毎に切り取って探せば、大抵、何処かに似たフレーズなんてものはあるものなのだ。

 

そういうのを嫌うアーティストが増えているせいなのかも知れないが、年々、あまりメロディアスと言う言葉とは無縁のメロディーを持つ楽曲が増えている印象が僕の中にはある。

 

そして、歌詞が伝わり易いメロディーよりも、英語っぽく聴こえる歌詞とメロディーだとか、早口に歌詞を詰め込んだメロディーだとか、歌詞のセンテンスの途中で、メロディーパートが変わる曲だとか、以前になかった新しいものを作ろうとする動きだとか、その時代時代の流行りだとかで、多様性がどんどん広がっている。

 

その結果、昔の様に、歌詞を伝える為のメロディーであったり、メロディーに合った歌詞だとか、メロディーは美しいものだとか、そう言った絶対に近かった価値観も、今では一つの価値観に過ぎない様になってしまった様だ。

 

念の為に2つ程言っておくと、それがダメだと言ってる訳でないと言う事と、メロディアスな曲が減っていると言ってる訳ではないと言う事だ。

 

 

もしかしたら、よくありがちな表現なのかもしれないが、僕は、誰かがあるアーティストの曲の事を「一曲聴き終えた後、まるで、一本の映画を観終わった様な気分になる」と表現しているのを聞いた事があって、その表現に深く感銘を受けた事がある。

 

そのアーティストに限らず、確かに、昭和の時代の名曲には、そう言う気分にさせられる曲が多い

 

勿論、現代にもあるが、その比率は昭和の時代が圧倒している印象だ。

 

普通に映画を観ていても、映画の中のBGMと言うものは、その映画の中でとても重要な役割で、映画音楽と共に名場面や名作は心の中に刻まれる

 

その映画音楽を聴くだけで、映画のシーンが蘇ってきたり、映画の1シーンを思い出すだけで、映画音楽まで頭の中に流れてきたりと、その関係はあまりに密接で切っても切り離せない、一体の関係となっている。

 

しかし、優れた歌詞にその歌詞を表現するにふさわしいピッタリの曲がついている場合、それは、映画などの映像がなくとも、曲だけで同じ様な効果を生む事があるのだ。

 

それこそが、「聴き終えた後、まるで一本の映画を観た後の様な気分にさせられる曲」なのである。

 

そう言った曲に共通して言えるのは、登場人物の描写や風景・情景・状況などの描写が秀逸で、自然に曲に聴き入ってしまって、自然に映像が頭に浮かんでくると言う点だ。

 

これとは逆で、何とかポエムと作詞の違いくらいは分かってるってくらいのレベルの初心者の作詞でよくあるパターンは、ただただ自分の気持ちだけをダラダラと1番から3番まで書き連ねているだけで、五感に訴える表現もなければ、自分以外の人間の台詞も描写もなく、完全な「自分の気持ち押し」の歌詞だ。

 

◇歌詞で自分語りをしてはならない

 

こういう歌詞の曲を何回聴かされようと、その内容は頭には入って来ない。

 

上の空でぼーっとしてる時に、なんだか興味のない話を一方的に長々と聞かされて「どう思う?」と質問された時に「えっと、何だっけ?何か言ってた?」とかなる心境にちょっと似ている。

 

勿論、僕自身も、そんな詞の書き方をしていた時代を通過してきている。( ̄^ ̄)イバリン!

 

 

こう言った、まるで映画を観た様な気分にさせる曲と言うものは、ただ、そういう作りの曲ならば伝わるのかと言えばそうではない。

 

そこには優れた歌詞や素晴らしいメロディーに加えて、歌い手の技量、いわゆる歌唱力と言うものは欠かせない

 

楽曲の種類によって、歌唱力がどれくらいの重要度を占めるのかと言うのは変わってくる。

 

勿論、上手いに越した事はないが、ジャンルや曲によって、その重要度が変わる事は確かな事だ。

 

その中でも、こういう映画を観た後の様な気分にされる楽曲の場合、歌唱力の重要度は最高レベルに近いくらいになってくる。

 

この場合の歌唱力は、勿論、声の良さや声量やテクニックだけではなく、伝える技量と言うものも必要になってくるので、天性の生まれ持った資質だけではなく、経験やトレーニングがものを言う。

 

って、いつの間にか、歌の話になってしまってるので、話を戻そう。(  ゚ ▽ ゚ ;)アレ!?

 

 

僕は、歌詞を書く時には、多様な価値観を持っていて、そのスタイルも一つではない

 

歌詞そのものにメッセージを持たせる場合だってあるし、ストーリー性のある歌詞も書くし、言葉遊びだったり、その曲の雰囲気にあった言葉選びをしてるだけの大した意味のない歌詞を書く事だってある。

 

大した意味のない歌詞について誤解があると、ちょっと嫌なので念の為に書いておくと、そう言った歌詞は、大した意味がない事に意味があるのであって、そこに重たい意味を持たせると曲が台無しになるのだ。

 

だから、手を抜いている訳ではなく、意味のある歌詞と同じだけの産みの苦しみは味わっている、手間ひまかけて書いている歌詞なのだ。

 

またまた、熱く横道にそれていったので、元に戻すと、たくさんある僕の目指す曲作りの一つに、一本の映画を観た後の様な気分にさせる様な曲と言うのがある

 

しかし、これがなかなか難しくて、小手先で狙って書いてもなかなか上手く行く様なものでもなく、これはやはり、磨かれたセンスと発想力と文章力と経験値と表現力が物を言うものなのだ。

 

過去に何曲かそう言う曲をライブなどで発表した事はあるのだが、まだ、そう言った感想を貰った事はない。(-""-;)ウ~ン

 

「一本の映画を観た後の様な気分」なんて感想を貰えたら、おそらく最高の気分だろう。

 

 

前にも話した事があるが、それと良く似た褒め言葉なら貰った事がある。( ̄^ ̄)ジマン!

 

これは、単曲の話ではなく、アルバムを聴き終えた後の感想で、「まるで短編小説を読み終えた後の様だ」と言われた事があるのである。

 

僕は、アルバムと言うものを、単なる曲の寄せ集めだとは思っていない

 

◇アルバムの曲順って、実は、とても重要なのです。

 

一曲、一曲も勿論自分の作品なのだが、アルバムそのものも一つの作品だと考えている。

 

ベストアルバム的なものは、個別にいろいろと判断が難しいものがあったりするものだが、大抵のアーティストはアルバム作りをする時に、そのアルバムのコンセプトの様なものを持って、アルバム作りをしているものだ。

 

中には、全く気にしていない人もいるかも知れないが、僕の知る限りではそうだ。

 

そういう意味でも、曲の寄せ集めではなく、アルバム1枚で一つの作品なのだ。

 

ちなみにデモ音源とアルバムは違う

 

ここは分けて考えて欲しい。

 

その分け方の概念も人によって違うものかも知れないが、今、話している線は、こういう所で線引きをしていると言うのを明確にしておきたい。

 

勿論、世間的にそれが絶対的な正解と言う意味ではない。

 

ここで僕が分けているデモ音源とアルバムの違いと言うのは、デモ音源は、単なる宣材(宣伝材料)であって、アルバムと言うのは商品であると言う事だ。

 

なので、デモ音源は無料で配ってる事も多いだろうし、かかった経費の回収くらいの値段しか付けていない場合が多い。

 

しかし、商品であるアルバムを無料配布は有り得ないし、激安なんてのも、僕も中では有り得ない。

 

逆に、デモ音源は少しでもたくさんの人に聴いて貰う必要があるので、無料で配ったり出来るだけ安く提供するのは当たり前の事だと言える。

 

ただ、デモ音源もそれなりに曲順は大切であり、デモ音源の曲順などどうでもいいと言っている訳ではない。

 

デモ音源は一つの作品としての完成を目指して曲順を考える訳ではなく、まず曲選びの段階でいろいろなパターンの曲がある事をアピールする曲選びになり、それから、聴き手にいかにいい印象を与えるかだとか、途中で聴くのをやめられたりしない様な流れを考えて曲順を決めていく。

 

微妙な違いで分かりにくいかもしれないが、この二つは似て非なるものなのだ。


そう言う性質の違いを踏まえた上で、僕の話を聞いて貰えると有り難い。

そう言う意味で、アルバム作りをする時には、出来た曲を片っ端から詰め込んでる訳でもなく、キチッと選定した上に曲順も考えに考え抜いて決めている訳だ。

そのアルバムを聴いた人が「まるで短編小説を読み終えた後の様だ」と言ってくれた事は、最高の褒め言葉だ

 

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この事は、多分、この先も何度も何度も事ある毎に自慢げに、このブログで話すと思うので、覚悟して貰いたい。(*`▽´*)ウヒョヒョ
 

 

ここまで読んだ方は、おそらくもうお分かりだと思いますが、単曲での「一本の映画を観終わった後の様だ」と言う言葉と、アルバム全体を通して聴いた後の「短編小説を読み終えた後の様だ」と言う言葉は似ている様で、全然違います

 

僕は、アルバム単位では、その意図通り受け取ってくれた人がいたと言うのは、自分の中では大きな功績だと思っています。

 

しかし、曲単位では、欲しい評価の一つである、その功績をまだ自分のものには出来てません。

 

かと言って、そこまでその功績に拘ってる訳でもなく、本来は、「昔はこんな曲が多かったよなぁ〜」「そう言う曲っていいよなぁ〜」って程度の話のつもりで書いていたのですが、無計画に書き進めるうちに、いつの間にか、こんな話になっていて、まとめに往生していると言うのが真相なのです。(^▽^;)

 

何で、こんな事になるの!?って不思議な気持ちで一杯です。( ̄_ ̄ i)

 

ま、よくある事で、そんな時はボツにする事もあるのですが、読み返してみた所、「まあ、アップしてもいっか」と思えたので、アップする事にしました。

 

あちこち話が飛びまくってましたが、楽しんで貰えましたか?( ̄▽ ̄)

 

こう言うのも、このブログのコンセプトなのですよ。

 

何せ今日のこれは、僕のリアルタイムでの脳内の公開ですから。(°∀°)b



☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

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