この記事は3485文字です。(読破予想時間:約8分17秒)
今回の主題は、僕の苦手分野のファッションの話が中心です。
出だしから、ちょっと横道それますが、よろしくお願いします。(*^ー^)ノ
音楽でもデザインでもファッションでも、何でもそうだが、センスが重要とされるものは皆、センスだけではどうにもならない事が多い。
センスで勝負!などと言ってて、あまり練習をしないバンドマンも、かつては何人か知り合いにいたが、勝負出来る位置にすら辿り着けなかった奴ばかりだ。
センスを活かすには、当然、センスを磨かなくてはならない。
センスを磨く為の鍛錬なくして、成功なんて有り得ないと言っても決して言い過ぎではないだろう。
そして、次に必要なのは知識。
知識もなく、ただ闇雲に突き進んでも、やはり限界があるし、遠回りでもある。
そして、最後に積み上げた経験が何にも勝るのだ。
この全てが揃った時、人は素晴らしい力を発揮する事が出来る。
勿論、知識だけでは何も出来ないだろうし、経験だけでもダメだ。
僕がクリエーター業をしていた時代の職場に、ある叩き上げのベテラン営業マンがいた。
◇アーティストに評論や批評はいらない
この記事は3852文字です。(読破予想時間:約9分10秒)芸術家(アーティスト)に評論はいらない。アドバイスもいらない。感想があればそれでいい。ましてや批判な…
その人は、「頭でっかち」などと言う言葉を使って、やたら知識のあるクリエイターを敵視して、自分のセンスと経験だけを信じる様な人だった。
僕から見れば、その人の知識を伴わない経験も、磨かれていないセンスも、中途半端なものにしか見えなかったし、きっと、その人自身の自信を持った自己評価と、僕から彼への評価では相当の隔たりがあったと思われる。
その人はおそらく、潜在意識では知識のない自分の弱さに気付いていて、そのコンプレックスがそういう言動を生み出していたのではないかと推察出来る。
事のつまり、磨かれたセンス・知識・経験。
この3つが揃う事が重要なのである。
しかし、世の中、やたらセンスに自信を持っている人間と言うのは少なくはなく、けっこう頻繁に出会う。
先程の「センスで勝負!」とか言ってたバンドマンの話や叩き上げの営業マンの話もそうだが、ちょっとしたデザインやアイデアなど、自分が考えれば凄いものが出来ると思い込んでる人間は本当に多い。
頼みもしないのに、まるで自分の役割の様に、自分が動かないとどうしようもないかの様に、勝手に、デザインやアイデアを考え始めるタイプに、皆、一人二人の心当たりはあるだろう。
それがダメだと言ってるのではない。
そう言うのを考えるのが好きであるのなら、それはそれでかまわない。
しかし、そういうタイプは、先程の話のバンドマンの様に、根拠のないセンスにだけやたら自信を持っている場合が多い。
そういう場合、キチンとした知識を身につけた上で、そのセンスを磨く努力をして、経験を積んでいけば、ただの思い込みでない、本当のセンスが身に付くよと言う話だ。
何だかいつの間にか偉そうな立ち位置で説教でもしてるかの様な話になってしまっているが、実のところ、自分は、そんな偉そうな事を言える様な人間ではない。
実は、今回は、自分の欠点について話をするつもりでこの記事を書いている。
以前話した事があると思うが、僕は、ファッションだとかのセンスにはあまり自信はない。
単にインスピレーションで好き嫌いがあるだけで、その中で、何となく気に入ったものをチョイスしているだけだ。
しかし、その好き嫌いの部分にやたらこだわりがあって、素直に流行りのものを着ていれば無難だとか、そういう考えには、間違っても至らない。
知識もない癖に、興味も薄い。
なのにこだわりだけはやたらある。
そんな人間なので自分の中では、ファッションとは面倒で億劫なものでもあるのだ。
そしてこだわりがあると言うと、おしゃれな人を通常は想像してしまうだろうけど、僕は、人からおしゃれと呼ばれる様な事はまずない様なファッションセンスをしている。
当然、自分で自分がおしゃれな人間だなんて思った事は一度もない。
かと言って特にコンプレックスを持っている訳でもない。
以前、作曲理論に関する記事で触れた事があるが、僕は、苦手分野や欠点を理論武装で埋めると言う方法をよくとる。
◇作曲、ワンパターンから抜け出せない時。理論編
案外、多くの場合で、この方法は有効なのだ。
しかしながら、この方法は興味と情熱が薄い分野の場合、なかなか理論が身に付く所まで行き着かないと言う欠点がある。
僕にとってファッションと言う分野がまさにそれだ。
でも、あまりにダサいと思われる格好もしたくない訳で、出来る事なら格好いい方がいいに決まっている。
それに、僕の様なファッションにあまり興味がない癖に、ダサくはなりたくないとか言いつつ、なのに、おしゃれになる努力もしないタイプの人間は、服選びそのものが面倒だと言うタイプが多い。
僕もその一人で、服を買いに行くのなんて、ちっとも楽しいと思わないのに、いざ買いに行ってみると、好き嫌いとこだわりだけは多くて、簡単に決めて買うなんて事が出来ず、やたら時間がかかってしまって、それがまた服選びは面倒臭いと言う意識を強くさせるのだ。
僕が高校を出てすぐに出来た友達に、やたらファッションに詳しい奴がいた。
ここでは、取り敢えず、カモハシ君(仮名)と呼ぶ事にする。
カモハシ君は、ファッション雑誌がいつもかばんに入ってる程、ファッションには興味がある奴で、バンドマンでもある。
カモハシ君は、ドラムを叩いてたのだが、見た目にバンドマンらしさは全くない。
カモハシ君は、僕のファッションについて普段から散々文句を言ってくる。
と言っても、彼の言葉にはトゲはなく、特に腹が立つなどと言う事はなかった。
最初は、あまり気にもとめてなかったのだが、ある時ふと、こんなに僕のファッションの欠点を指摘してくるのだから、カモハシ君にコーディネートして貰えば、おしゃれになれるのではないか?と言う思いが湧いたのだ。
そして、カモハシ君に一度、服選びをしてくれと頼んで一緒に買い物に行く事になったのだ。
カモハシ君の選ぶ服は、しっかり理論の上に成り立っていて、決して趣味の押しつけではなく、本当に僕に合った服を選んでくれてるのがよく分かる。
それに、思っていた以上にファッションに詳しいと言う事も分かった。
その日は、少ない予算の中から、何通りかの組み合わせが出来る程の服を選んでくれて、僕のイメチェンは見事に完成した。
そして、次の日から会う人会う人に、やたら評判がいいのだ。
何がどうなって、そうなったのか、何やら買い物しながらカモハシ君は説明をしてくれていたのだが、僕にはチンプンカンプンで、どういうのがどういう理屈で自分に似合って、今までのは何故、いまいちだったのかなどはほとんど理解出来ないままだった。
しかし、カモハシ君がコーディネートしてくれた、いくつかの組み合わせがあるので、当分の間は問題なく過ごす事が出来た。
不思議なもので、長い間そういう格好をしていると、同じ様な服のバリエーションにどんなものがあるのかも徐々に分かってくるのだ。
そこで、新しく買い替える服も、カモハシ君が選んでくれた服と同じ線上にあるバリエーションを選ぶ様にする。
そうする事で、特にカモハシ君の手を煩わせる事なく、やっていけると言う訳だ。
しかし、根本の理屈や理論を理解していないだとか知識がないと言うのは恐ろしいもので、そのまま数年経つと徐々にカモハシ君のコーディネートとのズレが生じ始めて、気が付けば、ほとんど元の自分に戻っていたのである。( ゚ ▽ ゚ ;)エットォー
ならばカモハシ君のコーディネートを思い出して、また、それをベースに買い物すればいいのではないかと思うかもしれないが、時の経過とは残酷なもので、その頃には、とっくにそれは古臭いファッションになってしまっていたのだ。ヽ(;´ω`)ノ
そして、そんな状態になってしまった頃には、カモハシ君とはすっかり疎遠になってしまった後だった。
結局、誰かに頼った所でそれは一時しのぎに過ぎず、自分自身が理論や知識を身につけてセンスを磨いていかなければ、こういう事になると言う事です。
今となっては、懐かしい思い出ですが。(´∀`)
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
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