大相撲報道の、外国人力士と日本人力士の区別について | 皆見つかさ 公式ブログ 〜ソロアーティストの脳内と日常

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この記事は3449文字です。(読破予想時間:約8分12秒)

 

■はじめに

大関・琴奨菊関が、10年ぶりの日本人力士の優勝へ向けて全勝街道まっしぐらと言う記事です。

 

大関・琴奨菊が日馬富士を突き落としで破り、3横綱撃破。10年ぶりの日本出身力士優勝が現実味を帯びてきました。⇒ http://yahoo.jp/uloyFA

Posted by Yahoo!ニュース on 2016年1月21日

 

■いい話の中に混在する不快感

琴奨菊関が優勝へ向けて勝利を重ねる毎に、マスコミは次第にヒートしている。

 

これ自体は、凄くいい事だと思うのだが、僕はこの報道の仕方とポイントの置き所に、身の縮む思いと、嫌な気分を毎回覚える

 

どの部分に、そういう気分にさせられるのかと言うと、「日本人力士10年振りの優勝に向けて」と言う部分である。 これが、オリンピックなどの国対国の競技で、日本VSモンゴルだとか、日本VSハワイ(アメリカ)などの戦いなら、「日本人力士」と言う表現を使ったその報道も何の問題もないと思う。

 

しかし、この大相撲の各場所の取り組みは違う。

 

大相撲と言う中での取り組みだ。

 

わざわざ「日本人力士」と言う必要もないと思うし、ましてや、「日本人力士が久々の優勝でめでたい」と、外国出身力士と区別するのはどうなのだろうと、僕は個人的に問題視してしまう。

 

■国技に外国人を入れる事の是非

昔、大相撲に外国人力士を入れるかどうかと言う話になった時、内部でも随分と意見が分かれて国民の間でも賛否両論、白熱した意見が交換された。

 

その時、大まかに大別すると「スポーツの世界で外国人も日本人もない。差別をしてはならない」と言う意見と「国技なのだから、他のスポーツと一緒にしてはならない。国技は日本人だけで行うべき」と言う2つの意見に分かれて議論されたが、結局、大相撲は外国人の受け入れを決めた。

 

その受け入れを決めた中で、「日本人力士の優勝」と言う言葉は、どうなのだろうか?

 

そもそも、日本人が外国人の受け入れを正式決定した上でやってきた外国人力士には何の罪も落ち度もない

 

受け入れを決めた以上、日本人力士と外国人力士を区別する様な表現は避けるべきだと思う。

 

ちなみに僕は、その議論の最中は、外国人を国技に入れる事に関しては反対派だったが、決まった以上、それを受け入れているし、今では心底何の文句もない。

 

■一人一人の気遣いがあれば

データ分析上、10年振りらしいと言う話なら、それは、何年振りの大阪出身の力士の優勝などと言うのと同じで、何の問題もないが、報道を見る限りそう言う意味の報道ではない。

 

まるで、外国出身力士の連続優勝を阻んでくれそうで嬉しいと言う様な報道だ。

 

勿論、そういう意図がないのは分かっているが、優勝しそうなのが日本人で良かった的な報道や感想を聞く度に、僕は身の縮こまる気分と嫌な気分を味わうと言う事が言いたかったのだ。

 

マスコミも国民もあまりに無頓着すぎる感覚を、今一度、考え直して欲しい。

 

今、無頓着と言ったが、きっと、誰も悪気などないのだろう。

 

しかし、横綱・白鳳関、日馬富士関、鶴竜関を筆頭に、今まで日本で頑張ってきた外国人力士達が、国を挙げてのこの空気の中、どんな気分がするのだろうかと想像すると、いたたまれない気分にさせられる

 

確かに、モンゴルやハワイやロシア出身力士の事を、人として下に見ているとか言う訳ではないので、これは差別などと言うものではないのは理解している。

 

都道府県別でも、地元出身の力士が勝てば、地元は盛り上がる。

 

それと同じ心理で、差別ではなくただの区別なのだろう。

 

ただ、外国からやって来て、見知らぬ土地で頑張る力士達の立場と気持ちを、国民一人一人がもう少し慮ってやってもいいのではと思うのだ。

 

 

■差別と区別と特別扱いと人としての気遣い

時折、世間では、「差別ではなく区別だ」と言う意見を見かける。

 

それは、的を射てる場合が多く、区別だから問題ないと言う場合も実際多いとは思う。

 

しかし、区別も遠慮するべき場合があるのではないだろうか?

 

例えば、小学校などの教育現場に他の児童や生徒と環境が少し違う子がいる場合、教師も生徒も、言葉にも気を配るだろうし、いろいろな配慮はするだろう。

 

特別扱いではなく、人としての気遣いの範囲の話だ。

 

それが逸脱しすぎて、特別扱いにまで発展すると、それはまた差別だとか区別だとかになってしまう。

 

お互い、嫌な気分をしない様に、平等に過ごせる様に気を遣い合う事は、差別でも区別でもなく、特別扱いの範囲ではないと思う。

 

■外国人の子供を我が子として受け入れた時

或いは、こう考えてみてはどうだろう。

 

日本国と言う親が、大相撲と言う我が家へ、世界の力士達を我が子として受け入れたのだ。

 

そこに出身による区別があってはならない。

 

皆、平等だ。

 

勿論、意識の中で違う土地からやってきた事を消し去るなんて事は難しい

 

しかし、そこまでの事を言っているのではない。

 

我が子であっても、その我が子を傷付けない様に、ある程度の配慮はいるって話だ。

 

我が子として迎え入れた限りは、当然、迎えた側にもそれなりの覚悟はいる

 

■日本人の記録を破るかもしれないと言う時それは露骨に現れ始めた

僕は、以前、元大関・若島津関の大ファンで欠かさず大相撲を見ていたのだが、ここ何年も特別贔屓な力士が出て来なくなってあまり見なくなってしまったのだが、流石に横綱・白鳳関の活躍くらいは知っている。

 

実際のところ、何故分かるのかと聞かれると答えようもないが、白鳳関は、立派に日本人として日本の心を持って、横綱と言う大役を果たしている様に、僕には見える。

 

でも、その白鳳関が、元横綱・大鵬親方の記録に迫りつつある時も、一部、外国人力士に抜かれたくないと言うムードが流れた

 

今でも、あれが、日本人として残念でならない

 

あの時より、今はもっと露骨に感じる。

 

アメリカ・ベースボールのメジャーリーガー、イチロー選手がメジャーの記録を塗り替えた時、それを認めたがらない一部のアメリカ人を責める日本人が凄く多くいた。

 

でも、今の自分達が、その一部のアメリカ人と同じ姿だと言う事に、ほとんどの人が気付いていない。

 

■昔の日本人はもっとおおらかだった?

昔、世界のホームランキング王さんが、日本の名選手達の数々の記録を塗り替えていく時、世の中は喜びに湧いて、大いに盛り上がっていた

 

王さんは、台湾人でありながら、日本中から日本人であると皆に認められた希有な方だ。

 

おそらく、そこには王さんの人柄と偉大さと、そして何より想像を絶するご本人の努力と言うものがあったのだろう。

 

でも、あの頃の日本人の気質と言うものも、大きく影響しているのではないだろうかと思えるのだ。

 

■最後に

誰かが「ちょっと、それは誰かが傷付くよ」と言ってあげれば、今の日本人も気付いてくれるのではないかと思って、微力ながらこのブログの記事にさせて貰う事にしました。

 

日本人力士の優勝が嬉しい気持ちは分かりますが、それでは、琴奨菊関にとっても、日本人力士なら誰でもいいのかと言う話にもなってしまいます。

 

純粋に琴奨菊関の躍進を讃えませんか?

 

その結果、「そういや、久しぶりの日本出身力士の優勝らしいね」でいいじゃないですか。

 

日本人力士の優勝が嬉しいと言う気持ちは否定しません。

 

外国人力士達も、応援と言う心の中にまでどうこう言おうと言う人はほぼいないと思いますし、地元力士に応援が集まるその気持ちは誰しも理解されてる事でしょう

 

外国へやって来て、好きな相撲を取る事への覚悟は決めてやってきている筈ですし、その為の苦労も逆風も覚悟の上でしょう

 

でも、そうだから、これでいいと言う訳ではない様な気がします。

 

そこに小さな配慮、心遣いがあってもいいのではないでしょうか

 

これは同情心ではありません。

 

 

ほんの小さな心遣いからです。

 

本来、日本人がたくさん持っていた美徳の一つです。

 

現代の日本人も日本人であるなら、今一度、思い出してみようとするだけで、思い出せるのではないかと言う、期待を込めた記事です。

 

 

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