海外で勝負出来ない、本当の意味。 | 皆見つかさ 公式ブログ 〜ソロアーティストの脳内と日常

皆見つかさ 公式ブログ 〜ソロアーティストの脳内と日常

ソロの音楽アーティスト・皆見つかさの
気付きや悟り、音楽の話、いろいろな体験や、
人生哲学など、日々の脳内と日常を公開して
います。
まずは僕を知って下さい。
それから覚えて下さい。
そして、忘れないでね(o^-')b

皆見つかさ公式ブログ汎用アイキャッチ画像

この記事は4474文字です。(読破予想時間:約10分39秒)

 

音楽活動の話です。

海外では、自分は通用しない」と一人が言いました。

するともう一人が「そんな考えでは、どこでやっても通用しない」と言いました。

この会話、どう思いますか?

実際にあったこの会話から、話を広げたいと思います。

よろしくお願い致します。


ちょっと、前置きが長くなります。

ずっと前、音楽活動をすればする程、日本と言う国で音楽で生きていく事の難しさを感じる様になってました。

日本の社会制度はたいへん優れていますが、その分、アメリカなどに比べると夢のない社会であるとも言えます。

どんな人であっても、社会保障を受ける事が出来、貧困層を救済し、税金などはとれる所からとればいいと言う考えが少しずつ加速しています。

要は、金持ちからたくさんお金をとろうと言う事です。

社会保障を充実させたり、国力を高めて、よりいい国を作っていく為には、お金は必要不可欠ですし、これは仕方がない事なんでしょう。

しかし、この考え方は、自由経済の民主主義国家では非常に希有な成功例で、この考え方は、実は、社会主義や共産主義そのものとも言える訳です。

僕は、日本が大好きですし、細かい政策は別にして、先人達が作りあげたこの国の規範には何の文句もありませんし、寧ろ、先人達への感謝と尊敬の念すら覚える程です。

社会に対して嘆いている訳でも、文句を言ってる訳でもないのですが、ただ、日本には、アメリカンドリームの様な、ジャパンドリームって奴は、ほとんどないと言うのも事実です。

何かで成功して大金持ちになると言う事に関しても、海外の大金持ちと日本の大金持ちでは、その桁があまりにも違いすぎます。

そして、今の日本の制度では、三代続けば、相続するものはほぼ空っぽになると言う制度です。

重ねて言いますが、文句を言ってるのではありません。

音楽活動をしていくと、欧米と日本との差がいろいろ分かって来ると言う話です。

日本での活動の難しさは何も政治・行政の問題だけではありません。

世間の常識と言うものが、音楽活動の大きな壁となって、阻みます

就職もせずに音楽活動をする事を世間が許さない、そんな社会です。

そして、早くに成功した場合はいいですが、そうでない場合は、ある程度の年齢で見切りをつけないと、社会の一員になる事すら許されなくなります

これも泣き言でも恨み節でもなくて、単なる事実です。

音楽活動をしていく側は、当然、社会に対する不満を垂れ流していても仕方がないので、その社会でどう活動していくか模索していく事になります。

そうした中で、音楽業界が誕生し、活動の場であるライブハウスが生まれたりしたのでしょうけど、そう言ったものも、未だ、時代に合わせて変化を続けている状態です。

以前、『ライブハウスの衰退』と言う記事でも書きましたが、昔は、アーティストを育てようと言うライブハウスもたくさんあり、集客から食事の心配までしてくれたと言う話もよく聞きます。

 

◇ライブハウスの衰退


しかし、ビジネスモデルとして、それは成功しなかったのでしょう。

今は、やり方が随分変わって、バンドにノルマが課されて、集客の責任はバンド側、場所を提供するのは箱側と、より、シビアなビジネスとしてのモデルになって久しいです。

そんな背景があるので、日本では、音楽との関わり方の幅もより限定されたものになっています

音楽業界によって用意された楽しみ方を、皆で享受すると言う、本当に限られた範囲です。

これは、1億人ちょっとの規模のマーケットでの限界なのかもしれません。

1億を超えるマーケットは、世界でもそんなにたくさんある訳ではなく、決して小さなマーケットではありませんが、3億5千万人もいるアメリカに比べるとやっぱりマーケットは小さいと言わざるを得ません。

そんな規模のマーケットの中では、いくつもの選択肢を用意出来ないと言う事情があるのかもしれません。


それと、やっぱり日本の音楽界はまだまだ発展途上国だと言う事です。

演奏レベルの話ではありません。

それに関しては、世界トップクラスのミュージシャンがたくさんいますので、ハイレベルと言ってもいいと思います。

しかし、モラルの点でやはり問題があると思うのです。

前にもいろんな記事で書きましたが、日本では、欧米で既に発表された曲とそっくりな曲が発表される事が後を絶ちません。

 

 

中には偶然似てしまう事もあるでしょうが、それにしては、似るのは、いつも日本側で、欧米側が、日本人アーティストとそっくりの曲を発表するなんて事はほぼありません。

証拠のない世界ですので、誰だとか、限定して名前をあげる訳にはいきませんが、そう言う意味で、自覚のないパクリが横行しているまだまだモラルの低い発展途上国だと僕は思うのです。

 

◇自覚のないパクリとその衝動について



書き出すとキリがありませんが、人それぞれ、いろんな意味で、いろんな経緯があって、海外へ目が向く場合も多いと思います。

昔、僕の音楽に対する考え方をいろいろ話していた時に、ある人に「その考え方だと、日本では厳しい。海外進出とか考えた方がいいんじゃない?」と言われた事があります。

それには、自分でも納得する所が確かにありましたが、その時僕が言った言葉は、「海外で通用する訳がない」でした。

この意味をその人は、一旦誤解して受け取って、実力的な意味や才能的な意味で自信がないと言ってると受け取られた様で「それじゃ、どこでやってもダメだ」と言われた記憶があります。

でも、そういう意味ではないんです。

やっぱりロックやポップスやブルースは、アメリカと言う英語の国で生まれた音楽です。

問題はそこだと僕は思っていた訳です。

僕達は、確かに、英語で歌われる欧米アーティストの楽曲を普通に受け入れて普通に楽しんでます。

これは、おそらく、本来英語で歌われる曲だからと言う、本場意識の様なものがあるせいで、すんなり受け入れる事が出来ているのではないかと思います。

勿論、本場の音楽が素晴らしいからに他なりませんが。

しかし、その本場の人はどうなのかと言うと、以前、アメリカを取材したテレビ番組を観て思い知らされたのですが、アメリカでは、外国語で歌われるロックやポップスなんて、ほとんどの人が全く興味を持っていないのです。

インタビューで、多数の人が同じ事を言っていましたが、「何を歌っているか分からない歌を聴く事に意味などあるのか?」といった、そんな感覚なんです。

薄々分かってた事なんですが、それを聞いた時はちょっとショックでした。

よく考えると、日本でも日本語の曲、いわゆる邦楽ファンより、洋楽ファンの数はグンと減ります

洋楽を聴かない人の意見もやはり、「何を歌っているのか分からない」と言う意見は多いです。

尚更、本場に住んでいて、本場の音楽に取り囲まれている人達が、本場でもない、しかも、外国語の曲をわざわざ聴いてくれると思う事の方が不自然な事なのです。

そうなると、海外進出の際には英語で勝負する事が必須になってくる訳です。

中には、「いいや、日本語で勝負して認められた人もいる!」とおっしゃる方もいるでしょう。

しかし、そういう人は珍しく、ネイティブの英語で歌う本場のアーティスト達と同等だとは思えません。

その数少ない、日本語で歌っても認められた人達が、何故、受け入れられたかをきっちり分析出来てない状態で、単純に、「日本語でいけた人がいるから、皆、日本語で大丈夫」だとか言うのは、いささか、考えが浅過ぎる様な気がします。

なら、英語を勉強して英語で歌詞を書けばいいと思うかもしれませんが、これもそんなに甘くはありません。

まず、ネイティブではなく後から学んだ英語は、大抵は、訛っています

日常会話ならそれでもいいでしょうけど、奇麗なカッコいい言葉で歌えるアーティスト達に並べられた時に、それは、見劣りにもつながりますし、大きなハンデ以外の何物でもないと思います。

そして、英文が書ければいいと言う訳でもありません

日本人の場合、識字率は今やほぼ100%で、日本語くらい誰でも書けます。

しかし、その中で、日本語の歌詞を書ける人はどれくらいいるのでしょうか?

書けるつもりの人は、勿論、除いての話です。

日本語を生まれた時から聞き続けて、幼い頃から話したり、読み書きをしているネイティブの日本人でも、母国語で作詞を出来ない人がほとんどなのです。

きっと、英語ネイティブの人が英語で作詞するのも、同じ様な状況でしょう。

それを、英語を勉強して読み書きが出来れば、英語の歌詞も書けるとどうして思うのでしょう?

更に、英語での作詞を勉強すれば、歌詞の体裁くらい整うかもしれませんが、世界トップクラスのネイティブの作詞家達とそれで本当に渡り合えるとでも思っているのでしょうか?

中には、そうなれる人もいるかもしれませんが、僕なら、今からそんな未知の分野に手を出して時間を浪費するよりも、今ある物を磨く事に時間を使います

僕は、そういう意味で、海外では通用しないと言った訳です。

自信がないとか弱気だとかそんな話ではない訳です。

僕に「それじゃ、どこでやってもダメだ」って言った人は、僕が、自信がないだとか、「他所では通用しないけど、ここならやれる気がする」と言う、より楽な場所と日本を見ている、そんな甘い考えだと思った様ですが、それは全然違います。

僕から言わせれば、日本がやり辛ければ海外って発想の方が、「そんなに甘くない。舐め過ぎだろ」って思う訳です。

現実を冷静に分析した結果です。

実力や潜在的な才能の話ではありません。

自分の持っている武器や装備をしっかり把握する事で、どこで戦うのに適しているかと言う答えを弾き出したに過ぎません。

その人の意見は、海の装備で、山を登ろうと言うのに、根性論を持ち出しているだけです。

僕は、海の装備しか持っていないので、山へ登ったら遭難する可能性が高いと言ったに過ぎないのです。


先程も少し触れましたが、日本語で認められた日本人アーティストも少ないながら存在しています。

僕も勿論、そうなれればいいと思うし、そうなる事を完全に拒否してる訳でも、完全に諦めてる訳でもありません。

でも、やっぱり、母国日本からだと思うのです。

まず、日本の人たちに僕の音楽や歌声を聞いて欲しいと思うのです。

ただ、それだけです。

 

☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

 

もし、こんな僕に興味を持ったと言う方がいらっしゃったら、是非、この下のリンクをクリックしてみて下さい。

 

ミュージシャン、皆見つかさの世界が広がっています。o(゜∇゜*o)(o*゜∇゜)o~♪

 

 

皆見つかさ・ディスコグラフィー

 

皆見つかさ 公式Facebookページ

皆見つかさ 公式Twitter

YouTube:皆見つかさ - トピック

YouTube:皆見つかさ 公式チャンネル

ご連絡先:シェイク・エンターテインメント™

 

 

関連記事:売れ線を忌み嫌ってた頃

関連記事:ライブハウスの衰退

関連記事:他人の曲を意識して曲作りしていた頃とそれをやめた今

関連記事:自覚のないパクリとその衝動について

関連記事:音楽アーティスト「皆見つかさ」について【情報まとめ】

関連記事:この1年間に一番読まれた記事

関連記事:月間PVランキング、発表してみました。

関連記事:ブログを始めるにあたって

 

 

Yodo Big River Blues ジャケット/皆見つかさ 皆見つかさの『Yodo Big River Blues』を普段使っているストア・サイトで試聴・購入

 

・通常版配信:255円(税込み)
・ハイレゾ版:489円(税込み

 

皆見つかさ・1stアルバム『解放』ジャケット写真 皆見つかさの『解放』を普段使っているストア・サイトで試聴・購入
CD:2,500円+消費税
通常版配信:255円(税込)/1曲 2,444円(税込)/アルバム
ハイレゾ版:489円(税込)/1曲 3,210円(税込)/アルバム