初めて買ったCD（レコード）って何ですか？

この記事は850文字です。（読破予想時間：約2分1秒）


皆さんは、自分で（自腹で）初めて買ったCD（レコード）を覚えているだろうか。

僕が自分のお金で初めて買ったレコードは、フィンガー5 の『恋のダイヤル6700 』。

◇フィンガー５　恋のダイヤル６７００

和製ジャクソン5 と言われたグループだ。

あのマイケル・ジャクソンがいたグループ、ジャクソン5。

僕は、本を読むのと音楽を聴くのが大好きで、よく、一人で黙々と本を読んだりレコードを聴いたりする事が多い子供だった。

そんな子供だったので、本とレコードは親によく買って貰ってた様だが、小学１年生の時、親子で入ったレコード店で『恋のダイヤル6700』が欲しいと僕が言った時、「他のにしなさい」と母に言われた事を今でもよく覚えている。

そんなに大量にねだる事もなかったので、実際、欲しいレコードを買って貰えなかったのは、これが初めてだった事もあって、やたら印象に残っている。

今までは子供向けの童謡かアニメや特撮の主題歌のレコードばかりだったのが、突然、ロックやポップスのポピュラーミュージックが欲しいと言い出したので、どうやら母は、僕がそのレコードの中身を知らずに言ってるのだと思ったらしい。

おそらく「もっと大きなお兄ちゃんが聴くレコードよ」くらいの説明でもされたのだろう。

そこは全く覚えてないが。

でも、どうしても『恋のダイヤル6700』が欲しかった僕は、後日、自分の貯金箱に手をつけたのだ。

当時、確か、シングル一枚の定価が、500円くらいだったと記憶している。

当時の500円は今のいくらくらいになるのか、ちょっと分からないが、何にしても、小１の子供にとっては、高い買い物だ。

そうして手に入れたフィンガー5のレコードは、ホントにレコードの溝がすり切れるくらい聴いた。

ずっと大切にしてたのだが、忘れもしない22歳の冬に、実家が類焼火災に遭って、消失する事になる。

このデジタルの時代がやってきて、曲は配信でフィンガー5をダウンロード購入して、iPodに収録されているが、失った何か目に見えない物がまだ取り戻せていない様に感じている。