相続税って関係ある?
今日は私が金融営業時代にかなり力を入れて勉強した相続税のお話をと思います。そうは言っても、平成27年に相続税の改正があり私が必死になって勉強した当時と今は控除金額等が変更されています。とは言っても、基本的な考え方は変わりませんが、相続税がかかる人が増えたことは間違いないと思います。現在の相続税の基礎控除は 3,000万円+(600万×法定相続人)例えば、相続人が妻と子供2人の場合 3,000万円+(600万×3人)=4,800万円 が控除されます。つまり4,800万円を超えた資産に相続税が課税されるというこ分かりませんこの4,800万円は金融資産だけではなく、不動産等もすべて含まれます。私の暮らす和歌山でも自宅、車があって、多少の金融資産があれば4,800万円は超えてしまう気がします。ちなみに改正前は同じ条件なら8,000万円が控除されました。8,000万円ならなんとかおさまりそうな気がしますね。それから、生命保険の非課税枠というものがあるので、 500万×法定相続人 上記の条件なら 500万×3人=1,500万円は基礎控除とは別に非課税が認められています。そんなわけでこの非課税枠を利用しましょうと言って保険の販売をしてきたわけですが、ここで一つ大事なことをお伝えしておきたいと思います。とかそもそも相続税は基本的には申告制なので、自ら申告しないと払いなさいって言ってくるものではありません。なので、払わなければいけないけれど、払わなくても許されてしまう場合もある税金です。住民税、固定資産税、自動車税、健康保険、こう言った聞きなじみのある税金は払わなければしつこく追いかけてくる税金です。そもそも税額を計算するための情報を国、市町村が持っているからです。逆に相続税を計算するための資産一覧は提出しないと税務署は分かりません。なので申告制なんです。ただし、保険契約を結んで、保険金を受け取ると支払調書が保険会社から税務署へ必ずいきます。申告制だから言わなければ分からないとも言い切れないんです。明らかに相続税がかかるのに支払わないと税務調査が入ります。そうなる時にこの保険契約は大きな証拠になってしまいます。保険契約には認められた非課税枠はありますが、資産が税務署に筒抜けになってしまうという落とし穴にはぜひ気を付けてほしいなと思います。この相続税問題を考える時に最も重要なのは、相続人と被相続人での事前の話し合い、つまり家族会議です。事前に、保険契約の非課税分を契約しておこうとか、毎年暦年贈与しておこうとか、また不動産は誰に相続してもらうとか話し合いをしっかりすることです。でも、日本人の文化としてお金の話はタブーみたいなところがあるので、親子であっても現実的には難しいんだろうなと思います。義務教育の中でもこのお金の話って教えてくれません。命の次に大事なお金の話を誰も教えてくれないってどうなんでしょうね。相続税なんて大金持ちの人の話で、自分には関係ない話って思っている人はたくさんいると思います。そもそも、相続税なんて考えたこともない人の方が多いかもしれませんね。知らないけど、実は大事なお金の話って私はたくさんあると思います。