おはようございます。
今日も引き続き外は荒れた天気。九州地方は特に心配です。大きな被害とならないことを祈るばかりです。
昨日に引き続き、金融営業時代の話をと思います。
初めの頃は海外の債券に投資する投信がメイン商品でしたが、これがどんどん売れ始めると当然違う商品も扱い始めました。
次の主力はバランス型投信という、国内外の債券・株式・不動産にバランスよく投資するというものでした。
バランスよく色んな資産に投資するので投資初心者向けですなんてことも言いました。
しかし、これも大間違い。私がたくさん販売した商品は債券・株式・不動産を3分の1づつバランスよく投資するタイプだったので、景気下落局面では、株式・不動産部分が大きく値下がりするので、3分の2の資産が値下がりするので、結果全体も大幅ダウン。
この頃の私はまだまだ知識は浅いのに、どんどん投信が売れるんで、若干勘違いしていました。
研修を受けるとこのバランス投信を売りましょうみたいなことを言うので、何の迷いもためらいもなくどんどん販売しました。
さらには、海外の株式へ投資する商品など、どんどん毎月の分配金が多い商品の取り扱いが増え、販売ペースもどんどん加速していきました。
株式へ投資してその値上がり益部分を毎月分配するって今考えるとなかなかハードな商品だと思うんですが、その頃は基準価額もどんどん上がっていったので、値下がりについて私自身が真剣に考えることもなく、お客さんへの説明もどんどん、分配金の話がメインになっていっていたように思います。
そんなこんなで、私も世間もどんどん調子に乗っていった時にあのリーマンショックです。
2008年9月15日にアメリカのリーマン・ブラザーズ・ホールディングが経営破綻したことに端を発して、世界的な金融危機が発生したのがリーマンショック。今から13年も前の話です。
この頃の日経平均株価は約12,000円。1か月後の10月後半には6,994円を記録しました。
毎日毎日どんどん株価が下がり続け、全く営業活動はできませんでした。
それでもまだまだ、私は事の重大さが理解出来ていなかったような、そんな気もします。
リーマンショック後大幅に株価も下落し、この状況が永遠に続くことはないと思いながらも、ズルズル下がり続ける株価をただただ眺め続けたそんな時代でした。
100万円で買った投信が30万になってしまったり、私自身とても受け入れ難い現実とこれからしばらく付き合っていかねばならなかったことをこの時の私はまだ知りませんでした。