もうこんなことはないと思います← 笑

きっかけは濃厚接触者認定というあまり喜ばしいことではなかったですが💦


皆様こんばんは爆  笑  白瀬です音譜

もうここ数年レベルでなかった奇跡の更新ペースで

メガネ教師高校編3話、投稿しました!!

まぁ、かなり短編チックなお話ですが。。結構要素はいろいろ入ってますにやり

 

まぁそろそろ惣一たちにも恋愛の兆しを…ということで。

ちょっと女の子たち中学生編でほぼ出せていないので唐突感が否めないのが

申し訳ないですがあせる

これからはちょいちょい出して行けたらと思ってます。

まぁとはいえメインではないので言うほど…な気もしてます←

 

そしてスパ的な見所としては高校生仕様 笑

仕上げの道具自分で選ばせるのが通常装備になりました笑ううさぎ

今後誰がどんな感じで選ぶのか乞うご期待ビックリマーク← です。。

 

さてー、これで年内の更新は終わりの予定です。

良い感じに書けてる作品のストックも尽きたので、

年明けに向けてまったり書き進めつつ、

TwitterのDMや質問箱、ブログのコメントの整理・公開など進めて年を越したいと思いますビックリマーク

 

本当はキャスを締めくくりにやりたいなと思っているんですが

タイミング掴みかねてます…(;^^)ヘ.. もし機会があればまた告知しますね。

 

それではでは皆様、とりあえずここで一旦。

早すぎますが今年もお世話になりました<(_ _)>

ようやくの高校編突入が出来て記念すべき年になりました。

 

来年もよろしくお願いしますー!!

ゴールデンウィークも終わり、休みが恋しくなりながらもまったりと過ごす5月半ば。
 

昼休みの最中、惣一は幼稚園から幼なじみの西園 夏蓮(にしぞの かれん)に話しかけられた。

「ねぇ、惣一。明日の放課後、少し空いてない?
ちょっと話したいことあるんだけど…。」

怖ず怖ず、といった様子の夏蓮に、惣一は素っ気なく一言で返した。

「んー? 無理。つばめとゲーセン行くから。」

「そう…明後日は…部活、だよね…。じゃあ、今度の土日は?」

「やだよ。なんでわざわざ休みの日に夏蓮と予定合わせて会わなきゃなんねーの。」

「っ…そう…だよね。分かった。ごめん。」

惣一が断ると、夏蓮はなにか言いたげな、一瞬少し寂しそうな表情をしたが、微笑んで教室を出て行った。

そんな夏蓮の後ろ姿を見送って、つばめが惣一の背をつつく。

「ねー、惣一。最近夏蓮ちゃんに冷たくなーい? この前もお誘い断ってたじゃん。

親衛隊に殺されちゃうよー?」

「…ほっとけよ…。最近あいつなんだか知らねぇけどしつこいんだよ…」

「親衛隊?」

仁絵が首をかしげると、ひーくんそういうの興味ないもんねぇ、と洲矢が笑う。

「夏蓮ちゃん可愛いからねぇ。」

「うんうん。見た目ちょっとギャルっぽいけど女の子っぽくて優しいし。」

洲矢とつばめの意見に、そうかー?とピンときていないような返事をする惣一に、

つばめがうーんと唸る。

「惣一は夏蓮ちゃんと幼稚園から一緒だもんねぇ…そういう見方しないかー」

「去年くらいだっけ? 親衛隊できたの。」

洲矢が夜須斗に問う。

「あぁ。まぁほとんど西園と絡めない他クラスの奴らだけどな。」

ほぼほぼクラス替えがない星ヶ原中高なので、

中1で別クラスならもう同じクラスになるチャンスは皆無なのだ。

「そいつらに訳分からん目ぇつけられてこっちはいい迷惑なんだよ…。」

惣一が独り言ちる。

「そもそもあいつが幼なじみだからって無駄に俺にまとわりついてくんのが悪ぃんだよな。
よりどりみどりなんだから早く適当な男作って諦めさせろよ…。」

「は?」

惣一の言葉に夜須斗が声を上げて惣一を見つめる。

「え?」

惣一が返すと、夜須斗は呆れて返す。

「惣一それまさか本気で言ってる?」

今度は惣一がどういう意味だと返そうとした時。
教室に夏蓮が戻ってきた。…というより、正しくは引っ張られてきた。

「ちょっと惣一! あんたなんで夏蓮に予定合わせてあげないのよ! 

もう先月からずっとでしょ!?」

「またうるせーのが来た…。」

怒鳴り込んできたなるみ…(日山[ひやま] なるみ)に惣一がうげっと顔をしかめる。

「あんただけなのよ、親衛隊まで出来た夏蓮のお誘い断る失礼な身の程知らず!」

「あぁ?」

なるみのキツい物言いに、惣一の空気が変わったのを感じて、夜須斗がすかさず口を挟む。

「おい日山。惣一変に刺激するなよ。惣一も、それ以上…」

「はぁ? 夜須斗は黙ってて、なんであたしがこんな奴のご機嫌伺わなきゃいけないの!」

「うざ…だから嫌なんだよ…夏蓮と絡むの…」

「っ…」
「何その言い方っ」

夏蓮が息を呑み、なるみが噛みつく。
しかし、惣一は完全にスイッチが入ってしまったのか、なるみ以上のキツい言葉を投げつけた。

「こっちから頼んでもねーのにまとわりつかれてむしろメーワク。うざったいんだよ!」

「もうやめときな、惣一。」

夜須斗の制止もきかなかった。

「だいたいマドンナだの親衛隊だの持ち上げられて良い気になってる身の程知らずは夏蓮の方だろ!
調子に乗って、大したことないブサイクのくせに!」

「ちょ、ちょっと惣一!」

「っ!!」

「あ、夏蓮ちゃん!」

惣一の言葉に耐えられなくなった夏蓮が教室を飛び出した。
つばめが呼びかけて、全員の視線が夏蓮の飛び出した教室のドアに向いた一瞬だった。

パァァンッ

「っ…にすんだてめぇぇぇぇっ!!!」

なるみが思いっきり惣一を平手打ちした。
意識が夏蓮の方に向いていた惣一は振り上げられたなるみの手に気付かず、
思いっきりビンタを受けてしまった。


我に返った惣一がなるみに掴みかかろうとすると、咄嗟に動いた仁絵によって止められた。

「惣一! 女に手ぇ出すな。」
「…それに、今のは惣一が悪い。」

夜須斗に断罪され、惣一は仁絵に押さえられた腕は下げたが、怒りは収まらず思い切り壁を蹴った。
 

 

 

 

 

一方、教室を飛び出した夏蓮は、授業のために教室に向かう風丘と廊下ですれ違った。

「夏蓮さん? もう授業だよ? どうかした?」

もう授業開始3分前だ。これからどこか行くにはいささか厳しい。
夏蓮のただならぬ様子を感じ取ったのか、

風丘の心配する優しい声に呼び止められて、耐えていた夏蓮の心は決壊した。

「せんせっ…風丘せんせぇ~っ…」

「えっ…あっ…ちょっとほんとにどうしたの、夏蓮さん…」

風丘にすがりついて泣きじゃくる夏蓮に、風丘は困ったように背中をトントン叩いてあやす。

「あぁ、ほら泣かない、泣かない。」

「あっ…夏蓮さん!」

教室で一部始終を見守っていて、夏蓮を追ってきた和歌葉が風丘と夏蓮に追いついて声をかけた。

「あぁ、和歌葉さん。良かった。事情を知ってる?」

「は、はい。何となくは…。」

「よし、OK。さぁ、じゃあ夏蓮さん。和歌葉さんも来てくれたし、保健室行こうか。
今日は雨澤先生だから。」

風丘はそう言って夏蓮の手を引き、和歌葉を伴って保健室に送り届けた。
その道中、これまでの経緯を聞きながら。
 

 

 

 

 

夏蓮を保健室へ送り、諸々の事情を聞いて授業開始から少し遅れて風丘が教室に戻ると、
教室の雰囲気はどんよりしていた。

「うわぁ…空気サイアク。」

その元凶の1人である惣一のもとに行くと、

ふて腐れてそっぽを向いている惣一の肩を叩いて風丘の方を向かせる。

「粗方の事情は聞いてるけど。まぁ新堂のお口が悪すぎだね。」

「っなんで俺ばっか!!」

「たとえヤキモチでも女の子に向かって『ブサイク』なんて言って良いわけないでしょ。」

「ヤキモチ?」

風丘の言葉につばめがん?と引っかかると、惣一は焦ったように口を開く。

「は、はぁ? 元はといえばっ…」

「とりあえず新堂はこの後お部屋だけど。まぁそうだね。あとは…日山。」

「っ!」

名字を呼ばれ、なるみが肩を震わせる。
教室の空気も心なしかピリッとした。
経験があろうとなかろうと、名字呼びが意味するところは中学から風丘のクラスの生徒なら周知の事実なのだ。
まさかの展開に、夜須斗が慌てて割って入る。

「えっ…風丘待って、日山はっ」

「分かってるよ。大丈夫。問答無用にはしないから。」

心配そうな夜須斗の視線に、風丘は優しく笑って日山に向き直る。

「…日山。いくら友達のためとはいえ、手出すのはよくなかったかな。
しかも日山の感情の勢いのままに叩いちゃったんじゃない?」

風丘に図星を指され、先ほどの勢いはどこへやら、なるみは俯いてしまう。

「後悔するような、感情にまかせて叩くのは暴力になっちゃうよ。それは絶対にダメ。
日山なら分かるでしょう?」

「…はい…。」

「うん、そしたら叩いちゃった手を出して。」

「先生っ…」

「日山。出しなさい。」

躊躇っているとピシリと少し強く言われてしまい、

なるみは観念して、惣一を平手打ちした右の手の平を風丘に向かって差し出した。
風丘は胸ポケットにしまっていた指示棒を取り出して伸ばすと、差し出されたなるみの手の平に軽く当てる。

「ちょっと我慢ね。」

そう言うと、風丘は指示棒をヒュンッと振り下ろした。

ピシィィンッ

「っいったぁぃっ」

「日山。新堂にごめんなさいできる?」

「っ…」

手の平をさすって無言のなるみに、風丘があれれと目を丸くする。

「意外と意地っ張りさんだね。日山もお部屋に行く?」

「やっ…それは嫌っ…」

そうなれば意味することは1つだ。
なるみは慌てて首をぶんぶんと横に振った。

「謝りますっ ちゃんと言いますからっ…」

「よし、約束ね。今の新堂じゃ素直に聞けないと思うから、新堂がお部屋から帰ってきたら仲直りしてね。
はい、新堂行くよー。」
                                                                        
「なっ…今授業中っ…」

日山とのやりとりに呆気にとられていた惣一だが、突然矛先が戻ってきて我に返って反抗する。

「奇跡的に我がクラスは世界史の進み具合がとってもいいからねー
今日はワークで大丈夫。歩夢くんあとはよろしくー」

「はーい。どーぞごゆっくり~」

「歩夢てめっ…ごゆっくりじゃねーだろ!」

暢気な返事の歩夢に惣一が噛みつくが、そんな間にも風丘は惣一の腕を掴んで歩き出す。

「お言葉に甘えて~」

なるみが手を打たれた時はその衝撃に息を呑んでいたクラスメイトたちだが、

こっちの風景は日常茶飯事。
慣れたように送り出すと、

クラスメイトの前で叱られたなるみが気まずそうに頬を染めている以外は
皆何事もなかったかのように自習に取りかかったのだった。
 

 

 

 

 

「さて、と。とりあえずお仕置きから済ませちゃおうか。」

部屋に着くなり、風丘はソファに座り、膝を叩いた。
何だかんだ惣一が高校生になってから部屋でのお仕置きは初なのだが、

様子は全く中学の時と変わらない。

「もう高校生なんだから…」

食い下がろうとするが、そんな惣一を風丘は衝撃の一言で一刀両断した。

「好きな女の子に素直になれなくて『ブサイク』なんて最低な憎まれ口叩く子は

精神年齢中学生…いや小学生と変わらないでしょ。」

「なっ…なっ…」

ストレートに放たれた「好きな女の子」という言葉に、

惣一はお仕置きされることとは全く違うところで顔を真っ赤にする。

「す、好きなんかじゃっ…」

「…その反応で否定するのは無理があるでしょ。
まぁ、あんまりプライベートなことに口出ししたくはないんだけど

お口が悪かったことは反省してもらわないとね。」

「っ…」

「はい、おいでー。」

「うぉっ」

風丘に見透かされていたことに狼狽えている惣一の腕を引いて、

膝の上にのせると、あっという間に履いているものを下ろしてお仕置きのスタンバイ。

「とりあえず30回かな。いくよー」

気の抜けた口調はいつも通りだが、しかし落ちてきた平手は想像以上だった。

バッシィィンッ

「いぃっ!!??ってぇぇぇっ」

惣一は伊達に中1からお仕置きされてきていない。
自慢できたことではないが、

風丘の「これくらいの怒り具合ならお仕置きはこれくらい」という加減は知っているつもりでいた。
しかし、予想以上の平手の強さに惣一は目を白黒させて慌てた。

「なっ…なんでこんな痛ぇのっ…」

「何言ってるの。お仕置きなんだから痛いの当たり前でしょ。それに…」

バッシィィンッ バシィンッ バッシィィンッ バシィィンッ

「んんんっ! あ゛あ゛っ…あ~~~っいってぇぇっ」

「俺のお仕置き舐めてもらっちゃ困るからね。

高校生になったんだから、お仕置きも高校生仕様だよ☆」

バシィンッ バシィンッ バシィンッ バシィンッ バッシィィンッ

「あ゛あ゛!? いっ…てぇぇぇぇっ ちょっと待っていらないっそんなバージョンアップいらないぃっ」

重たい1発が降ってきたかと思えば息つく間もない連打。
中学生の時のお仕置きと違って、緩急の織り交ぜが激しくなり、

予測のつかない平手はいつものお仕置きの何倍も厳しく感じる。
正直平手30発なんて何度も受けてきたお仕置きだ。しかし、感じる痛みは段違いだった。

…バチィィンッ バチィィンッ バシィンッバシィンッバシィンッ
バッシィィンッ バッシィィンッ バッシィィンッ バチィンッバチィンッ

「ぎゃぁっ…ああっ…もっ…ごめんっ…ぐすっ…いてぇぇっ…うぁぁっ…あやまるっ
かれんにもひやまにもあやま…いってぇぇぇっ」

そして30発に到達する前に、惣一の方から陥落した。
高校生にもなって情けないが、風丘に敵わないことを改めて痛感させられた。

「うん、良い子。ちゃんと2人に謝って…夏蓮さんに少し素直になってあげな?
親衛隊なんて出来ちゃって寂しかったって。」

「ん…なんじゃねぇよ!!」

バチィィィィンッ

「うわぁぁっ うぅっ…」

「ほら、そういうところ。フフッ、それじゃあやっぱりヤキモチかな?」

「だっ…だからそんなんじゃ…っ」

バッチィィィンッ

「あ゛あ゛あ゛っ」

「はい、さーんじゅっ。 よし、じゃあ一旦起きてー」

最後に締めの強烈な平手をもらい、惣一が解放されて思わずお尻をさすっていると、
風丘はどこからともなく衣装コンテナのような大きなプラスチックの箱を引っ張ってきた。
そしてその中身を見て、惣一は思いっきり顔を引きつらせた。

「な、何だよこれ…」

その中身は、物差し、靴べら、指示棒、ベルト、洋服ブラシ、縄跳び、布団叩き等など…
一見統一感がないが、惣一には何を意味するものか嫌でも分かってしまうものたちが

一緒くたに集められていた。

「お仕置き高校生仕様って言ったでしょ。

これからお部屋でお仕置きの時は必ず最後仕上げに道具で3発。」

「なぁっ!?」

「今日は好きな道具選ばせてあげる。好きなの1つ取ってソファの座面に手ついて。」

「すっ…好きなのなんてあるわけねぇだろ!!」

「選べないなら俺が選んであげるけど? とっておきのヤツ♪」

不敵に笑う風丘に、惣一は冷や汗が流れるのを感じた。
絶対にろくでもない未知の道具を選んでくるに決まってる。
焦った惣一は箱の中のものの中では痛みをよく知っている、

そういう意味で好きというよりむしろ嫌いな物差しをひっつかんで風丘に突き出した。

「こ、これにする!」

「ハイハイ、物差しね。さ、じゃあほらとっとと手をつく!」

背もたれ側に連れて来られて手をつくように指示をされたので、
いくら背が伸びてきたとはいえ少し背伸びするような格好で背もたれにおなかが乗る形で、

お尻の位置がかなり高くになってしまった。
なんとなく嫌な予感がして心がざわざわしている惣一に、その衝撃は突然訪れた。

ベシィィンッ ベシィィンッ ベシィィィンッ

「あぁぁぁぁぁっ!!??」

「はい、おーしまいっ」

物差しによる仕上げの3発は、右のお尻の付け根、左のお尻の付け根、一番赤く腫れたお尻の天辺と
最悪の3カ所にクリーンヒットで、惣一はただただ悶絶するしかなかった。
 

背もたれからずり落ちてうずくまる惣一を尻目に、

風丘はこともなげに冷やしたタオルを冷蔵庫から取り出し、
ズボンを上げることも出来ないままの惣一のお尻に当てる。

「んぁっ…つめてっ…」

「ほら、ソファにうつ伏せにならないと冷やしづらいよ。」

「んん…マジで鬼…何なんだよこのやり方…」

お尻に当てられたタオルを手で押さえながらソファにうつ伏せになった惣一は、

恨みがましくデスクの椅子に座った風丘を見つめる。
こんなお仕置きは知らない。

高校生になった途端、予告なくこんな厳しいお仕置きをしてくるなんて卑怯だ。
惣一の愚痴は、風丘に笑って受け流された。

「クスクスッ 今日のお仕置きのこと、ちゃんと皆に共有してあげてね。
身をもって体験した第一号として。」

「何で俺ばっかり…」

思えば中学時代の本格的なお仕置きの犠牲者第一号も惣一だった。何にも嬉しくない。

「そんな怒ってなさそうだったのに…」

「まぁ、原因は微笑ましいヤキモチだからね。
もっとおっきな悪さだったらこんなもんじゃすみません。」

「だからヤキモチじゃねぇって…」

「はいはい、あと10分で授業終わるから、早く謝って仲直りすることっ」

風丘に取り合ってもらえず、惣一は顔を赤くしてソファのクッションに顔を埋めて黙り込むのだった。
 

 

 

 

 

ガラガラッ

「あ、惣一帰ってきたー!」

教室の後ろのドアを開けて入ってきた惣一の姿を見て、つばめがご丁寧に大声で報告してくれる。
 

あれから10分、授業終了を告げるチャイムの音が鳴った途端、

風丘にお尻の上のタオルを取り上げられ、服も直され、とっとと部屋を追い出された。
引きずり込んだのはそっちのくせに…と、

まだ全然痛むお尻をさすりながら、惣一は教室に戻ってきた。
実際は、痛い内の方が幾分素直になれるだろうという風丘のお節介なのだが。
 

 

惣一はまず、気まずそうに机に向かってまだ俯いているなるみの所へ行った。

「日山…わ…悪かった。いきなりガン飛ばして掴みかかって…」

 

そろっと恐る恐るといった感じで床を見つめてぶっきらぼうに謝る惣一に、

なるみも顔を向けることなく小さく頷き、口を開く。

「っ…私も…ビンタはやり過ぎた…ごめん…なさい。」

なるみは惣一と目を合わせず、机を向いたままだったが謝罪した。
微妙な空気が流れる2人に、洲矢がニコニコして近づく。

「よかったぁ まずは2人仲直りだねっ(ニコッ)」

ほんわかした洲矢の声と雰囲気に、なるみはようやく顔を上げてぎこちなく笑った。

「まぁ…そういうことにして。」

「…おぅ。あと…夏蓮。」

ビクッ

なるみへの謝罪を済ませると、その後ろで所在なさげに立ち尽くしていた夏蓮に惣一が声をかけた。
突然名前を呼ばれ、夏蓮が肩を震わせる。

「今日の放課後、やっぱ大丈夫だわ。いいだろ、つばめ。」

「もちのろんっ」

「そ、惣一…ありがとうっ」

夏蓮は惣一の言葉を聞いてパアッと笑顔になると、同時に少し目を潤ませた。
これに焦ったのは惣一だ。

「はっ!? おいちょっと、なんで泣くんだよ!?」

「泣いてないよっ ただ先月からずっと誘ってようやくなんだもんっ…」

そう言われてしまっては立つ瀬がない。
惣一はばつが悪そうに謝罪した。

「あー…悪かったよ…あと、さっき酷いこと言ったのも…」

惣一の謝罪に、夏蓮は少しムッとして返す。

「ほんとだよっ…もう…放課後ついでにクレープ奢ってよねっ」

「へーへー、わーったよ。」

これは呑むしかない。惣一は両手を挙げて頷くのだった。
 

 

 

 

 

「はいっ 今更だけど誕生日プレゼント!」

「え…いや、もう5月…」

「だから先月から誘ってたんでしょ!」

「いや教室でくれりゃいーじゃねーかよ…」

「そしたら親衛隊とか気取ってる男子たちが情報仕入れて
惣一にうざがらみして惣一の機嫌が悪くなるじゃん。」

「まぁそれは…そうだけど…ってかスポーツタオルとか普通に使えるヤツじゃん!
サンキュ!」

「惣一スポーツ馬鹿だからちょうどいいかと思って。名前の刺繍入りだからなくしても大丈夫。」

「ハハッ…お節介オバサンみたいな大きなお世話どーも。」

「何それもーっ…惣一。」

「…なんだよ。」

「ハッピーバースデー。」

 

毎回この挨拶からスタートして申し訳ないですが 笑

お久しぶりでございますっ 白瀬です<(_ _)>

 

さて、標題の通り、番外編としてその後の日室と呉羽を書きました。

大人のBLカップルのお仕置き。オリジナルでは初です。赤井/安室 以来。

なんか前回の後書きで偉そうなこと書いたわりに

結局全然カップル感出てない気がして無理矢理後半に入れた

普通のM/Mみたいになりましたが

普段BL書かない白瀬にはこれが限界でした(>o<)

 

2人は今後出てくるかと言えばそうでもない気もしますが←

須王くらいのポジションには成長してくれてったらいいなぁなんて思ってます。

 

さてさて、年末が近づいて参りました。

年内にはあとメガネ教師1本上げてフィニッシュかなぁ、というところ。

これを1本上げちゃうともう中途半端なのばかりで

形になっているストックがなくなっちゃうので、

年明けはまた頑張らなきゃなぁという感じです。

 

あ、そういえばTwitterでだけでブログでは全く触れていませんでしたが、

ひっそりとストさんのスパを1本だけ書いてプライベッターにパス付きで上げてます。

Twitterフォロワーさんでない方で気になる方は、

URLをお伝えしますのでメッセージ等でコンタクト頂ければと思います。

メールでも大丈夫です。

メールアドレスは「tsubameshirase☆yahoo.co.jp」(☆を@に変えてください)。

基本的には読みたい旨書いてもらえればお教えするつもりですが、

+簡単な何か一言など添えて頂けると白瀬が喜びます。

 

 

近況としては珍しくちょこちょこドラマを見てます。

相棒、トラベルナース、クロサギ、最初はパー、束の間の一花…(後半は趣味丸出し笑)

ちょっと前はトラベルナースの歩ちゃんと静さんがキーカーっぽくてヤバいと思ってましたが

最近は本編が涙の展開過ぎてそれどころじゃなくてボロ泣きしてます。デトックスですね。。

 

そして『すずめの戸締まり』にハマりました。

元々新海作品わりとにわかファンなのですが、草太の声優が北斗君なのもあって二度おいしい。

バカなので難しい考察とか意見とかは語れませんが

オタクとしての頭悪い感想だと

草太のキャラクター設定が性癖ど真ん中。

そして椅子が可愛い。ほんとに椅子が可愛すぎる。

あと芹澤のキャラがずるい。当然鈴芽ちゃんは可愛い。

総じてキャラクターが君の名は。からの3作の中で一番好みです。

これだけでもう3回見てる←

地震描写が結構頻繁に出てくるのでそういう意味では人選ぶかとは思いますが

大丈夫そうな方は是非音譜

 

ではでは!

あと1回はここで後書き+α 書けるように追い込み頑張りますにやり

※直接描写はありませんがスパ以外のR-18 BL要素匂わす表現が

あると言えないくらい後半にほんの少しあります。

 

 

 

 

 

「センパイ、絶対2人をダシにして自分の好き勝手やって楽しんでましたよね?
うちの子たち都合良く口実にしてろくでもない世界見せてくれちゃったことは許してませんから。
しっかり懲らしめられてくださいね♪」

「っ…」

カランカランッ

とんでもない台詞を吐いて去ってくれた風丘。
出入口のドアにかかったベルの音色が空しく響く。
日室は立ち尽くす呉羽を尻目に店の外に出ると、看板を「close」に変えて戻ってきた。

「來流。そこのテーブルに手をつけ。」

日室が風丘から受け取った木べらで指し示したのは、

夜須斗や仁絵が手をついていた椅子の座面より位置が低いカフェスペースのローテーブル。

「なんでっ…」

「なんで? そこが道具使うときの定位置だろ?」

さも当然と言わんばかりに返されて、呉羽は顔を真っ赤にする。
この年になって「お仕置きを受ける時の定位置」があるなんて恥ずかしいことこの上ない。
というよりも、呉羽の主張はそこではなかった。

「ちげぇよ! なんで俺が道具使われてケツ叩かれることになってんだってはな…し…」

呉羽が見上げると、そこには絶対零度のまなざしでこちらをにらみつける日室。
視線に射貫かれ、呉羽の言葉尻は口を開いたときの勢いを完全に失っていた。

「…はぁ。これは久々に躾け直しだな。」

「え゛っ…ちょ、弥白っ…」

不吉な言葉と共に日室は呉羽の腕を引っ張ると、

3人掛けのソファの座面に上半身、肘掛けに下腹部が乗るような体勢で呉羽を押さえつけた。
その瞬間、呉羽が暴れ出す。

「やっ…やめろ弥白! このカッコはっ…」

しかし、華奢な呉羽の抵抗にびくともしない日室は、

淡々と呉羽の履いているものを下着ごと下ろし、尻を出すと
座面に伏している呉羽の背中に片膝を乗せ、

抵抗する両腕を頭上でまとめて木べらを持っている逆の手で押さえつけた。
屈辱的かつ不安定な格好に、呉羽が動かせる足だけでもより一層暴れるが、

日室は気にもとめない様子で木べらを振り下ろした。

バッチィィィィンッ

「いぃぃぃぃってぇぇぇぇっ!! 弥白てめぇっこんなっ…」

バッチィィィィンッ

「あああぁぁぁっ! ふざっ…」

バッチィィィィンッ

「ぎゃぁぁぁっ」

強烈な3連打は、真っ白な呉羽のお尻に真っ赤な跡を残した。
そもそもこの体勢は、屈辱的というよりも何よりもシンプルに痛みが増すのだ。
背の高い日室の高い打点から振り下ろされる凶器が与える痛みは

単純に手をつく体勢の時と比べると倍増と言っても過言ではない。
呉羽は早々に素直に手をつかなかったついさっきの自分を後悔することになった。

「ふざけてるのはどっちだ來流。」

バチィンッ バチィンッ バチィィィンッ

「ああっ…いてぇぇっ…あ゛あ゛っ…」

「ホスト辞めた時から俺が何回言い聞かせてきたと思ってる。
『ホスト辞めたらもう人の人生を玩具にしない』『ホスト時代の女を悪いように使わない』
今回はどっちもアウトだろうが。」

バッチィィィィンッ

「いぃぃぃっ…だって今回はっ…

つーかお前も最初に仁絵たちがネタ持ってきたとき聞いてただろ!
そこで止めなくて後出しは卑怯じゃねーかよ!」

吠える呉羽に、日室はほぅ…と呟いて目を細める。
怖い物知らずとはこのことか、と呆れを通り越して感心する。

バッチィィィィンッ バッチィィィィンッ バッチィィィィンッ
バッチィィィィンッ バッチィィィィンッ バッチィィィィンッ

「~~~~~~~!!!!」

尻の右左それぞれへの強烈な3連打に呉羽は悶絶した。

「俺はほどほどにしろと忠告しただろう。それを完全無視しやがって。
葉月にもバレバレだったなぁ、面白がってたこと。」

「うっ…」

バチィィィィンッ

「ああぁぁっ…ってぇぇぇ…」

「葉月も言ってたが仁絵たちを言い訳に使おうっていう根性も気に入らねぇ。」

「そんなつもりじゃっ」

「さっき言いかけたよな? 『だって今回は』。その後なんて言うつもりだった。」

「それはっ…」

日室に指摘され、呉羽は口籠もる。
「だって今回は仁絵たちが報復したいと言ってきたから」。

そう言おうとしてしまったのは事実だった。

「…まぁ、言い訳って思いとどまって途中でも口にしなかったのはせめてもの救いだな。」

バチィィィンッ バチィィィンッ

「あーっ いってぇぇっ」

バチィィィンッ バチィィィンッ

「い゛い゛っ…もっ…弥白勘弁してっ…」

「なんだもうギブアップか。その程度の覚悟で俺の言いつけ破ったのか。」

「言いつけって…俺はてめぇのガキじゃねぇよっ」

しおらしくなりかけていた呉羽だが、日室の挑発するような言い方にまた反抗心が湧き出てくる。
顔を必死に上げて弥白を睨むが、しかし結局現在進行形でお仕置きされているのだから説得力も何もない。

バッチィィィィンッ

「うぁぁっ」

「そういう台詞はケツ叩かれるようなことしなくなってから言え。」

バッチィィィィンッ

「ぎゃぁぁっ」

一蹴され、痛いのを余計もらうことになっただけだった。

「とりあえずあと10発な。」

「もういいってっ…」

バチィィィンッ

「あ゛あ゛っ」

「甘い。面白半分に人の人生にちょっかい出すことの罪の重さはほんとはこんなもんじゃないだろうが。」

バチィィィィンッ

「ってぇぇぇ…」

「お前はホスト時代に無茶苦茶しすぎてその辺の加減を知らなすぎだ。
だいぶマシになってきたと思ったが…まだまだ躾が足りなかったな。」

勝手に自省する日室に、呉羽が慌てる。
辞めた直後、突然小姑のように口うるさくなった日室との散々な日々が脳裏を駆け巡る。

「いや! 足りてる、めちゃくちゃ足りてる!」

バッチィィンッ

「んんんっ!!」

「本当か? 信用ねぇな…」

バチィィィィンッ

「あ゛~~~~っ マジでっ…ほんとにもう気をつけるからっ…」

バチィィィンッ

「…じゃあ言うことは。」

「え…」

バッチィィィィンッ

「いってぇぇぇぇっ」

しまった、失敗した。反応の悪かった自分を恨む呉羽に、日室が容赦なく言った。

「『言いつけ破ってごめんなさい』だろう。」

「だっ…誰がそんなっ…」

バチィィィンッ

「あぁーっ!!」

バチィィンッ バチィィンッ バッチィィィィンッ

「~~~~~~~!!!!」

声にならない声を上げる呉羽に日室が追い打ちをかける。

「おら、言わないならもう少しこの木べら味わうか?」

30発の木べらを受けた呉羽の尻は真っ赤に痛々しく染まり、

そこにペチペチと脅すように日室が木べらを当ててくる。
呉羽は拳を握るも、もう白旗を揚げるしかなかった。

「言いつけ破って…悪かった…」

バッチィィィィンッ

「んぁぁぁっ!? なんでっ…」

予想外の木べら。

打ち下ろされた瞬間拘束から解放されて、呉羽は体を起こして抗議する。

「『ごめんなさい』言えない分をこれでチャラにしてやるんだから感謝しろ。
ったく…仁絵たちは素直に言ったってのに…」

「…俺をあいつらと一緒にすんなっ…もう27だぞ…」

「年関係ないだろ。悪いことしたなら謝罪は人としての常識だ。」

「言葉は違くても謝っただろ…はぁ…弥白、ケツ冷やしたい…」

細かい奴だな、と呉羽がブツブツ言いながらソファにうつ伏せになろうと体を前進させようとする。
しかし、それは呉羽の進行方向に腰を下ろした日室に阻まれた。

「何言ってる。次はここに来い。」

「…え?」

今のは聞き違いか。呉羽が聞き返すと、日室はご丁寧に膝を叩いて呉羽をどん底に叩き落とした。

「膝に乗れ。まだ躾は終わってない。」

「な、なんでもう無理っ…もう終わりだろ!?」

「俺は終わりなんて一言も言ってないだろうが。來流が勝手に勘違いしただけだろ。」

「っ…なんでっ…」

尻の痛みもさることながら、終わりと信じて疑わなかったせいで絶望は倍増だ。
心が折れた呉羽が涙をにじませると、

日室はため息をついて、それでも呉羽の腕を引いて膝にうつ伏せにさせた。

「來流。お前アカネさんから情報もらうために何をした。」

「っ…何って…」

日室の言いたいことが分かって呉羽は体を強ばらせた。

「一晩エスコート、アフターまで、だったな。

アカネさんのあの言い方。店で飲んだだけじゃないだろう。」

「それはっ…」

「嘘ついたり誤魔化したりすれば別れる。」

「なっ…」

唐突の宣言に、呉羽は焦った。もう正直に言うしか道は残されていない。
昔から、日室は呉羽の嘘やはったりに敏感だ。

この状況で日室相手に嘘を突き通す自信も勇気も今の呉羽にはなかった。

「ホテルには…行ったけど…でも抱いてはないっ それは絶対、誓って!」

「当たり前だ馬鹿野郎。」

バシィィィンッ バシィィィンッ

「あぁぁ~~~~っ いってぇぇっ!」

真っ赤な尻でも分かるくらいの新しい紅葉が尻の左右に舞い落ちた。

「さて。來流。ここからは尻軽な恋人へのお仕置きだ。
浮気は尻左右100叩きずつだったな?」

「なっ…待てっ…今日は無理っ っていうか浮気なんかじゃっ…」

「女とホテルに行って浮気じゃないだと? そんな都合の良い世界がどこにある。」

「アカネは俺と弥白の関係知ってんだぞ!? 

俺がもう女抱かないこと知ってんだから浮気にはならねぇよ!」

これから左右合わせて198発はいくら平手だとしても耐えられない。
なんとか回避したくて、呉羽も必死だった。

「ほんとに何もなかったから! 部屋でシャンパン開けて寝ただけだから!
もちろんシャワーもそれぞれ別々だしっ…」

「…ベッドは。」

「ベッド…も…別々…」

「來流。」

日室の一睨みで、來流は俯いた。

「いやっ…でもっキングサイズだったしっ」

「…諦めろ。」

背後から平手の振り上げられた気配を感じる。
呉羽は悲痛な叫び声を上げた。

「やだもうほんと無理っ 弥白っ…せめて別のっ…

ケツ叩くんじゃなくて別のお仕置きにしてっ…なんでもするからっ」

呉羽の情けない訴えに、日室は呆れたようにため息をついた。

 

「はぁ…つくづくお前はバカだな。『なんでもする』なんてそう簡単に言うもんじゃない。
接客してる時は頭良いくせにな。」

「っ…だってっ…」

そう言いたくなるくらいに尻は痛いし、日室の平手の威力はすごいのだ。

「まぁ、せっかくの申し出だし受け入れてやるか。俺以外には口が裂けても言うなよ。」

「言わねぇよ…」

そう言いつつ日室はスラックスの尻ポケットから携帯を取り出すと、

呉羽の腰を小脇に抱えた状態で、どこかに電話をかけ始めた。

「アカネさん。今いいですか。」

「なっ…弥白何してっ…」

日室が電話をかけた相手はアカネ張本人だった。
とんでもない展開に呉羽が顔を真っ青にするが、日室は呉羽をチラと見ることもない。

日室がスピーカーボタンを押すと、明るいアカネの声が返ってくる。

[あらぁ、弥白どうしたの?]

「この前アカネさんにうちの來流がお世話になった件です。」

[フフッ、なーに? 今更浮気だなんてあたしに文句つけに来たの?]

「いえ。來流の方が話を持ちかけたようですから。
ろくでもない目的で浮気した恋人を絶賛お仕置き中です。」

「おい弥白っ何馬鹿なこと言ってっ…」

呉羽の声がスピーカーに乗ってアカネのもとに届く。
勘の良いアカネは、これで気が付いた。
日室が望んでいるであろう言葉を返してやる。

[まぁ。麗ちゃん可哀想。どんなお仕置きされちゃってるのかしら。]

「せっかくですからアカネさんにも見てもらおうかと思いまして。」

「やめっ…弥白っ」

日室がスマホの画面のビデオ通話ボタンを押す。
腰をガッチリ抱えられている呉羽は今更逃げられない。
アカネの携帯画面に映し出されたのは、画面いっぱいの真っ赤な來流のお尻だった。

[やだぁ痛そうっ 麗ちゃんお尻ペンペンのお仕置きされちゃったのね!]

「アカネお前…」

羞恥心を煽るベストな返しに呉羽は耳まで真っ赤に染める。

「そういう訳ですから。これからは來流に誘われても尻の無事を案じるなら身を引いて頂けると。」

[あら、元S嬢の私にそんなこと言ったら逆効果だと思わないの。

お尻ペンペンされてる麗ちゃん、可愛いとしか思わないけど。]

「っ…アカネもう黙れっ…」

呉羽はもう何も聞くまいと手で耳を塞ぎ、ソファの座面に顔を伏せる。
しかし日室は画面越しに楽しそうに笑うアカネを見て、

呉羽のお尻を映すのを止めて自分の顔を映し、真剣な顔で語りかける。

「俺は恋人がいると知っている上での浮気は両成敗が妥当だと思ってるので。
今回は宣言前なので見逃しますが次からは…」

[まぁやだそういうこと? それは…ちょっとご遠慮願いたいわね。]

「ご理解いただけましたか?」

[…仕方ないわね。分かったわよ。私スパンキングはカー専門だから。
でもざんねーん。せっかく麗ちゃんがキーだって有益な情報が得られたのにぃっ]

「ちげぇよ!!」

[でも一緒に飲むのはOKでしょ? 今回の話じっくり聞きたいわぁ~
麗ちゃんまたねっ そんなに浮気心配なら弥白もたまには付き合いなさいよ!]

ピロロンッ

アカネの軽快な声で通話が終わると、日室は呉羽を解放し、

冷やしタオルを用意すべく厨房へ入っていった。
 

 

 

 

 

「うぅ~~…」

日室が呉羽の元に戻ると、涙目で目を赤くした呉羽が日室を睨んだ。
痛みは耐えたくせに、最後の羞恥責めに泣いたらしい。

「尻叩きのお仕置きは止めてやっただろう。」

「だからってっ…あんなっ…」

「これに懲りたら浮気するな。」

「だから浮気のつもりじゃ…まぁ…ごめん…」

呉羽がボソッと謝ると、日室が頷いて、目を閉じて顔をこちらへ向けてきた。

「ん。」

「…何だよこのむっつり…」

その意図を読み取った呉羽は今度は顔を赤くしながらも、上半身を起こし、日室の首に腕を回した。



その夜、「お仕置きは終わった」と口では言いつつ

日室にいつもの3割増しで意地悪く抱かれた呉羽のわがままで、

臨時休業が1日伸びたのは呉羽にとっては全然笑い事じゃない笑い話。

お久しぶりでございます。

白瀬ですうさぎ

書きたいことをバーッと書くので長くなる予感です 笑

 

さて、新生活が始まり、白瀬も異動して新部署での仕事がスタートしております。

周りがエリートばっかりでツラい…絶望

スパが普通に存在する世界だったらヤバいくらいにやらかしまくっています。。

そして仕事が遅い。。同僚の先輩方ほんとごめんなさい…。

前部署と違って窓口業務がないのでクレーマーに当たることはほぼなくなりましたが

仕事の難易度がアップしてしまい必死で日々を送ってます。

 

そんな中、忙しくなるとスパ欲があがるのが白瀬でして、

なんとか1日5分くらい、酷いときは2,3行ぐらいずつの亀ペースで

メガネ教師高校編2話、とりあえずの区切りまでこぎ着けました。

 

あ、話数カウントですが以前Twitterでアンケートとったところ

高校編は高校編でカウントして欲しい、とのご意見が多かったので、

38話から話数修正しています。

 

道具を使ったお仕置き+お尻抓るやつ。

抓られるのは仁絵と夜須斗は意外とまだ食らってなかった(気がする)ので、

新鮮なリアクションになってます(笑)

高校編は中学の時よりお仕置き若干厳しくなってる設定です。

音の表現とかはあまり変えようがないのですが、

服の上からとはいえ、強さはだいぶ上がっている前提で読んで頂けると嬉しいです。

 

ちなみに今回メインで書きたかったのは

お店でのお仕置き場面だったので

仁絵の帰宅後のお仕置きは

最後の文章説明で終わらせる予定でしたが、

せっかくなのでほぼ台詞オンリーで少しだけ書いてみました。

スパシーン、個人的には描写はあまり入れずにあんな感じで台詞の応酬だけで

書くのが好きなのですが、

それだと作者の白瀬は脳内で想像できるけど、読者様には伝わらないよなぁと思って

普段はあんな感じで台詞だけわーっと書いてから間を情景や心理描写で埋めてます。

今回はおまけ程度なのでそのまま掲載。手抜きでは…ないです…っ←あせる

 

そして皆さん気になるであろう新キャラ呉羽と日室ですが、

2人のあの後は番外編的に書いているのでこの後すぐアップは難しいかもですぐすん

BLみがあるカップルを書くのはなかなかないので(正式に上げたのは赤井/安室くらい?)

単純に苦戦しているのと、

言い方が少し乱暴ですがメガネ教師の主軸はそこではないというのが個人的にあるので。

元々彼らはもう少し早く本編に出てくる予定でしたが、

なんせまたキャラ設定が濃いので← 初登場先延ばしにしてたら

このエピまで来てしまって、初登場にして呉羽が可哀想なことになってしまってますにやり

 

なので次回のメガネ教師は呉羽&日室のエピか、本編が進むか…まだ未定です。

引き続き気長にお待ちください。

 

続いて、しれっと「試作品」というカテゴリを作って

よくわからない小話を1つ上げました。

白瀬のスパ欲高まりが最高潮に達すると定期的にやってくるM/F書きたい衝動。

その度に導入とか数話だけ書いて放置しているのがいくつもあるのですが、

その中で一番設定が気に入ってる話のプロローグ部分をとりあえず上げときました。

オリジナルM/F(メガネ教師除く)は書きたい衝動が収まると

途端にキーに自己投影してるのを客観的に感じてしまって恥ずかしくて書けなくなっちゃうんですよねあせる

今回のものも続くか分からないので皆様も放置しておいてもらって大丈夫です 笑

 

近況としては相変わらずゆるーくストを追ってます。

合わせてなんとなく他のジャニの皆さんも。

仕事に忙殺されている中で、パッと見てパッと楽しめるエンターテインメント素晴らしい(笑)

YouTubeやテレビや雑誌や…いろいろ手軽なコンテンツがあっていいですね音譜

まぁスパ欲高まり過ぎちゃってジャニの皆さんまでスパ妄想の対象にしてしまっているのは

心苦しいけど許して欲しい←

ちょこちょこ作品やその書き手のフォロワーさんの呟きに湧いている人になってますキョロキョロ

 

引き続き舞台オタもやってますよラブラブ

この前久々に劇団四季観に行きました。

秋には古川さんのエリザも始まるのでわくわくです音譜

仕事はしんどいですかこういう支えがあるから何とか毎日朝起きて出勤出来てますね。

 

それではまた。

なるべく空かないうちに…頑張りますビックリマーク