No.1188 医療・福祉でASDのQOLが上がらない理由【7つの習慣】 | 「7つの習慣」「苫米地英人博士のコーチング」の相乗効果で人生を好転させる

「7つの習慣」「苫米地英人博士のコーチング」の相乗効果で人生を好転させる

自閉スペクトラム症(ASD)当事者です。障害者枠就労を10年経験。
「苫米地英人博士の知識体系」「7つの習慣」に救われました。
この2つの相乗効果について書いています。

筆者は、当事者が自閉症スペクトラム(ASD)/ADHDの知識だけを学んでも、幸せな人生は歩めないと思います。

知識を学べば、学校や職場等で上手くいかなかった理由などはわかるようになります。

しかしです。

ASD(ADHD)は何々ができない」とか「職場では本来の自分を押し殺してやり過ごす」のような話が多く、非常に滅入ります。
また、「障害の知識」や「職場での(消極的な)対処法」は書いてあります。しかし、積極的な意味で学校・職場等で活躍できるようになる方法は書いてありません(一般論です)。
 
では、どうすればよいのでしょうか。

それは、ASD/ADHDの知識よりも先に「完訳 7つの習慣 人格主義の回復」のような「人格主義」の本を学び、実践することです。

これは、高確率で有効な手段だと思います。もちろん、筆者が確信しているのがこの方法だという話であって、ほかにも良い方法はあるでしょう。

しかし、少なくとも、筆者はこの方法で大きく成長しました。先に、「人格」を鍛えたのです。

以下、この主張の根拠を説明いたします。

「完訳 7つの習慣 人格主義の回復」によりますと、「テクニックは、人格が身についていない人には真の意味では身につかない」のです。

先に、人格を身につけることが肝要なのです。
 

さらに、正確にはこの本をお読みいただくしかないのですが、認知科学者の苫米地英人カーネギーメロン大学Ph.D.の著書「英語は逆から学べ!」の70ページから引用します。

すべての自然がそうであるように、自然言語(筆者注:人間が話す言語のこと)は実に複雑なシステムで、いまだに解明が終わっていないのです。

解明されていないということは、いまだに文法は完成していないということです。

続いて72ページからです。

ですから、多くの学校で教えている文法を利用した英語教育をやっても、英語はできるようになりませんと断言できます。

これをASD、ADHDの話に置き換えると、「医療や一般的な福祉の方法論(文法に該当)では、ASD、ADHDの方の状況は好転しない」ということです。

ASD、ADHDの仕組みは、英語文法と同じで完全には解明されていないからです。

 

同じく72ページで、苫米地博士は

ネイティブスピーカーの言語運用を習得することが、言語を学んだということになる。

と仰っています。

筆者は、この「ネイティブスピーカーの言語運用」に該当するのが、テクニックより先に人格を向上させることの効果性を説く「7つの習慣などの知識」だと思うのです。

「ASD/ADHD等医療や福祉の知識」は、「7つの習慣」等を身につけてようやく自分のものになり、QOL向上の一助にできます。

これは、ネイティブスピーカー(レベル)の方ならば、その文法を学ぶことにおおいに意義があることと同じでしょう(正確には、苫米地博士の「人を動かす[超]書き方トレーニング」206ページをご覧ください)。

 

医療や福祉の知識は、無駄ではないのです。しかし、「7つの習慣」等で人格を磨くことが優先だということです。

 

<注釈>

※文中に出てくる「自閉症スペクトラム(ASD)」等は、「グレーゾーン」も含みます。

※「苫米地英人博士のコーチング」の専門用語は、博士の書籍「立ち読みしなさい!」「コンフォートゾーンの作り方」「まずは親を超えなさい!」で学ぶことをおすすめします。