蓮池さん、雲南市で講演
「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」副代表の蓮池透さんが20日、島根県雲南市の三刀屋文化体育館で講演し、「北朝鮮による拉致はこれ以上ない悪質な犯罪」と訴えた。会場には市民ら約600人が訪れ、熱心に聞き入っていた。
蓮池さんは帰国して5年経過した弟、薫さん家族の近況を報告。「中越沖地震に被災し水を差されたが、市の嘱託職員や翻訳の仕事などでがんばっている」と話した。
拉致された後の家族の心境を振り返り、「家族のなかで次第に弟の話題はタブーになり、蛇の生殺しだった」と語った。
平成14年9月小泉元首相の初訪朝の際、北朝鮮の情報を丸飲みにしていた政府を「政治決着させようとしていた」と批判。「この5年で、5人とその家族が戻ってきたこと以外は何も変わっていない」とした。
最後に、政府に対し「フレキシブルな対応で、また北朝鮮を動かしてほしい。安易な政治決着では困る」と求めた。
蓮池さん、雲南市で講演(産経新聞) - Yahoo!ニュース
松本京子さん拉致から30年
鳥取県米子市で昭和52年10月、松本京子さん=拉致当時(29)=が北朝鮮に拉致され、21日で丸30年を迎える。松本さんは来年60歳。「一緒に還暦を祝う同窓会を」と1日も早い帰国を祈る中学の同級生たち。家族や支援者は「解決には世論の力が必要」と訴えている。
「数えで60歳になる今年、還暦の同窓会を、という話もあったが『京子君と祝いたい』と来春まで待つことになった」。松本さん宅の3軒隣に育ち、一緒に中学を卒業した矢倉修さん(59)は同級生の思いを語る。「同窓生の会」代表としても救出活動を続ける矢倉さんは「みんなで温かく迎えたい」と話す。
一方、地元で松本さん拉致の調査を続けてきた支援団体「特定失踪者問題調査会」常務理事、妹原仁さん(52)は、北の核開発をめぐる交渉で米朝が歩み寄りをみせるなか「拉致への関心が薄らいでいる」と指摘。「(拉致被害者が帰国した)5年前のように関心を高めたい」と世論の後押しを期待する。
松本さんの母、三江さん(84)と帰りを待ち続ける兄の孟(はじめ)さん(60)は、「拉致問題に本腰を入れた安倍政権が1年で替わり、解決の糸口をどうやって探せばいいのか」と唇をかみしめる。
普段は京子さんの話を避ける2人。それでも12月になると、「帰って来たら食べられるように」と畑の大根で好物のたくあんを漬ける。孟さんは「拉致被害者の家族会に参加して外国へ訴えるなど、解決法を自分たちで考えなくては」と改めて決意を語った。
■松本京子さん拉致 昭和52年10月21日午後8時ごろ、鳥取県米子市和田町の自宅から近くの編み物教室へ行くと出たまま失踪。普段着で現金も持っていなかった。松本さんが男2人と話しているのを近所の住民が目撃。住民が声をかけると男は殴りかかり、松本さんを海岸方向へ連れ去った。現場に松本さんのサンダルの片方が残された。昨年11月、北朝鮮による拉致被害者として政府認定された。
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年明けにも正常化着手 米、北朝鮮と協議開始へ
【ワシントン20日共同】北朝鮮が6カ国協議の合意に基づき、寧辺の3核施設の無能力化や核計画申告などを年内に履行した場合、米国は北朝鮮に対するテロ支援国家指定解除などに続き、早ければ来年1月にも米朝関係正常化に向けた作業に着手、人権問題を含めた2国間協議を開始する意向であることが20日分かった。米政府から説明を受けた複数の米朝関係筋が明らかにした。日本人拉致問題も取り上げられるとみられるが、位置付けは不明だ。
核施設無能力化の作業は3週間以内に着手される見通しで、6カ国合意による非核化に向けた「第2段階」は既に動きだしている。米国は米朝関係正常化について「北朝鮮の完全非核化」を前提とする立場を堅持しているが、非核化実現に先立って正常化へのプロセスを始めることになる。
任期切れまで1年余りとなり、米朝関係進展を急ぐブッシュ米政権の姿勢を端的に示しているが、北朝鮮が最終段階で核廃棄にどう応じるかは不透明で、非核化実現と米朝関係正常化のプロセスにはなお曲折が予想される。
中日新聞:年明けにも正常化着手 米、北朝鮮と協議開始へ:国際(CHUNICHI Web)