trycomp2のブログ -2926ページ目

<拉致問題>北朝鮮に向け短波放送開始 特定失踪者調査会

 安否不明の拉致被害者らを激励し救出しようと、「特定失踪(しっそう)者問題調査会」が、北朝鮮に向けて、日本語で被害者一人一人の名前を読み上げる短波放送を始めた。「監視の厳しい北朝鮮でも安心して聞けるように」と放送は深夜の30分間。厳しい財政をやり繰りしての手作り放送で、調査会の荒木和博代表は「日本で救出活動が行われていることが被害者に分かれば、きっと心の支えになる」と期待する。【西脇真一】
 放送は、潮風に乗って届いてほしいとの願いを込めて、「しおかぜ」と名付けられた。調査会の依頼を受けたロンドンの放送配信会社が北朝鮮の近隣国の施設から、先月30日に流し始めた。発信地は、安全上の理由で明かせないという。毎日午後11時半の決まった時間に、周波数5・89メガヘルツで流す内容は、東京都文京区の調査会の事務所で録音されている。
 放送にかかる費用は年間約300万円。調査会に寄せられたカンパで賄う。少しでも費用節約をと、マイクのスタンドはカメラの三脚を代用、音質を保つためマイクにタオルとちり紙をテープで留めて使う。音響機器は事務局員の私物で「新たに買ったのはカセットテープと2500円のケーブルぐらい」だ。
 「こちらはしおかぜです」で始まる放送で読み上げるのは、政府が認定した拉致被害者でいまだ安否不明の11人、調査会が公開した失跡者250人、そのほか60年代に失跡した小住健蔵さんら拉致の疑いの濃い5人の計266人。名前、生年月日、失跡時期や場所などを一人一人放送する。番組は1日約50人ずつ読み上げ、5日で一巡。将来は家族の声も流す予定だ。
 73年に失跡した千葉県市原市の会社員、古川了子(のりこ)さんの姉の竹下珠路(たまじ)さん(61)は「この呼びかけが届き『自分たちも頑張ろう』と思ってくれることを期待している」と語る。荒木代表は放送でこう呼びかける。「拉致被害者の皆さんには、これまで放置してきたことをおわび申し上げます。必ず助け出します。もう少しの間頑張って下さい」
 ◇米などの放送も
 民間組織の「アジア放送研究会」によると、こうした朝鮮半島周辺や北朝鮮に向けた放送は、米政府系の「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)、「自由アジア放送」(RFA)が短波や中波で行っている。内容は国際ニュースや脱北成功者の声などだ。また、韓国の軍や情報機関が関与しているとみられる宣伝放送の色合いが濃い「人民の声」「希望のこだま」もある。
 公安関係者によると、北朝鮮ではラジオの所有は届け出制で、聞ける周波数が固定されているうえ当局による定期検査もある。また、海外からの放送を聞けないよう妨害電波も出ている。しかし、放送研究会の山下透理事長は「中国製短波ラジオが闇で出回っているとみられるうえ、短波なら妨害電波の影響も比較的少なくて済む」と話す。
 実際、曽我ひとみさん(46)の夫ジェンキンスさん(65)は自著の中で、隠し持っていた小型ラジオで02年の日朝首脳会談のニュースをVOAで聞いたと明かしている。また、NGO「北朝鮮難民救援基金」の加藤博事務局長も「脱北に成功した人がRFAを聞いていたと言っていた。繰り返し時間をかけて放送すれば、徐々に浸透していくだろう」と話している。
(毎日新聞) - 11月5日12時6分更新
Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <拉致問題>北朝鮮に向け短波放送開始 特定失踪者調査会

「拉致解決済み」北の姿勢不変 麻生外相が認識

麻生太郎外相は4日の記者会見で、北京で3日から再開した日朝政府間協議について「向こうは拉致問題は解決済みという態度であり、急に真剣に、前向きに解決しようという雰囲気になったとは聞いていない」と述べ、北朝鮮の姿勢は従来と変わっていないとの認識を示した。

 拉致問題をめぐる協議に関しては「双方が互いの意見を述べ合ったというのが昨日のところで、特に目新しい提案があったとは聞いていない」と述べた。(共同)
Sankei Web 政治 「拉致解決済み」北の姿勢不変 麻生外相が認識(11/04 11:32)

タイ人女性、救出の動き ジェンキンスさん、手記で「拉致」指摘

拉致被害者、曽我ひとみさん(46)の夫、チャールズ・ジェンキンスさん(65)が手記で明らかにした「アノーチェ」というタイ人の女性拉致被害者に対して、タイ政府が救出に向けた本格的な動きを始めた。北朝鮮による拉致をめぐっては、欧州連合(EU)や日米が国連総会に「深刻な懸念を表明する」として、非難決議案を提出したほか、六カ国協議の米次席代表を務めるデトラニ朝鮮半島問題担当大使も「解決が必要」と表明したばかり。日朝協議の行方は不透明だが、拉致問題に対する国際包囲網は着々と構築されつつある。

 ジェンキンスさんの手記などによれば、タイで育ったアノーチェさんは十代後半、仕事を得てマカオで暮らしていたが、一九七八(昭和五十三)年ごろ、無理やりボートに乗せられて北朝鮮に拉致されたという。

 この年は曽我さんや蓮池薫さん、祐木子さん夫妻、地村保志さん、富貴恵さん夫妻をはじめ、韓国やレバノンでも拉致が多発した。

 アノーチェさんは拉致後、ジェンキンスさんと同様に南北の非武装地帯を越えて北朝鮮側に渡った米兵、ラリー・アブシャー氏と結婚。曽我さん、ジェンキンスさん夫妻らと同じ集落で生活していたこともあったという。

 こうした情報がタイに住むアノーチェさんの親族とされる人々や友人らに伝わり、地元では「二十七年前に失踪(しっそう)したアノーチェに会いたい」と、救出を求める声が出始めた。タイの英字新聞「ネーション」はこの様子を大々的に報道。政府首脳の発言も掲載されている。

 四日付の同紙(電子版)によると、タイの外務省スポークスマンは、ジェンキンスさんから詳細な情報を得るため、日本の外務省に公式に協力を要請する方針を表明。タクシン首相もアノーチェさんが生存している確証が得られ次第、即座に北朝鮮側と交渉に入る姿勢を明らかにした。

 また、麻生太郎外相は四日午前の記者会見で、タイにも拉致被害者がいたことに触れ、「(日本もタイも)お互い主権が侵されており、共同で対応措置を取るのは一つの考え方だ」と指摘。拉致問題でタイ政府と協力していくことに前向きな考えを示した。

 一方、拉致被害者の「家族会」も、タイの大使館などと接触を図る方針。先に訪米し、拉致問題への協力を要請した増元るみ子さん=拉致当時(24)=の弟で、家族会事務局長の照明さん(50)は「ご家族の所在確認をして、場合によっては、こちらからタイに出向くか、日本の集会に来ていただけるよう、さまざまな形の連携を検討していきたい」と話している。(11/05)

産経Web | SPECIAL 北朝鮮問題