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タイ人拉致情報、「妹に違いない」兄が名乗り

【バンコク=太田誠】1978年にマカオで北朝鮮工作員に拉致されたというタイ人女性「アノーチャ・パンジョイ」さんについて、タイ北部チェンマイに住む男性、スカム・パンジョイさん(59)は4日、本紙の取材に応じ、「妹に間違いない」と断言した。

 それによると、行方不明の妹は1954年7月生まれで現在51歳。2人きりの兄妹だった。母親は早くに亡くなり、父はつい3か月前、娘との再会を待ち望みつつ97歳で死去した。

 妹は学校を出るとバンコクに働きに出、当初は月数回、帰省していた。78年4月、「マカオで働いている。5月にはタイに戻る」という手紙を最後に消息が途切れた。妹の友人に聞くと、「いなくなった。誘拐された」と言われたという。

 タイ人拉致被害者については、曽我ひとみさんの夫チャールズ・ジェンキンスさんが10月、本人から、「自分はマカオから78年に連れて来られたタイ人だ」と聞いたことを明らかにした。

 85年に北朝鮮の海辺で撮った写真がタイで報道されると、スカムさんは、「写真を見てすぐ分かった」と言う。スカムさんは本紙の取材に対し、「子供のころから彼女を知っている人はみんなそう言っている」と、興奮を抑えきれない様子で語った。すでに家族はタイ外務省に女性の安否確認を求めている。

 タイ政府は今のところ、在日大使館を通じて日本政府に情報照会を求めただけ。タクシン首相は3日、「もし情報が本当で彼女が生きているのなら、帰還について北朝鮮と交渉する」と述べ、まずは事実関係確認を急ぐ考えを示した。タイは北朝鮮と国交がある。

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 麻生外相は4日の記者会見で、北朝鮮による拉致被害者の中にタイ人がいたとの証言があることに関連し、「主権がおかされているという点に関しては、(日タイ)両国が共同で対応を考えるのは一つの考え方だ」と述べ、今後、拉致問題解決に向け、タイ政府とも連携していく考えを示した。
(2005年11月4日23時35分 読売新聞)
タイ人拉致情報、「妹に違いない」兄が名乗り : 北朝鮮 : 特集 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

北朝鮮亡命の元オウム女性が突然帰国 「対朝強硬新内閣」への揺さぶりか

2003年8月に北朝鮮に亡命を図り、その後、日本への帰国を求めていた大阪市の元飲食店従業員・北川和美さん(31)が3日午後、2年3か月ぶりに帰国した。会見した北川さんは北朝鮮に「何不自由なく」滞在し、「北朝鮮政府の深い理解の下」帰国したなどと明かした。日朝協議が再開された当日の帰国は、日本政府も想定外だったとみられ、対北朝鮮強硬派で新内閣を固めた日本側への北朝鮮サイドからの揺さぶりという憶測も呼んでいる。

 突然すぎる帰国に、新潟市内のホテルに集まった報道陣は30人以上。身元の引き受け先となった東京都に本社のある会社社長が「北朝鮮に2年以上いて、日本語がたどたどしくなっているので、ご迷惑を掛けるかもしれません」と説明するなか、謎の帰国を果たした北川さんは、やつれた表情を浮かべながら、約30分間遅れで姿を見せた。

 「北朝鮮政府の方は人道的に平壌市内の国際ホテルに滞在させてくれ、何不自由なく過ごした」「日本のマスコミでうるさく騒いでいることがありますが、私が実際に体験したことは、川を渡って北朝鮮の方が助けてくれました。そして人道的に政府の方々には大変お世話になりました」

 か細い声ながら口をついて出たのは、北朝鮮政府への賛辞と感謝の言葉ばかり。逆に「帰国にあたって何か指示は?」の質問には「ありません」ときっぱり。「もう一度、北朝鮮に行きたいか?」と尋ねられると「はい。観光で行ってみたい」と、念願の帰国を果たしたばかりとは思えない感想を漏らした。

 北川さんをめぐっては、昨年末ごろから「帰国を望んでいる」との情報が浮上。しかし、日本政府が正式に北朝鮮側に帰国を要求することもなく、動きはまったくなかった。「(帰国を)聞いたのは11月1日」(北川さん)で、日朝協議再開に合わせ、急きょ決まった可能性が高い。

 身元受け入れ先の会社社長は「人道的立場で民間レベルで手伝った」と強調も、“北川カード”を対日交渉用に利用しようという水面下の動きはあったようだ。「『表』の外務省ルートとは別に独自に動く、『裏』の政界ルートは存在する」と政治・外交両面に詳しい政治ジャーナリスト・山村明義氏。

 山村氏によると、今回の日朝協議で日本側の「表」交渉窓口となるのが、先日の内閣改造で誕生した「安倍官房長官、麻生外相、斎木審議官」の対朝強硬トライアングル。逆に今回の北朝鮮側は、これまで「裏」担当だった宋日昊(ソン・イルホ)氏が代表として臨んできた。

 「裏を知る宋氏がポイント。日本側は拉致問題の進展で引かぬ構えだけに『北川カード』で日本の裏ルートに何らかのサインを送った可能性はある」(山村氏)という。今回の協議にあたっては、「日本側がまだ知らない拉致被害者が出てくる」などの未確認情報が飛び交っており、北川さんの“謎の帰国”が重要な意味を持っている可能性もある。(小松 雄大)

◆北川さん波乱の人生 週刊誌でヌードも

 突然、帰国した北川さんは、元オウム真理教信者で、週刊誌上でヌード写真を披露するなど波乱に満ちた人生を送ってきた。

 北朝鮮亡命後、大阪在住の知人にあて、平壌市内で撮影した写真や手紙を多数、送付。手紙によると、北川さんは03年8月24日に北朝鮮に入国。「毎日、ホテルで過ごしています。おいしい食事もいただいている」と約2年間、1泊2万円といわれる高級ホテルで、優遇された生活を送っていたことが書きつづられているという。一方では、「ファンデーション、薬、生理用品、ストッキングを送ってください」と生活用品に不自由している様子もつづられていたという。

 また、「こちら(北朝鮮)の男性と結婚する」という記述があったり、「日本に帰りたい」と素直に祖国を思う気持ちも込められるなど、手紙の内容にも混乱が見られた。

 亡命の動機について、04年、日本の一部テレビ局の取材に答え、「公安調査庁のことで、肉体的、精神的に追いつめられた」と意味深長な発言をする一幕もあった。

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日朝対話 「時間稼ぎ」鮮明 北ペースにはまる恐れ

【北京=笠原健】進展がないまま全日程を終えた日本と北朝鮮との政府間対話では、時間稼ぎに徹しようとする北朝鮮の態度が改めて浮き彫りになった。北朝鮮側は「拉致事件は解決済みだ」との従来の主張を展開する一方、日本側がこれまで主要課題にするのを避けてきた「過去の清算」を前面に押し出す戦術をとってきた。日本政府も対話継続に“前のめり”の姿勢をみせ、国交正常化交渉の早期再開をにらむ北朝鮮側のペースにはまる恐れもある。
 北朝鮮代表の宋日昊外務省アジア局副局長は四日夜、拉致事件について「われわれと日本との見解には違いがある」と述べ、日本側の主張は受け入れられないとの考えを示した。宋氏は三日、記者団に「解決方法についても提起しようと思う」と語ったことから、日本側にも一時、何らかの前進があるのではとの淡い “期待感”もあった。しかし、北朝鮮が急に姿勢を変えるはずもなく、予想通りの対応だったといえる。
 日朝双方は今後、日本側が提案した「拉致問題」「過去の清算を含む国交正常化」「核・ミサイルなどの安全保障問題」の三つの分科会設置について協議していく。「分科会を設置すれば、拉致事件で大きな前進がなくても対話を継続しようという機運は維持できる」(外務省筋)というのが、日本側の狙いだ。
 日本側は「拉致問題が最優先の課題」(斎木昭隆・外務省アジア大洋州局審議官)として、打開の道を模索していく方針だ。しかし、交渉筋は四日夜、「拉致事件が解決しなくても国交正常化交渉には入れるのか」との記者団の質問に対し、「それはその通りだ。懸案が解決しなければ、国交正常化交渉を行わないという方針ではない」と明言した。
 これでは「拉致問題で誠意ある対応を示さなくても国交正常化交渉はできるとのメッセージを、北朝鮮に与えてしまう」(日朝関係筋)というおそれがある。
 北朝鮮の最終目標は「金正日体制を維持するため、米国から『安全の保証』を取り付けることと、疲弊した国内を立て直すために日本から巨額の経済協力を確保すること」(日朝関係筋)にあるのは、間違いない。二度訪朝し、国交正常化交渉に強い意欲をもつとされてきた小泉純一郎首相の在任中に、「後戻りできない道筋をつけた方が得策だとの判断を固めた」(同)との見方もある。日本側には、冷静で慎重な見極めと判断が求められそうだ。
(産経新聞) - 11月5日2時45分更新
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