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マカオ:米朝が火花 米、地場銀行に経済制裁/朝、資金調達拠点追われ

 北朝鮮の資金調達と工作活動の拠点と指摘されてきたマカオが揺れている。米国による制裁措置を受けた地場銀行は特別行政区政府の管理下に入り、北朝鮮企業は撤退を余儀なくされた模様だ。特区政府は、資金洗浄(マネーロンダリング)防止の取り組みを強化する構えだが、マイナスイメージをどこまで返上できるかは不透明なままだ。【マカオで成沢健一】

 南欧風のカラフルな建物が並ぶセナド広場から北東に約300メートル歩くと、匯業銀行(バンコ・デルタ・アジア)の営業本部が見えてくる。4階建ての建物の壁面には「中小企業の最良のパートナー」とのスローガンが漢字で書かれている。

 米財務省が昨年9月、北朝鮮の資金洗浄に関与した疑いが強いとして、同行と米金融機関との取引を禁止する制裁措置を発表すると、営業本部や各支店には大勢の顧客が預金引き出しに詰めかけた。99年の初代行政長官選挙に出馬したこともある区宗傑・同行会長はこの時、2日間で3億パタカ(約45億円)が流出したことを明らかにした。

 取り付け騒ぎを受け、特区政府は暫定的に同行を管理下に置き、現在は落ち着きを取り戻している。ただ、米国の制裁に反発した北朝鮮は、核問題をめぐる6カ国協議再開に応じない構えを見せる。

 米国の制裁が発表される1週間前には、米国系の香港英字紙「エイシアン・ウォールストリート・ジャーナル」が、同行のほか、中国の国有4大商業銀行の一つである中国銀行や、マカオの地場銀行である誠興銀行も、北朝鮮の違法な資金調達に関与していたと報じた。

 誠興銀行は、マカオのカジノ王として知られ、北朝鮮とも深い関係を持つとされる何鴻〓(スタンレー・ホー)氏が株主だ。米朝の対立がこじれれば、さらにこれらの銀行にも制裁が及びかねないとの観測も出始めている。

 米国が特に問題視したとされるのは、北朝鮮企業「朝光貿易」との取引だ。50年代に設立された同社は、00年に香港に北朝鮮総領事館が開設されるまでは事実上、代表部の役割を果たし、幹部は外交旅券を所持していたとされる。麻薬や偽札、資金洗浄への関与が指摘され、94年には偽米ドル事件で同社事務所がマカオ警察の捜索を受けた。匯業銀行との関係はこの時にも取りざたされた。

 同社事務所は、中心部からやや外れた通り沿いにある古びた高層マンションの5階にあった。だが、マンションの管理人によると、米国の匯業銀行に対する制裁発表と同じ時期に退去したという。同社が使っていたフロアは四つの区画に分けられ、マカオや香港の住民が購入した。管理人は「近くにあった別の事務所も撤退したらしく、中国人がどこに移ったのか聞いてきた。上の階に数人の社員が住んでいたが、すべていなくなった」と話した。

 マカオでの北朝鮮の動きに詳しい消息筋は「隣接する中国広東省珠海市に拠点を移したようだ」と明かす。マカオには同社以外に10社以上の北朝鮮企業があったが、その多くがマカオから撤退したとみられている。

 カジノが林立するマカオは、資金の出所に対する審査が甘く、資金洗浄の温床と以前から指摘されてきた。マカオ立法会(議会)は昨年10月から資金洗浄防止法案を審議しているが、「カジノがある限り不正な資金の流れを監視するのは難しい。法律も絵に描いた餅で終わってしまうのではないか」(外交筋)という冷ややかな見方も出ている。

 ◇マカオと北朝鮮の関係

 ポルトガル統治時代からマカオは北朝鮮の工作拠点として知られており、87年に起きた大韓航空機爆破事件の金賢姫元死刑囚も、事件前にマカオで訓練を受けていたことが明らかになっている。昨年11月には、拉致被害者、曽我ひとみさんの夫ジェンキンスさんが著書で「(マカオで行方不明となった)タイ人女性も拉致された」と指摘したのが発端となり、マカオの宝石店に勤めていた孔令〓さん(失跡当時20歳)と蘇妙珍さん(同22歳)がタイ人女性と同じ78年7月2日に行方不明となったことが判明。香港駐在のタイ総領事がマカオ側に協力を要請し、マカオ警察も再捜査の意向を示した。

毎日新聞 2006年1月5日 東京朝刊
MSN-Mainichi INTERACTIVE 北朝鮮

北朝鮮拉致:横田めぐみさん事件、辛容疑者「自分が拉致」

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 拉致被害者の横田めぐみさん(行方不明時13歳)について、曽我ひとみさん(46)が、北朝鮮元工作員、辛光洙(シンガンス)容疑者(76)=旅券法違反容疑で国際手配=から「めぐみさんは自分が拉致した」と直接聞いていたことが分かった。地村保志さん(50)も自分たちの拉致の実行グループを指揮していた人物として辛容疑者の名前を挙げており、警視庁や新潟、福井両県警は、辛容疑者が複数の拉致事件にかかわったとみて国外移送目的略取容疑で捜査している。

 ◇曽我ひとみさんが直接聞く

 曽我さんが警察当局の事情聴取などに話した。曽我さんのこれまでの話によると、曽我さんは78年8月に拉致されて北朝鮮に連れてこられた後、一時、77年11月に拉致されためぐみさんと同じ招待所にいた。その際、「辛容疑者から朝鮮語や思想などを学んだ」と話していたことが明らかになっている。新たな証言では、曽我さんが1人になった際に辛容疑者から「めぐみさんは自分が拉致した」と聞いたと証言したという。

 辛容疑者については、地村さん夫妻が78年7月、福井県小浜市の展望台で4人組の男に拉致された際、地村さんが「実行グループを指揮していたのは辛容疑者だった」と話していることが最近明らかになっている。

 辛容疑者は85年に韓国でスパイ容疑で身柄拘束され、死刑判決を受けたが、恩赦を受けて00年に北朝鮮に帰国した。80年6月、宮崎市内の海岸で大阪市の調理師、原敕晁(ただあき)さん(行方不明時43歳)を拉致したとされ、原さんになりすまして偽造旅券を使った容疑で国際手配されている。

毎日新聞 2006年1月5日 21時24分 (最終更新時間 1月6日 2時33分)
北朝鮮拉致:横田めぐみさん事件、辛容疑者「自分が拉致」-話題:MSN毎日インタラクティブ

北による拉致、被害者帰国支援へ捜査…警察庁長官

 警察庁の漆間巌長官は5日の定例会見で、78年7月の地村保志さん(50)、蓮池薫さん(48)両夫妻の拉致事件に、2人の北朝鮮工作員が関与していたことに触れ、「非常にインパクトを与える情報が入ってきている」としたうえで、「今年、勝負に出ないといけないのは北朝鮮による拉致」と述べ、他の事件も含め、捜査に全力をあげる方針を明らかにした。

 会見で長官は、「警察は1985年の西新井事件で小住健蔵さんが拉致された可能性を示唆して以降、様々な機会を通じて、北朝鮮の拉致について問題提起してきたが、当時は大きな動きにならなかった」と拉致をめぐる捜査を振り返った。そして、今後の捜査について、「警察が認定している被害者だけでなく、それ以上の被害者が帰国できるようサポートするために捜査を進めて行かなくてはいけない」と語った。
北による拉致、被害者帰国支援へ捜査…警察庁長官 (読売新聞) - goo ニュース