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拉致問題解決訴え 救う会徳島が講演会、強硬姿勢が必要

 北朝鮮による日本人拉致問題の解決を目指す徳島ネットワーク(救う会徳島)は五日、徳島市内の県護国神社で、特定失踪(しっそう)者問題調査会の荒木和博代表らを招いて講演会を開いた。市民約五十人が拉致解決の訴えに耳を傾けた。

 荒木代表は「拉致問題の全体像と私たちの安全」と題し講演。旅券法違反で国際手配中の元工作員辛(シン)光洙(グァンス)容疑者(76)が、横田めぐみさんら日本人拉致の実行犯として急浮上したことに懐疑的な見方を示し「辛容疑者だけでできる事件ではない。日朝間で、一人に責任を押し付けて幕を引こうと話がついたのでは」と指摘。「被害者が全員帰らなければ報復も辞さないという強硬姿勢で臨まなければ、問題解決も、新たな被害防止もない」と訴えた。

 また、救う会兵庫の長瀬猛会長は「本当の問題は、かかわった人間が日本人を含めて国内に多数いること。日朝関係が悪化した際、その人間が何をするのか、それを警察は把握しているのか不安だ」と危機感を表した。

 講演の合間には、同調査会が特定失踪者に認定している秋田美輪さん=八五年十二月失踪、当時(21)=の父正一郎さん(73)=同市北常三島町一=ら県関係四人が経済制裁発動の必要性を訴えた。
徳島県内のニュース:拉致問題解決訴え 救う会徳島が講演会、強硬姿勢が必要 -徳島新聞-

日朝政府間協議2日目 拉致問題について協議も北朝鮮側から新たな情報などは示されず

中国・北京で開かれている政府間協議で、日本と北朝鮮の代表団は5日、拉致問題について話し合った。
しかし、北朝鮮から新たな情報などは示されず、この問題を再び協議する方向で調整することになった。
休憩を挟んで、12時間にわたって行われた協議は、ほぼこれまでの主張に終始し、実りは乏しかったもよう。
北朝鮮外務省アジア局の金哲虎(キム・チョルホ)副局長は「(誠意は尽くした)これ以上についてはもっと研究しなければならない。拉致問題解決に対する見解と立場に大きな隔たりがある」と述べた。
外務省アジア大洋州局の梅田参事官・大使は「進展については、基本的には従来の双方の立場をくわしく説明しあった」と述べた。
協議は午前中、日本側が発言し、生存者の帰国、真相究明に加え、辛光洙(シン・ガンス)元工作員ら実行犯の引き渡しをあらためて求めた。
午後は、北朝鮮側が、偽物と判明した横田 めぐみさんとされた遺骨の鑑定内容の説明などを求めたのに加え、これまでの国内調査の正当性を強く主張し、これに日本側が反論した。
5日の成果は、北朝鮮側が、拉致は解決済みとの立場から、協議の継続に合意しただけとも言え、今回、拉致問題で再協議を行う方向で調整することになった。
6日は、北朝鮮が過去の清算を求める国交正常化交渉が3年3カ月ぶりに開かれる。
拉致での対応を見て、正常化交渉に臨むとの日本側の思惑は、北朝鮮側が次回までカードをオープンにしない姿勢を示し、まずは肩すかしにあった格好となった。
FNN Headline

日朝協議:双方の主張は平行線 「同床異夢」の対話に

 日朝両政府の実質的協議のスタートである5日の拉致問題協議会は、日本が「拉致の解決なくして国交正常化なし」と改めて強調したのに対し、北朝鮮は基本的に「拉致は解決済み」との立場を譲らず、大きな進展はなかった。成果がなければ経済制裁論が高まりかねない日本、国交正常化交渉の進展のために対応を迫られる北朝鮮。6日以降も拉致に関する協議を継続するが、「同床異夢」から抜け出す糸口がつかめるかどうかは不透明だ。

 日本国内では昨年末以降、北朝鮮の辛光洙(シンガンス)容疑者や「朴(パク)」を名乗る元工作員について、拉致事件への新たな関与の疑いを指摘する報道が相次いだ。漆間巌警察庁長官は1月5日の会見で「今年勝負に出なければならないのは拉致問題だ」と表明。自民党内では北朝鮮への経済制裁の検討も続いている。

 日本側には「国内世論の反発が強まることは北朝鮮にとっても得策ではない」と説得することにより、進展に向けた「具体的な措置」を促す狙いがあるが、妙案があるわけではないのも事実だ。

 北朝鮮が辛容疑者らの引き渡しに応じる可能性は低い。安否不明被害者11人の徹底調査と生存者の帰国、拉致の疑いが強い特定失踪(しっそう)者34人の安否確認などの要求もかみ合っていない。北朝鮮にとって拉致問題とは、横田めぐみさんのものとして提示した「遺骨」の返還問題とされるからで、5日の協議会でも「偽物」と判断した日本のDNA鑑定を改めて批判、専門家による検証の場を設けるよう求めたとみられる。

 こうした日朝間のズレを抱えながらも、日本側は「国交正常化を進めたい以上、北朝鮮が『ゼロ回答』では通らないことは分かっているはず」(外務省幹部)とみており、小泉純一郎首相の任期切れをにらみながらの駆け引きが続くことになりそうだ。【北京・中田卓二】
日朝協議:双方の主張は平行線 「同床異夢」の対話に-行政:MSN毎日インタラクティブ