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在日本大韓民国民団(民団)と在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)のトップ同士が17日午前、共同声明に調印し、和解した。50年余りの時を経た、歴史的な1日と伝わるものの、専門家たちは警戒心を緩めない。朝鮮総連による民団の乗っ取り、北への資金移動の加速…。米国の海外資産凍結で将軍さまは“金欠状態”になるなか、大きく舵を切った総連。小泉訪朝で拉致を認めて以来、失望感から組織離れが指摘された総連だったが、“死んだふり”だったのか。
民団と総連は、1945年設立の在日本朝鮮人連盟(朝連)がルーツ。46年結成の民団の前身・在日本朝鮮居留民団が反共主義者らの集まりだったのに対し、総連は北の金日成(キム・イルソン)政権を支持するグループが55年に結成、反目してきた。
59年に始まった総連主導の北への帰国運動では、民団が阻止行動を行うなど激しく衝突。イデオロギーの対立だけではなく、地方参政権の付与をめぐって意見が割れたほか、民団が脱北者支援センターを運営していることに総連が最近まで反発するなどしていた。
それが、突然の和解。横田めぐみさん=拉致当時(13)=の父親、横田滋さん(73)の訪韓にぶつけ、拉致問題を希釈する目的もあったとの見方もあるが、その裏側には何があったのか。
「和解でもなんでもなく、総連による民団の乗っ取りが成功したということ。トップ会談は、そのセレモニーのようなものですよ」
北朝鮮問題に詳しいジャーナリストの恵谷治氏は意外な見解を示す。
「拉致問題で金正日(ジョンイル)総書記が小泉純一郎首相に謝罪して以降、総連の会員離れが進み、民団に入るケースが増えた。民団へのくら替え組には、北朝鮮に嫌気がさした会員が多かったが、そのなかには、そのフリをした偽の会員も多数含まれていた」と衝撃的な内容を明かす。
偽会員たちは民団内で思想の共有を進め、支部長などポジションを確保しながら勢力を拡大。「死んだふりをしながら、民団の総連化を進め、平壌の思惑通りに民団を動かせるまでにした。歴史的というのは表向きのことで、内情はまったく違う」と恵谷氏は切って捨てる。
トップ会談をこの時期にしたのも、「あえて横田さんら拉致被害者の家族会(と支援組織『救う会』)の訪韓に当ててきた。和解すれば扱いはトップ級。横田さんらのニュースバリューを弱めるのがみえみえ」と話す。
一方、コリア・レポート編集長の辺真一氏は、「民団との和解は、朝鮮総連にとって願ってもみないスキーム」と指摘し、北側の出方を一段と警戒する。
「拉致問題で、日本が総連を追いつめたりすると、これからは民団が出てくる。その民団のバックには韓国政府いることになる。いままで北朝鮮がどんな脅しをかけようとも日本は動じなかったが、これからは何かとそうもいかない。日韓対北朝鮮という対立構造にクサビが打たれてしまった」
北朝鮮への入国が制限されていた民団側の商工関係者に、入国が解除される可能性もある。辺氏はこうも指摘する。
「人的移動により北朝鮮にお金が落ちるだけではなく、北朝鮮内でビジネスを興すなど、資本投下も加速する可能性もある。北を潤しかねない」
ZAKZAK 2006/05/17
ZAKZAK ロシアが初めて議長国を務める7月の主要国首脳会議(G8サミット)で、プーチン大統領の個人代表を務めるシュワロフ大統領顧問は16日に記者会見し、北朝鮮による拉致問題や旧ソ連諸国の人権問題について「サミットに適した問題とは思わない」と述べ、消極的な考えを示した。
ロシアはエネルギー安全保障、感染症、教育を主要議題とする考え。シュワロフ氏は日本が議題に取り上げるよう求めている拉致問題について「各首脳は自由に問題提起することはできる」と指摘。その上で「議論は公表されない可能性もある。サミットで我々はより差し迫った問題に注意を払うべきだ」と述べ、G8の一致した姿勢を示す合意文書に拉致問題を盛り込むことには慎重な考えを示した。
先にチェイニー米副大統領が、ロシア周辺国の民主化状況についてサミットで議論したい考えを表明したことについても「正式な議題に上っていない」と指摘。「カザフスタンを訪問した際は、人権に一言も触れなかった」と、産油国カザフスタンに配慮した米国の2重基準を皮肉った。
asahi.com:「拉致」「人権」に消極姿勢 サミット議長国ロシア?-?国際 在日本大韓民国民団(民団)と在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)が和解した十七日、有識者からは「北朝鮮の拉致問題などの真相究明が後退するおそれがある」と今後の展開を憂慮する意見も聞かれた。一方で、民間の在日コリアンの間では歓迎の声も。今回の和解は両国関係にどんな影響をもたらすのか-。
脱北者支援団体「RENK」代表の李英和・関西大経済学部教授は「平成十五年の小泉首相訪朝以降、朝鮮総連の構成員は十五万人から十万人へと激減した。組織の維持が難しくなった総連に、民団側が救いの手を差し伸べたのだろう」としながらも、「これを機に北朝鮮の人権弾圧問題や拉致問題への真相究明がうやむやになってしまうのではないか」と憂慮する。さらに「総連が過去の忌まわしい歴史への反省を何ら行わないまま和解してしまうのは、時代に逆行する行為だ」と切り捨てた。
また、ノンフィクション作家の金賛汀さんも「朝鮮総連と民団が互いに話し合いに入ることは良いことであり歓迎する」とする一方で、「拉致問題で窮地に立たされている北朝鮮、融和政策を進める韓国両政府の政策の延長上に出てきた話で、在日の意向が置き去りにされているのではないかという疑念はぬぐえない」と話した。
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在日コリアンが多く住む大阪市生野区などでは和解に歓迎ムードだ。
大阪市内などで二十年以上前から「ワンコリアフェスティバル」を開いてきたコリアNGOセンターの鄭甲寿代表理事は「地方レベルではすでに『ワンコリア』は実現しつつあったし、(和解は)遅すぎたぐらい。今後の交流や協力の弾みになる。こういう動き自体は大歓迎で、今後は開かれた組織になってほしい」。トップ会談を受け、同センターとして歓迎する趣旨の声明を発表した。
産経夕刊 「拉致うやむやに」 民団・総連和解 脱北支援者ら懸念(05/17 15:00)
